あの走りに憧れて   作:雪印のフラン

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お久しぶりです、雪印のフランです。ネタが思い浮かばずスランプのような状態になっていました。なので、今回はいつも以上にクオリティなどが低いかもしれないので先に謝っておきます。すみませんでした。それでは本編どうぞ!


夢とは不思議なもの

<涼翔side>

さっきまで教室にいたはずなのに俺は何故か樹海にいた。目の前にはバーテックスが3体いる。それに向き合うように銀が一人仁王立ちをしていた。

「……銀?」

そうして銀は3体のバーテックスに向かって突撃した。

「お……私も」

銀を助けようと動こうとするが、動けなかった。

「な、なんだよこれ?」

足に黒色の何かがまとわりついて動こうと踠くが動けなかった。

「どうしてだよ!友達が危険な目にあってだよ動けよ!」

力の限り足を動かそうとするがびくともしない。まるでかつての怪我のようだった。転生をする前にした大怪我、医者にも両親にも止められていたが走ろうとしたことがあった。そのときもだった、走ろうと思っていたら何かに邪魔をされた。そんな俺のこと気にするわけもなく時間は無慈悲に進んでいく。銀はバーテックスの猛攻を受けて、その身を自身の血で汚していく。しかし彼女は諦めることなくバーテックスへと立ち向かっていく。時間がたった……俺にとってはとても長い時間がたったように感じたが、実際はほんの数分の出来事であった。銀がバーテックスの撃退に成功したのである。それなのに俺は喜べなかった。銀は壁の方向を向いたまま微動だにせず立っていた。その彼女には()()()()()()()()()()()()。誰だって見てわかる彼女はもう()()()()()()()

「……銀」

拳を血がでるくらい思い切り握る。何も出来なかった、見るだけしか出来なかったのだ。悔しさが無力感が血とともに滲む。やがてそのちゃんと須美ちゃんが銀のもとへやって来る。二人も銀ほどではないとはいえ血塗れであった。

……そ'れなのに自分はどうだった。彼女達……自分よりも年齢も低い少女が血塗れになって戦っているというのに自分は見るだけだった。動かなった。

そうして俺の視界は暗闇に染まっていった。しかしそんな暗闇の中でも右手には微かながら温かく優しい光があった。

 

「!?」

目を開ける。そこはさっきまでいた教室であった。

「……夢か……?」

夢であったことに安心して右手を見る。そこには同じ体制で寝ていたしずくの手があった。他に生徒は居なかったので放課後なのであろう。俺は気持ち良さそうに寝ている彼女の頭を撫でた。するとしずくは嬉しそうな顔になった。きっとあの光はしずくだったのであろう。

「……ありがとうしずく」

 

 

 

日付は変わって放課後、俺達勇者4人組は図書室で勉強会を行っていた。どうやら銀の小テストの結果が悪かったらしく須美ちゃんがつきっきりで教えている。

「なぁ、勉強より先にイネスに行かないか?あそこのフードコートが私を読んでいる」

「駄目よ銀」

「須美ってば取り付く島もないっショ」

「何それ新キャラ?ほら集中して銀」

「そんなことより鷲尾先生、勉強会と言いながら本を読んでいるスズカくんと寝ている園子ちゃんはいいんですか?」

そう俺は本を読んでおり、そのちゃんは寝ているのである。勉強会なのに勉強しているのは二人だけである。

「この二人は意外と頭がいいのよ……見えないけど」

「スズカの裏切り者ォォ!!」

「悪いね銀、遅刻はしても授業は聞いてるから」

「まず、遅刻しないようにしなさい!」

ちなみに俺達以外に図書室に生徒はいないためある程度であれば騒いでもいい。

「おのれ天才少女とマグロ男の娘(やろう)*1「ま、まぐろ?」……耳元で害虫の名前をひたすら囁いてナイトメアを見せてくれようか、いひひ」

「魔女かなにかかな?」

「よくそんな鬼のような発想ができるわね。自分がされたらどう思うの」

「アタシ平気だもんGとか」

「……やるじゃない」

「勇者ですから。須美とスズカはどう?G」

「……どうしてウイルスで絶滅してくれなかったのか……恨むばかりね」

「私も……ちょっとフォルムがねぇ……」

男とはいえど Gにはちょっと苦手意識がある。あとは夏に落ちている蝉の死骸とこかも苦手である。

「お、苦手なんだ二人とも。やだー可愛いー」

「話を逸らそうとしても駄目よ銀。さぁ、歴史の勉強の続きよ」

勉強会が再開し始めたので俺も読書を再開する。読書は嫌いではない。入院の期間中にあまりにも暇だったので読書をしていた時期があった。読書ならではの先入観があった、自分ならこうするとか何故こうなったのだろうとかそんな感じなことを。

「……そういえばスズカって小テスト何点だったの?」

「ん?」

「いやぁ、スズカが頭がいいのがどうしても納得いかなくてさ。ちなみにアタシは52で須美が92で園子が0」

「そのちゃん!?」

0点とは銀よりも悲惨な点数なのだが。

「そのっちは記入方法が違っただけで正式な方法なら満点だったのよ」

「……そうなんだ」

天才なのかバカなのか、本当によくわからない少女である。

「それでスズカは?」

「私は84点だったよ」

「ふ、普通に高得点だった!?」

前世の知識とは少し違うけれども全く違うなんてのとはないので普通に高得点は狙える。

「ミノさん……だいすき……zzz」

突如としてその

ちゃんが話し出す。どうやら寝言のようだ、その顔はとても穏やかである。

「ど、どんな夢を見てるんだこやつ。ははは、大好きとかいわれると照れるな」

あからさまに照れている銀。

「……行かないで……スッズー……zzz」

先ほどの銀とはうって変わり、今度は不安そうな声でスズカのことを呼んだ。

「……本当にどんな夢を見てるのかな?……大丈夫だよそのちゃん……私はここにいるから」

そうして俺はそのちゃんの頭を撫でる。すると表情が不安そうな顔から穏やかな顔へと戻った。

「ほほう、やりますなスズカさんや」

「からかわないでよ銀」

「私は?ねぇそのっち私は?」

「須美ちゃん、気持ちよく寝てるからあまり揺らさないであげてね」

「……ってもうすぐ鍛練の時間じゃん」

「えぇ、そうねしっかりと鍛えましょう」

そうして私達はそのちゃんを起こして鍛練へと向かうのだった。

*1
鮪は常に動かないと死ぬのをスズカが常に走っていることから




はい、今回はここまでです。再度言いますが更新が遅くなり申し訳ございませんでした。もう一つのほうも更新をしないといけないですね。というわけで最後まで見ていただきありがとうございました。また次回お会いしましょう
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