深淵卿……?いいえエルデの王です   作:gnovel

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閲覧ありがとうございます!

エルデンリングの公式アップデート内容の項目の多さに思わず驚愕した投稿者でございます
全然知らなかった不具合もあって思わずポカーンとしてしまいました。

それではどうぞ


亜人族と半狼と

目の前の虎の亜人と思しき人物はカム達に裏切り者を見るような眼差しを向けていたことから人間が亜人族と共に歩いていることは彼らにとってはタブーのようだ。

その手には両刃の剣が抜身の状態で握られている。周囲にも数十人の亜人が殺気を滾らせながら包囲網を敷いているようだ

 

「あ、あの私達は……」

 

カムが何とか誤魔化そうと額に冷汗を流しながら弁明を試みるが、その前に虎の亜人の視線がシアを捉え、その眼が大きく見開かれる。

 

「白い髪の兎人族…だと? ……貴様ら……報告のあったハウリア族か……亜人族の面汚し共め! 長年、同胞を騙し続け、忌み子を匿うだけでなく、今度は人間族を招き入れるとは! 反逆罪だ! もはや弁明など聞く必要もない! 全員この場で処刑する! 総員かッ!?」

 

「はいストップ」

「なッ……!?」

 

俺は虎の亜人の()()を取り、肩に手を置いた――ただしとびきりの威圧感を込めて

 

すると虎の亜人は石のようにその場に固まり、周りの奴らも動くに動けないと言いたげな表情で戸惑っていた。

 

「まぁ、落ち着けよ。な?」

「な……何が、目的だ……!?」

 

俺は樹海の深部へ向かう旨とその道中でハウリア族を助けたことを伝えた。すると虎の亜人は一頻り悩んだ後、

 

「……お前が、国や同胞に危害を加えないというなら、大樹の下へ行くくらいは構わないと、俺は判断する。部下の命を無意味に散らすわけには行かないからな」

「国や同法には危害を加えるつもりは毛頭ないから安心してくれ」

「……俺の背後を取れるお前が言うと説得力に欠けるのだがな……」

「ははっ、そうだな」

 

その言葉に、周囲の亜人達が動揺する気配が広がった。樹海の中で、侵入して来た人間族を見逃すということが異例だからだろう。

 

「だが、一警備隊長の私ごときが独断で下していい判断ではない。本国に指示を仰ぐ。お前の話も、長老方なら知っている方もおられるかもしれない。お前に、本当に含むところがないというのなら、伝令を見逃し、私達とこの場で待機しろ」

「勿論」

 

二つ返事でそう返すと亜人の部下が長老を呼びに行ったらしく、俺も威圧感を解いてユエ達の方に歩き出した。

 

「あ、そうそう。俺を殺したいならいつでもどうぞ? そこの皆さん方」

 

そう言葉を返してユエ達の下に戻った。そしてその場に座り込むと、武器を落とした数名の亜人族が見えた。

 

(やっぱり狙ってたな)

 

 

それから重苦しい雰囲気に飽きたのかユエとシアが俺の傍に寄って俺の前後に張り付いた。

 

――張り付いてきた

 

「「「!?」」」

 

あちら側の亜人族が驚愕したような視線を向けてきた。それはそうだろう何せ亜人族のシアが俺の背中に張り付いて今もこうして音を立てながら匂いを嗅いでいるからだ。

 

「はぁ~相変わらずいい匂い……かぶりつきたい……」

「匂いも漂ってきますね……興奮してきました(ド直球)服を……」

「やめないか!」

 

「し……信じられん……人間に自ら媚びるなど、亜人族の恥じさr「うるさいですよぉ?」……ヒエッ」

(もうちょい頑張って欲しかったナー)

 

シアに睨まれた狼の亜人はまるで蛇に睨まれたカエルのように竦みあがり、耳を垂らしながら仲間の後ろに行った。捕食者と被食者の立場が完全に逆転してやがる……!

 

それから俺は長老が来るまで重苦しい雰囲気を緩和する意味で、亜人族の一人に勇者の肉塊をぶん投げて渡した。渡された亜人はその肉から漂う香ばしさに喉を鳴らし、食べた。

 

「う、うんまぁあああああい!!」

「そんなにか!?」

「ゴクリ……じゃ、じゃあ俺も……」

「俺も……」

 

それから長老が到着するまでの間肉を喰ったり、身の上話を聞いたり、自分にも亜人の友がいたことを話すと何かの琴線に触れたのか、割と気に入られました。

 

やっぱりまずは胃袋を掴むのが先なんやなって……

 

 

◆◆◆

 

それから暫くして

 

霧の奥からは、数人の新たな亜人達が現れた。彼等の中央にいる初老の男が特に目を引く。

 

流れる美しい金髪に深い知性を備える碧眼、その身は細く、吹けば飛んで行きそうな軽さを感じさせる。威厳に満ちた容貌は、幾分シワが刻まれているものの、逆にそれがアクセントとなって美しさを引き上げていた。何より特徴的なのが、その尖った長耳だ。彼は、森人族いわゆるエルフなのだろう。

 

「ふむ、お前さんが問題の人間族かね? 名は何という?」

「遠藤浩介です……」

 

「私は、アルフレリック・ハイピスト。フェアベルゲンの長老の座を一つ預からせてもらっている。さて、お前さんの要求は聞いているのだが……その前に聞かせてもらいたい。〝解放者〟とは何処で知った?」

 

そう言われたのでオルクス大迷宮で強d……徴収した物品とオルクス大迷宮での出来事を伝えた。その時に虎の亜人がオルクス大迷宮の鉱石やらを見て驚いていたりしていた。

 

そしてアルフレリックが何かを考える素振りを見せた。

 

「なるほど……確かに、お前さんはオスカー・オルクスの隠れ家にたどり着いたようだ。他にも色々気になるところはあるが……よかろう。取り敢えずフェアベルゲンに来るがいい。私の名で滞在を許そう。ああ、もちろんハウリアも一緒にな」

 

アルフレリックの言葉に、虎の亜人が猛抗議をするが、周囲の亜人は生憎餌付けしたので、別に良いのでは……? という意見が散見された。計画通り(ニヤァ)

 

「じゃあ、俺ら大樹に用があるのですが……」

 

しかし目的を話したところでアルフレリックの方が困惑したように返した。

 

「大樹の周囲は特に霧が濃くてな、亜人族でも方角を見失う。一定周期で、霧が弱まるから、大樹の下へ行くにはその時でなければならん。次に行けるようになるのは十日後だ。……亜人族なら誰でも知っているはずだが……」

「えっ」

「あっ」

 

ちょっとした圧を込めてカムに問いただした

 

「カムさん?」

「あっ、いや、その何といいますか……ほら、色々ありましたから、つい忘れていたといいますか……私も小さい時に行ったことがあるだけで、周期のことは意識してなかったといいますか……」

「ほーん」

 

しどろもどろになって必死に言い訳するカムだったが、俺とユエの視線に耐えられなくなり逆ギレした。

 

「ええい、シア、それにお前達も! なぜ、途中で教えてくれなかったのだ! お前達も周期のことは知っているだろ!」

「なっ、父様、逆ギレですかっ! 私は浩介さんのことしか考えていませんでしたし、それにそもそも周期の事ぐらい族長である父様なら知ってて当然なのではありませんか!? 族長の姿ですか? これが?」

「グァアアアアアアアアアアアアアアアア!!(吐血)」

 

「それに父様は周期のことそっちのけで私に異種族婚姻について教えているから、てっきり周期のことも承知の上だと思っていました!」

「ちょっと待って?」

「は?」

 

所々聞き捨てられない単語が聞こえてきて思わず俺は口に出し、ユエは威圧を込めた視線をシアにぶつけた。

周囲に再び緊張が走る。原因は間違いなくシアとユエなんだがな……それからは泥沼の責任のなすりつけ合いが始まる

 

 

――その時だった

 

 

ウォオオオオオオン!!

 

 

どこか聞き覚えのある狼の遠吠えが辺りに響いた。まさかと思って長老に聞いた。

 

「――ッ!? アルフレリックさん! 今のは!?」

「あ、あぁ……今のはブライヴ殿が……」

「ブライヴ!? ブライヴって言ったか!? わりぃ! ちょっとそこまで行ってくる!!」

「浩介!?」

 

 

俺は脇目も振らず声の鳴る方に駆け出した。ブライヴの名前を聞いた時点で俺は既に駆け出していたんだが、そんなことはどうでもいい

 

「狭間の地で聞きなれたあの声……間違いない!」

 

そして暫く進み、たどり着いた場所は一際大きな樹木が生えている空間だった。

 

「浩介……どうしたの……?」

 

ついて来たユエと見張りの為に来た虎の亜人が俺の異様な様子に驚きを隠せないでいるようだ。

 

狼の遠吠えは、この樹木の上から響いてくる――俺は右手を天に向け、指を鳴らした。『指鳴らし』だ。

 

「貴様……一体何を……?」

 

 

――すると目の前に黒い影が舞い降りてきた。

 

俺の二回りはあるであろうその体躯と、毛皮の鎧、王家のグレートソード、そしてその狼の顔……俺はそこで確信した。

 

「久しぶりだな……ブライヴ」

「フン、そっちこそ相も変わらずといった所か、褪せ人。いや、ラニの伴侶か……今は」

 

狭間の地で、俺が最期を見届けた半狼 ブライブがそこにいた。

 

 

 

 

 

――同時刻

 

 

「な……なんだこいつらは……っ!?」

「だ……駄目だっ! 押し返される!! 数ではこちらが勝っている筈!?」

 

トータスの遥か彼方にて魔人族の軍勢がとある軍勢と争っていた。魔人族側の目的は土地の侵攻であった。その為に無数の魔獣を従え、更に敵の兵の数を上回るほどの兵士を戦線投入していたのだった。

 

――これもすべて神の為

 

 

しかし、それでも彼らは押されていた。他でもない『赤獅子』の軍勢に

 

「皆の者、恐れるな! 戦いたまえ! 我らには将軍ラダーンがついておられる! 剣を取れ! 戦え!!」

 

赤髪の兜飾りが特徴的な騎士たちの前に立ち、波打つ剣を掲げ彼らを鼓舞する存在がいた。

 

――彼の名は『客将 ジェーレン』

 

かつて狭間の地にて、朱い腐敗に冒され正気を失った将軍ラダーンを介錯するための戦祭り『ラダーン祭り』を開き、古今東西の豪傑を集結させ、ラダーンの名誉ある死を約束させた張本人である。

彼の背後には無数の赤獅子の軍勢が隊列を為して襲い来る魔獣や魔人族の猛攻を凌ぎ、着実に進軍していている。

 

――彼らこそ誇り高き『赤獅子』なり。彼らには恐れはあらず。ただ戦うのみ

 

「クソ……ッ! せめてあの爺だけは……!!」

 

一人の魔人族が周囲の部下に命じて客将たるジェーレンを確実に殺すべく、魔法の詠唱準備を行った。

 

 

――だが、彼らは知らぬ。空より飛来してくる隕石、否

 

赤獅子の英雄のその有り様を

 

 

詠唱を終え、後は放つのみとなった時彼らの上空からけたたましい音が聞こえ、空が赤に染まった。

 

「――ッ!? なんだ急に空が赤n」

 

一人の兵士が空の様子に気づき、見上げるも眼前には既に流星が迫っていた。

 

 

師よ! どうかご照覧あれ! 今こそ、我流星とならん!!

 

 

ドグォオオオオオオオオン!!

 

彼らの中心に途轍もない質量が衝突した。その爆発により魔法を放とうとした軍勢を中心として周囲の魔人族や魔獣は須らく消し飛ばされた。

 

――そして彼らは知ることとなる

 

「――なっ!? なんだ、あれは!?」

 

遠からん者は音にも聞け! 近くば寄って目にも見よ!!

 

大地が揺れるほどの大声が戦場に響き渡る。巨人のごときその体躯に不釣り合いな痩せ馬に乗り、黄金の獅子を象った兜と鎧を身に着け、二刀一対の大剣と大弓を携えた武人が、声高らかに叫ぶ。

 

我こそは【星砕き】!【星砕き】の赤獅子、ラダーンなりィイイイイ!!

 

――【星砕き】の名を




※この後魔人族側は敗走しました

全盛のラダーンに加えて統率力と戦力が爆あがりしている赤獅子の連中とか戦いたくもない……

え? この全盛極まったラダーンと褪せ人が戦うんですか?

褪せ人「……何回死ぬかな」
ラニ「全盛の兄上だからな。まぁ数百で済めばいい方だろうな」
褪せ人「」

オリジナル侵入者(出るのはだいぶ後又は予定)を出しても良いですか?

  • 良いですよ
  • うーん
  • ここにラニ様の「神殿」を建てよう
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