シンボリルドルフと壊れたトレーナー   作:宮秋

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ルドルフとトランプする

生徒会室はたとえ繁忙期だったとしてもルドルフが全部一瞬で片付けてしまう、何かモチベーションでもあるのか。

 

 

「どんなー理不尽、襲うーとも、勝てばいいだけの話だーろう♪」

 

「トレーナー君、その手に持っているものはなんだい?生徒会室は遊ぶところでは無いのだよ?」

 

「まあ言うて仕事終わらせて暇でしょ、トランプしよぜ!」

 

「暇というところには同意するがね……仕方がない、少しだけなら付き合おう」

 

「さっすがルドルフ便利な女だね」

 

「それは褒めているのかい?」

 

 

……とまあこんな感じにいつもルドルフを煽ったりしているけど俺は結構この時間を気に入っている。なんたってゲームができるんだぞ?俺にとってはそれくらい大事な時間なわけですよ。まぁたまにはこうしてふざける事もあるんですけども、基本はちゃんと仕事をしてますよはい。えぇ、そりゃもう完璧です。俺まじできる男すぎでは。

 

 

「じゃあまずはトランプで大富豪しようぜ!」

 

「大富豪か、ルールは知っているがもう少し人数をこさえてやるものでは無いのか?」

 

「2人の方が不安定要素も少ないしな、手札から逆算も出来るし、相手を罠に嵌めることだって出来る、あまりトレーナーを舐めるなよ、勝率は5割だ」

 

「さりげなく強いアピールをしているがタイマンだと勝率がそうなるのは当たり前なような気がするのだが…」

 

「ちなみにルールは限界まで盛るタイプだから」

 

「ハウスルールというやつか」

 

「スペ3返し、砂嵐、4止め、5スキップ、ろくろ首、7渡し、8切り、99車、10捨て、強化イレブンバック、12ボンバー、ありありジョーカー2枚、ダウンナンバー、数しば、スート縛り、禁止上がり、革命に階段などだな」

 

「せめて軽く解説してくれ…」

 

 

そう言って頭を抑えるルドルフ。可愛いねぇそんな仕草しても可愛さしかないですよお嬢さん。でも大富豪なんてローカルゲームを何故ここまで詳しく覚えてるんだろね俺は。記憶力は悪くないと思ってたがそこまでではないはず。多分。

 

まぁそんな事は置いておいてとりあえず。ルドルフに全て説明してカードを配って始める。

 

 

「ふむ、ルールは把握した」

 

「じゃあ俺が先行ね」

 

といい初手にクイーンを全て出した

 

「??」

 

「じゃあクイーンと5を除外ね」

 

「ふむ、なるほど…確か初手はそれが安定という事だな」

 

「正直12ボンバーが勝負を分けると言っても過言ではないからな」

 

 

12だけあまりにも強力すぎるのだ。これは絶対と言ってもいい。最後の相手のカードを読み切り言い当てれば相手を禁止上がりにすることも出来るのだ、まあほぼ必ずジョーカーと12に革命要員は潰される、今回ジョーカーをルドルフが持っているのにも関わらずジョーカーを潰さなかったのには他に使い道があると感じたからだ。そのまま場は続く

 

 

「どうしたトレーナー君、あまり手札が減ってないではないか」

 

「ほっとけ、そのうち一瞬で終わる」

 

「ふむ、じゃあ7渡しで、はいどうぞ」

 

「いいのかこれ貰って、革命出来るぞ?」

 

「あ……邪魔だったのでつい…」

 

「言い忘れたが渡さないっていう選択肢あるって言うの忘れてた、返そうか?」

 

「別に構わないでくれ」

 

「ふーん、パスで」

 

「やる気あるのかトレーナー君、私はあと4枚、トレーナー君は10枚以上あるではないか」

 

「まあ出せよ」

 

「2だ」

 

「パス」

 

「88だ」

 

「ロン」

 

「むっ…」

 

 

俺は残りの手札12枚を全て晒す、ルドルフはそれを目を丸くしながら見ていた。

 

 

「砂嵐だ、詰んだな、後は2枚以上ずつ出せば終わりだ」

 

「ふぅ……参った降参だよ。君の勝ちさ」

 

 

そしてその後何戦かやりルドルフに全勝した、やはり皇帝と言うだけあって強かった。大富豪は得意分野じゃないと言っていたけどそれでも普通に強いし運も良いみたいだった。いやまあ勝てたのは全部ジョーカーと12と砂嵐が強かったからだけども。

 

 

「なあルドルフ、今度は簡易ババ抜きでもどうだろうか」

 

「なんだいそれは」

 

「ルールは簡単、使用するカードは5枚、ペア2枚とジョーカーだ、ちなみに3枚引いた方が先行というルールだ」

 

「なるほど理解したよ、それではやってみようじゃないか」

 

「はい、どっちがいい?」

 

「じゃあ私は多い方で」

 

「どれどれ…あっ」

 

 

なんとという程ではないがその2枚は既に揃っていた。

 

 

「私の負けか」

 

「まあババ抜きのルールだと俺の勝ちということにはなるがこのゲームのコンセプトは最後の賭け引きの楽しさだからな、あまり気にしないでくれ」

 

「そういうことなら良いだろう」

 

「はいどっち?」

 

「今度は少ない方にしよう」

 

 

今度は俺の方がワンペア揃って2・1の形になり、俺がルドルフのを引く番となる。

 

 

「さあ、どうする?」

 

「じゃあこっち」

 

「…」グググ…

 

「あのさぁ…」

 

「ふふふ、冗談だトレーナー君」

 

「次やったらネズミ花火のモノマネしてもらうから」

 

「やめてくれ!あれだけは!それだけは!本当に!」

 

 

と必死に訴えてきたのを見て俺は笑いながらカードをとる。

 

 

「はいこれで終わり」

 

「ふむ、なかなか楽しかったよ。次は何をする」

 

「じゃあ俺トランプするわ」

 

「だから何をするのか聞いているだろう」

 

「アメリカンファースト!」

 

「ええ……」

 

「ええ……ってなんだよ、さっさとバ〇デン役やれよ」

 

「さっきから煽っているのか?」

 

「他にも『嫁抜き』と言ってクイーンを最後まで持ってた方が勝ちっていうハウスルールもあるぞ、クイーンの移動を浮気って表現してて面白かったぞ」

 

「突然正気にならないでくれ」

 

「発狂したままの方が良かった?」

 

「どちらにしろ私が不利過ぎるんだが……」

 

「じゃあ次はポーカーで、交換は2回までね」

 

「ふむ、本来は1回までだと思っているのだが。」

 

「だって揃わないとつまんないじゃん?」

 

「なるほど!」

 

 

そんな訳で2人きりでポーカーをしてみた。

 

結果から言えばルドルフの圧倒的勝利。適当にやっているとは言えやはり強い、多分心理戦に持ち込んだりもしてるのだろう、俺は運が無いところもあるのでボロクソに負かされた。まあ仕方ないね!こんなところでも負けるとは思ってなかったぜ!

 

 

「今度は本気で大富豪やろうぜ!なんか賭けようぜ」混ぜ混ぜ…

 

「ほう、いいだろう、何をかけようか」

 

「ルドルフが負けたらアメリカのホームパーティに出てくる肉のモノマネしてもらおう」

 

「じゃあ私はトレーナー君がイカサマをしていたら、トレーナー君がネズミ花火のモノマネをして貰おう」

 

「ぎくっ…」

 

「何故かそのトランプの上澄みの所だけ混ざっていないように見えたのだが、調べさせてもらうぞ」

 

「あっ…」

 

 

今回の敗因︰その後、ターフで狂った踊りを踊ったトレーナーを見たウマ娘たちの口から、生徒会室は呪われていて、部屋に招かれた人間は正気を失い、奇行に及ぶという噂が立った。

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