俺達勇者は安芸先生に呼び出された。安芸先生はいつも俺達勇者を訓練場に送ってくれたりしてくれている。他の三人はクラスの担任でもあるから交流は多いだろうが、俺はまだ数回しか喋ったことはない。そんな俺でも生徒のことを大事にしてくれる思いやりのある先生だというのがわかる。それにしずくもお世話になったと前に言っていた。それに比べてうちのクラスの担任は何をしているのだろう。まぁそれはおいといて、今は話に集中しよう。
「今回呼びだしたのは大事な話が2つありそれをするためです」
「大事な話……銀、また遅刻したの?」
「げ、なんで知って……ってそれじゃあアタシだけ呼び出されるだろう!」
「その話は終わったら聞くとして「げっ!」……というか有坂くんも人のことは言えないでしょう、今日はしてないとはいえ、昨日は2限目から来たそうですね」
「な、なんで知って……あ、」
「スズカくん?」
「やーい、スズカ。お前も人のこと言えないじゃないか」
「スッズーは一体何してたの?」
「……青色の烏を見つけたからつい追いかけちゃって」
こちらを見つめている青い鳥がいたのでつい追いかけてしまった。ちなみに青い鳥には全力で逃げられた。
「……話が反れてしまったわね。今回は二人の遅刻の件じゃないわ。今度の週末に三連休があるのは知っているわよね」
「はい」
「え、知らない」
「バカ!スズカまた須美の説教が増えるぞ」
「その三連休にあなた達のチームワークを鍛えるために大赦の運営している旅館で強化合宿を行ってもらいます」
「効率的に鍛えられますね、助かります」
「合宿……うわぁ、お泊まり会だ~やった!」
「……合宿」
「ん、どうしたスズカ?」
「……いや、何でもないよ」
合宿……思えば前世でも参加したことはなかった。何処か別の場所で寝るよりも、やはり自分の家で寝るほうがぐっすり眠れる。そういう意味では有坂の家で寝るのに慣れるのは結構苦労した。
「それで、合宿をするにあたってあなた達には隊長を決めてもらわなくちゃいけないのだけれど。乃木さん頼めるかしら?」
「え、わ、私……ですか~」
そのちゃんが驚いた顔をしてその後に須美ちゃんを見ている。須美ちゃんも最初は驚いた顔をしていたがすぐに笑顔でそのちゃんに返答をしていた。
「アタシかスズカじゃなければ、どっちでもいいよ」
「私もそうですね……って銀」
「だって向かないだろ、アタシら誰かに指示とか」
「まぁ、そうだけど」
「三人とも…わ、私にできるかなぁ~」
「さてと伝達は以上よ」
「「よし、遊びにいこう!」」
俺と銀が二人でこの場から去ろうとすると安芸先生に腕を捕まれる。
「その前に二人には
「「……あ」」
<side安芸>
この子達をみて、私は頼もしいと感じていた。勇者のお役目は責任重大である。全員が真面目すぎては責任によって潰されてしまう。だからといって全員がふざけていてもいけない。そういう意味ではこの四人はある意味理想的な配分なのかもしれない。……いや、鷲尾さんに苦労が物凄くいくけど。それよりも安心したのは有坂くんがすっかり彼女達と馴染めていることである。
『
「……神樹様、あの子達をどうかお守りください」
そう、私は神樹様へと祈った。
<sideスズカ>
「夏だ!!」
「海だ!!」
「そして~」
「「「タツr「いわせないわよ!」……」」」
我々、勇者は現在海に来ていた。今日から2泊3日の合宿である。
そして現在は打ち出される球に銀や俺が当たらないように援護する特訓である。ちなみに俺は休憩である。
「って痛い!」
丁度銀が今、死角からきた球に当たった。
「クソォ!」
そうしてそれから交代して自分の番になる。
「それじゃあ次に有坂くん」
「よし」
(全速力で走り抜ける)
「ちなみに、全速力で走るのはなしよ」
「え?」
「スッズー!前!」
「え?」
安芸先生の言葉により俺は一旦停止してしまう。次にそのちゃんの言葉で前を向くとそこに球が。
「グハッ!」
「スッズー!」
顔面に直撃である。
何回して後数メートルでゴールである。
(よし、あと少しで)
ズキッ
突如として頭痛がはしる、するととある光景が見える。その光景では死角からくる球に当たる自分が見える。
「スズカくん!」
「っ!!」
意識が現実へと戻る。そして咄嗟にしゃがむ。頭上には何かが高速で飛んできた。
「……危なかった」
そうして俺はゴールへと歩を進めた。
「すごいなスズカ!最後の球を避けるなんて」
「本当、スッズーは後ろに目でもついてるの~」
「さすがについてないよ、それに須美ちゃんの声が聞こえたからね」
「そんな、本来なら私が防がなきゃいけないのに……」
「ううん、あの球は須美ちゃんの声があったからこそ避けれたんだよ」
俺だけであったら何も理解出来ずにあのイメージの通り球に当たっていただろう。須美ちゃんの声があったこそ現実へと意識が戻り、そうして避けることができた。
「だからさ、ありがとう須美ちゃん」
「……うん」
そうして日中の訓練が終わり、現在は温泉にいる。
「いい湯だ」
前世からお風呂は好きであった。そして今、この場は貸し切りであり、俺以外は誰もいない。
「……大赦様々かな」
本来なら三連休、自分達以外にもお客さんがいたと思うのに貸し切りである。初めは、仮面も着けており幼い子供を戦わせる怪しい組織だと思っていた。しかし有坂家で遥さんや秀さん*1を見て印象が変わった。あぁ見えても二人大赦では結構な名家らしい。義理とはいえ息子の前で物凄くイチャイチャしている。まぁそれを見ているとだいたい俺も巻き込まれるんだけどね。『スズカくんも義理とはいえ、私の息子なんですから』とか『あの二人になることはできないがあの二人の代わりぐらいなら全力でやらせてもらうつもりだ』とか言ってくれる。本当に優しい人達である。ただし、遅刻したときの説教は怖い、笑顔に圧を感じる。
「さてと……もうそろそろ出るか」
風呂は好きではあるが長風呂しすぎるとのぼせてしまう。
風呂から上がり、現在は部屋にいるのだが……
「それで、貸し切りなら別の部屋にするべきなのでは」
そう、なんと俺と他の三人が同じ部屋なのだ。
「アタシは大丈夫だぜ、スズカはそんなことしないだろ」
「それはそうだけど」
「大丈夫だよスッズー、私もわっしーもスッズーのことを信頼してるよ」
「私も恥ずかしいけれどこれも交流を深めるため、それにそのっちの言う通りスズカくんのことは信頼しているわ」
「……三人が良いのなら」
そうして俺達はそれぞれの布団に入っていく。
「お前ら、簡単に寝られると思ってる?」
「私はいついかなるときでも寝れるよ」
「同じく、もう疲れたよ銀ラッシュ……なんだが眠くなってきちゃったよ」
「スズカくんはともかくとして。明日も朝早いのよ銀、ほら目を閉じなさい。そして素数か戦艦の名前を頭で唱えれば寝れるわ」
「いやだ」
寝ようとした矢先に銀が全員に話をかけてくる。
「好きな人の言い合いっこしよう!」
おや、とんでもない爆弾が落とされた。
これは……
「銀、好きな人って……」
「も・ち・ろ・ん。お父さんとかお母さんとか身内で濁した奴は、勇者の称号剥奪な!」
「そ、そういう銀はどうなの?」
「どきどき~……」
銀はしばらくの間をあけてドヤ顔で言いはなつ。
「いない!」
「それはずるいよ~」
「私もいないからおあいこね。そのっちは?」
「ふ、ふ、ふ。私はいるよ~」
「おおっ!コイバナきたんじゃないか?」
「だ……誰?クラスの人?」
「うん、わっしーとミノさんそれにクラスは違うけどスッズーも」
「……そうだと思ったわ」
「女子三人がこれでいいのかね?……でも大トリは残ってるからなス・ズ・カ 」
「!?…………zzz」
「おい、逃げるな、知ってるぞ起きてること」
そう、俺は現在寝たふりをしている。
「ギクッ!?…………zzz」
「おい、今思い切りギクッって言ったぞ。そうか、そうかそっちがその気なら……園子、やっておしまい!」
「了解なんよ~……アイキャン、フラ~イ!」
「……zzってみぞおちっ!!」
そのちゃんがまさかみぞおち目掛けて飛び付いてきた。
「よし、起きたな。全くうら若き乙女の会話を聞くだけ聞いて自分が逃げるとかそんなことはないよなスズカく~ん。さぁお前の好きな人を吐くのだ」
「私も好きな人……いないよ」
「またまたスズカさん、そんなこと言っちゃて前に山伏さんと一緒にジェラートを食べてたって前科があるじゃないですか」
「……全科」
「他にも、この前にピンク色っぽいような赤色っぽい髪の女の子と一緒に遊んでるのが目撃されてますぜ」
友奈と遊んでいたときの!?何でバレてるの?
「おぉ!!スッズーの周りはハーレムなんよ~」
「そんな複数の女性と///……ふ、不潔よ///」
「須美さん、大分誤解してませんかね?」
「へいへい、さっさと吐けってスズカさんや」
「だから違うからぁ!!」
はい、夏合宿編ですね。それにしてもゆゆゆ業界では自分が休んでいるなかで色々ありましたね。ゆゆゆいサ終からのゆゆゆい家庭ゲーム化、『芙蓉友奈は勇者ではない』の新プロジェクト、モンストまどマギコラボ(関係ない)と様々ですね。←(モンストと遅れた理由の一つである……だって全キャラ欲しかったんだもん、無事に課金パック以外のキャラは集めれました)それでは今回はここまでです。次回は、もっと早く作れるように善処します。