そして文才が足りぬ。
※お知らせ
この作品はシリアスというか鬱な気分の時に執筆を進めるので、忙しい時期を脱した今、不定期更新度合と合間の期間が増します。むしろギャグ路線の完全プロット無しの二次創作新しく始めます。二足わらじです。二兎を追うもの一とも得ずです。
新暦58年 9/2日(同日)
朝、寝ぼけ眼をおこし部屋を出て、鏡の前で髪を直し、てきとうなリボンでツインテールを作る。鏡にはいつも通りの笑顔が映っていて、両親にあいさつした後には道場の自慢のお兄ちゃんとお姉ちゃんを呼んで、みんなでご飯を食べる。そんなどこかいつも通りで、だからこそなのはが生まれてからもそう変わっていなく、どこか疎外感を感じる毎日だった。
そんななのはは、ほかの人よりも心の成長が早いらしく、みんなは気にしないけど、おもちゃを簡単に他の子にぶつける子は嫌だし、直ぐに泣きだすような子も嫌だった。そんな子たちの両親もそれを見るたびにめんどくさがったりしていて、お母さんやお父さんに迷惑をかけたくなくなって、なのははそういうことをしなくなった。
それでも誰とも話さないのは寂しくて、そんな保育園でみんなをまとめて遊んでいたある日。どこからかやってきた自分より少し大きい黒髪の男の子が、
「そこの子、いつの間にかこの保育園に引き寄せられていたんだけれども、ここって魔法がかかっていたりする?」
と、なのはに聞いてきた。魔法……テレビでやっている、みんなを幸せにしてくれるもののことだろう。お父さんに聞いたら、それは実際には存在しなくて、だからこそ代わりに剣術をやるんだと言われた。すぐにこけてしまうなのはにはできなくて、混ざることもできないもの。もし魔法が実際にあったのなら、なのはにも使えるかもしれない。そう思って、あったらうれしいと応えた。
「まほうかぁ! あったらいいよね」
すると、
「自分の養子にならない?」
という、なのはが寂しいと思っていたことを見透かしたような、そして同情したような目で見てきながら言ってきたのだ。周りから人はいつの間にかいなくなっており、誰にも迷惑がかからなそうだと思ったその時のなのはには、この激情を抑えることはもはや不可能であった。
なのははお母さんの子供。
──たとえ家族の輪から少しずれていようとも。
──たとえ余り構ってくれないことがつらくても。
詳細は覚えていないが、そんなことを思いながらこの気持ちを彼にぶつけたのだ。
そんなことをした次の日、みんなは昨日の口喧嘩を見たのか、どこか遠慮気味であった。いつか収まるだろうと思いつつも、彼のことを恨まずにはいられなかった。せっかく家族が誕生日を祝ってくれるのに、こんな気分ではお兄ちゃんたちに違和感を持たれてしまうかもしれない。そしたら、心地よく祝ってもらえない。
そう思っていた時、あの男の子がここに来ていた。とりあえず、昨日喧嘩していた分を謝り、許してもらった。これで誕生日の話ができる。それが終わったら、思っていたこと全て話そう。
──そうして毎日が過ぎていき、この未だお互いに名前も知らない不思議な関係になったのだ。
なんだかんだで過去を振り返っていたが、今日はあの日から毎日来ていた彼がいなくて、とても暇なのだ。よく話す子にも少し上の空だと言われてしまっている。いつの間にか日常になっていた彼のことを少し思いながら、日が更けていった。
名前も知らないアルビノの子を拾った翌日になった。今日は根回しやらあの子への謝罪やらで大忙しの予定で、あの忙しい日々が返ってきたようだ。
まずはお金を引き出すために銀行に行こう。……吸血っ子もいるかもしれないし、武器である特注スーパーボールとタコ糸も持っていこう。
──ガチャ
「……掃除用具はどこですか?」
「それなら庭の物置小屋にいろいろ入っている」
「わかりました。では──」
「ちょっと待て、名前を教えてもらっていない。家族になるのだから、苗字についての相談もだ」
まさか苗字が同じということもないだろう。生まれ親の苗字を継ぐかどうかも聞かないと。
「名前は
「できれば今のままがいいです」
「わかった。お金を引き出すのと日用品を買うから、何か欲しいものがあったら言ってくれ。ついでに買ってくる。帰りは明日になるだろうから、冷凍庫の中身を自由に温めてくれ」
「……冷凍庫?あ、喘息用の薬をお願いします」
「わかった。ではいってくる」
「え、あ、いってらっしゃい?」
……しばらく大忙しで冷凍食品生活は普通ではないことを忘れていた。
とりあえず根回しに行っておこう。少し監視していたところ、あれはひどく世間体におびえているし。
――日用品やら家具やらを買い、根回しをすませた。あとはこのゴミ親どもに娘をこちらに渡すことを便宜上了承してもらうだけだ。
――ピンポーン……ガチャ
「すいません、家に何の御用でしょうか──って、誰もいない。悪戯かしら……?」
「いえ、悪戯ではありません。自分です」
「あら、子供がこんな家に何の用かしら」
「今娘さんが家に泊まっているのですが、親が家の養子にと申しまして。我が家は裕福の部類に入りますし、アルビノは一般家庭では扱いきれないでしょう」
「…………。わかったわ。ただし手続きは全てそちらが行うこと」
……全然娘に暴力をはたらいていた人に思えないな。父親メインだったかそれとも、外見を取り繕うのがとてもうまいか。……いや、新しい子供を作ってやり直すつもりなのか。
「わかりました。ではこれで」
「ええ」
「さて、ついに家に戻ってきたな。久しぶりに自分の存在意義を感じた気がする。退屈は敵……か」
そういう人生はそれはそれで人恋しくて寂しそうだが。
……さて、扉の前についたわけだが、なんと名前を呼ぼうか。娘でもあるし兄妹でもあるわけだし、名前呼びだとは思うが……やはり”ちゃん”付けにするか。このくらいの子供に呼び捨てはきついしな。
「あの、すいません。何か御用ですか。ずっと扉の前にいられても…」
「ぁあ、すまない。少し考え事をな」
「はい。えと、結局は用は何でしょうか」
「その部屋は気に入っているか?親が娘が生まれたとき用に用意していた部屋なのだが」
「ええまぁ、天蓋付きベッドなんて初めて見ました」
「ついでだが、普段は一階の吹き抜けになっている場所で過ごしている。基本的にそこからいろんな部屋につながっているから、寝るとき以外は基本的にそこで過ごすこと。あと、今までは一人だったからいなかったが、メイドはいるか?」
「メイド……いります!」
「わかった。近いうちに用意しよう。できれば何でもできるやつがいいな……何か考えるか」
「あの、ところでなんと呼べばいいでしょうか」
「一応兄弟だからな……お兄ちゃんで」
「え?」
「ん?」
「あ、はい。わかりました…………お兄ちゃん」
「あと、敬語はできれば止めてほしいんだが」
「それはちょっと、信用できていないというか……あれなので」
「わかった。ならしばらく時間をおこう」
何に影響受けて書いたんだろうこれ(途中で執筆を休んだ)。
そして、全話を最新話を書くたびに読みなおしているのだが、なんだコレ。この頃の作者頭狂ってるのでは
あとこの前、
ていうか最近の遊具の規制は激しいですね。回転はダメで、縄もダメ、首が挟まるサイズの間が空いたものもダメ、ロッククライミングもダメ、柵はかなり高く、屋根は乗られないように滅茶苦茶高い。これが……遊具……? 屋根に登るのは遊具遊びのデフォでは!?
ちなみに自分は