MUV-LUV 世界の自衛隊の奮闘 (リメイク予定) 作:島田愛里寿
前日談一話 近衛京都訓練校と自衛隊との交流会
「まったく。この近衛との関係はどうにかならないんですかね?」
「恐らく無理かと」
「いや、そんなあっさりと・・・まあ否定できませんが」
ここは自衛隊桂駐屯地。ここでは自衛隊京都防衛隊や試験隊が駐留しているがここには現在場違いな来訪者がいた。沖田桜統合作戦本部長と数日前に中部方面隊司令となったアルトリア陸将補である。
「しっかし、近衛の訓練校・・『お嬢様校』の近衛子女とのトラブル・・まあ市民が多いようだがなんてことだ・・これでは平民主体の自衛隊との連携の見込みなど・・・・。」
「こうなったら・・交流会しか・・ないですかね?」
「「「「はぁ!?」」」」
「え?なにか問題が??」
「いや、姉さん!!無茶ですよ!!ただでさえ関係が悪いのに!」
これにはさすがにアルトリアや彼女の部下達もパニックになった。そりゃそうである、ただでさえ双方ともに互いに対する認識や印象が悪いのに交流会なんて面倒な事態が発生するのが目に見えているからだ。
「しかしそうでもしないと今後の作戦行動で支障が出かねません。であれば双方が歩み寄るきっかけを作らねば」
「わ、分かりました。一応申請してみます」
そうして駐屯地司令は訓練校に交流会を行わないか?と打診を行った。
山百合女子衛士訓練学校 職員室
「む?どうされましたか校長?」
篁唯依らの教官である真田は職員室に次の授業の資料を取りに来たのだがそこで校長が難しい顔をして待っていたのだ。
「ああ、真田君ちょうどよかった。君にも伝えておかなければならないことがあってね」
「なんでしょうか?」
「ここ訓練校の近くに陸上自衛隊の駐屯地があるだろう?そこの部隊と今度交流会を行うこととなったんだ」
「じ、自衛隊ですか…あの後方支援しかしない腰抜け共とうちの生徒を会わせたくないのですが…」
実は真田教官は自衛隊を見下している典型的な元帝国軍人であったので前にこの案が来た際に反対していたのだ。
「そうは言ってもねこの前の駐屯地司令からの頼みではない。統合作戦本部長…つまり自衛隊トップからの打診なんだ」
「と、トップということは沖田ご令嬢ですか!」
ちなみに沖田家はすでに武家や貴族・華族ではないが五摂家とも関係が深く、天皇陛下に謁見できる数少ない家なので別格扱いされている。
「ああ。先日近くの駐屯地に視察に来られていたそうなんだが、近衛軍に入隊予定のうちの生徒と帝国軍や自衛隊に家族がいる他の学校の女子生徒とのいさかいが目立ったそうでね。このままでは今後合同軍事作戦行動を行う際に多大な悪影響を及ぼすと判断したそうなんだ」
「そ、そうでしたか…」
そういわれて真田教官は何とか納得した。
数日後…
「ねぇねぇいったい何なの?この空気?」
「さ、さぁ?」
ガヤガヤガヤガヤ!
「静粛にしろ貴様ら!」
シーン…
「…よし。貴様らにうれしい連絡だ!今日・明日の教義はなしとなった。その代わり自衛隊精鋭部隊との交流会が明日に予定されている!!」
「ええ!?」
「じ、自衛隊との…」
「静かにしろ!なぉ明日は沖田統合参謀本部長とアルトリア中部方面隊司令もご参加なされるそうだ!くれぐれも無礼のないようにしろ!では解散!」
ガヤガヤ‥‥
「ねぇねぇ。自衛隊って帝国軍や近衛の影に隠れて活動してる組織だよね?」
「ちょっと!言い方が悪いわよ!まぁ影が薄いのは同感だけど…」
「でしょ?大体BETAとの戦いにもあんま参戦してないくせにいっつも後方でうろうろしてんだよ?うちの兄も『身代わりには使えそうだがな』って笑ってたし」
そんな感じで自衛隊を見下す生徒が多い中、篁唯依は気を引き締めていた。
(自衛隊統合作戦本部長の沖田ってことはあの沖田家の当主!それに以前我が家に支援をしてくださったから無礼のないようにしないと!)
翌日
山百合女子衛士訓練学校の前には自衛隊の部隊が展開していた。交流会に参加するために全国の駐屯地から手の空いていて戦線に穴が開かない程度の部隊が招集されたのだ。
(悪く言えば暇であっただけだが…)
陣容は以下の通りである。
陸上自衛隊西部方面隊熊本女子戦車連隊
同普通科第十六普通科連隊二個分隊
東部方面隊第一レイバー大隊所属二個中隊教導官数名
であった。ちなみに全員大陸派遣経験有りの猛者ばかりでもある。
「では、沖田本部長我々は交流会をしつつ講演を行えばよろしいのですね?」
「ああ。私は君の後に講演することになっているからな、よろしく頼むぞ?西住まほ連隊長?」
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