TSして生徒の身長以下になっちゃった教師の話 作:XOUND
葵ちゃんそういえば柏木さん呼びじゃんか!!!気が向いたら直します。
最近モチベが無限に0に近づいている。でも完結だけはさせたいですね。
さて、今回の話は少し難しいかもです。
セツナ「来たか。待ちくたびれたぞ」
音「いや、俺は時間ピッタリに来たと思うが・・・」
セツナ「せめて5分前行動は意識しろ。社会の基本だ。」
昼間にセツナに夜に屋上まで来るように言われた。いや、俺も本当であれば10分前にはつくはずだった。家が広大過ぎて迷うとは思わなかったんだ・・・しかも深夜だし尋ねようにも迷惑かもしれないので尋ねることも憚られてしまう。
音「すまん、少し迷っていたんだ。」
セツナ「まあ時間通りに来たならいいとしよう。座るといい。」
音「ああ、そうさせてもらうよ。で、話ってなんだ?二人きりにする必要があるくらいには重大なんだろ?」
セツナ「そうだな。話とは、今のお前の現状のことだ。お前は軽く見ているようだが、何もわかっていない。」
音「ん?俺の現状のこと?」
セツナ「一体何の話をさせると思っていたんだ・・・?」
音「例えば、俺をクビにするとか」
セツナ「自分をそこまで卑下するのはどうかと思うがな・・・まあいい。分かっていないようだから順序だてて話していく。途中でお前に質問を投げかけるが直観で答えてもらって構わない。」
音「分かった。」
セツナ「じゃあ早速だが、私が海外のシューターズスクールで負のオンゲキを学んだことを知っているよな?」
音「ああ、勿論。」
皇城セツナ(すめらぎ せつな)
有栖の姉で負の感情をぶつけてオンゲキをする「負のオンゲキ」の提唱者。帰国して奏坂を乗っ取り生徒に負のオンゲキを強要させようとした前科がある。だがその野望はASTERISMの手によって打ち破られた。
セツナ「負のオンゲキを学ぶ道すがら、私は「感情」とは何かということも学習する必要があった。その為、私は「感情」について自身で定義づけることにした。」
音「「感情」について・・・」
セツナ「そうだ。早速だが最初の質問だ。「感情」とは結論のところどういうものか。これは私の定義にそって正誤を判断する。」
音「概念的だな。正直答えを絞ろうにも絞れないぞ。」
セツナ「それもそうだな。じゃあ三択にしよう。「スカラー」、「ベクトル」、「位置ベクトル」この3つの中に答えはある。」
スカラーは量のみをもつ。ベクトルはスカラーに加え方向を、位置ベクトルは更に位置も定義する。感情に「方向」というのはあるのか?少なくとも感情に「量」という要素があるのは確かだ。同じ「嬉しい」という感情も度合いというものがある。だが、「方向」というのは存在するのか・・・?
音「「スカラー」か?」
セツナ「不正解だ。正解は「位置ベクトル」だ。じゃあ解説に移ろう。」
音「「位置ベクトル」!?真逆じゃないか!?」
セツナ「今から解説するといっているだろう。まず「感情」には「量」という要素は少なからずあるのは分かるな?」
音「それは分かった。例えば「嬉しい」を例にとってもテストで満点を取るのと宝くじで一等が当たるのとでは段違いだからな。」
セツナ「そうだ。じゃあ「方向」についてだが、お前は誰かに対して何らかの「感情」を抱くことはあるな?」
音「それは勿論・・・なるほど、これが「方向」の意味か。」
セツナ「そうだ。「感情」は指向性を持つ。例えば誰かが誰かに対し憎んだり、祝福したり、ここには「方向」を持った「感情」が存在する。そして、感情は全て自始点でのものに過ぎない。自分自身が他人から他人へ向けられる「感情」というのは予測は出来ても正確に推し量ることは不可能だ。あくまで「感情」とは自分を始点として向けられるものでしかない。」
音「なるほど、理解した。」
セツナ「だが、「感情」は普通の位置ベクトルとは違う。それは始点と終点が一致するにも関わらず「量」を持つこともあるからだ。」
音「始点と終点が一致するということは・・・自分自身に向けられる感情か?」
セツナ「その通りだ。お前が例に出したテストで満点や宝くじは自分自身に向けられる「感情」にあたる。では次の質問だ。先は自分自身に「正の感情」を向けた時の一例に過ぎなかったが、自分自身に「負の感情」を向ける時というのはどういうときか分かるか?」
音「・・・「後悔」とかか?」
セツナ「まあいいだろう。「後悔」は過去の自分自身に向けた怒りと近似することができる。これも自分自身に向けた「負の感情」に違いはない。」
なんとなくだが、テーマが見えてきた気がする。自身に向けた「負の感情」ということがテーマになってきそうだ。
セツナ「さて、私が海外のシューターズスクールに通っていたときの話に移ろう。そこでは日本では考えられないような過酷な環境で「負のオンゲキ」を強要させられていたわけだが、「負のオンゲキ」というのは当然ながら「負の感情」なしには成り立たない。「負の感情」をエネルギーとして相手にぶつけることで成り立つものだからな。」
音「そうだな。そう言っていた記憶があるよ。」
セツナ「私のクラスにとある生徒がいた。「負の感情」を相手にぶつけるのに嫌気がさし、罪悪感からかその「負の感情」が自分に矛先が変わってしまった人だ。「負の感情」というのは相手に向ける分にはいいが自分に向けるのは危険だ。それは何故か分かるか?」
音「自傷行為になるからか?」
セツナ「まあそれもある。だが根本的な違いがある。「負の感情」はエネルギーに換算したときに強力な力を発揮する。相手にぶつけることでそれは発散されるが、自身に向かった場合、そのエネルギーは解消されずに溜まっていく。従って減少することはない。」
音「相手に向けた場合は自分の「負の感情」を消費するが、自身に向けた場合は増幅するだけで消費される訳ではないということか。」
セツナ「その通りだ。では、次第に「負の感情」が溜まっていったその生徒はどうなったか分かるか?」
音「退学か?」
セツナ「不正解だ。正解は・・・」
セツナ「自殺だ。」
音「じ、自殺!?」
セツナ「「負の感情」とはそれだけの力があるということだ。人を自分から自殺に追い込むくらいにはな。」
音「そうか・・・だが」
セツナ「「俺には何の関係もない」、と言いたいんだろう?」
音「っ!?」
セツナ「言わしていただこう。「負のオンゲキ」を極めた私は他人の「負の感情」も手に取るように分かるようになった。お前からは膨大な「負の感情」が感じ取れる。そしてその矛先に向いているのは・・・自分自身だ。」
セツナ「声も出ないか。まあ現状を突き付けられるのは誰だって辛いだろう。だが理解はしておくに損はない。お前は何一つ分かっていなかったようだからな。」
セツナ「いいか、「感情」は正確に推し量ることは出来ずとも、予想は出来るといっただろう。他の生徒から自身に向けられた感情について何か勘違いをしていないか?」
セツナ「面と向かってが嫌なら生徒会どもで聞いてやってもいい。とにかく、今のお前の精神状態はボロボロだ。いつ「二の舞」を演じてもおかしくはない。」
セツナ「自身を「肯定」しろ。「変化」を受け入れろ。私に言えるのはそこまでだ。」
この小説は一般オンゲキ好きにも薦めれるような作品だと思う?
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