深淵卿……?いいえエルデの王です   作:gnovel

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遂にUAが80000を突破致しました!ありがとうございます!

エルデンリングの作品が増えてウレシイ……ウレシイ……

それではどうぞ


第二章
ヒドイン追加!(絶望)褪せ人は死ぬ!


魔法陣を通ってオルクス大迷宮を抜けた先に待っていたのは、【ライセン大峡谷】だった。地上を照らす暖かい日差しと穏やかな風が鎧の中にも伝わってくる。

 

「ようやく、返ってきたぞ……地上に!」

「んっーー!!」

 

思わず膝を地面に付けながら両手を天に掲げて喜ぶ俺に抱き着きに来たユエ。俺は体勢を崩し仰向けに倒れた。かなりの期間地下に居たので地底人にでもなった気分だ。……俺はブラボをやっていたのか?(地底人並感)

 

とここでユエの様子が可笑しいことに気づく。体勢的には俺を押し倒しているよ……う……な……アッ()

 

「あ、あのー……ユエさん……?」

「浩介……あの時言ったこと覚えてる?」

「あの時……?」

 

俺は記憶を振り返り、ユエに約束したことを思い返す。そして青ざめた

 

「『後で幾らでもヤっていいから』って言った」

「ニュアンスが……ニュアンスが違う……!」

「問答無用、骨の髄まで搾り取ってあげる♡」

誰か助けてぇ!!(他力本願)」

 

すると俺の助けが届いたのか、魔物が迫ってくる気配がした。……其処にいたのはオルクス大迷宮で散々俺を苦しめた爪熊だった

 

「グルルルル(呼ばれた気がして)」

「クソッ!考える限りで最悪の奴が来やがった!!」

「邪魔ァ!!」

「グォオオオオ!?」

 

ユエが鬼のような形相をしながら近くにあった俺の『失地騎士の大剣』をぶん投げた……ぶん投げた!?

 

そして投げられた失地騎士の大剣が爪熊の脳天に直撃し、そのまま絶命した。

 

「チッ、邪魔が入った」

「……このように魔物が介入してくるのでここで襲うのはやめてね?」

「…………分かった」

 

俺は儚い犠牲になった爪熊に感謝の念(積年の恨み)を込めて、更にその死体を剣で突き刺してぐちゃぐちゃにした。

 

「対戦ありがとうございました」(中指を立てながら)

「……残念、でもまた今度……」

 

何かを企んでいるユエを気にしない振りをして、俺はこのライセン大峡谷の特徴である『魔法が使えない』ということをユエと確認することにした。

 

「……ところで、やっぱりここでは魔法は使えない?」

「……分解される。でも浩介の血を吸ってからなら力づくでいける」

 

ユエは俺の血を吸ってから爆発的な火力と燃費の良さを手に入れたが、このライセン大峡谷ではやはりどうしても普段よりも多量な魔力を消費することになる。そう考えた俺は持ち物から『ショートボウ』と幾つかの矢を取り出し、装備した。俺も魔術や弓が扱えない以上、やれることは物理攻撃だけだが、わざわざ近寄って倒しに行くのもあれなんで弓で風穴を開けた方が楽だと気づいて装備したのだ。

 

「それで……浩介ここから歩く?」

「いや、こいつを使う」

「……?何それ?」

 

ユエがこの先の移動方法について話してきた。ライセン大峡谷が東西にまっすぐ伸びた断崖であるが、その距離はかなりの物だ。それこそハジメのような魔力駆動二輪が無いと厳しいだろう。というかあれが便利すぎるんだよなぁ……

 

かといって俺がこれから取れる移動手段が歩きのみになるわけではない。そう考えた俺はポケットから金の輪っかのような『霊馬の指笛』を取り出し、息を吹きかけた。

 

ピィーッ!

 

「これは……!?」

「トレント、久しぶりだな」

『ブルルル』

 

狭間の地では散々お世話になった俺の愛馬こと霊馬『トレント』が霊体から実体となって俺のすぐそばに現れた。ユエは虚空からいきなり現れたトレントに驚いていた。『獅子の大弓』でなく『ショートボウ』を選択したのはトレントに乗りながら弓を撃つためだった。

 

「おーよしよし……ほらレーズンだ」

『ブル……』

「……かわいい」

 

トレントを撫でながらロアの実から作成した『ロア・レーズン』をトレントに食べさせた。トレントはご機嫌の様子でそれを食べていた。そしてユエもトレントに近寄りモフリ始めた。トレントもそれを拒む様子も無く受け入れていた。

 

「じゃあそろそろ行きますか」

「おー!」

『ブルルル』

 

俺はいつもの定位置に座り、ユエは俺の後ろに座った。そしてトレントは二人くらいどうってことは無いといいたげな視線を俺に向けながら自信満々に鼻息を一つ立てた。

 

「で、行先だが……一先ず樹海側に向けてだな」

「……なんで、樹海側?」

「樹海側なら町にも近そうだし、なによりいきなり砂漠横断はメンドイ(直球)から」

「……隠す気のない本音。だけど嫌いじゃない」

 

ということでトレントの手綱を握り、走らせた。道中の悪路に関しては『狭間の地ダービー』最速レコードを叩き出したトレントにはなんてことはなかった。また、遠方の魔物に関しては弓で射殺したり、近くに来た魔物はトレントの跳躍で回避するか武器で斬りつけていったため、特に支障はきたさなかった。

 

「……トレントって、ほんとにただの馬?」

「どちらかと言えば……UMAだね」

「なるほど」

 

そうして暫くトレントに乗っていると、それほど遠くない地点から魔物の咆哮が聞こえてきた。トレントに無視されたり俺に瞬殺されてきた奴らよりかは強そうだ。

 

そう考えている内に突き出した崖に回り込むとその向こう側に大型の魔物が現れた。オルクス大迷宮でエセアルラウネごと粉☆砕されたティラノモドキに似ているが頭が二つあった。双頭の雷r……双頭のティラノサウルスモドキがそこにいた。

 

だが、真に注目すべきは双頭ティラノではなく、その足元をぴょんぴょんと跳ね回りながら半泣きで逃げ惑うウサミミを生やした少女だろう。

 

滂沱の涙を流し顔をぐしゃぐしゃにして必死に逃げ惑っていた。双頭ティラノは体を動かしながら今にもウサミミ少女に食らいつこうとしていた。そしてそのウサミミ少女が俺たちに気づき助けの声を上げた。

 

「だずげでぐだざ~い! ひっーー、死んじゃう! 死んじゃうよぉ! だずけてぇ~、おねがいじますぅ~!」

「OK!(即答)」

「……浩介?」

 

生憎俺は、助けを求められたら(基本的に)誰であろうと助ける口なので即承諾した。

そしてトレントから降りてコンポジットボウから『獅子の大弓』に切り替え、紫電をわずかに放つ『ラダーンの槍』をつがえ……双つの頭が重なる瞬間を見計らって矢を解き放った。

 

ズドン!!

 

「ひぃいいいいい!?ダイヘドアの頭が消し飛んだぁああ!?」

 

ウサミミ少女の目の前で双頭のティラノサウルスモドキの首が丸ごと消し飛び、やがて力なく倒れた。ウサミミ少女は突然の衝撃に耐えきれず怯えてしまった。まぁ、目の前で自分よりも何倍も大きい魔物の首が消し飛んだら誰だってビビるだろう。一先ず気さくに挨拶をしに行った

 

「あのー、大丈夫?」

「あ……さ、先程は助けて頂きありがとうございました! 私は兎人族ハウリアの一人、シアといいますです! 取り敢えず私の仲間も助けてください!」

「ずぅずうしい害獣が……!そんなんで浩介が助けるとd「話を聞こう」……浩介?」

「ユエ、俺は基本的に助け(イベント)を求められたら助ける質なんだ。それに……この少女の仲間とやらは恐らく俺たちの進路上にいるからどっちみちこうなるのは目に見えているだろう?」

「……それもそう。……浮気は許さない」

「ヒイイッ!!」

 

ギッとシアを睨むユエを宥めながらシアの話を聞くことにした。

 

 

◆◆◆

 

――フェアベルゲンにて

 

【ハルツィナ樹海】の最深部にある巨大な一本樹木……その周辺には様々な亜人が密かに暮らしており、そこは正に別世界と表現するにふさわしい空間だった。

 

直径数十メートル級の巨大な樹が乱立しており、その樹の中に住居があるようで、ランプの明かりが樹の幹に空いた窓と思しき場所から溢れている。木と木の間には人が優に数十人規模で渡れるであろう極太の樹の枝が絡み合い空中回廊を形成している。樹の蔓と重なり、滑車を利用したエレベーターのような物や樹と樹の間を縫う様に設置された木製の巨大な空中水路まであるようだ。樹の高さはどれも二十階くらいありそうである。

 

そのとある一室にてとある巨躯の半狼が意味深にうなり声を上げた

 

「……む」

「どうしました?『ブライヴ』様」

「……何でもない」

 

フェアベルゲンの一角にて頭が狼で毛皮のような物がついた鎧を身に纏い、背中に『王家のグレートソード』を付けた亜人が何かを感じたかのように視線を上げた。

 

……彼の名は『半狼のブライヴ』、かつて二本指からラニへと授けられた召使いであった彼は、ラニに仕えた獣人であった。ただ、主人の為にと闘い続け、正気を失ったところを褪せ人に葬られたブライヴだったが、気が付くとフェアベルゲンの近くで目が覚めたのだ。

 

『どこだ……ここは……』

 

『うわぁああああ!!や、やめろぉ!!』

『おい!見ろよ!奴隷候補が増えたぜ!!』

 

ブライヴが目覚めた時、その近くでは数十人の帝国兵がたむろしていた。彼らは剣や槍、盾を構えているが装備の質からして斥候の役割を担っている連中だとブライヴは遠目ながら判断していた。そして彼らは狼のような獣人を捕らえようといたぶっていた。そしてその獣人の目に涙が浮かび始めた時ブライヴは狼の同胞を見過ごすわけにはいかないとして斥候の一人を背後から斬り捨てた。

 

『な……なんだこいつは!?』

『あ……貴方は……!?』

『酷い匂いだ……さっさと死ね』

 

そして亜人族を捕らえようとした帝国兵は、ブライヴの動きに翻弄され、彼の手で一人残らず皆殺しにされた。その後助けた狼の亜人から同じ同胞のよしみと仲間を救ってくれたとして亜人族にフェアベルゲンに招待され以来、フェアベルゲンの傭兵として生活させてもらっている。

ブライヴは狭間の地でもかなりの強者であり、時折樹海の外に赴いては亜人族を襲う魔物や帝国兵をなぎ倒していった。時には同胞に稽古をつけていたりもした。結果として彼は亜人族の中で一目置かれる存在になっていた。

 

そんな彼だが、今日何か懐かしい何かを感じ取った。向かいに座っていた森人族の男性アルフレリックに何でもないと返した彼だが、彼には確信があった。

 

(……わずかに感じたあの感覚……間違いない、あいつが来た)

 

ブライヴはあの褪せ人を、そして指の使命に背いたラニを恨んでも憎んでもさえもいなかった。指の意思のままにしか動けなかった自分と違って己の運命を切り開く為に足掻き、遂に切り開いてみせた二人のことを尊敬していた。

 

(なるほど……遂に本格的に動き始めたか……)

 

そう思いながらブライヴは席を立ち、アルフレックに見回りに行ってくると伝え、樹海の外にでた。そして、一際大きな木の天辺まで飛び乗るとまるで何かを呼び寄せるかのように遠吠えをした

 

 

ウォオオオオオオーン!!

 




何が何でもR18にはさせまいと動いたり祈る褪せ人様ですがいつか、描写されないだけで裏では……何てことも

トレント君は癒し枠

ブライヴ君からすれば同胞(しかも狼の亜人)が襲われていたらそりゃあ助けるよなってことでこうなりました。

閲覧ありがとうございした!

オリジナル侵入者(出るのはだいぶ後又は予定)を出しても良いですか?

  • 良いですよ
  • うーん
  • ここにラニ様の「神殿」を建てよう
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