という訳でトータスの難易度がフロム(最大級の難易度)になりました。
……これ褪せ人様以外死ぬんじゃないか……?
次回から本格的に戦い始めます
ぜひご照覧あれ!
――はじめside
「こ……ここは……?」
光が開けるとそこは神殿のような場所に自分たちがいることに僕は気づいた。周りを見てみるとあの時教室にいた生徒や先生がおり、あの時教室にいた全員が巻き込まれたことを知った。
だけど僕を含めた
だけどそれ以上に浩介の様子がおかしいことに気づいた。
(……あれ?浩介……どうしたの……?)
浩介はこれまで見たことが無い程に真剣な表情をしていて、一瞬別人のように研ぎ澄まされた表情をしていて心配しちゃった……
「浩介……?大丈夫?」
「……あぁ……大丈夫だよはじめちゃん」
僕たちの安否を確認した時にはいつもの調子に戻っていたけど、うーん……大丈夫なのかな……?
それから僕たちは浩介の周りに陣取り、互いに睨み合っていた。
僕はふと改めて周りの様子を観察しているとどうやらここが日本でないことは間違いないという結論に至った。
そして目の前にいるただならぬ気配を漂わせる老人が話しかけてきた。
「ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎致しますぞ。私は、聖教教会にて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」
イシュタルと名乗った老人が怪しそうな微笑を浮かべた瞬間、僕は浩介がイシュタルを射殺すような視線で見ていたことに気づくことは無かった。
(……そういえばこの灰みたいな匂いはなんだろう)
◆◆◆
それから僕たちは召喚の間から長いテーブルのおかれた食堂に移動した。この間も浩介は無言だった。
(……本当にどうしちゃったんだろ……)
いつもの様子とは違う浩介の様子に雫や香織たちも気づいたようでオロオロしているけど、そんな僕たちに向ける視線と声はいつも通りだったから気にしすぎたかな……?と思いつつイシュタルの説明を聞くことにした。
……浩介の事を誘惑しようとしているメイド服の雌共を睨みつけながらイシュタルの説明は始まった。
イシュタルによると
この世界『トータス』は人間族、魔人族、亜人族の大きく分けて3つの種族に分かれているのだけど、この内の人間族と魔人族は数百年も戦争を続けているとのこと
人間族と魔人族の力は個人の力や数の違いはあるものの数十年間拮抗していて大規模な争いは起きていないとのこと。ここまでは良かったらしい
……だけど最近になって魔人族が魔物を使役したり、これまで見たことのない勢力が台頭し始めたせいでその拮抗が崩れているらしい。
魔物を簡単に言うと
『野生動物が凶暴化して強力な魔法を扱うようになった害獣』
……とのこと
そんな魔物を魔人族は何十匹も使役するようになったせいで人間側の優位性の1つである『数』が消失してしまい、人間族の存続は免れないとのこと
さらに言えば、ここ最近になって台頭し始めた【
【モーグィン王朝】は『血の君主、モーグ』を王とする新勢力で、人間、魔人、亜人を問わず、ひたすらに血なまぐさい殺戮を繰り返しているためこれも人間族を脅かす危機になっているとのこと。
そして付け加えるようにトータスの各地にて異常現象が多発しているらしく、例えば屍が蘇って人々を襲っていたり、黄金に輝く樹が突然生えたり、空から降り注いだ隕石から生じた魔獣らしきものが人々を脅かしていたり、死体が呪いで穢される謎の大量殺害事件が多発していることと……目から黄色い火を放つ異常な病『狂い火』と呼ばれる病が種族問わず流行しているとのこと
そしてこれに対してイシュタル達が崇める『エヒト』は、最後の手段として異世界から強力な人間を連れてきて人間族を救ってもらおうということが今回の全貌らしい
「ふざけないで下さい! 結局、この子達に戦争させようってことでしょ! そんなの許しません! ええ、先生は絶対に許しませんよ! 私達を早く帰して下さい! きっと、ご家族も心配しているはずです! あなた達のしていることはただの誘拐ですよ!」
愛子先生が猛然と抗議をし始める……だけど
「お気持ちはお察しします。しかし……あなた方の帰還は現状では不可能です」
そう言われて愛子先生が絶句するけど、イシュタルが更に続ける
「先ほど言ったように、あなた方を召喚したのはエヒト様です。我々人間に異世界に干渉するような魔法は使えませんのでな、あなた方が帰還できるかどうかもエヒト様の御意思次第ということですな」
イシュタルの言葉を聞いて動揺を隠せない生徒たち……だけどその時浩介が地響きがなるくらいまで大きな足ふみを行った
「あわてるな皆。確かにこの世界に召喚されたのならそれはどうしようも無い」
だけど……と浩介が続けた
「皆に言いたいことは1つ、絶対に死ぬな」
「浩介……?」
「だから……例え心が折れそうになったとしても、どうか生きること、進み続けることを諦めないでくれ」
「遠藤君……」
……浩介がそういうとクラスの皆が先程までの動揺が嘘のように静まり返り、表情も絶望ではなく希望が見えていた。
(やっぱり……君はかっこいいよ……浩介君……)
その後の僕たちは『ハインリヒ王国』の王城に移動して王族や大臣たちからの挨拶があったり、その後の晩餐会では浩介に色目を向けないように僕と香織たちが浩介の近く(ほぼ密着状態)に集まっていると何やら嫉妬の目を浩介に向けてきた奴がいた。名前は……何だっけ……ランデル……だっけ?まぁいいや
そいつが浩介を睨んでいたけど、全く気にも留めていない浩介を見てぐぬぬといった表情をしていたのが印象深い
さすが
……浩介に取り入ろうとするこの世界の女狐どもを牽制していたけど、あの視線の中に浩介を利用してやろうという魂胆が見え透いていたのも僕たちが浩介の近くにいた要因の1つ
まぁ……8対2の割合で僕が浩介の近くに居たかっただけなんだけどね
その後は王宮に用意されたそれぞれに用意された部屋で休むことになったんだけど……
「「「「あ」」」」
……浩介の部屋に行こうと考えていたのは皆同じだったみたい
「……香織ちゃんはどうして浩介君の部屋に来てるの?」
「それは雫ちゃんも同じでしょ?そこをどいて?」
「……ぼ、僕は……そ、その……遠藤と……///」
「……」
「……王様と王妃の時間を守るのは僕の役目……」
こうして睨み合っていると
「……あのー……?とりあえず入ったら……?」
中から浩介君が直接入れてくれた。どうやら少し五月蠅かったらしい……
「一応言っておくけど……何もしないよね?」
「「「「「……」」」」」
「何か……何か言ってくれ……!」
まぁ、本当はナニカをしたかったけど……浩介の頼みなら、我慢するよ……でも、
(我慢できるかな……?僕……)
それから僕たちは何故か大きく用意されていた浩介のベッドで寝た。……浩介が部屋を抜け出している間に誰が隣に寝るかを決めるのにじゃんけんをすることになったけど結果として光輝と香織が勝者になった。
「やった……///」
「やったよ……遠藤君……」
「……ガクッ(膝から崩れ落ちた)」
「うッ(喜ぶ光輝ちゃんを見て無事
「……うごごごご(現実を受け止めきれない)」
こんな……こんな筈では……!
「ただいまー……え?殺人現場か何か?」
「……なんだこれは」
……2人はどこに行ってたんだろ?
◆◆◆
――遠藤side
「で、少なくとも『モーグィン王朝』と『狂い火』に『糞喰い』、『死王子』そして『外宇宙』の連中がいることは確定か……」
「それに私が探知できなかっただけで恐らく『火山館』や他のデミゴットもいる可能性が高いな……我が王」
「分かってる……あの『黄金樹』もどきは看過できない」
「あれの正体は恐らくあの『異物』なんだろう……何を企んでいる……?」
俺は、はじめたちが部屋に来た時に部屋を抜け、人目のつかない場所でラニ様とこの世界に現状について話していた。
「……狭間の地の奴らが全員来たと仮定して動いた方が良いか……」
「そうだな我が王」
「これじゃあ、あっちでやってたことと何ら変わりないじゃん……」
「……全く以てその通りだな」
正直憂鬱になる。まだ『狂い火』の連中や『モーグィン王朝』の連中だけなら良いと思ってたけど、あろうことか全員集合とかどうなってんだよ……!
トータス壊れるだろうが!!……もう壊れてるといっても過言ではないか……ははっ、笑えねぇ……
「我が王、お前は私の決められたあの忌々しい運命を壊し、星の世紀を創造したではないか」
「……そうですね」
「――定められた運命を壊すことの難しさは我が王でもご存じであろう?」
「……!」
あぁ……なるほど……そういうことか……
「我が王よ。奴らをもう一度葬ることはできるな?」
「……運命を覆すことに比べたら、これぐらい……簡単なことですよ」
何を恐れることがあったんだろう。簡単なことじゃないか
あの狭間の地でやったことをもう一度すればいいだけじゃないか!
「ふぅ……さて、とはいえこの先どうしますかね……」
「……我が王よ一先ず、あのサインについて教えてくれないか?」
「……えぇ……晩餐会の際に見つけたあのサインですね……」
俺は晩餐会の際にトイレに行ったのだが、ふと気になる部屋があったので褪せ人として本能の赴くがままに部屋に入ったらそこには狭間の地で死ぬほど(誇張無し)見た文字で
『大図書、その奥深くに訪れたまえ』
と書かれたサインを見つけたのだ。だけどこのサインを見つけてからしばらくしたら消えてしまった
「大図書……一先ず明日、他の者がいない時訪れてみるか」
「そうですね……あとラニ様相談が……」
それから俺は、ラニ様にしか頼めないことを相談した。
「ふむ?…………………………我が王よ……」
「分かってます……だけど、これを任せれるのはラニ様だけなんです……」
「しかし……幾ら我が王の頼みとは言え……」
「お願いします……!ラニ様……!」
「……良いだろう」
「……!ありがとうございます!!」
そうして俺は……幾つかの装備とそれぞれに宛てた手紙をラニ様に託した
「……これらをあの小娘共と清水という奴に渡せば良いのだな?」
「そうです……ですが」
「分かっている。我が王が
「……そうです」
「……はぁ……全く我が王は……」
俺は、はじめちゃんをあの奈落に落とさせはしない。それにこうした状況なら猶更だ。俺は1人で奈落に落ちるつもりだ
はじめちゃんが『神水』の場所まで辿り着く前に殺されないという確証はない。それに……奴らを殺せるのは現時点で俺しかいない
……何、1人で戦うことは慣れている
死んでも祝福から生き返れる。これは俺だけの特権にして、命綱。
……俺の世界の都合に、あいつらを巻き込むわけにはいかないからな
(俺1人が……戦って、傷ついて……死んで……奴らを殺せばいいだけなんだ)
俺はその決意を抱き、部屋に戻ることにした。
(我が王よ……その在り方はもはや人のそれでは無いぞ……?自分がどれほど大きな存在なのかが分からないのか……?)
遠藤……褪せ人の後ろを歩くラニは自身の伴侶のその在り方を危惧した。だけど彼女は自らに与えられたことをやり遂げることのみを考えていた。
――空には青い満月とその満月に寄り添うかのような黄金樹が輝いていた
フロム主人公ってあんだけ死にまくっているから命の価値の1つや2つ狂っていても不思議ではないヨネ!
という訳で今作の褪せ人様は『どうせ俺復活するし、皆には傷ついてほしくないし全部俺が解決したる』の精神で狭間の地の連中をまとめてしばきに行く模様
……なおこれがヤンデレ達に知られるとそれはもう、すごいこと(形容する形容詞が無い)になります(確定)
まぁ、自分たちが愛している人が命を投げ捨ててでも(誇張無し)自分たちを守っていることに気づいたらねぇ……(恐怖)
……しかしこの褪せ人、奈落に落ちるのは考えているものの奈落の底にいる吸血姫のことを忘れている模様(致命傷)
オリジナル侵入者(出るのはだいぶ後又は予定)を出しても良いですか?
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良いですよ
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うーん
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ここにラニ様の「神殿」を建てよう