前回のあらすじ
1人で奈落に落ちる判断を下した褪せ人様はそれをすることで今後えげつないことになることをまだ知らないのだった……
褪せ人様「へーきへーき、なぁに俺が死ぬだけなんだ。犠牲が少なくっていいじゃないか!」
ヤンデレs「……」
偶々居合わせてしまった清水「ヒエっ」
「いやぁアアアアアアア!!!!」
「待て!!遠藤を追うな!!」
「離して!!浩介が、浩介がぁああああああああ!!」
……はじめちゃんの悲痛な叫びを聞ききながら俺は奈落に落下していった。
(一先ずは……第1の目標達成か)
奈落に落下していく俺だが、既に後のことはラニ様に任せているため俺は、自分が為すべきことを為すためにこれからのことを考えていた。
(さて……ここからが正念場だな)
――2週間前
異世界に召喚された次の日から早速訓練と座学が始まった。
訓練所に集められた生徒たちに掌ぐらいの大きさの銀色のプレートが配られた。配られたプレートを不思議そうに見つめていた生徒たちに騎士団長メルド・ロギンスが直々に説明をした。
本人曰く
『むしろ面倒を副長に押し付ける理由が出来て助かった』
と豪快に笑いながら言っていたが当の副長はその際メルドに対して青筋を立てながら笑顔で綺麗な『
「よし、全員に配り終わったな? このプレートは、ステータスプレートと呼ばれている。文字通り、自分の客観的なステータスを数値化して示してくれるものだ。最も信頼のある身分証明書でもある。これがあれば迷子になっても平気だからな、失くすなよ?」
非常に気楽に話すが、この時遠藤は脳裏に
そしてメルドからそのプレートに血を垂らすことで所有者として登録されることを伝えた。
説明を聞いた生徒たちは各々ステータスプレートに自分の血を垂らして表示されるステータスを確認していった
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■■■■■■ ■■■歳 男 レベル:713
素性:素寒貧
生命力:99
精神力:99
持久力:99
筋力:99
技量:99
知力:99
信仰:99
神秘:99
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(何で俺だけ『狭間の地』方式!?……てことは、ラニ様も?!)
俺はステータスが自分だけ『狭間の地』仕様になっていることに内心死ぬほどビビり散らかし、念の為にラニ様のステータスを見せてもらうことにした
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ラニ 計測不能 女 レベル:■■■
天職:半神(デミゴット)
筋力:■■■■■■
体力:■■■■■■
耐性:■■■■■■
敏捷:■■■■■■
魔力:■■■■■■
魔耐:■■■■■■
技能:計測不能
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(よし改竄するか)
この間わずか0.5秒
明らかに厄ネタになるえげつないステータスだったためラニ様に頼んでステータスを改変してもらうことにした。俺もそうだけど、デミゴットはあかんでしょ……
幸いにも皆光輝ちゃんのステータスに夢中になっている。光輝ちゃんは原作と変わらず『勇者』だった。
……そういやエルデンリングにも素性『勇者』があったなと思いつつラニ様からステータスを渡された。
どうやら周囲の人たちを参考にして一瞬で俺と自分のステータスを改変してくれたらしい。流石ラニ様略してさすラニ
そして出来たものがこちらになります
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遠藤浩介 17歳 男 レベル:1
天職:魔法剣士
筋力:150
体力:150
耐性:150
敏捷:150
魔力:150
魔耐:150
技能:魔術[+輝石魔術][+源流魔術][+カーリア王家魔術][+夜の魔術][+氷の魔術][+ゲルミアの溶岩][+結晶魔術][+重力魔術][+茨魔術][+泥人魔術][+死の魔術]・祈祷[+二本指][+黄金樹][+黄金律原理主義][+王都古竜信仰][+巨人][+神肌][+獣の祈祷」[+血の祈祷][+三本指][+竜餐]・万物を殺す者・満月の寵愛・霊馬呼び・遺灰・狭間の地を制した者・星の律を宿せし者・言語理解
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『(……あのーラニ様?)』
『(何だ我が王)』
『(一応聞きますけど……誰を参考にしました……?)』
『(あの勇者の小娘だが?)』
『(……俺のステータス全部光輝ちゃんより上なんですが……)』
『(……あの小娘……いや、他の奴らより我が王が劣っているなど耐えられんからな)』
『(それに……本当ならもっと改変したかったがな)』
ラニ様の愛が垣間見えた所でクラスの注目が俺に移った。どうやら一通りクラスの皆のステータスを見終わりあとは俺とラニ様だけのようだ。
俺はメルド団長にステータスプレートを渡した。
「どれどれ……おお!ステータスが軒並み100を超えてる!!それに……俺の知らない技能が幾つも……!」
メルド団長の驚くような声にクラスメイトが俺を見て羨望の眼差しとどこか希望に満ちた視線を向けたのを感じた。……一部からは嫉妬の視線もあったが、まぁ……奴らだろうな
俺はちらりと檜山たちから視線を外し、隣で得意げな顔をしているラニ様を見て癒された。
……はじめちゃん達がハイライトの消えた目で俺を見てきたのは、言うまでも無かった。
「そして……『魔法剣士』か!いいじゃないか!!魔法も使えて剣術も使える……バランスの取れたいい天職じゃないか!こいつは……大物になるな!」
(もうなってるんだよなぁ……)
実際は『魔法剣士』とは程遠い『グレートソード』二刀流による
『屍山血河』や『エレオノーラの双薙刀』による
『長牙』と『マレニアの義手刀』による開幕『切腹』からのタリスマンのバフで最終的に
Q.『魔法剣士』とは一体……?
A.『彗星アズール』と『滅びの流星』をぶっぱして『月隠』をブンブンする人の事です。要するに知力99の暴力です
(やはり暴力……!暴力は全てを解決する……!)
ただし指紋石の盾チク腐敗マン、貴様はダメだ(戦績ボロクソ並感)
余談だがラニ様の天職は『魔術師』でしたまる
◆◆◆
「あー……ごめん皆ちょっと訓練所に忘れ物してきたから取ってくるね」
「「「「はーい」」」」
……訓練を終えたその日の夜、俺は『大図書』に1人向かっていた。『大図書』に近づいた時、俺は普段愛用していた『失地騎士』一式に身を包んだ。
しばらく歩いて『大図書』に入ると、昼に足を運んだ時には無かったサインが光っていた。
『回帰が君を導くだろう』
大図書の一角……大きな本棚の手前にサインが続いていた。俺はすかさず触媒を取り出し『回帰性原理』を行使した。
すると本棚が幻のように消え、奥深くへ続く通路が出てきた
「この先か……」
俺は真っ暗な通路を進んでいた。ふと通路の両端に立っている物を見つけた。
「……なるほどな」
俺は……普段愛用している冷気派生した『失地騎士の大剣』を2本構え、通路に立っている物……擬態しているインプ目掛けて飛び掛かった。飛び掛かり攻撃で1体目を倒した直後に遅れて2体目が起動したが俺は軸足を反転させ、駒のように体を回転させながら力任せに大剣を振りかぶり、2体目のインプを斬り捨てた
「……随分と物騒な門番だな」
まだ先があることに気づき、『携帯ランプ』を付けながら少し歩みを速めた。
「ここか……」
暫く歩いた俺を待ち受けていたのは書物が積み重なった小汚い部屋だった。だが、その光景には見覚えがある俺は、ここに俺を呼んだ張本人が誰かを察することが出来た。
俺は薄暗い小部屋に響くように
「……いるんだろ?『百智卿 ギデオン=オーフニール』」
「あぁ、ここにいるとも」
書物に囲まれた中心に位置する椅子に『百智卿 ギデオン=オーフニール』が座っていた。
「久しぶり……と言えばいいか?」
「好きに言いたまえ」
軽い挨拶を交わしながら俺とギデオンはこの世界で起きていることについて情報を交わしながら、これからについて話すことにした。
「一先ず俺は奴らをもう一度殺しに行くが……流石に『円卓』は無いか……」
俺はこれまでの旅で幾度も助けられたあの『円卓』には流石に行けないかと思っていたが
「……結論から言えば『円卓』はある」
「あるのか?!」
「……あくまで『円卓』に似た物だがね」
俺はふと『円卓』を管理していた存在である『二本指』の事を思い出していた。あの空間は『二本指』が管理しており、
「……もしかして『二本指』の管理下に無いからか?」
「その通りだ。今は私の管理下にあるが……じきに君の管理下に置かれるだろう」
「……俺が?」
「或いは……月の魔女か……」
「そうだろうな」
「ラニ?!」
はじめたちを見ていることにしたラニから渡された『小さなラニ』が声を上げた。
……正直インプよりビビった
「我が王、『円卓』の管理をお前がするのも良いがこうしたことは私の適任だろう」
「……万が一君に何かあれば『円卓』も影響を被るだろう……私としては彼女が適任だと思うがね……」
『黄金樹』が燃えた際に『円卓』も燃えたことを思い出した。確かにその理屈でいけば大本である俺に何かがあれば最悪『円卓』が消える可能性もある。
(確かにそうだな……)
「……ラニ様頼めます?」
「了解した我が王よ」
「……決まりだな」
……本当にラニ様には頭が上がらない……そんなことを考えているとふと『円卓』へはどう行けばいいのか気になった。
前は『メリナ』が誘導してくれて祝福から座標を辿れたがどうなるんだ……?
「祝福に関しては心配いらない」
「本当か!?どうすればいいんだ?!この城にあった祝福はどれもつながらなかったぞ!?」
「……この城に貼られている結界のような物……それが邪魔しているだけだ」
「つまり……この城の外に行けば!」
「君たちは少ししたら【オルクス大迷宮】に向かうんだろ?その時に実行すればいいさ。……君もちょうど目的を果たせるからな」
「……それもそうか」
それから俺は話を終え、大図書を後にした。
「ただいm「「「「ドコイッテタノ」」」」Oh……」
ドアを開けたらハイライトを消したはじめちゃん達が待ち構えていました。新手のホラーですか?(震え)
……ラニ様は寝ていました。
さーてなんて言い訳しようかな(正座しながら)
「……遠藤君?」
……雫から尋常ではない気迫が顔を見なくても伝わってくる
やばいな(冷や汗だらだら)
「浩介君?」
……素直に言葉の圧を掛けてくる香織の背後に無数の腕に『巨人砕き』やら『ギーザの車輪』やら『ゴーレムの斧槍』等の殺意に満ち溢れた得物を持ったスタンドらしきものが見えた気がした。これが俺の死のイメージか……
やばいな(命の危機)
「……嘘ついたの?ダメだよ?」
……的確に俺の心をへし折る言葉を投げかけてくるはじめちゃん。でも俺には分かる。その表情は正に虚無であることを
やばいな(精神的ダメージが)
「……」
……止めて光輝ちゃんここで君が無言になるのは一番応えるから。ちらっと手を見ると、握りこぶしになったまま震えていた
やばいな(罪悪感が)
「……ふぅん」
……恐らくこの中でもダントツにやばい視線をぶつけてくる恵理(下の名前で呼んでくださいと言われた)に俺は身がすくむ思いになった
やばいな(思考停止)
こうなっては仕方ない最終手段を使うとするか……
「……時間があったら1人1人全員の時間を作るので勘弁を……」
「「「「もちろんなんでもするよね?」」」」
「……可能な範囲であれば」
「「「「……楽しみにしてるね」」」」
(今度こそ死んだかもしれん……と言うか俺また何でもするって言ったよ……学べよ俺……)
――一方そのころ
「……遠藤が理不尽な目にあってる気がするな」
「どうしたの?清水君?」
「……いや、なんでもない……ちょっとトイレ行ってくる……」
「スッキリした……そういやここ遠藤の部屋か……ちょっと覗いてみ……る?!」
清水が遠藤の部屋を覗いてみると……そこは控えめに言って地獄のような有様だった
「……う、うーん……」(女性陣に抱き枕にされている)
(うわぁ……)
寝苦しそうにしている遠藤の周りには女性陣がえげつない力で抱き着いていたのだった。むしろそれで起きないのが凄いなと清水は思った。
そして部屋に戻りおもむろにグラスとジュースを取り出し椅子に座った清水は外の景色と先程の光景を思い浮かべながらジュースを飲みほした。
「愉悦」
すっかりその状況を楽しむ清水だった。清水は自分の天職が『闇術士』なことに当初は疑問を抱いていたが、自分のこういう有様を鑑みると確かに闇だわと自分の天職を受け入れたのだった
「……明日訓練相手になってやるか」
ただの愉悦部で終わらないのが清水だった。
次回は番外編の予定です
褪せ人様の装備が『失地騎士』一式なのは単なる作者の趣味です。リアルでも最後まで『失地騎士』で駆け抜けました
かっこいいよね……『失地騎士』……『戦鬼』や『カーリア騎士』も良いけど、個人的には『失地騎士』がスコ
皆さんの好きな一式はなんですかね?
閲覧ありがとうございました!
オリジナル侵入者(出るのはだいぶ後又は予定)を出しても良いですか?
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良いですよ
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うーん
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ここにラニ様の「神殿」を建てよう