TSして生徒の身長以下になっちゃった教師の話   作:XOUND

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テスト終わったぞーーー!
残り2、3話を想定しています。



Memories of O.N.G.E.K.I.

有栖「ん、これ」

 

音「これは・・・俺のオンゲキのデバイス?」

 

 

 咲姫と一緒に大広間に向かい、朝食を取った後、有栖からなぜか俺のオンゲキのデバイスを渡された。・・・いや、なんで持ってるんだよ。

 

 

有栖「改造した。」

 

音「か、改造!?ちょっと待て何やったんだ!?」

 

有栖「オンゲキが出来る。以上」

 

音「以上じゃないだろおい!」

 

 

 改造(?)前でもオンゲキはできる。まあ俺は武器とかシュータードレスの関係上まともに動けるような代物ではないが。正直なにを変えたのか全く分からない。というか改造って何?俺のデバイスに一体何が起こっているんだ?

 

 

咲姫「じゃあ一回それ使ってみたらどう?」

 

有栖「ん。それがいい」

 

音「え?いや俺もう自分の武器に潰されるとかいう想いしたくないんだが・・・」

 

有栖「やる」

 

音「有無を言わさないじゃん・・・え、マジでここでやるの?」

 

有栖「やる」

 

音「・・・分かった。じゃあ一旦離れてくれ。人が近くにいたら出来るものも出来ない。」

 

有栖「ん」

 

音「じ・・・じゃあいくぞ?」

 

 

 特有のデバイスの起動音と共に身に付けられたいつものシュータードレ・・・え?・・・なにこれ。動きやすい。視界に入る服がどう考えてもいつものものと一致しない。というか手に持ってる武器もおかしい。なんだこれ!?俺今どんな格好してるんだ!?

 

 

音「ちょっ鏡持ってきてくれ!俺今どんな格好してる!?」

 

咲姫「鏡とカメラ持ってきたわ!」

 

音「カメラはちょっといらない」

 

咲姫「大丈夫、私が撮る用のカメラだから」

 

 

何も大丈夫じゃないんですがそれは

 

 

音「えーっと・・・うわ、うわわわ・・・す、凄いなこの服・・・」

 

 

 ヒラヒラしたドレスに背中にあしらわれた透明で綺麗な羽はまるでアニメやゲームに出る妖精を彷彿とさせ・・・そして手に持たされている武器となるものは・・・指揮棒か。杖型の武器だから子供の体型をしている自分にも使いやすいようになっている。不本意ながら、凄く動きやすい。・・・不本意だが。

 

 

有栖「どう?」

 

音「う、動きやすい。杖型になっている分武器も軽くて使いやすいと思う。改造っていうのはこういうことだったんだな。」

 

有栖「でしょ。次学校で会った時にセツナお姉さまにお礼いってね」

 

音「セツナが・・・そうか。お礼を言っておこう。」

 

 

 俺と話している時間が1時間として、このデバイスの改造の時間も含めたら、寝る時間なんてないんじゃないか?

 

 

有栖「ん。以上。帰ってよし」

 

音「そうか、何から何までありがとう。咲姫、カメラ構えてないで帰るぞ」

 

咲姫「あと1ショットだけ・・・」

 

音「よーしおいてくか」

 

咲姫「待って!私一人だと家に帰れない!」

 

 

 仕方ない。咲姫の方向音痴は筋金入りだからな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲姫「そういえば、そのデバイスずっと手に持っているけど、気に入ったの?」

 

 

 帰り道に咲姫にそう言われた。はっとして自分の腕を見下ろすとそこにはしっかり握ってある自分のオンゲキ用デバイス(改造済み)。好きなものを買ってもらった子供みたいで恥ずかしい。

 

 

音「あ、う・・・そ、そうだな。子供らしくはしゃいでしまった。」

 

咲姫「ふふ、その反応だと気に入ったってことね。気に入ったってことは、またオンゲキが出来るかもしれないわね。やりたくない訳ではないんでしょ?」

 

音「ん?それはそうだな。ずっともう出来ないと思っていたけど、やっぱり出来るならまたオンゲキしたいよ。」

 

咲姫「へぇ・・・ねえ先生」

 

音「どうしたんだ?」

 

咲姫「先生って、どうして先生になろうと思ったの?」

 

音「あーそれはな、俺が高校生くらいの頃まで遡るな。」

 

咲姫(良くて中学生レベルの見た目の先生でこう言うと違和感が凄いわね・・・)

 

 

 俺が高校生くらいの頃、そのころはオンゲキってスポーツが生まれて2、3年くらいの頃かな?俺もASTERISMと同じ感じで見たんだよ。プリメラのオンゲキを。

その時にオンゲキってスポーツのファンになって「やってみたい!」って思ったんだ。

 ただ、その頃オンゲキって女性がやるものっていうイメージがあったんだ。今でこそ男性シューターはそこそこいるオンゲキだが、オンゲキ初期のころって男性のシューターはいなかったんだ。

 

 

咲姫「だから、少しでもオンゲキに携われるような教師に?」

 

 

 まあ、そうだな。少しでもこのオンゲキっていうスポーツの力になれたらいいなと思って教師資格を取ったり、技術系の検定を取ったり、あとはオンゲキアドバイザーの試験、それから音楽系統、色々とったよな。そんな努力の成果もあって今俺が奏坂にいるってわけだ。

 まさか、オンゲキをやってみたいって夢が教師になって叶うなんて思ってもみなかったけどな。

 

 

咲姫「そんなにも努力をしてたのね・・・」

 

 

 努力をしてたのも俺がオンゲキのことを好きだったからなんだろうな。シューターも、ステージも、バトルも、オンゲキを形作る要素全てに魅せられたんだ。

 

 

咲姫「ねえ」

 

音「ん?どうした?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今の自分なら思いっきりオンゲキ楽しめるんじゃない?




お待たせしました!次の更新はだいたい3日後くらい!
書いてて思ったんですが、キャラクターが心理的に追い詰められたり、「本当」に酷い目に遭うってのはちょっと違うなと思い始め、ラストの構想を変えることにしました。今だから書くんですが、最初ラストの構想っていうのは、

次の平日パートで精神幼女化+失敗を重ね学校から逃げる

自殺を決意して危険弾を自分に向かって放つ

奇跡的に生き残る。病室にシューター全員が見舞いに来て・・・

って感じだったんですよ。流石に辛いのでね。やめました。はい
それではまた次回。

この小説は一般オンゲキ好きにも薦めれるような作品だと思う?

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