シンボリルドルフと壊れたトレーナー   作:宮秋

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ルドルフに薬を飲ませたい

また生徒会室から始まると思った?残念、タキオンの研究室からでした!

 

 

「よっ!」ガラガラ

 

「やあシンボリルドルフのトレーナー君!今回はよくもやってくれたねぇ!」

 

「いやあ〜それほどでも〜?」

 

「何をどう解釈したら褒めていることになるのかね?」

 

 

前回俺はタキオンの研究室をピッキングで開けてガスバーナーを拝借した挙句ついでに奪っていた液化ガスの容器を破壊してしまったのだ。

そのせいでタキオンは俺に対して怒り心頭という訳だ。

 

 

「だってタキオンなら許しくれると思って、ほら、ルドルフで実験するか、ルドルフと併走するかで埋め合わせするよ」

 

「……君は本当にいい性格をしているね」

 

「ありがとうございます!!」

 

「だから褒めていないんだが!?」

 

「それにしてもなんでそんな怒ってんのさ?あの液体って別に爆発するようなものじゃないんでしょ?」

 

「確かに爆発するような代物ではないがあれがないと薬の精製が進まないんだよ!」

 

「へえ、なんの薬?」

 

「なーに、不老不死の薬だよ、現段階では若返りの効果を研究中だ。」

 

「へえ、随分と大きな実験だね」

 

 

何を隠そうこのウマ娘、トレセン学園の生徒だけでなく、URA研究室の所長している化け物である その頭脳明晰さと才能によって今まで様々な薬を開発してきたのだが・・・・・・まあそれは置いておいて。

 

 

「原理がわからん、詳しく説明してくれ」

 

「では簡単に説明しよう、トレーナー君は人間の細胞分裂の回数には限界があることは知ってるね?」

 

「ああ知ってる、大体50回程だろ?確かDNAの端にあるよくわかんないやつがすり減ってくってやつだろ?」

 

「それがテロメアだ、そのテロメアがある素材によって復元されるということが解った」

 

「なんだ?がん細胞の真似しようとか言って発がん性物質を大量にぶち込んだのか?」

 

「三女神の像の粉だ」

 

「罰当たり過ぎんだろ!」

 

 

こんなもん作っちまって大丈夫なのかURAは……生物学化学地質学をなんだと思ってるんだ…

 

 

「落ち着きたまえトレーナー君、使ったのはほんのmg以下だ。」

 

「それだけで効果が出るとか化け物かよ」

 

「もうあれはオーパーツと言ってもいい、正直すり替えてバレたとしてもお釣りどころではない」

 

 

もう正直発想が違いすぎる一体どんな理論で動いてるかすらわからんレベルだぞこれ。……いやまあいいか、こいつとは深く関わってたらキリないし考えるだけ無駄だ

 

 

「それで話を戻すけど結局なんで怒ってんの?まだ薬の試作も出来てなかったのかい?」

 

「後は加熱処理をするだけだったんだ、正直そのままでも使えなくはないが…」

 

「その薬は何処に?」

 

「丁度ポケットに入ってる、これだ。」スっ…

 

 

その薬は試験管に入っており無色透明で一見してただの水にしか見えないものだった。

 

ただ匂いは普通の水よりも少し強めの臭いがする、鼻腔を刺激する臭さだ。そして俺は気付いた、これが何であるのかを……。俺はその水を手に乗せまじまじと見つめながら思ったことをタキオンに聞いた

 

 

「これは・・・なんで水なんだ?もっと他になんか無かったのか?」

 

…………。俺もそう思っていたが口にすることは出来なかった。何故ならば 目の前にいる白衣のマッドサイエンティストはその質問を聞いてニタリと笑みを浮かべこう言ったからだ。

 

 

「いい着眼点じゃないかトレーナー君!!やはり私の目に狂いは無かった!流石だねぇ!!!そうだね私としては水銀の方がよかったのだが、今ある材料の中では水が一番都合が良くてねえ〜。しかし私は化学の天才ではあるが魔法は専門外なので仕方が無いだろう?」

 

 

………………こいつはとんでもないやつを目覚めさせてしまったかもしれない。そう思いつつ俺はいかにこれをルドルフに飲ませようかと考えていた。

 

 

「そう言えば飲ませたあとはどうなる?」

 

「加熱処理しない場合年齢は半分ほどになる、一応約12時間程で元には戻るがね」

 

「ルドルフに飲ませた場合服がダボダボになってしまうだろう、せめて替えの服は無いか?」

 

「それならここに、身長は120センチ用だ、これでいいかい?」

 

 

タキオンが出したそれは小さくなったルドルフが着てもサイズ感はおかしく無いくらいのトレセンの学生服だった。

 

 

「流石に準備が良すぎないか?」

 

「いやあね、先週に私も飲んでみたのだが替えの服が無かったのさ、てなわけで次飲む人のためにオーダーメイドしたんだ、もちろん下着もセットだ。」

 

「まあいいや、借りてくよ」

 

「せめて飲ませたあとはここに連れて来てくれ、検査するから」

 

「あいよー」タタタ…

 

「せめてドアは閉めていきたまえ!ってもう居ない……全く…」

 

 

 

〜生徒会室にて〜

 

 

 

「不思議な薬飲〜まされて、飲〜まされて、渋谷で海を見ちゃった〜よ〜♪」ガチャ

 

「トレーナー君、その手に持っているのはトレセンの制服かい?」

 

「そそ、ルドルフに着て貰おうと思って」

 

「それにしては私のより一回り所ではないほど小さいでは無いか…」

 

「そんな事があろうかとこれを用意しました!」

 

「試験管……中身は?」

 

「痩せる薬」

 

「無理があるだろう…」

 

 

流石に無理があったか、こうなったら正直に伝えるしかない!

 

 

「じゃあ若返る薬」

 

「じゃあじゃないのだが…」

 

「言い換えるとロリ化する薬」

 

「さてはアグネスタキオン製だな?」

 

「正解!ガスバーナーの件の罪滅ぼしだね!」

 

「また私をダシにしたわけか…」

 

 

ルドルフが呆れた顔をしている、実はアグネスタキオンと取引するのは今回だけでは無いのである、そのしわ寄せはいつもルドルフに行くのだが。

 

 

「安心して!正直シンロリルドルフの方が好きだから!」

 

「そこまで行くとは最早ロリコンの域にまで達しているようだね」

 

「正直ロリコンに抱かれたい!」

 

「何か無茶苦茶な文言になっていないかい!?いや例えロリに戻したとしても救いようがないのだが…」

 

 

ルドルフが複雑な顔になるのを見て面白がっていると不意にルドルフが椅子を立ち近付いてきた。

 

 

「まあいい、それを甘んじて受け入れよう、さあ大人しくその試験管を渡すんだ」

 

「あ、うん」

 

 

この時俺は一瞬気づかなかった、この時のルドルフの目付きと言動が少しおかしいことに、大人しくしろとは?

 

 

ガッ!

 

「うん?」

 

 

なんで試験管じゃなくて俺の腕を掴むの?

 

 

「ふんっ!」

 

「えっ?」

 

ブオンっ!ダァン!

 

「がっ!?」

 

 

まさかのルドルフ背負い投げ、しかも全力で投げられたため勢いよく床に叩きつけられた。幸いにも怪我はなかったが痛ぇ…… 俺は痛みで試験管を手放してしまいルドルフはそれを奪い取る、正直俺が投げられた意味ある?

 

 

「痛ってぇ!」

 

「トレーナー君は全く反省していないようだね、多少は痛い目に会わせないとね」のしっ…

 

「このっ……暴力女がぁっ…!」

 

 

何故かそのままルドルフにマウントを取られてしまう。

 

 

「ぐっ……どけっ…!」

 

 

確かにウマ娘の力は強いとは言われているが体重はそのままだ、体重は人間と同じなのでもがけない訳では無い、はずなのに…

 

 

「さてはお前太ったな!?このデブ!!」

 

「言うことに欠いてデブ?私に向かって?」ギロッ

 

 

あ、ダメだこいつ目がマジだ、完全にスイッチ入ってる。しかし何故こいつは怒らない、いつものルドルフなら俺が少しでも口答えすれば拳を振り下ろしてくると言うのに、そう思っていると

 

 

キュポッ、グイッ…

 

 

結局ルドルフは薬を飲んだ…かと思いきや急に俺の顔を両手で抑えてきて

 

 

チュッ♡

 

「んむっ!?」

 

 

あろう事か口移しをしてきたのだ。それも舌まで絡ませてきていた、流石にルドルフの行動には動揺してしまい抵抗することが出来ず、少し苦い薬を全部飲んでしまう。

 

 

ゴクンッ…… はぁはぁ…………

 

 

ルドルフを見ると耳が垂れ、息が荒くなっていた。と思っているのもつかの間、身体が熱くなっていき…

 

 

「がっ!?」

 

「ふふ、本当に身体が縮んでしまっているようだな」

 

「謀ったなルドルフっ…」

 

 

暫くすると俺の縮小が止まり、ルドルフから解放される。そのまま立ち上がると下半身は脱げ、ダボダボな服のみになってしまった、目から見える景色も一段と下がってしまっおり、声も声変わりする以前の声域になっている。

 

 

「おやおやトレーナー君、その格好では少し不便だろう、でもなんということか…ちょうどいい服があるではないか!」

 

「えっ?」

 

「ふふふ…」

 

なんとルドルフのその手にはトレセン学園の制服が提げられていた。

 

 

「ダーッシュ!!」バン

 

「今度は鬼ごっこか、良いだろう!」ダッ!

 

 

この先走れなくなってもいい!一生分を今走るんだっ…!

 

10歳の頃はバスケやってたから身体的に不足は無いと思っていた時期が私にもありました。速度差は3倍以上ですよ…?

 

 

「捕まえた」ガシッ

 

「ひーん!?」

 

「さあ、連行だ♪」ズルズル…

 

「許してください、何でもしますから!」

 

「ん?今、何でもするって言ったね?」ガチャ

 

「えっ?」

 

「じゃあお着替えしよっか♡」ガチャリ…

 

「一緒やんけ!」

 

「安心したまえ、施錠はしてある」

 

「ルドルフが見てる時点で安心できるか!」

 

「大丈夫だ、私はショタにも耐性があるからな」

 

「何が大丈夫なんだ!?」

 

「さあ、脱げ!ぜーんぶ!」

 

「アーッ!?」

 

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

 

 

「くっ…殺せっ!」

 

「ふふっ、似合っているではないか」カカカカカカカカ…

 

「ウマホを向けないで!?ていうかそれ連写モードでしょ!?」

 

「特にこことか…」ペラッ、カシャ…

 

「それ盗撮!?」

 

 

俺はルドルフにスカートを捲られてしまい徐々に羞恥で涙目になってしまう。

学生服はまだいい、着慣れてるから。だがパンツとブラジャー、てめぇはダメだ。

 

 

「もうお嫁に行けないっ…」

 

「安心したまえ、私が娶ってやろう」

 

「うわぁーん!?」

 

「正直他にやる事は愛でる事くらいしかないが……もういっその事食べてしまおうか…」

 

「!?」

 

 

終わった、ルドルフがその気になったら逃げ切れるはずがない。こんな所で人生ゲームオーバーを迎えるとは……俺はこの世の不条理さに嘆きながらも目を閉じ死を覚悟していた……

その時生徒会室のドアがノックされる。俺は救いの神が来たと思った。ルドルフは俺を離し、隠すように外に出て訪問者の応対をする。

 

 

「なんの用だ?」

 

『おや、シンボリルドルフ殿は若返り薬を飲んでいないのか、これでは実験ができないではないか…』

 

 

あれ?これタキオンに救われても実質助からないのでは?

 

急いで生徒会室から脱出する方法を画策するが方法はひとつしか無かった、幸いここは2階だ。

 

 

「俺は生きるぞお前…」ススス…

 

 

音を出さない様に慎重に窓を開け、身を乗り出し脱出を企てる、正直2階から落ちる事くらい大丈夫なわけない、としり込みしたのが運の尽き。

 

 

ガッ!

 

「やはりこんな事だろうと思ったよ、まあ君でも構わなかったんだがね」

 

「後でしっかり返してくれるんだろうな?」

 

「安心したまえ、実験は5時間程を計画している、その後は自由にするといい」

 

「分かった、君の提案に乗ろう」

 

「という訳だトレーナー君、観念したまえ」

 

「待って!助けて!待ってください!お願いします!あああ〜…!」

 

あたし死ぬわよ!!

 

 

 

今回の敗因:何がとは言わないがルドルフ曰く美味しかったとのこと…

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