ええ、ピクシブの短編は大体投稿終わりました、というわけでお引っ越し作業終了です、あとは微妙なものばかりなのであんまり期待には沿えないかもしれませんが一応投稿はしていこうと思います
ちなみに27~29はちょっと用事があるので予約投稿で上げていきます
トレーナー室
「・・・・・」
私はセイウンスカイ、トレセン学園に通う生徒、今はただ何もせずトレーナー室のソファに座っています。
なんでただ座っているだけなのかだって?またサボってるのかだって?
まぁ落ち着いてください、私はサボる気はありませんし当然ただ座っているだけなのにも理由はあります、では何故か、単純明快、簡単な理由です。
私のトレーナーさんが来ないからです。
おかしい、私のトレーナーさんはいつもこの時間にはトレーナー室にいてトレーニングメニューを渡す準備をして待っているのに、今日はいつまで経っても来ません、恐らく何かあったのでしょうが、何があったのかわからないため、私も何をすればいいのかわからない状態なのです。
「はぁ・・・事故にでも遭ったのかな・・・」
ピロン
突然、私の携帯からウマホの通知音が鳴る、うちの学園は携帯の持ち込みが許されているので、私とて例外なく持ち歩いているものだ。通知の正体はトレーナーさんからのメールだった、トレーナー室で手持無沙汰になっていた私にはありがたい通知だった、メールを開いてどんなメッセージが来たのかを確認すると、そこには
『風邪ひいたから今日は行けなくなってしまった、スカイも疲れてる様子があったから今日は休んでくれ』
とだけ書いてあった、はぁ・・・風邪を引いたんですか、それなら早く言ってくれればいいのに・・・
「まぁ、せっかく休み貰っちゃいましたしサボ・・お休みしますかね」
そうしてトレーナー室を出て、学園内をさまよっているうち私の中に一つの考え事が生まれた
「(トレーナーさんにはいつもお世話になってるのに、私だけが休んで、トレーナーさんは風邪で苦しむっていいのかな・・・)」
いいわけがない、トレーナーさんは私の面倒を3年間見てくれて、今でもまだ担当を続けてくれている恩人だ、しかもトレーナーさんが面倒を見てくれたおかげで私は菊花賞レコードを取れたのだ、ますますよくない
トレーナーさんが風邪で苦しんでるのに何もしない、そういう考え事をしていて出た結論は
「よし、じゃあセイちゃん本気出しちゃいますか!」
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商店街
「とはいったものの・・・風邪をひいている人に具体的に何をすればいいのかわかりませんねぇ」
なんだかんだ学園でトレーナーさんを手に入れてからは病気などとは無縁な生活だったので、予防と言うか対策と言うか、そういう対応がすっぽり頭から抜けてしまっている、とりあえずお粥作ればいいのかな・・・
「あれ・・・スカイさん?」
そこにいたのは私の友達であるニシノフラワーだった、これは好都合だ、フラワーならそういう病気の対応を知っているかもしれない、聞いてみよう
「いやぁ実はこれがこうで・・・」
「なるほど・・・トレーナーさんが風邪を・・・」
「そうなんだよ~、なんか具体的に何すればいいのか知らない?」
フラワーは顎に手を当ててうんうんと悩んでいる、こういうところもなんだか愛らしい・・・いや、こういうことを思っている場合じゃない、悩む様子があると言う事はフラワーも知らないんだろうか、どうしようか、ここで分かりませんと言われた時のその後の解決法を考えていたら、静寂が破られた
「トレーナーさんの家に加湿器があるなら全力で稼働してください、料理はこのメモの通りに作ればある程度風邪に効くと思います・・・あと葛根湯などを飲ませれば・・・」
「むむ、加湿器・・・確かあったような・・・メモまでくれてありがとうフラワー、助かったよ」
「お役に立てたのならよかったです」
そうやって私はフラワーと別れた、いやぁ助かった、そうと決まれば料理の材料と葛根湯を買いに行かなければ、確か個々の商店街に売っている店があったような気がするし、近くには薬局もあるから必要なものはすぐに集まるだろう。そうだ、トレーナーさんには連絡を入れないでおこう、サプライズで訪問したいからね。
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トレーナー室
「ズビッ・・・ヘッ・・ヘッ・・」
俺はスカイのトレーナー、今は体の癖になっている蓄膿が発症したり、風邪をひいてしまったため、今は自宅のベットで横になって休んでいる。いやぁ、スカイには休みの連絡を入れて、明日には行けるみたいな空気を出してしまったが、5日間くらいかかりそうなくらい症状がひどい、俺は鼻が完全に詰まってしまい口呼吸でしか呼吸が出来なくなっていた。
俺の担当は割と能天気なところがあるセイウンスカイだ、一応策士なところはあるし心配ないだろうが、それにしても事故に遭ったりしないか心配だ
ピンポーン
そんなことを考えていると自宅のインターホンが鳴った、もう夕方だと言うのに来客なんて
「こんな時間に誰だ・・・へぇっ・・へぇっ・・」
重いからだを無理やり動かし、玄関の方に向かう、どうしたのだろうか、俺を訪問する人なんていないと思っていたが、今こうやってインターホンで訪問されている、その訪問してきた相手とは
「・・・にゃはは~っ、セイちゃんで~す」
「スカイっ・・・・!?」
そこには少し照れくさそうに顔を掻きながら買い物袋を引っさげた俺の愛バ、セイウンスカイがいた
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「いやぁ、トレーナーさんが大変だっていうから来ちゃいました」
実際は恩返しするために来ただけであり、私は休みになるというメールしかもらってないので、大変だとは一言も言われていないが、まぁ風邪だし嘘ついてもばれないでしょう
「・・・すまんな、心配かけてるようで」
「別にいいですよ~、私だってトレーナーさんにお世話になってますし、今のセイちゃんがあるのはトレーナーさんのおかげですし☆」
「そうか、なんだかありがたいな・・・だがスカイ、風邪をうつしたら悪いから、今日のところは帰った方が良い、なんだかんだもうすぐレースもあるんだから」
「えぇ!?」
ちょっとちょっとちょっとトレーナーさん、今この流れでお見舞い拒否する人いますぅ!?せっかく私が本気出してあげようと頑張って買物して来たのにですよ!?トレーナーさんがそう来るならこっちにも手があるんですよ!?
「へいへいへい!へいへいへい!」ズカズカ
「ちょまっ・・・ちょっ・・・えぇ・・・ぞんな無理やり入らなくでも」
と、いうわけで私はトレーナーさんを転ばない様に押して無理やり部屋に入りました、私がとっさに出した良くわからない掛け声と一緒に。今のトレーナーさんは風邪をひいているので簡単に入ることが出来ました。
「じゃあ今からご飯作るので、ベッドで寝ててくださいっ!!」
「ういっず・・・」
「さぁ、セイちゃん本気出しちゃいますよ」
私はたいして無い袖を捲り、キッチンに向かった、一応さっきトレーナーさんのベッドの横にあった加湿器もフル稼働させたので待ち時間のケアも大丈夫だろう。
私はフラワーに貰ったレシピ通り、ネギやらニンニクやら生姜やらをやたらめったらいれたスープを作った、フラワーの言うレシピだから間違いないはずなんだが、私の腕が無かったのかすごく鼻がもげそうな匂いがしている
ズズッ・・・
「あっ・・・でもいがいと味まろやか・・・こんな激しい匂いなのに」
メモには『まろやかな味が出ているならオッケーです』というお言葉とお花の絵文字が添えられていたのでこれでいいのだろう、・・・やっぱりフラワーのメモは凄く頼りになる、すごくわかりやすいし。
一応すり身団子を入れたお粥も作ってあるが、あんまり風邪の体にムチ打って大量に食べさせてもアレなのでとりあえずこのスープのみで様子を見るこのにした。
「トレーナーさ~ん、出来ましたよ~」
「ごべんねズビッ」
トレーナーさんは相変わらず口でしか呼吸できておらず、さっきより喉が腫れたり鼻が詰まってまともに喋れている様子ではなかった
「・・・悪いな、ちょっど蓄膿臭いだろ、月替わりになるどいっづも発症するんだ」
「ええ?そうですかね、別に蓄膿臭くても仕方ない事ですし、セイちゃんは気にしないですけどね~、というかちょっとニンニクの匂い強すぎてわかりません」
「ぞうが、ならいいんだけど」
「まぁまぁどうぞ、セイちゃんが本気出して作ってみました!味わって食べてくださいね~」
「いだだきばず」
「食べ終わったらこれ飲んでおいてくださいね」
私はトレーナーさんのお盆に葛根湯を乗せ、スープだけじゃ足りなかったらお粥のおかわりがあることも伝えた、トレーナーさんは静かにうなずいてくれた
・・・さて、私はこれをどうにかしますかね
トレーナーさんの部屋中に散らばったゴミ、私が見てもいらないであろう資料、洗濯してないであろう服、これらを全部片付けないとならないですね。
トレーナーさんのベッドの下にもほら沢山ゴミが
「オエッ・・・埃と一緒に出てぐるよ・・・」
恐らく風邪以前にもためていたであろうゴミの数々、多分勝手に見てはいけなかったトレーナーさんの秘蔵本、私がレースに勝った時の新聞記事、いろいろ出てきた
「もぉ~、私の記事切り抜くならちゃんと管理してくださいよね・・・ベッドの下にある他のものに押しつぶされて破けたらどうするつもりだったんですか・・・」
私はあらかた片付け終わった後、ごみ袋をまとめて部屋の隅に置いた、まだ今日はゴミの日でもなければ、仮にゴミの日だったとしてとっくのとうにゴミ収集車は行ってしまったからだ
「スカイ・・・ありがとうな、こんなにしてくれて」
「別に~、さっきも言ったじゃないですか、トレーナーさんにお世話になってますから、それに私がたまたま気分に乗っただけですよ」
トレーナーさんの鼻声が治っていたので、少しは体調がよくなっているようでよかった
「でも、ちょっと本気出してくれたんだろ?」
「まぁセイちゃんだって本気出すときくらいありますよ、さっ、今日はもう寝て明日に備えましょ?トレーナーさん」
「あぁ、すまんな・・・」
そうしてトレーナーさんをベッドに寝かせようとしたが「一応お客人だから見送りはさせてくれ」と言われたので、素直に見送られて私は帰った
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トレセン学園
「ふぅ・・・今日は疲れましたねぇ」
外はもう夕日に染まっていて、寮の門限まではまだもう少しあると言った感じだった
トレーナーさんが一日で良くなるとは思ってない、だから明日もトレーナーさんの家に行こうと思う
せめてもの私が出来る恩返しをするために
「今度は私がトレーナーさんを助けちゃいますから☆」
「で、今日こうなってるってわけね」
「はい・・・ズビッ」
「まさか俺の家に来て看病ねだるとは思わなかったけど・・・まぁいいか、昨日看病して貰ったしね」
まさかのトレーナーさんは一日で回復して、私に風邪がうつると言う完璧な展開を踏んでしまった
恩返しができるのはまだまだ先になりそうですね・・・