名無しの思いつきネタ集 作:愛、愛ですよ名無し
なお前にいた転生者が大きく関わってる
主人公は今回ほぼ出ない
『彼』は転生者だった。
『彼』は好きだった、御坂美琴と呼ばれるキャラクターが。厳密に言えば御坂美琴と御坂美琴に連なるキャラクターたちである妹達(シスターズ)、打ち止め(ラストオーダー)、番外個体(ミサカワースト)、0号(ドリー)、ミサカ総体、全てのミサカを愛していた。
転生した世界はワンパンマンの世界だった。
故に『彼』は決心した。この世界には超能力を扱うものは存在する。自身のクローンを生み出してしまう天才だっているぐらいだ。ミサカを生み出すためにひたすらに努力して遂には国の研究機関に自身を売りミサカを作り出す計画を始動した。偽装しつつもその名はしっかりと残すための計画にした。それこそ『軍事的知性を宿した超自然科学的能力を行使する次世代兵士』《Military Intelligence Supernatural power Advance Kinetic Army》
通称『M.I.S.A.K.A計画』
志半ばで『彼』は死んだ。
それでも計画は続く、続いてしまった。
研究所の中は薄暗い中、一人の男がひたすパソコンに向かいカタカタと音を鳴らしている。
「クソッ!クソッ!」
男は言葉を漏らす。
何故こんなことになったのか何故うまくいかないと男は頭の中で繰り返す。
男は現在の『M.I.S.A.K.A計画』の責任者である。『彼』の死後この計画を受け継いだ人間だった。『彼』の頃はこの研究はもう完成間近まで迫っていたのだ。だが完成前に『彼』が死んでしまい後少しで完成だとおこぼれを預かろうと男は責任者を引き受けたのだ。ここで誤算があった。『彼』は変態であったが同時に天才だったのだ。先に弁護しておこう決して男が無能ではないということを。だが男は優秀ではあったが天才ではなかった、ただそれだけだったのだ。研究が後一歩のところでなかなか完成しないことにより研究所の上層部は資金を減らして遂にはこの研究を打ち切りにするという話が出始めた。男はただでさえ周りからの評価が下がり落ちぶれかけていたのに挽回のチャンスすら奪われかけている。
後一つ後一つ何かが欠けているとその何かが男にはわからなかった。
実験体はたった一つではあるが完成している。何故目覚めない何故起動しない。
男は何をトチ狂ったのか唯一完成している実験体の入った円筒状のビーカーから培養液を抜き始める。
「フヒ、フヒヒ。」
ビーカーから取り出した実験体を実験用の台に置いた。
奥の倉庫から持ってきたであろうケーブルを男は実験体に挟み始めた。
「なあ知ってるかフランケンシュタインの話をさあ。死体に電気を流して動かすんだぜ?」
とどのつまり男は電気を流してどうにか無理矢理実験体を起動しようとしているのだ。
馬鹿馬鹿しいと男もわかっている、そんなことは万一にもないと。
だが神の遊戯か悪魔の悪戯か一体なんの仕業かわからないが『彼』と同じ世界で死んだ何処かの男の魂が電気ショックにより実験体に定着したのだ。
これにより足りなかった魂という最後のピースが揃った。
祝え!この世界に新たな住人の誕生の瞬間である。