最近エルデンリングのアップデートが沢山来てますね
DLCが来るのか不安になってきましたが待つことにしました()
いつも感想と誤字報告ありがとうございます!よろしければ評価していただけると幸いです
それではどうぞ
七大迷宮の一つにして、深部に亜人族の国フェアベルゲンを抱える【ハルツィナ樹海】を前方に見据えて、俺とユエとシアを乗せたトレントが先頭に立ち、その後ろを数十頭の馬が追尾していた。気分はさながら戦国武将か呂布である。(トレント君は赤兎馬だった……?)
トレントの中心には俺が座り、前をユエが後ろをシアが占拠している。いざ移動するとなった時シアが前に乗りたい()と言ったことを皮切りにユエがドスの利いた声で威圧をし、危うくキャットファイト(R-15)に発展しそうになったが、最終的にこの位置に落ち着いたのだった。
因みにまだ戦鬼一式であるが、武器は『名刀月影』と異彩を放つもう一振りの刀『隕鉄の刀』を装備している。どちらも魔法剣士には持って来いの武器であり、これらには助けられたものだとしみじみ思う。
『ウォオオオオオオオ!! 『束の間の月影』『束の間の月影』『束の間の月影』!!そして……『束の間の月影』だぁアアアアアア!!』
……あれ? これ隕鉄の刀いる?
そんなことを考えているとシアが
「あ、あの二人のことを、教えてくれませんか?」
「うん?それはさっき話したけど?」
「いえ、能力とかそいうことではなくて、なぜ、奈落? という場所にいたのかとか、旅の目的って何なのかとか、今まで何をしていたのかとか、あと、浩介さんが王だった時の話も聞きたいです」
「別に俺は良いけど……突然どうしたの?」
「どうするというわけではなく、ただ知りたいだけです。……私、この体質のせいで家族には沢山迷惑をかけました。小さい時はそれがすごく嫌で……もちろん、皆はそんな事ないって言ってくれましたし、今は、自分を嫌ってはいませんが……それでも、やっぱり、この世界のはみだし者のような気がして……だから、私、嬉しかったのです。みなさんに出会って、私みたいな存在は他にもいるのだと知って、一人じゃない、はみだし者なんかじゃないって思えて……勝手ながら、そ、その、な、仲間みたいに思えて……だから、その、もっとみなさんのことを知りたいといいますか……何といいますか……」
「まぁ、そう言われたら話すよ。少し長くなるけどね」
「浩介の昔話。私も聞きたい」
「あれは……そうだね……」
それから俺は狭間の地での出来事(主に道中の苦難や世話になった人達の話中心)から今ここに至るという感じで話を終えると……シアもユエも無言で俺にしがみついてきた。はて? どこか気に障る話でもしたかな?
「え……どうしたの?」
「……うっさい」
「……黙って私達に抱かれててください」
「??????」
この後暫く口を聞いてもらえなかった。あと仕切りに『半神を殺すには……』とか『このまま奴隷にしてもらえれば……或いは……』とか呟いているのが聞こえてきたけど、やめてね?フリではないよ!?
◆◆◆
一方そのころ
「ひぃえええ……」
「うわぁ……(ドン引き)」
「こ……これ程だとは……!?」
ハイリヒ王国のとある場所にて勇者対帝国使者の護衛という模擬戦の開催が行われていた。
前人未到の六十五層を突破しさらにベヒモスを寄せ付けない圧倒的な勇者を試すという名目で行われた模擬戦であるが、文字通り一瞬で片が着いてしまった。
「ガッ……ガハッ……」
「……」
光輝の対戦相手は、なんとも平凡そうな男だった。しかしこの世界の人間の中では決して弱い方では無かった。むしろ下手をすれば
――だが、恐ろしいまでの力を手にした光輝の敵では無かった。
その惨状に愛子は怯え、清水は死んだ目でドン引きし、イシュタルを含めた多くの人物はただひたすらに驚愕していた。――そして、
この男は実のところ、光輝を殺す気で挑んだ。まだ剣を握って半年もない子供、彼にとって自分よりも年下の存在しかも、争いを経験したことが無い奴に負けてたまるかと対抗心を燃やしていた。
だが、現実はどうだ。男は壁にめり込み敗北していた。一方の光輝は無傷であった。それから光輝は手に持った
「――殺せなくて残念でしたね」
「ッ!!」
今回の模擬戦闘を仕組んだ元凶ことヘルシャー帝国現皇帝ガハルド・D・ヘルシャーが光輝の射殺すような視線を受け、思わず萎縮した。
ガハルドは勇者を侮っていたことを認め、
「勇者め……まだ本気を出しておらぬな……! 面白い!」
(いやな奴に目を付けられちまったな……光輝)
清水はガハルドの獰猛な笑みを横目に厄介なことになりそうだとため息をついた。
ちなみにこの後クラスのまとめ役であった清水も模擬戦を申し込まれたが、開幕から『黒炎』を独自に改良して速度を向上させた『
「あぁ、やっちまった……目立ちたくねぇのに……」
「でもユッキー。自室であんなに魔法の名前を呟いたり叫んでいたからある意味目立ってたけど……」
「グハァ!!(吐血)」
「えぇ!? なんで!?」
「コロシテ……コロシテ……」
余談だが、右腕を失っても尚鬼のような鍛錬を重ねている雫を見て皇帝が愛人にどうだと割かし本気で誘った瞬間、皇帝の背後の壁に雫が無数の斬撃を飛ばし警告するハプニングがあった。その際清水は雫を(物理的に)沈め代わりに謝った。しかし当の皇帝は、雫を沈める際の力を持つ清水を近衛兵にならんかと誘うほどには気分が向上していた。
◆◆◆
それから数時間して、遂に俺たちは【ハルツィナ樹海】と平原の境界に到着した。樹海の外から見る限り、ただの鬱蒼とした森にしか見えないのだが、一度中に入ると直ぐさま霧に覆われるらしい。霧……ねぇ……
「それでは、浩介殿、ユエ殿、中に入ったら決して我らから離れないで下さい。お二人を中心にして進みますが、万一はぐれると厄介ですからな。それと、行き先は森の深部、大樹の下で宜しいのですな?」
「そうですね……あと二人ともそろそろ離れてもらっていいかな? ちょっと動きづらいし……」
「「……(無視)」」
「駄目みたいですね(諦観)」
「……シア、いい加減離れなさい」
カムさんが言ってくれて漸くシアが離れた。ユエもそのままにするわけにはいかないので可哀想だけど筋力で引き剝がすことにした。
「む~」
「はいはい、また後でね」
それから俺とユエは気配を押さえてもらうようにと言われたので『見えざる姿』を使い完全に隠れた。しかしあまりにも完全に隠れてしまったため逆にカム達が見失うということになった為『身隠しのヴェール』で移動することになった。
「それでは、行きましょうか」
カムの号令と共に準備を整えた俺たちは、カムとシアを先頭に樹海へと踏み込んだ。
しばらく、道ならぬ道を突き進む。直ぐに濃い霧が発生し視界を塞いでくる。しかし、カムの足取りに迷いは全くなかった。現在位置も方角も完全に把握しているようだ。理由は分かっていないが、亜人族は、亜人族であるというだけで、樹海の中でも正確に現在地も方角も把握できるらしい。
(慣れって奴か……)
順調に進んでいると、突然カム達が立ち止まり、周囲を警戒し始めた。魔物の気配だ。当然、俺たちは感知している。どうやら複数匹の魔物に囲まれているようだ。樹海に入るに当たって、俺が貸し与えた武器を構える兎人族達。彼等は本来なら、その優秀な隠密能力で逃走を図るのだそうだが、今回はそういうわけには行かない。皆、一様に緊張の表情を浮かべている。
「――シッ!」
俺は両手に扇投暗器を持ち、気配の感じる箇所に素早く投擲した。
ドサッ、ドサッ、ドサッ
「「「キィイイイ!?」」」
三つの何かが倒れる音と、悲鳴が聞こえた。そして、慌てたように霧をかき分けて、腕を四本生やした体長六十センチ程の猿が三匹踊りかかってきた。俺は再び扇投暗器を両手に補充し、複数の猿に向けて投擲した。
猿は何が起こったか分からずに脳天に暗器が突き刺さり、絶命した。少し遅れてたらヤバかったな……と内心思いつつ無事を確認した。……まだ一匹いたか
俺は振り向きざまに暗器を素早く投擲した。
「――シッ!」
「キィイイイイ!?」
「うわぁ!」
一匹残っていたようで危うくハウリア族の子供(男の子)が襲われるところだった。俺はその子に近寄り無事を確かめた。
「大丈夫か? 坊や」
「うん! 僕は平気だよありがとう! お兄ちゃん!」
しかし、樹海に入って数時間が過ぎた頃、今までにない無数の気配に囲まれ、思わず歩みを止める。数も殺気も、連携の練度も、今までの魔物とは比べ物にならない。カム達は忙しなくウサミミを動かし索敵をしている。
そして、何かを掴んだのか苦虫を噛み潰したような表情を見せた。シアに至っては、その顔を青ざめさせている。
(獣臭い匂い……あぁ、成程ここでか)
その相手の正体は……
「お前達……何故人間といる! 種族と族名を名乗れ!」
虎模様の耳と尻尾を付けた、筋骨隆々の亜人だった。
尚雫とはじめの腕を斬った人物のヒントとしては、『一振りのとある刀を使う』『血狂い』です
まぁ、せっかく褪せ人様が義手フラグを立ててくれたので回収はするつもりでした。
これも葦名の為……
閲覧ありがとうございました!
オリジナル侵入者(出るのはだいぶ後又は予定)を出しても良いですか?
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良いですよ
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うーん
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ここにラニ様の「神殿」を建てよう