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それではどうぞ!
「さて、そろそろ出発するので……吸血は一旦止めようか」
「……ん。分かった。あと少しだけ」
「いや、その少しが少しじゃn「ガブリ」オァ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」
ユエに(性的に)襲われたので褪せ人としての全力(生命力持久力筋力99)で返り討ちにしてから1か月とちょっと経過した。風呂に入るたびに真横に座り、自分を捕食対象(意味深)として見られ続けている現状に悩みながらも少しばかりの休息を堪能していた。そして今は風呂上がりのユエの髪を乾かして綺麗にしている最中だ。
……心なしか髪を整えている最中に『ん♡』とか『あっ♡』とか喘ぎ声に似た何かを毎回言ってくるので最初こそ頭を抱えたものの、今はすっかり慣れてしまった。慣れって怖いなぁ()
また、ここを漁っていると色々と収穫があった。
例えば原作のハジメが着けていた義手のアーティファクトだが、俺も原作に習って独自に改造した結果……
更に指輪型アーティファクトである〝宝物庫〟であるのだが……正直俺は必要としないので後ではじめにあげるとしよう(大惨事フラグ)
因みに俺が『生成魔法』だが、どうも俺には適性が無い様でうんともすんとも反応せずに『生成魔法』を使えなかったのだ。しかしユエが普通に使えるのを見て何とも言えない気持ちになって少し横になったことは置いておくとしよう。
『生成魔法』が使えないことを考えると、やはり他の神代魔法も扱えないのではないかと考える。
……そもそも『生成魔法』を習得した際も何やら異物が身体の中に入り込んだような感覚もあったことから恐らく俺はこの世界の
単純に適性がなさすぎるのか、或いはもっと本質的な部分……それこそ幾つもの大ルーンと律によって変成した魂やらなにやらが影響しているのかは、不明な部分がある。
とはいえ別に使えなくても困るわけではないしな……と思いつつそろそろ血を吸いながら俺に体を擦り付けてくるユエを止めるのであった。
「ユエ?そろそろ行くよ」
「ん……♡待って……もうそろそろイけるから……♡」
「やめないか!」
俺は危うくR18な展開になりかけたユエの脳天に黄金律パンチ(只のげんこつ)をかました所でそろそろここから抜け出すことにした。
「うぅぅ……痛い……」
「後で幾らでもやっていいから、今はここを出よう(提案)」
「幾らでもヤっていいの!?」
「アッ」
俺の明日はやってこないかもしれない……
◆◆◆
一方そのころ
クラスメイト達は清水を中心に訓練により一層励むようになり、各々の戦闘力が格段に向上したのだった。その成長速度に思わず指導している側のメルド達もこれには目を疑った。
リーダーであった遠藤の死でメルド達も戦えない者が現れることを確信していたが、結果はまさかの脱落者が
檜山が何者かに連れ去られたという報告をラニから受けたメルドは警備を増やして、対応をすることにしたのである。しかしラニからすれば、彼らでは『狂い火』の連中、ましてや遠藤と同じ褪せ人のヴァイクに太刀打ちが出来るとは思えなかったのである。
だがそれを黙って見過ごすラニではない為、ラニも密かに夜な夜な周囲の監視を行っているのである。ラニにあるのは、自分の伴侶の敵を逃がした事実に対する自分への怒りだった。
この時のラニの心境は
『次は無いぞ……!我が王の手を煩わせおって……!!』
であり、また遠藤がはじめ達を含めたクラスメイトに思い入れがあることを知っていたラニは周囲の安全と並行して彼らの安全をも守護しているのであった。
そして、一方のはじめ達は最初こそ部屋で絶望に明け暮れていたが、遠藤からの贈り物と手紙により見違えるほどになっていた。
まず雫は遠藤から渡されたマレニアの義手刀に慣れるために訓練期間中はひたすらその刀を振り続けた。その際の彼女の表情は修羅に片足を突っ込んだような表情だったと愛子先生は涙ながらに語った。
香織は戦闘職で無かったが、こちらも遠藤から託された数々の祈祷を扱えるようになり、回復も去ることながら『雷の槍』や『光輪』等の攻撃手段を手に入れた彼女はもう守られるだけは卒業したと語った。
そしてはじめは、『壺大砲』や『手持ちバリスタ』だけでなく独自に『錬成』で作成した手榴弾や拳銃等を使うようになり、『最弱』と言われていた頃とは段違いな程に成長していた。
光輝は、『星砕きの大剣』を扱う為に血のにじむような鍛錬を重ねていた。その際に時折涙を流しながらも必死な表情で剣を振るうその姿にクラスメイトが止めに入ったこともあった。
その際『僕が、強くならなきゃ……僕が……僕が……』とうわ言のように言っているその姿を見て清水が遠藤に会ったら確実にぶん殴ることを決意させた。
そんな光輝の鍛錬に『星砕きの大剣』が応えたのか、ある日光輝は『星砕きの大剣』の本領である『星呼び』を行使できるようになったのだ。……尚その際の訓練場の被害状況を見た副長は後処理を任せてきたメルドをぶっ殺しかけて部下に止められたこともあったとか
副長『やろう!ぶっ殺してやる!!』(ごつい斧を持ちながら)
部下『副長!落ち着いてください!落ち着いてください!!』
メルド『ヒエッ』
恵理は順調に遠藤から託された『死の魔術』を完全に物として、更に『死の魔術』と己の天職を組み合わせて新たに作った技能も幾つか習得したのである。本人曰く『死の魔術』が自分にしっくりくるとのこと
そして清水も光輝に負けず劣らずの鍛錬で『神狩りの剣』を何とか制御できるまでに落ち着けた。訓練の最中に何度か剣から放たれる黒炎に身を焼かれそうになったが、その度に黒炎を振り払おうとせず敢えてその炎を受け入れたのだった。そして暫くそれを繰り返していると次第に『神狩りの剣』だけでなくその『黒炎』を物にすることに成功したのだった。
……炎を拒絶することなく、己の身に宿し物にした清水だったがその影響か『神狩りの剣』を握っていた右腕全体に黒い炎の痣が鎖のように腕全体に巻き付いていたのだった。尚当の本人は、その右手の痣を見て『これほぼ邪●炎殺黒龍波じゃねぇか!』と内心驚きつつも暫くしてオタクとして本能故か『これはこれでアリ』という結論に落ち着いたとか
これらのようにはじめ達は以前とは比べ物にはならないどころか、天と地ぐらいの力の差をつけたのだった。
そうして彼らは再びあの【オルクス大迷宮】に挑んだわけだが、結論から言えば成長した彼らに魔物は軒並み蹂躙されていた。
「「「キィイイッ!!」」」
「邪魔」
雫は無数に襲い来るラットマンを目にもとまらぬ剣裁きで瞬く間に両断し、その斬られたラットマンも自分が斬られたことに最後まで気づかずに殺されたのだった。
ドゴォオオン!!ズドドドドド!!
「「「ギィアアアアアア!!」」」
「うるさいな。とっととくたばってよ」
はじめの手元から放たれる大砲とバリスタの嵐がけたたましい音と質量と共に魔物たちを襲った。『錬成』で落とし穴や壁を作って銃器をぶっ放すその姿を見た者ははじめのことを『戦場返りの兵士か何か?』と思ったそうな。
また、ある程度階層が進んで現れたロックマウントの群れに囲まれた光輝に関しては
「「「グゥガガガァァァァアアアアーーーー!!」」」
「ふうぅ…………」
息を深く吸うと共に辺りに紫の閃光と魔力が集まり始め……
「ウワァア゛ァ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」
後方にいるはずのメルド達も思わず耳を塞ぐような大声と共に光輝を中心として強力な引力が発生し、ロックマウント達は一気に光輝の下に引き寄せられた。そしてこの様子に危機感を覚えたロックマウント達は即座に離れようとするが、既に光輝の両手に握られ、紫電を纏った『星砕きの大剣』が振り下ろされた。これぞ『星呼び』である。
ドグゥオォオオオオオオオオン!!!!
ロックマウントだけでなく吸い寄せられた他の魔物がまとめて消滅したその様子にメルド達やクラスメイトは冷や汗が止まらなかった。
『光輝が味方で良かっっっったぁああああ!!』
そして……遂に歴代最高到達階層である六十五層にたどり着いた。
「気を引き締めろ! ここのマップは不完全だ。何が起こるかわからんからな!」
しばらく進んでいると、大きな広間に出た。何となく嫌な予感がする一同。
その予感は的中した。広間に侵入すると同時に、部屋の中央に魔法陣が浮かび上がったのだ。赤黒い脈動する直径十メートル程の魔法陣。それは、とても見覚えのある魔法陣だった。
「アイツは……ッ!!」
「迷宮の魔物の発生原因は解明されていない。一度倒した魔物と何度も遭遇することも普通にある。気を引き締めろ! 退路の確保を忘れるな!」
いざと言う時、確実に逃げられるように、まず退路の確保を優先する指示を出すメルド団長。それに部下が即座に従う。だが、肝心の光輝たちは怨敵を見据えており、撤退の意思は無いようにメルドは感じられた。しかしメルドも今の光輝達なら大丈夫だろうと考え目の前に現れるであろうその存在に不敵な笑みを浮かべた。
そして、遂に魔法陣が爆発したように輝き、かつての悪夢が再び光輝達の前に現れた。
「グゥガァアアア!!!」
咆哮を上げ、地を踏み鳴らす異形。ベヒモスが光輝達を壮絶な殺意を宿らせた眼光で睨む。
全員に緊張が走る中、そんなものとは無縁の決然とした表情で真っ直ぐ睨み返す女の子が一人。
香織である。香織は確かな意志の力を宿らせた声音で宣言した。
「あなたには死んでもらう。あなたを倒して……私は彼の元へ歩みを進める!」
今、過去を乗り越える戦いが始まった。
◆◆◆
――黄金樹の麓にて
「……ご報告は以上でございます」
「良くやった。
「はっ……勿体無き御言葉」
黄金樹の根元付近の広大な空間にて、とある2人が存在していた。
1人はモーゴットと呼ばれた異形の大男で、その頭には『忌み子』の象徴たる異形の角が生えていた。しかし彼はかの狭間の地にて『忌み王』として名を馳せた王の1人であり、ただ1人の為にその玉座を守り続けた王である。
そしてそのモーゴットが頭を垂れている相手こそ、モーゴットが尊敬してやまない存在……そしてモーゴットの父たる王『最初の王、ゴッドフレイ』と彼に付き従っている半透明の獅子で宰相の『セローシュ』であった。
「フム……あの戦士、褪せ人がこちらに来てから連中の動きが活発化しているか」
「……我が兄『モーグ』率いる『モーグウィン王朝』とやらの動きも目に余るほどに……」
「……『狂い火』に、そして我が息子『ゴッドウィン』の死体に群がる連中もだな……」
「いずれにせよ『赤獅子』と『接ぎ木』には、引き続き連中の掃討を命じておきます」
「そうだな……では頼むぞ、モーゴットよ……」
彼らの口からは褪せ人の敵勢力や味方と思わしき勢力の現状が飛び出した。しかしモーゴットが兄と呼ぶモーグについて話す際にはどこか複雑な表情をしながらゴッドフレイに語り掛けていた。
そして一頻り話終えた所でモーゴットが玉座の間を離れ、再び王の任務を果たすために動き始めたのだった。
「……律はここにあらず、褪せ人の下にある……か。戦士よ、再び見えようぞ」
『グォオオオオオオオオオオオオオオ!!!!』
玉座に腰かけたまま不敵な笑みを浮かべ、闘気を漲らせるゴッドフレイの内面を代弁するかのようにセローシュが吠えた。
そしてゴッドフレイは背後にそびえたつ黄金樹……のようなナニカを一瞥した。、
「私は、貴様の傀儡になんぞならんぞ……いずれ貴様を打ち砕いてくれる……!」
――かの王は望む。自分たちを傀儡としあの褪せ人から律を奪わんとする存在に一矢報いることを
ゴッドフレイは少なからずあの結末に納得していた。
『力こそ、王の故』
彼自ら掲げた言葉。自分を上回る力を持つに至った褪せ人に敗れたこと自体には納得していた。そしてあの褪せ人が得た律についても言うことは無かった。
だが、褪せ人のその勝利と力、そして得た物全てを無かったことにして自らの薄汚い欲望で褪せ人から力を奪わんとする存在に彼は憤慨していた。わざわざ黄金樹に似た何かを作ってまで盤面を整え、自分たちを駒とするその所業にゴッドフレイは勿論『黄金樹』勢力も憤っていたのだった。
彼らからすれば栄誉の戦いも、栄光も何もかもやり直させられ、あまつさえ最初の王たるゴッドフレイさえも自らの目的の為だけに呼び起こしたその所業は、到底許せぬ行為であった。
しかしこうした憤怒の中で、ゴッドフレイは、否ホーラ・ルーは再びかの褪せ人と戦えることを心の底で楽しみにしていた。そしてその願いは彼だけが持っているものでなかった。もう一度あの戦いを彼を含めた多くの人物は密かに望んでいた。
――接ぎ木の王は、かの褪せ人を今度こそ打ち倒し、その力を『接ぐ』ために
――星砕きの英雄は、自らを討ち取った英雄に感謝をささげ、全盛の力を取り戻した自分と戦ってもらいたいと願った
――忌み王は、自らの王を討った褪せ人に対する雪辱を果たすために
――蛮地の王は、血肉湧き出る真の闘争を望んだ
ゴッドフレイからしたら自分が認めた褪せ人様から卑怯な手で何もかも奪おうとする奴は許せないよねってことでこの黒幕にバチバチにキレてます。
描写はされませんでしたが香織は『雷の槍』や『三なる光輪』を回復の合間で撃ちまくっているため戦えるヒーラーと化しています
次回は遂にあの駄ウサギが……さーてどうやって褪せ人様の精神を壊しに行こうかな……
オリジナル侵入者(出るのはだいぶ後又は予定)を出しても良いですか?
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良いですよ
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うーん
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ここにラニ様の「神殿」を建てよう