次回奈落行きです(確定)
果たして褪せ人様はこの先生き残れるのか……無理だな(断定)
それではどうぞ
あれから暫くして遂に【オルクス大迷宮】攻略を明日に控えている前夜
訓練期間に檜山含めた4人が喧嘩売ってきてセスタスでボコボコ(ガチ)にしたり、クラスメイト全員のカウンセリングを愛子先生の代わりに行ったりしてある程度の自立を促したりした。
……なぜなら俺は明日、このクラスを離脱するからだ。だからこそ俺が居なくなってもやって行けるようにとクラスメイト一人一人に心の余裕を持たせたのだ
カウンセリングと言っても一人一人の悩みと緊張をほぐしたり、励ましたり、時には訓練に付き合ってあげたりしただけどね
それに、清水には予め俺が万が一居なくなった後の後釜を頼んである。清水は縁起でもないこと言うなと言ってたけど、実際に俺が居なくなるのだから後釜は必要だろう。
「いよいよ明日だね遠藤君!」
「あぁ……そうだね」
「皆で生き残ってあっちに帰ろうね!それから……ふふふ……」
「……」
……俺は雫も、香織も、はじめも、光輝も、恵理も、皆をおいていく事になる。だけどそれを悟られてはいけない
だから今日一日は全員となるべく一緒にいることにした
「浩介君は、死なないよね?私達の前から消えないよね……?」
「……もちろんだよ」
嘘をついた
「明日は頑張って皆でまた戻ってこようね!浩介!」
「……そうだね」
また噓をついた
「遠藤、僕だって頑張れるところを見ててくれ!……その、頑張った後撫でてくれないか?」
「……約束するよ」
……ごめんね光輝ちゃん、叶わない約束をしちゃって
「王様……いざとなったら私が王様と王妃を御守り致します……ですのでその、僕の頭を撫でてくれませんか……?」
「……大丈夫、俺が皆を守るから。ほらこっちに……」
……ごめんね、君には辛い思いをさせるかも
「で、どうよ遠藤明日の【オルクス大迷宮】は」
「……死人が出ないことを祈るばかりだな」
「ははは……お前らしいな。それにしても驚いたぜ、お前が居なくなった後のことを頼まれたんだからよ。……まさかお前が死ぬなんてことはないだろ?」
「……どうだかな」
死にはしない、そう死にはしないだけ。……後は頼んだぞ、清水
それからは何時ものように皆と同じベッドで寝て明日を迎えた。
「……ラニ様、後の事は手筈通りにお願いします」
「……やれやれ我が王は人使いが荒いじゃないか?……後の事は私に任せろ」
「ありがとうございます……ラニ様」
「ふん……それにしても我が王は残酷な選択をするものだな」
「言い返す言葉もありません」
――そして迎えた【オルクス大迷宮】攻略当日
現在俺たちは【オルクス大迷宮】の正面入り口前の広場に来ていた。
広場には様々な出店が立ち並んでおり、まるでお祭り騒ぎだ
そして入り口には、入場ゲートのようなものと制服をきたお姉さんが笑顔で受付を行っていた。
どうやらここでステータスプレートをチェックし、人の出入りを記録することで、死亡者数を正確に把握しているとのこと
……俺とラニ様のステータスプレート偽造だらけ(ラニ様8割、俺10割偽造)なんですけど、大丈夫ですかね?
あと、別にお姉さんたちに見ほれたわけじゃないのでどうかお姉さんたちを睨まないであげて、かといって俺に思いっっっっきり抱き着かないでください1人ならまだしも複数で全力で来られると流石の俺も死にかけるから
おいこら清水今俺を見ながらジュースを飲んで愉悦って言いやがったな
それから俺たちはメルド団長を先頭にして狭間の地の兵士のようについていった。……もうちょいマシな例えが思いつかなかったのは内緒だ
◆◆◆
【オルクス大迷宮】の中は外とはまるで違っていた
縦横五メートル以上ある通路は明かりもないのに薄ぼんやり発光しており、松明や明かりの魔法具がなくてもある程度視認が可能だ。緑光石という特殊な鉱物が多数埋まっているらしく、【オルクス大迷宮】は、この巨大な緑光石の鉱脈を掘って出来ているらしい。
……何か既視感があると思ったら『結晶洞窟』か。何か似てる気がするんだよな
一行は隊列を組みながらゾロゾロと進む。しばらく何事もなく進んでいると広間に出た。ドーム状の大きな場所で天井の高さは七、八メートル位ありそうだ。
と、その時、物珍しげに辺りを見渡している一行の前に、壁の隙間という隙間から灰色の毛玉が湧き出てきた。
「よし、光輝達が前に出ろ。他は下がれ! 交代で前に出てもらうからな、準備しておけ! あれはラットマンという魔物だ。すばしっこいが、たいした敵じゃない。冷静に行け!」
「獣は殺す」
「浩介!?」
灰色の体毛に赤黒い目が不気味に光る。ラットマンという名称に相応しく外見はねずみっぽいが……二足歩行で上半身がムキムキだった。八つに割れた腹筋と膨れあがった胸筋の部分だけ毛がない。まるで見せびらかすように。
……キモさで言えば狭間の地の奴とどっこいどっこいか。たまに俺の世界に侵入しては筋肉を見せびらかすように頭だけ壺頭の全裸の奴もいたな。あいつ等割と強くて苦戦したな
そんなことを考えながら俺は『黒弓』を構えて即射殺した。獣は殺す……うん?これエルデンリングじゃなくてブラボか……まぁいいか
え?弓wでw獣wにw挑wむwとwはwだって?
黙れ小僧(一本指)
そうこうしているうちに更に多くのラットマンがうじゃうじゃ出てきた。あれ……こんな光景……ストームヴィル城で見たことあるような
「また来たぞ!構えろ!!」
「
「浩介!?!?」
『黒弓』から放たれた連続の射撃がラットマンを次々と射貫いていった。ラットマンの体力は低いので一発眉間に打たれただけで死んだ。
この後メルド団長に単独行動が過ぎると怒られた。むぅ……
「というか……お前『魔法剣士』なんだから魔法とか使わないのか?」
「FPがもったいないので」
「FPってなんだ!?」
そしてその後はひたすらな蹂躙劇が繰り返されていった。
え?何でかって?
光輝ちゃんや雫を筆頭としたメンバーだけじゃなくてクラスメイト全員がマジで強くなっていたからだ。
……なんでだろうな(犯人)俺がやったことは……精々俺が皆と訓練したぐらいか?(原因)
光輝ちゃんに関しては光属性の性質が付与されていて、光源に入る敵を弱体化させると同時に自身の身体能力を自動で強化してくれるという“聖なる”というには実に嫌らしい性能を誇っている〝聖剣〟の性能と原作と異なり慢心や油断が消えているためか凄まじいことになっていた。……あの剣ちょっとほしいかも
雫は、うん、まぁ……今の雫に『マレニアの義手刀』を渡しても何か普通に使いこなしそうだなと思うぐらいにはマジで強くなってやがる。というか既に『水鳥乱舞』染みたことをやってやがる……おまけに俺が前に渡した『有翼剣の徽章』の効果も相まってその相乗効果がやばいものになっている
清水は……うん、お前いつの間にそんなえげつない魔法を使えるようになったん?魔物を洗脳して、同士討ちを始めさせて疲弊したところを魔法でドカン
……敵にしたくねぇな
意外だったのは、はじめちゃんだった。原作通り『錬成師』で尚且つ原作のあの貧弱ステータスだったはじめちゃんに重点的に接して訓練をした結果原作よりもレベルが上がったのだ。……依存度も上がった気がしたがな!
何はともあれ、幾らか余裕が出来たのかそこいらの魔物に落とし穴やトラップ等の妨害工作や《錬成》で俺の弓矢を定期的に補充してくれるのはありがたかった。
……さて、目を必死に逸らしてきたが、そろそろ現実を見るか
「うりゃあああ!!」
「そっちいったぞ!」
「喰らいなさい!《火球》」
はい、原作では影も形も無かったクラスメイトが嬉々として魔物を狩っています。それこそ雫や光輝ちゃんに負けない位には
……ま、まぁこの先俺いなくなるし……こ、これぐらいが良いのかなって……
そんなことを繰り返しながらたどり着いた二十階層
……ここからが正念場だな
ん?……あれ?ちゃんと檜山あれに触れてくれるよね?!ていうか光輝ちゃん〝天翔閃〟使ってくれるよね?!大丈夫だよね!?
そんなことを考えていると例のロックマウントが現れた
「ロックマウントだ! 二本の腕に注意しろ! 豪腕だぞ!」
カメレオンとゴリラを混ぜるとこうなるのかーと思っていたらロックマウントが早速クラスメイトのに蹂躙されていった。Oh……
しかし、悪あがきと言わんばかりに近くの恵理に向かって岩を投げてきた
「恵理!危ない!!」
「あっ……」
「『猟犬ステップ』……間に合った」
恵理の間に割り込み左手に持ってた『失地騎士の盾』で防御するが、投げられたその岩がロックマウントであり、そのまま俺をぶん殴ってきた。盾受けしていたためダメージは殆ど無かったが、少し後ずさりしてしまった。
「ほんじゃまぁ……喰らって貰おうか?」
俺はすかさず殴られた衝撃を利用して即座にロックマウントに斬り返した……所謂ガードカウンターって奴だ
ロックマウントは、縦に両断されて死んだ
しかしその光景を見ていた光輝ちゃんが冷徹な表情を浮かべながら魔力を漲らせ
「貴様ァ!……よくも遠藤を……!!万翔羽ばたき、天へと至れ――〝天翔閃〟!!!!」
(あれ……威力高くね?……これグランツ鉱石無事……だよね?(願望))
その瞬間迷宮内に強烈な光と共に爆音が鳴り響いた
「ふーっ……!ふーっ……!」
興奮したような息をしながら執拗にロックマウントがいたであろう場所をひたすら攻撃する光輝ちゃん。死体蹴りはマナー違反ですよ!?
「あー……その……狭い所で大技は使わないように……うん」
メルド団長ドン引きしてんじゃねぇか!!……ホントにすいません
「……あれ、何かな? キラキラしてる……」
香織が光輝ちゃんの大技で崩れた壁を指さした。
そこには青白く発光する鉱物が花咲くように壁から生えていた。まるでインディコライトが内包された水晶のようである。女子達は夢見るように、その美しい姿にうっとりした表情になった。
……あれ香織ちゃん全然興味なさげだけど
「……キラキラしたものなら浩介君のこれで良いもん……」
そう言って香織は俺が渡した『青琥珀のタリスマン』を手で包み込んだ
え?いつ渡したかって?
……中学の時に雫やはじめちゃんだけ持っててずるいってことで渡しました。もちろん光輝ちゃん達にも渡しましたよ?だって俯きながらちょっと悲しそうにしてたんですもん……
「ほぉ~、あれはグランツ鉱石だな。うん……まぁ……ちょっと削れてるが……珍しいな」
すいませんうちの光輝ちゃんが……そう考えていると
「だったら俺らで回収しようぜ!」
知 っ て た
「こら! 勝手なことをするな! 安全確認もまだなんだぞ!」
……さて、準備しますか
案の定檜山が取りに行った時、出現した魔法陣は瞬く間に部屋全体に広がり、輝きを増していった。
視界が明けるとそこは巨大な石造りの橋の上だった。ざっと百メートルはありそうだ。天井も高く二十メートルはあるだろう。橋の下は川などなく、全く何も見えない深淵の如き闇が広がっていた。まさに落ちれば奈落の底といった様子だ。橋の横幅は十メートルくらいありそうだが、手すりどころか縁石すらなく、足を滑らせれば掴むものもなく真っ逆さまだ。ハジメ達はその巨大な橋の中間にいた。橋の両サイドにはそれぞれ、奥へと続く通路と上階への階段が見える
……俺は即座に装備を付け替え全身を『失地騎士』一式にした。そして霊体を呼び出せることに気づいた途端に鈴の準備もした。
「お前達、直ぐに立ち上がって、あの階段の場所まで行け。急げ!」
他のクラスメイトが迅速に動き出すが……俺は静かに皆の向かっている方向とは逆の方を向いて奴を待った
「遠藤!?何をしている?!」
「浩介!?」
……そして階段側の橋の入口に現れた魔法陣から大量の魔物が出現して更に通路側にも魔法陣は出現し、そちらからは一体の巨大な魔物が……現れた
(待ってたぜ……ベヒモス!!)
――まさか……ベヒモス……なのか……
メルド団長の呟きを聞きながら俺は『霊呼びの鈴』を構え、俺の持ちうる遺灰の中でも信頼を寄せているある人物を呼び出した
「頼むぜ……『失地騎士、オレグ』さん」
俺の隣に俺と全く同じ装備の霊体……『失地騎士、オレグ』が腰に付けた二つの『失地騎士の大剣』を抜刀しながら現れた
――さて、何処までやれるかだな
『失地騎士、オレグ』
かつて、嵐の王の双翼として知られた一方
失地騎士となったオレグは、祝福王に見出され
百の裏切り者を狩り、英雄として還樹を賜った
叶わぬ約束をしてしまった褪せ人様、果たして再会した時にどうなるのか、どうなってしまうのか……
絶望しかないでしょうな(震え声)
ちなみにオレグさんを出した理由は、投稿者が一番召喚して尚且つ即+10にしたお気に入りだからです。
というか『失地騎士』装備を付けるようになったのも『失地騎士大剣』を二刀流し始めたのもオレグさんが原因ですねぇ!
投降者の欲望が詰まった回でした。
皆さんは霊体の中で誰が一番好きですかね?
オリジナル侵入者(出るのはだいぶ後又は予定)を出しても良いですか?
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良いですよ
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うーん
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ここにラニ様の「神殿」を建てよう