TSして生徒の身長以下になっちゃった教師の話 作:XOUND
TSの最初の醍醐味は、他の人に相談するまでの一人の時間にあるのではないでしょうか。
まあ自分の意志でTSした人はその限りではないですが
ピピピピ・・・ピピピピ・・・ピピピピ・・・
音「ぅぅん・・・ふぁぁ・・・」
俺の一日はまず目覚ましを止めるとこから始める。
ちなみに目覚ましは家に二個ある。一個はベッドで手の届くところに、もう一個はテーブルの上にある。一個目で目を覚まし、二個目で強制的にベッドから降りざるを得ない状況を作るってわけだ。そのため一個目の目覚ましは手の届くところに置いてある。そのため目を瞑っていても止められるのだが・・・
音「んんん・・・ぁれ・・・?」
何処にも目覚ましがない。いつもなら一発で目覚ましの位置を捕捉して止められるはずなんだが・・・仕方ないので目を開ける
音「・・・?」
目覚ましがあったのはいつもの位置だった。なんか化かされてる感じだ。まあ何処にもないということもなかったし、止めようとしたとき・・・
音「っっ!?!?!?」
なにか手がおかしい。こんなに俺の手は小さくない。なのに見えている手はまるで小学生のように小さな手をしている。一体何が起きている!?
何も分からないまま這いながら移動し、目覚ましを止めて、取り合えずベッドから降り、歩こうとした。だが、
音「うわっ!?」
何かにつまずいた。ふりかえると足に引っかかっていたのは自分のズボンだった。
なんで、何もわからない。それにこえもおかしい。まるでしょうがくせいの女の子みたいだ。自分からこの声が出ているというじかくが持てないが、しかしじぶんの神経は確かにこのこえが自分のものと脳に伝えている。
体がふるえる。なみだが止まらない。突然りかいできないことがなんども起きてのうが思考をきょひしているきがする。
音「ぁぁぁぁ・・・ぅぅぅぅ・・・ぐすっ・・・ひぐっ・・・なんで・・・なにが・・・」
じぶんが一つこうどうを起こすたびにまちがったじょうほうを脳におくりこまれているようではきけがする。
震えるあしを抑えなんとかかべづたいに立ち上がったが、いつも見ているしかいと違う。なんで、おれはしっかり足をのばして立っているはずなんだ。こんなけしきはちがう。まちがっている。
音「ぅああ・・・っ!?!?こ・・・これ・・・」
みてしまった。しかいにうつったのはがらすにうつっているじぶん。
まるでこどもみたいなしんちょうで、かみはこしまでのびていて、がらすについたてはとてもちいさくて、かたてですまほをもつことすらむずかしいかもしれない。
これは・・・うそだ。まぼろしだ。しかいがゆがむ。せかいがまわる。ああ、これはきっとゆめ。いまからめざめるはず
音「ははは・・・ハハ・・・」
にこめのめざましがきこえた。うるさい。でもこんなあくむからめがさめるとおもうといいのかもしれない。いしき とぶ。なにも、か がえら な
音「っ!?!?ハァ・・・はぁ・・・はぁ・・・ぅぅ・・・げほっげほっ」
急に眼が覚めた。今は思考も明瞭だ。ただとても気持ち悪くて吐き気がする。声も絶対おかしい。さっきの夢は、現実なのかもしれない。
・・・理解はとてもしたくはないが。
音「あーー・・・あーー・・・うぅっ・・・」
声を試しに出したがやっぱり耐えられない。
分かってる。信じがたいがこれは現実であって嘘や幻の類ではないことぐらい。でも、こんな事を急に突き付けられて、頭がおかしくなってしまいそうだ。兎に角動くことにする。一挙一動を取るごとに違和感という違和感が体中に突き刺さり途方もない不安と言いようもない吐き気に襲われるが、動かないとなにも始まらない。
まずはあの目覚ましを止めて、スマホを取って、時間を確認しよう。自分が家にいることから、少なくとも10時よりは早い時刻なはずだ。
音「・・・うそ・・・からだ・・・」
テーブルの上に置いてある目覚ましに手がギリギリ届かない。というより自分の身長がテーブルとほぼ同じになってしまっている。肩よりもテーブルが高いせいで、椅子に上らないととても目覚ましは止めれそうにない。
音「こんなの・・・こんなの・・・おれがなにしたっていうんだよ・・・」
目覚ましは止めることに成功した。スマホで時間を確認しないと
音「え・・・うわぁあ!?!?」
スマホを手に取って、思わず放り投げてしまった。スマホを持った時、思わず重いと感じてしまったのだ。いつもパソコンとか教科書とか色々入っている鞄を持って出勤していた俺が、スマホを持って・・・
音「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
過呼吸気味だ。まるでマラソンでもした後みたいだ。冷や汗が物凄く出ている。濡れたシャツが張り付いて気持ち悪い
音「9時36分・・・とりあえずよかった・・・いやよくない!」
ひとまず安心したけど、10時までに柏木さんに電話しないといけない。こんなの声で別人と思われるに決まっている。電話しなくてもどっちにせよ柏木さんは家に来るだろう。そしたら俺はどうなってしまうんだ?
また涙が溢れてきた・・・。この体にされてから、感情の許容量が狭まっている気がする。情けない・・・こんな姿・・・誰にも見せられない!
音「でも・・・でも・・・でも!」
生徒から悩みを相談されたことがある教師だからこそ知っている。こういうのは誰でもいいから打ち明けて悩みを共有できる人を作ることで気持ちがずっと楽になるということを。震える手でスマホを触る。メールで現状を伝えないといけない。熱は多分大丈夫だから病院へ行く必要はなかったとはいえ別の問題がでたことを。でもあと一歩の勇気がでない。
きっと自分は拒絶されることを恐れているんだ。相談できる相手が近くにいるからこそ、その人に拒絶されてしまったときのことを考えると心が押しつぶされそうになる。震える手で送信ボタンを押そうとするも、あと数センチで押せるのに、手が進まない。
だれか・・・助けてくれ・・・この苦しみから解放してくれ・・・
ガチャ
咲姫「音先生?入りますよ?」
音「っ!?」
ハッとして時間を見る。10時15分だ。決めあぐねているうちにいつの間にかこんなに時間が経ってしまったなんて!まずい、早く隠れ
咲姫「音せんせ・・・い・・・誰?あなた」
音「ぅぇ!?えっと・・・その・・・」
頭が真っ白になる。咲姫に見つかってしまった。
いやだ。きょぜつされるかもしれない。しんじてもらえないかもしれない。じぶんのそんざいがこのよからひていされるかもしれない。にげなきゃ。でもあしがふるえてちからがはいらない。ちかづいてくる。にげられない。
だれかおれをしんじて。みとめて。なぐさめて。かしわぎさんのことだっていえるから。おれだってしょうめいできるから。だから。
咲姫「取り合えず落ち着いて。落ち着いたら話すのはゆっくりでいいから」
音「う・・・うん・・・」
背中を撫でられると気分が落ち着いて、暖かい気持ちになってくる。止まらなかった過呼吸も、冷や汗も、落ち着いてきた。今なら、話せる気がする。
音「その・・・聞いてほしいんだけど、」
咲姫「うん」
音「そ、その、」
咲姫「うん」
音「音は俺なんだ!朝起きたら熱は冷めたけどこの姿になってて・・・それで、誰にも相談できなくて、不安で怖くて・・・」
咲姫「信じるわ」
音「へ?ほ・・・本当に・・・?」
咲姫「ええ。寧ろ納得したわ。だってぶかぶかだけどその服は音先生のものだし、そのメール。まだ送られていないそのメールは私に現状を伝えようとして送ったメールよね?何より、最初にパニックになってた時にうわ言のように私の情報とか話してたじゃない。子供の姿で女の子になっちゃっているけど、音先生だって分かるわ」
音「信じて・・・ありがと・・・ぐすっ・・・」
咲姫「いいのよ。それと泣くのを我慢するのは良くないわ。ほら。よしよし。」
音「ひぐっ・・・うぅ・・・うわあぁぁーーん!!!」
咲姫「それにしても、さっきの先生可愛かったわよ。こう、なんというか、小動物みたいで!」
音「やめてくれ!気が動転してたんだ!俺は俺だ!忘れてくれ!」
咲姫「その声で言われると説得力が・・・やっぱり可愛いわね」
音「可愛いなんて言うな!俺は男なんだ!!!」
咲姫「ジタバタしてる先生・・・写真とっていい?」
音「絶対駄目!!!!!!!」
TSして最初に喜びの感情がくるタイプの小説もありますが、正直絶対そうはならんやろって毎度思います。
正直Viyella's nightmareが多分一番しっくりくるんだろうけど残念ながら収録されていないのでね
取り合えず一番のシリアスも終えたし次話からはネタてんこ盛りでいくぞ!
そういえば美亜の説明また次回になってしまった・・・
追記 なんと、挿絵を頂きました!描いていただいたのは、とりまる ひよこ先生https://syosetu.org/user/295654/ です。本当に、ありがとうございます。
この小説は一般オンゲキ好きにも薦めれるような作品だと思う?
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