注意:メインストーリーFinal. 『あまねく奇跡の始発点』のネタバレしかありません
≪ウトナピシュティムの本船≫の主砲から放たれた光の奔流が≪色彩の嚮導者≫プレナパテスに直撃し、外縁部から中心部へ向けて大穴が開いた≪アトラ・ハシースの箱船≫は崩壊を始めた。
「さて……」
集結したシャーレの生徒をリオが用意した『脱出シーケンス』で地上へ送り出した先生は、ゆっくりとプレナパテスへ近付いた。
『先生!?』
シッテムの箱からアロナの驚きの声が聞こえてくるが、先生は彼女に諭すように告げた。
「プレナパテスが……伝えたいことがあるみたいだ」
膝をつき今にも倒れそうな亡者の目前に立ち、先生は目を閉じた。
「『色彩の嚮導者』になってまでここに来た理由を──」
プレナパテスは僅かに残った思念で、目の前の『自分』に己の願いを告げた。
"どうか生徒たちを……よろしく、お願いします"
"任せて"
他の誰にもわからない手段で、二人の先生は言葉を交わした。
『全ての生徒が無事に避難したことを確認しました!
先生、急いで避難してください! そこはもう崩れます!』
≪本船≫に最後まで残っていたリンが早口でまくし立てた。
実際、ダメージに耐えられなくなった天井が崩れだしており、構造材やよくわからない機械の部品が次々と降り注いでいた。
『私も避難します。先生、地上でお会いしましょう!』
通信が途切れると同時に、シッテムの箱に映し出されたシーケンスの残り回数が『1』となった。リンも無事に脱出できたに違いない。
『先生、このシーケンスを使って早く脱出してください……!!』
アロナが必死に呼びかける中、目前に浮かぶ『指揮』画面をなぞる指は──
プレナパテスの後ろで跪き涙を流し続ける
『せ……先生!?』
アロナの悲鳴に近い困惑の声、光に包まれ姿を消す直前に見せたシロコの驚愕の表情。
脱出シーケンス。残り回数、0回。
『自分用の、シーケンスを……シロコさん、に……?』
「(ごめんよ、リオ。戻ったらいくらでも謝るから)」
先生は心の中で生徒を悲しませる事を詫びた。
『……そ、それじゃ先生は……先生の身体では……この高度からは……』
高度七万五千メートル、エベレスト山8.5個分。成層圏よりも上の、キヴォトスの住人といえども死は免れないであろう高さ。
瓦礫に押し潰されたプレナパテスの亡骸から転がり落ちた小さな折り鶴を、その手に握らせた。
「慌てる事ないよアロナ。私には……あれ?」
先生の周りが光ったかと思うと、その光は一瞬ではじけて消えてしまった。
「あ……ヤバ──」
『先生ーー!?』
爆発が、≪アトラ・ハシースの箱船≫の中心部を焼き尽くした。
「だ……ダメ!! ここは先生が生存できる高度じゃありません。
はやく……はやくなんとかしないと……」
アロナは外界とは隔絶された時間の中で残された力を振り絞り、爆発に吹き飛ばされた先生を因果律をねじ曲げて破片から守り≪箱船≫の外へと誘導した。
「先生……」
「(しくじった! もう"チカラ"が残ってない)」
≪アトラ・ハシースの箱舟≫は膨大な演算能力を持ってして、事象を捻じ曲げあらゆる可能性を引き寄せる。
その歪みの中で、先生が本来持ち合わせる力の源が吸いだされていた。
最後まで残しておいた"力"を使って光の膜のようなもので自分を包み込んだ。
……が、それは落下速度を落とせるような性質を持っていなかった。
「(なんてこった。任されといてこんな形で終わるなんて……)」
眼下に広がる蒼い星。
シッテムの箱を胸に抱いた先生は、酸素不足から朦朧とする意識の中でアロナへ話しかけた。
『……もう大丈夫だよ、アロナ』
闇夜に包まれた教室の中、アロナの耳に先生の弱々しい呼びかけが聞こえてきた。
『私の代わりに、"あの子"へ手を差し伸べてあげて』
「せ、先生!? しっかりしてください!
『マッハ五は無理でも時速一一九キロでなら飛べる』って前に言ってたじゃないですか!?」
先生が生きるのを諦めてしまった事に気付いたアロナは、何気ない会話で交わしたジョークを口に出して必死に励ますが、先生は曖昧に笑みを浮かべるだけだった。
『短い間だったけど、今までありがとうアロナ。
……これでお別れかな』
自分とは違って、シッテムの箱なら落下の衝撃に耐えられるだろうという確信があった。
『諦めちゃってごめんよ……。元気でね』
「ま、待ってください、お別れなんてそんな……!?
……せ、先生?」
『──』
「先生ーーっ!!」
アロナの悲鳴が虚空に響いた。
『諦めないでください』
『へっ!?』
『私の先生はそんな往生際の良い方ではありませんでした』
プレナパテスから託された生徒の一人―黒いA.R.O.N.A―は割りこむように声を発した。
『あなたが同じ"フェイス先生"なら、『非常用』と称して腕輪なりペンダントなりを持っているはずです』
その言葉を聞いて、霧が晴れるかのように意識が明確になった。
「ごめん! 忘れてた!」
アビドスで遭難した時に一度使おうとしたきりの『とっておき』。
ボロボロになったリボンタイの交叉点に着けていた逆三角形のアクセサリーをむしり取り、掲げるように突き上げた。
「≪翼よ!≫」
……
一方、先に帰還した≪ウトナピシュティムの本船≫のオペレーター達の間にも動揺が広まっていた。
いつまで経っても先生の所在が判らず連絡もつかないからだ。
『二三回の脱出シーケンスは正常に動作したわ……』
セーフハウスから地上へ転送した生徒たちをモニタリングしていたリオは、目の前の画面に記された情報を信じたくはなかった。
だが伝えなければならない。震える声で残酷な事実を突きつけた。
『最後の一回は……先生以外の何者かに使われたわ』
「そんな!?」
一同に衝撃が走った。が、アヤネはその『何者か』が誰かすぐに理解した。
「先生、もう一人のシロコ先輩を助けるために……っ!?」
「先生……あなたって人は」
絶望が皆の心を満たしかけたその時、空の一点が眩しく輝いた。
「……?」
その光は蒼白い光と紫色の光を織り交ぜた尾を曳き、流れ星のように落ちてゆく。
流星にしては異様に遅く、だが彗星が近付いているという情報はない。
≪虚妄のサンクトゥム≫がまた出現しかけたのを受けて再展開していた攻略部隊や自治区防衛班、散り散りに地上へ転送されたホシノ達、そしてもうひとりのシロコ。
皆が一様にその流星を見上げていた。
青と紫の流星は昇る朝日に照らされて、やがて尾を失い蒼白く光る球となって落下速度をゆるやかに落としてゆく。
草原で呆然と流星を眺めていたリン達は、その光球が自分たちの近くへ降りてくることに気付いた。
「不思議な光ですね……」
「こっちに落ちて来ますけど大丈夫なんですか!?」
「……まぁ」
アコが若干狼狽えるのを尻目に、車椅子に備わった望遠カメラで光球を観測していたヒマリが驚きの声を漏らした。
「どうかしましたかヒマリ先輩?」
「あの光……その中に先生がいらっしゃいます!」
「ええっ!?」
ヒマリは目前に浮かんでいたホログラムモニターを反転させユウカたちに向けた。
そこに映し出された映像には、カメラ性能の限界で像がボンヤリとしているが、薄く透き通った光の中に彼女たちが見慣れた姿があった。
「行こう!」
その叫びを否定する者はおらず、全員が降下地点へと駆け出した。
光の球はゆっくりと草が生い茂る平原へと降り立ち、やがてタンポポの綿毛のように空へ散っていった。
中から姿を現した先生は、仄かに輝くシッテムの箱を胸元に抱きしめたまま立ち尽くしていた。
服は焼け焦げてボロボロになっていたが外傷はなく、リボンを失い解けた亜麻色の髪が風に揺られている。
『──んせーい!』
遠くで誰かが呼ぶ声がする。
『先生っ!』
愛する小さな皆が呼ぶ声が聞こえる。
「フェイス先生!」
「……ありがとうね、二人とも」
深い深淵に落ちかけていた先生の意識は、生徒たちの声によって現実へと引き揚げられた。
ゆっくりと目を開くと、夜明けを迎えて明けの明星が輝く空と、自分の元へ駆け寄ってきたリンたちの姿があった。
「おかえりなさい、先生」
「……ただいま、みんな」
朝日を背に、先生は生徒たちへと微笑みかけた。
しばらく経った頃、シッテムの箱の空間にて。
「それがなんで『野原でストリーキングしてた』なんて話になるの!?」
「あはは……」
「なぜそのような噂が出たのでしょうか?」
感動ぶち壊しのゴシップに先生は頭を抱え、アロナとプラナはその様子に困惑気味だ。
いやもしかしたら他の世界線の先生は本当に全裸で走り回ったのかもしれないが! という考えもよぎったが、それはそれでどうなのか。
先生はコホンと咳払いすると、机を挟んで座る二人に向き直った。
「それはとにかく……改めて、二人ともありがとう」
「先生はいつも言ってるじゃないですか。『諦めない限り奇跡を起こしてみせる』って!」
「あの時はほんと諦めちゃってごめん……」
「ふふん。でも大丈夫です! 私とプラナちゃんがいれば二百万パワーですよ!」
いちごミルクの注がれたカップを片手に、アロナは笑顔でそう宣言した。
二人のA.R.O.N.Aが一つのシッテムの箱に入っているため過負荷がかかっている事に、先生はまだ気付いていない。
「奇跡を起こしてみせる、ですか……」
プラナはカップを両手で持ちながら、その言葉を反芻するとポツリと呟いた。
「……先生も常日頃そうおっしゃっていました」
「!」
その言葉を聞いた先生は、ティーカップから口を離してソーサーに置き静かに深呼吸をする。
「プラナ」
「はい」
「……君がいま話せる範囲でいい。プレナパテス、……君が共に歩んできた"フェイス先生"の事を聞かせてもらえないかな?」
「……」
真剣な眼差しを向けられたプラナはカップを置くと、目を閉じてしばし思案に耽る。
「プラナちゃん?」
隣に座るアロナが心配そうに顔を覗きこんでいると、やがておもむろに外套の内ポケットに手を入れた。
「私が向こうのシッテムの箱から持ち出す事ができた、生前の先生を写した画像データです」
机の上にそっと数枚の写真が置かれた。
先生とアロナは写真を一枚ずつ手に取り、じっくりと眺め……アロナが首をかしげた。
「こっちの先生と比べてしっかりメイクしてますね?」
「なんかガタイがいいというか……目つき悪くない?」
「……否定はしません」
華奢で中性的なコーディネートの先生と比べて、"彼女"はまず性別を間違えないであろう女性的な服装とメイクをしていた。
並んで写っている生徒との対比から、こちらの先生との身長差はない事がうかがえる。
身なりは同じ……のように見えるが、クロスタイではなく普通のネクタイをゆるく締めている。
「あの人はどこか風変わりというか、どちらかと言えば変人に分類される方でした」
曰く「ユズと一緒にロッカーに入ろうとした」
曰く「ヒナの他、複数の生徒の匂いを嗅ごうとした」
曰く「メイド喫茶でバイト中のカリンに踏んでくれるように懇願」
曰く「落とし穴に落ちたイオリの写真を撮ったり、海で日光浴中に寝たイオリの下半身をセメントで固めて人魚にした」
曰く「成り行きでカップルを装ったが、そのままチナツと何度も混浴した」
曰く……曰く……曰く……
「待って待って! 情報量が多いよ!」
「どんな変態さんだったんですかプラナちゃんの先生!?」
あまりにもあんまりなエピソードの数々に先生とアロナは悲鳴をあげた。
大きく異なる歴史を歩んだ並行同位体とはいえ、教育者以前に大人として問題だらけの『自分』に頭痛を覚えてしまう。
「日々多量のお酒をお召し上がりになり、デスクワークは真面目に行わずリンさんやユウカさんを困らせる……だらしない方ではありました」
プラナはかすかに苦笑いながら目を伏せる。
「ですが」
彼女の白い頬を一筋の涙が伝った。
「ですが、立派な先生でした」
「……うん、間違いないよ」
プラナのもとに遺された、先生と生徒たちが写った四枚の写真。
アビドス廃校対策委員会の五人。
ゲーム開発部とユウカ、トキを除いたC&Cの九人。
補習授業部とティーパーティーの七人。
RABBIT小隊の四人。
いずれも生徒たちはほほ笑み、幸せそうな顔を浮かべていた。
志半ばで何者かの凶弾に倒れ、色彩に侵されたシロコを救うためにすべてを背負いキヴォトスを滅ぼしたプレナパテス。
『色彩』の力で手をかけた者には、自分が導いた生徒たちも大勢含まれていたであろう。
それでも運命を乗り越えた並行世界の自分と生徒が
彼女は間違いなく『シャーレの先生』だった。
「プラナちゃん……」
「……大丈夫です、アロナ先輩」
アロナにハンカチで涙を拭いてもらいながら、プラナは気を落ち着かせるようにカップに口をつけた。
「ただひとつ、先生を本気で困らせていた事柄があります」
「ふむ」
まさかムダ遣いによる金欠じゃないだろうな? と先生は自分自身にも心当たりのある件を頭に浮かべた。
「先生は『"シャーレの"フェイス先生』として覚えない限り、正しい姿を認識して頂けないという原因不明の現象*1に悩まされておりました」
「へ?」
「……マジか」
「そのため、見る者によって姿を変わってしまう。まったくの別人が『シャーレの先生』であるかのように捉えられていた模様です」
まったく心当たりのない事案に、先生の表情が険しいものになった。
先生がキヴォトスへ赴任した当初、認知度の問題から様々な『シャーレの先生』像が流布していた事はある。
しかしまさか、並行世界では
その後も何点か"彼女"の情報をプラナに訪ねた先生だったが、他に語られたのはいずれも自分自身と共通するものであった。
……
先生は現実世界に戻りシャーレの仕事を終わらせてから、これまでに入手できた情報から"彼女"の故郷の捜索を始めた。
"彼女"の死を遺族に伝える事ができるのは自分しかいないからだ。
しかし無数の分枝が存在する
「困ったな……」
目前に浮かぶホログラム画面を脇に追いやり、先生はソファーに寝転がった。
とある物語では、ある事情から主人公を含めて二二名*2の並行同位体が一堂に会する……という場面がある。
些細な分岐ならやがて元の世界に合流するが、あそこまで性格が異なると同じように『大きく運命が変わった』世界線を探さなければならない。
だがいくつあるか分からないソレらを、しらみ潰しに探すには人手が足りない。
「(いっそ一旦帰って仕切り直すのもアリかな。移動する時に時差調整すれば、シャーレの仕事に穴を開けなくて済むし)」
寝返りをうってテーブル上のスタンドに置いたシッテムの箱と、"彼女"の遺品であるプレナパテスの大人のカードに視線を向けた。
自身が持つ"切り札"の大人のカードとは全く異なる、謎のクレジットカードにして神秘の存在。
『時間と命を代償にする』
『無意味でくだらない、日々の生活の支払いに使うべき』
『乱用すると自分たちと同じ結末を迎えることになる』
一連の黒服の言葉がこれまで理解できなかったが、そもそも違うアイテムの話をしていたのだから噛み合う訳がない。
「私のほうがおかしいのかな……?」
ため息をついて懐から懐中時計を取り出し、蓋を開いて盤面を指で撫でた。
『先生、その時計はなんでしょうか?』
「えっ?」
画面内からプラナが話しかけてきた。視線は手中の懐中時計に向いているようだ。
「これかい? 私の先生から贈られた記念品でね。とてもすごくて特別なものなんだ」
蓋を閉じ、表面に刻まれている光を図案化したような模様をシッテムの箱へ向けた。
『……あの方はその時計を持っていません』
「なんだって!?」
先生はソファーから飛び起きてテーブルに飛びついた。プラナはその剣幕に驚くことなく話を続ける。
『先生は時間を確認する際、必ず左腕に着けたアナログ式の腕時計を使っていました。そのような物はおそらく所持していなかったのだと思います』
「……」
先生は無言のまま浮かんだままのホログラムを引き寄せ、しばしタブレット端末を操作するかのように指を忙しなく動かした。
後ろで居眠りをしていたアロナも起きてきて、二人でその様子を見守っていた。
「……見つけた!」
『見つかったんですか!? プレナパテスの生まれ故郷が?』
「うん。この条件を満たす世界線はひとつしかない」
おもむろに立ち上がると身支度を整え、"シャーレの先生"としての白いジャケットではなく私物の紺色コートの袖に手を通した。
そして乱暴に扱えば砕けてしまいそうなプレナパテスの大人のカードを手に取り、胸ポケットへ丁寧に仕舞い込んだ。
「行ってくるよ。明日の朝までには帰るから」
『ちょっと!? ちょっと待ってください先生!』
玄関扉のドアノブに手をかけようとした時、呆気にとられていたアロナが我に返り呼び止めた。
『私たちも一緒に行きます!』
先生はテーブルの所まで戻ると、しゃがみこんで画面上の二人に視線の高さを合わせた。
「二人とも、これから行くのはキヴォトスの外の更に外だよ? それでもついて来るのかい?」
『
『私は元々違う世界線から来ましたので、今更です』
しばらく悩んだのち、先生は顔に笑みを浮かべた。
「……わかったよ。一緒に行こう」
シッテムの箱を手に取り懐に収めると、先生は今度こそ扉を開けて『外』へと向かった。
ここから先の出来事は、
せっかくですし、フェイス先生のプロフィールを置いておきます。
詳細に関してはだいぶ変化していますが、基本的な部分は当初から変わっていません。
■フェイス先生(本名不明)
性別:女 (原作での表現に併せ、作中では基本的に性別不明)
所属:連邦捜査部 シャーレ
年齢:不明(外見は20代前半)
誕生日:不明
身長:170cm以上
趣味:おもちゃ収集、料理
イメージCV:悠木碧
「シャーレの活動記録集」本編におけるシャーレの先生。
中性的な風貌で、腰まで届く亜麻色の髪とパステルパープルの瞳を持つ。
銀縁の伊達眼鏡、髪を束ねる青いリボンとクロスタイ、青緑色のウェストコートとズボンがトレードマーク。
仕事中は連邦生徒会の制服を模した白いジャケットを着用している。
人々の自由と平和を願い、『自分の手が届くかぎり、子供たちが幸せを掴み取るのを手伝うのが大人として先生として私の役割であり使命』と言い切る善意の大人。
相手に言うことを聞かせるためだけの武力行使には否定的で、また『生徒とは対等の力関係で対話したい』という考えを持つ。
そのため仮に武器を持っていても『護る』『助ける』ためにしか使おうとしないと思われる。
私生活は質素で少食寄り、基本的に酒も飲まない。
ただし高いおもちゃを衝動買いする癖だけはどうしても治らず、たびたびユウカの怒りを買っている。
コーヒーより紅茶派。
家族構成は両親と兄。親戚に教師をしていた母方の大叔母(故人)。
■所持品
●シッテムの箱
連邦生徒会長が残した謎のタブレット端末。
秘書であり相棒であるアロナ(後にプラナが加わる)の住処であり、先生はこれを常に持ち歩いている。
●大人のカード
ゲマトリアが着目する『使用者の生と時間を対価に奇跡を起こす』謎のアイテム……と同一視される代物。
純粋なクレジットカードとしての大人のカードは別に存在し、黒服の発言に反して金銭の支払いには使えない。
プレナパテスとなった先生が持つカード(原作の大人のカード)とは有り様そのものが異なる。
●懐中時計
光を図案化したような彫刻が施された蓋が特徴的な、ハンターケースタイプの銀時計。
時間を確認する際には基本的にこちらを使っているほか、手持ち無沙汰になるとこれをいじるクセがある。
本人いわく『先生になった時の記念品』。
プレナパテスとなった先生は進路の違いから所持していない。
●スマートフォン
D.U.にあるスマホショップで購入したなんの変哲もないスマホ。
悪人にたびたび破壊されるため、もう何代目かわからなくなっている。
最終的にエンジニア部とヴェリタスによる魔改造が施されたスーパースマホになっており、ただ頑丈なだけではなくコユキでもなければ解けないほど強固なプロテクトがかけられている。
文中で表現していますが、プレナパテスは原作ゲームの先生として扱っています。
これは最終編で書かれた公式の諸設定との違いが決定的になった事を受け、準備段階で考えていた『小説の先生は負傷or死亡したゲーム版の先生の代理として赴任した』という案を再利用したためです。
本作の先生は代理ではなくれっきとした本人なので、あくまで「原作版の先生とは別人」という程度ですが。