今回はナイスネイチャが猫になってるトレーナーに気づかず色々と話す話です、そして何を隠そう、私は商店街です
たまらん、すき、愛してる
・・・と言うわけでお楽しみください
研究所
ジジ・・・ジ・・・
2022/〇〇/〇〇 ●撮影中
「ん・・・?撮れてるのか?これ?」
「撮れてるようだね、よし」
「やぁやぁ未来の私、もちろんわかっているとは思うが私はアグネスタキオンさ。
今回は実験中面白い薬が出来たからこうやって撮影している限りだよ、その薬と言うのがね・・・」
ニャーン
「おやトレーナー君、どうしたんだい。・・・とまぁ見ての通り、人間を一時的に猫にする薬が出来たわけなんだが、これを学園のトレーナーに飲ませ、その担当の反応を見ようと思い立ったわけさ」
「効果が出ている最中は、人間だった頃の感性や性格もそのままで自我があるが、猫の鳴き声を出すしかなくなる、そして体格の問題があるから、当然二足歩行は出来ないが、猫は体が柔らかいため、数秒程度なら二足歩行ができる。行うメリットはないがね」
「そして実験の結果特に副作用はない、強いてあげるなら効果が出ている最中は結果的に四足歩行になるから、人間に戻った際に二足歩行に少しの間慣れなくなることくらいかな」
「以上の要点から、特に悪影響はないと判断し今回の撮影を思い立ったわけさ、・・・なぁに、担当達もトレーナーに言えないことがあるかもしれない、もしかしたらそういうことをトレーナーに言うチャンスかもしれないよ?尤も、言う相手がトレーナーだとは教えない訳だが」
「というわけで今回のターゲットはナイスネイチャ君だ、彼女は普段からトレーナーと仲がいいからね、とてもいい実験結果になるかもしれない。それでは、一度撮影を終えるよ、フィルムになるころには映像が繋がってると思うから、そのまま待っていてくれたまえ。ちなみに効果時間は1時間程度だ」
「ニャーン・・・」
「そんな声で鳴いても何も出ないぞ?トレーナー君」
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トレーナー室
「あどうも、ナイスネイチャのトレーナーです・・・なんつってな」
俺は一人トレーナー室で窓に向かってつぶやく、何を言っているんだろうか、特に見ている人もいないのに
そう、俺はナイスネイチャのトレーナー、今私すごくピンチ
「どうすっかなぁ・・・これなぁ・・・」
なぜ俺がこんなにピンチになっているのか、原因はただ一つ、この机に置いてある缶ココアと書き置きだ
書き置きにはこう書いてあった「仕事お疲れ様、好きなココア置いておいたよ ナイスネイチャ」と
いや、まずね、まずだけどさ、ネイチャはこういう書き置きはしない点についてツッコみたい、だって今までネイチャって俺に何か渡すものがある時っていっつも手渡しだもん、だから俺の経験上こうやってメモを残して物を渡してくるのはあり得ない。
いやね、100歩譲って書き置きで渡してきたとしよう。
・・・頼むから筆跡を真似る努力をして?
俺は仕事柄だからではないが、ネイチャの筆跡を見ることがある、といっても先ほど述べたように書き置きなどはしないから数回程度しか見ていないが、だとしても、だとしてもだよ?
どう見てもネイチャの字じゃない
素人目が見ても分かる違い、どう考えてもネイチャ以外の誰かが置いたとしか考えられない
そして俺コーヒー派だし、ネイチャも俺がココアとコーヒーだったら間違いなくコーヒー選ぶの知ってるし
「飲んで・・・みる?」
だが、それは見る限りただのココアなのだ、明らかにやばい雰囲気は醸し出しているが、どう見てもただのココアなのだ、もしかしたら恥ずかしがりやな誰かの差し入れかもしれないしね!飲もうか!
カシュッ・・・
俺はプルタブを開け、谷底から漂うココアの香りを楽しんでから、缶を傾けた
「んっ・・・たまにはココアも悪くな・・・ん”っ”!”?”」
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数十分後
トレーナー室
ガチャリ
「おいっす~」
おいっす〜、「なんかノリに乗ったから明日のトレーニングメニューが出来た」なんて言うトレーナーさんからトレーニングメニューを受け取るため、見慣れたトレーナー室のドアを開けていつもの挨拶をする。
アタシはナイスネイチャ、トレセン学園に通う一人の生徒、といっても、アタシはキラキラもしてない普通の生徒ですけどね〜。
今日は特にトレーニングもない日だし、しかも勉強場所の図書館が満席だったタイミングでメッセージが送られてきたから丁度よかった。
それにここならアタシとトレーナーさんだけの空間だから、誰も来ない、二人きりの時間を過ごせる
「ありゃ、トレーナーさんは留守か」
トレーニングメニューができた、なんて言う割に全然待ってないトレーナーさんにヤレヤレ、となる
ついでにトレーナーさんに勉強教えてもらおうと思ったけど、他のことに気を取られちゃったみたい、残念
にゃーん・・・
「ん?」
鳴き声がした先を見ると、トレーナー室のソファに猫が申し訳なさそうに座っていた
「どうやって入ったんだろ、窓は鍵かかってるし、ドアも閉めてあったのに・・・」
アタシはソファに座った、結構近づいてるけど、ここまで近づいても逃げないなんて、おとなしい猫ちゃんだなぁ
「かわいいなぁ・・・ふふふ・・・」
「(まぁその、なんだ、「かわいいなぁ・・・ふふふ・・・〈裏声〉」な猫は俺なんだがな、頼むから気付いてくれや)」
私はそれからずっと猫ちゃんを撫でていた、なんでだろうな、この猫ちゃんがいるとすごく落ち着く
にゃ~ん クァ・・・
「あくびをするのもかわいいなぁ・・・」
「(ああ、こんなことならカメラの一つでも置いておけばよかったなぁ、もし人間の姿に戻れたなら見せつけてやりたい)」
「猫ちゃん、なんだかトレーナーさんみたいだね、もしかしてトレーナーさん?」
アタシは不意にそんなことを思う、この猫ちゃんは、どこかトレーナーさんに似ている気がするのだ、雰囲気と言うか、行動と言うか
にゃーん!!
「ああ、そんなに怒らないで?まあそんなわけないよね!トレーナーさんが猫になっちゃっただなんて・・・アハハハ・・・」
「(ちげぇんだわ!!気付いて欲しいの『にゃーん』なんだわ!!たくよぉ!ココア飲んだらなんか知らないけど猫の姿になってるし、声出せないし、なんか四足歩行だしよぉ!)」
「・・・・・猫ちゃん、聞いてくれる?」
アタシは猫ちゃんに語りかける、なぜ猫ちゃんに語りかけようと思ったのかわからない、だけど、トレーナーさんに似てるからこそ、語りかけようと思ったのかもしれないのは確かだ、だって
「アタシね、トレーナーさんの事が少しだけ、少しだけ好きなのかもしれないんだ」
「(!?)」
アタシはちょっと前からトレーナーさんの事が気になっている、それも恋愛対象として
「アタシのトレーナさん、すごく騒がしい人なんだけどね、それでもどこか、心からアタシの事を考えて接してくれるの、アタシのために折り紙でトロフィー作ってくれたり・・・」
「(・・・負けちまったレース終わった後に卑屈な事言ったら競バ場という公衆の面前で励ましのメッセージ絶叫したりな)」
「あ、でも競バ場で叫ぶのはちょっとやりすぎかなって思うんだけどね」
「(なんでや、絶叫療法いいやろ・・・!)」 ニャーン
「そんな風に接してくれるのって、商店街のみんな以外だとトレーナーさんしかいなくてさ、どうしても意識しちゃってさ・・・」
アタシはトレーナーさんの事を意識してしまっている、普段の生活の中で、トレーナーさんの事を考えない時間の方が少ない気がする、そして少し前、意識しているのを自覚し、アタシ自身の恋心に気付いてしまったのだ
「この前喫茶店で話を聞いてくれた時もさ、アタシの事を全力で応援してくれてさ、普段あんなにふざけた態度してるのに、ああいうときだけ真面目になるの、ずるいよね・・・」
「(ネイチャも青春、してますなぁ)」ニャ
「ごめんね猫ちゃん、こんな話聞いても困っちゃうよね!」
猫ちゃんはアタシの脚の上から下り、反対側のソファに寝転がった
一通り話し終わり、アタシは窓の外を見つめる
「でもアタシ、やっぱり変われてないのかな」
ニャーン
「トレーナーさん、顔もいいからさ・・・もうアタシ以外に、誰か付き合ってる人がいるんじゃないかなって思って、なかなか言い出せないんだ、この前のバレンタインも・・・他の人のチョコで溢れていらないって思われたかな・・・」
「(こちとらバレンタインはネイチャからしかもらえなかった独身ぞ、なんだ文句あんのか)」
「でも、言い出せないのに諦められないなんてさ・・・ホント、ダメだよね・・・アタシ・・・」
アタシはまともにトレーナーさんに好意を伝えられた事が無い、言い出そうとすると、恥ずかしさとアタシの卑屈な心が顔を出すからだ、「気づいてもらえない」「目線になんて存在しない」って・・・
だからトレーナーさんはアタシの好意を知らない
「トレーナーさん、アタシが好意あるなんて知ったらどんな反応するんだろうなぁ・・・」
「(こういう反応)」にゃーん!!
「アハハ・・・猫ちゃんも応援してくれてるの?」
「そうだ、猫ちゃん、これあげる」
アタシはそういってカバンの中からちゅーるを取り出した、商店街の方も猫が多いので、いつも持ち歩くことにしている
「(うげ、まじ?俺あれ食わないといけないの?)」プシッ
「あれ?ちゅーるが嫌いなんて珍しい・・・食べた事が無いのかな?」
「(ねーよそんなもん食った事なんざ)」
「しょうがないなぁ・・・もう開けちゃったし・・・どうしよ」
正直、トレーナー室には開封済みのちゅーるをしまっておくようなものはない、どうしよう・・・
アタシはウマホを取り出して調べ物をする
「・・・うん、食べても問題ないみたいだし、アタシが食べるよ」
「(!?)」
アタシはちゅーるを口元に運んでちょっと舐めてみた、アタシの持っていたちゅーるはカツオ味なので、すこしカツオの風味が口に広がる
「うん、舌触りもいいし、実家のバーでのおつまみにいいんじゃないかな?出せるわけないか」
「(おいおい年頃の女の子がそんなもん食うのかよ!!それだったら俺が食うわ!!)」
アタシがちゅーるを食べるのを見ると、猫ちゃんが近づいてちゅーるの袋を見つめる
「おやおやぁ?やっぱり欲しくなったんだね?いいよ、全部あげる」
「(好き好んでこんなもん食いたくねぇわ!!ウッ・・・オエッ・・・ドロドロ・・・)」
「・・・なんか猫ちゃん苦しそうだけど大丈夫?あんまり無理して食べなくても」
猫ちゃんは夢中になってちゅーるを舐めている、そんなにおいしかったの・・・かな?
アタシは猫ちゃんの食べる姿を見て、ジュニア期の時にトレーナーさんが近所の牛丼屋さんで、王者盛りというものに挑戦して死に物狂いで食べていた姿を思い出す
「気に入ってくれてよかった、・・・でもやっぱりなんか苦しそうなのがきにな「ボンッッッ!!
突然、爆発音とともに猫ちゃんから白い煙が出た、そして煙が晴れた時、目の前にいたのが・・・
「えっ・・・ちょっ・・・猫ちゃん大丈夫!?・・・えっ・・・」
「あ、どうも、・・・えっと・・・おいっす~オエッ・・・」
目の前にいたのは、間抜けな顔でアタシのちゅーるを咥えるトレーナーさんだった
「え”?トレーナーさんっ”?」
「あ、はい、トレーナーさんです、あなたが好意を抱いていて、顔が良くて、バレンタインチョコをたくさんもらっていると思われているトレーナーさんです」
「えっと・・・?どういうことですか・・・?ネコちゃんは・・・?」
「いやね、誰かがトレーナー室にココア置いてってな、それを飲んだら猫になっちゃってな、そしたらなんか知らないけど人間に戻ってた」
「トレーナーさんが・・・猫ちゃんで・・・猫ちゃんが・・・トレーナーさんで・・・?」
「うん、そういうこと」
「う”・・・」
「う” に” ゃ” ぁ” ぁ” ぁ” ぁ” ぁ” ぁ” ぁ” ぁ” !” !” !” !” !”」
「おっ、でたな絶叫療法」
「ち が ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ う ! ! ! ! 」
「そういえば
「うひぃぃぃぃ・・・/////」
アタシはその後トレーナーさんに凄く言い訳をしたが、めのまえで、あんなに堂々と話しているから説得力はみじんもなかった
結局、アタシはトレーナーさんに好意を抱いているのがばれた、いや、よかったのかもしれないけど・・・なんだかとても、複雑な気分です
俺はその後、ネイチャに凄く怒られました「なら最初からトレーナーさんだって言ってよ!」って、・・・解せぬ。
そしてそれからというもの、ネイチャはなんだか積極的になった気がする、俺の気のせいだといいのだが、好意をさらけ出してしまったからやけくそになっている気がする
「ねぇトレーナーさん・・・今度の日曜日、また蹄鉄買いに行かない・・・?」
「・・・先週もいかなかったか?最近お出かけお気に入りだな、絶好調越えちまうぞ」
「いいの!トレーナーさんとお出かけたくさんしたいし・・・いいでしょ?」
「んんまぁ別に構わないが、なんだかタマゴヘビに咥えられてるタマゴの気分だわ」
「どういう気分なの・・・」
終わり
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「ふぅン、実に面白いデータが取れた、これは他の人にもどんどん試していかないといけないな!」
「適度にしておけよ(遠い目)」
「よし、トレーナー君の許可は得たから何も気にせず試せるな!!」
続く?