他にも映画版のどこかで月村家は吸血鬼じゃないってことが確定してたりするらしいし……。
映画は全部見ましたが、実はアニメはStsの次週作の最初らへんまでしか見てないんですよね。やっぱ見るべきかなぁ?
そして小説版をちょっと見ていたところ、5/27(金)に、なのはの自己紹介で現在9歳って言ってるんですよね。つまり、4/2~5/27のどこかがなのはの誕生日……。マジカ。仕方ないのでガン無視します。とらハだったかおもちゃ箱だったかどおり、3/15で行きます。
新暦58年 9/2日
私は前世では一人っ子であり、当然この両親が私をめいいっぱい愛してくれると思っていた。
しかし、毎日毎日暴力三昧。リリカルなのはは確か主人公の周りは優しい世界だったはずなのに。
いつか両親も変わってくれると期待していたが、何も変わってくれはしなかった。生まれてすぐだけはあんなに喜んでいたのに。あの記憶が今も私を縛り付けている。まるで呪いだ。
しかしそんな私も準備も整え、誕生日を機に脱出することにした。事故で夫婦が死んだらしく、隣の大きな家は空き家らしい。両親も私に痕が残るような傷はしていないことから世間体を気にしていることもわかる。きっと私があの屋敷に逃げこめれば、何回も屋敷に入って私を探すなんてことは難しいはずだ。探しに来てもうまく隠れればいい話。
解体なのか遺産相続なのかは知らないが、最近あの屋敷には業者っぽい人が出入りしている。さすがにあそこに混ざるのは不可能だが、話を聞く感じよく動物が屋敷内にいるらしい。つまり獣道があるということ。
そして、毎度のように庭から脱出し生け垣を探っていたところ、昨日それっぽい穴を見つけたのだ。そして今日は誕生日。この偶然にかこつけてゲン担ぎとして今日脱出することにしたのだ。
そして草木をかき分け、大きな屋敷の庭らしき場所に到着した。周りには噴水などがある。
しかし、敷地の中に入る事には成功したのだが、親が誕生日ということで気合を入れたのだろうか。庭に入ったあとで力尽きてしまった。
「たす……けて……」
なのはちゃんたちを助けないといけないのに……。
「なぜここに人が……」
意識を失う直前、声が聞こえた気がした。
何かに惹かれるかのように庭に行ったとき、なぜか子供というか幼女が庭にいた。といっても自分の体はまだ8歳程度にしか成長できないので、そこまで差はないが。栄養は太ってもバレないように、血液中に栄養細胞的なものを作ってそこにため込んでいる。
しかし、自分がちゃんと存在しているか不安になってくるとリストカットする癖は直っていないので、そのたびに出血し、ため込んだ栄養が減っている。他にも外でリスカしたさいに何かを嗅ぎつけられたのか、いつの間にか吸血鬼っぽい女の子に狙われている。
話を戻して、問題は目の前の女の子だ。エルによると、さっき「助けて」という声を聞いたそうなのだ。そういう声が聞こえていたなら、さっさと呼んでほしいと思う。
もしかしたら迷子ではなく、ないとは思うが養子にできそうな子かもしれないので、親を探すことはせずに客間に拉致しておこうと思う。
改めて観察してみると、女の子は髪も肌も白く、これが俗に言うアルビノなのだろう。恐らくは一歳か二歳程度。こんな昼間に外に出してもらえるかさえ怪しいものだ。訳ありなのだろう。目の色は黒色で目立っている。色素が薄いほど視力が低くなりやすいのだが、この子は問題なさそうだ。眉毛まで白色なのは珍しい。ただ、伸ばし放題なのが不思議であり、アルビノということから、もしかしたら本当に児童虐待を受けているかもしれない。アルビノは乱視などの目の障害があることが多いのだが、この子はどうなのだろうか。
ともかく、これ以上の情報は本人に聞くしかなさそうだ。補助人格に手伝ってもらえば、相手の記憶のすべてを読み取ることもできるのだろうが、それはプライバシーの侵害というものだろう。
そういえば、今日はあの子猫のような子に会いにいけないな。
──そうこうしているうちに、目を覚ましたようだ。
「うぅ~ん」
殴られないように寝たふりしないと……ってここどこ?
私は確か、誕生日で……家を脱出して……
──そうだ!空き家の庭で倒れたんだ!つまりここは屋敷の中……?でもあそこは空き家のはず……。
「ここは屋敷の中だよ。きみのいう屋敷かは知らないが。ちなみに、これは心の中を読んだわけではなくて君が声に出していただけだ」
──目の前の男の子が全て説明してくれた。つまり、噂は実はでたらめで、この男の子がすんでいたわけだ。
「惜しい。夫婦が死んだという部分は正解だ。そしてこれはコールドリーディング。ていうか顔に全部出てるぞ?本題に入るが、君はなぜここに?最初は迷子だと思っていたが、アルビノでその幼さでここにいることと言い、起きたときの様子と言い、まるで家庭内暴力でも受けて逃げ出したかのようだ」
しかもとても頭がいいらしい。彼がこの屋敷の住人で、夫婦が死んだことからすると、一人息子か何かで、まるまる遺産を受け継いだのだろう。一番の案は正直に話して、彼に保護してもらうことだ。原作には出てきていないが、こういう子供らしくない子供はたいてい優しいし、こうやって屋敷に招かれている時点で人柄の良さがわかる。
「実はアルビノな上、喘息でして……親からひどい暴力を受けていたのです。ここで保護してくれないでしょうか?」
「あとその喋り方も気持ち悪かったんだろうね」
……!
「君は一歳か二歳だろう」
そうだった……!この人の雰囲気に引きずられて……!
「まぁいい。その要請は受けてあげよう」
やった!
「ただし条件がある。それはうちの養子になることだ」
「それは願ったりかなったりですけど……。親はどうするんでしょう?」
「世の中お金があればなんとかなる。部屋は割り当てておくから、明日はそこにいてくれ。ご飯はピザでも頼んでおくから」
デリバリー……。文句は言いたいけど、流石に逆らえない。
「わかりました」
「では案内しよう。こちらだ。ああ、地下室はサーバーなどがあるから入らないでくれ。あと一階の私の部屋もだ」
そうこうしているうちに部屋についた。空き部屋感満載である。少々ご都合主義が過ぎる気がするが、ともあれ、大家、いや兄と呼ぶべきか、は変わった人だが、ここから新しい日々が始まるのだ。
延々シリアスはやめたいのだが、いまのほのぼのだと、ある転生者の家族との団らんか、主人公が何か準備したりなのはの話を聞くだけだったりするので間が持たないという。
ところで、原作のテーマって「痛みと悲しみ」「離別」「悲しみの後に残っていた希望」なんですね。筆舌に尽くしがたい!!
ちなみにこの作品のテーマは「どこか歪な関係」(作者の性癖)、「事件を乗り越えての精神的な成長」(原作リスペクト)、「見た目原作沿い」(原作厨)です。
裏テーマは「なのはと運命を共にする親友になるためには一度全力全開でぶつかる必要がある」です。