【完結】閃光と隼と風神の駆ける夢   作:そとみち

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117 ぱかちゅーぶっ! 有マ記念 後編

 

 

 

 

「飛び出していったな…出遅れはなし。優秀だ。ゴールドシップも問題なくゲートを出ている」

 

「ああ……だが、やはり来たな。懐かしいな、あのエンジン音…」

 

「ツインターボの領域だな。今日もフルスロットルのようだ…ゲートの中で発動する、極めて珍しいタイプの領域となる」

 

『でたー!ツインターボの爆逃げだー!!』

『破滅逃げという表現が誰よりも似合うウマ娘』

『ぶっ飛んでますねぇ!』

『セイちゃんがその後ろか』

『ターボのぶっ飛び具合がそこまでじゃないな?』

『いやあれはセイちゃんが頑張ってついてってる』

『マックが間に入ってその後ろに集団か』

 

「ああ、この形になるのは予想できていたが…まずこの時点で後ろを走るウマ娘にとっては相当なプレッシャーだろうな」

 

「でしょうね。ツインターボの爆逃げを見ながら、その後ろのセイウンスカイのトリックに掛からない様に走らなければなりません。想像したくもないですね」

 

「…だが、その後ろの集団も最高にひどい事になっているな。かつて有マであれほど牽制が飛びあったことはないだろう。断言できる」

 

「だろうね…説明していこう。まずエイシンフラッシュとヴィクトールピストが全方位に牽制を仕掛けている。挟まれたライアンはたまったものではないな…そしてグラスワンダーだがこちらも牽制を放たせればピカ一だ。主にスペシャルウィークが受けているな。うむ、ひどいなこれは」

 

『物騒なことしか言ってないこの3人!』

『会長がニコニコ笑顔で芝』

『ルドルフの方がむしろ牽制で潰す側やろがい!』

『手に取るように分かってるの芝』

『デバッファーはデバッファーを知る…ってコト!?』

『走ってるウマ娘の表情見てるだけでやべー状況になってることわかる』

『これがGⅠ!悪魔のレースよ!』

 

「レースが進んでいくな…もう間もなく最初のコーナーに入るが。…会長、これは、その……すべて、彼女が?」

 

「えぐいな…あれ、全部計算してやっているのか…?」

 

「……間違い、ないな。ああ、やはりレース前の私の評価は間違っていなかったようだ、ネイチャの仕上がりが極まっている。……視野が広すぎるな。今ツインターボに圧を仕掛けてその余波でセイウンスカイが…いやマックイーンも位置を上げざるを得ない……ヴィクトールピストへはかなり重い仕掛けをしたな、彼女の領域を知っていれば…何、そのタイミングを取れるのか!?スペシャルウィークが…ああ、グラスワンダーもアレでは面白く無かろう……ここで切るのか、それを…いや、そうか、フラッシュへの牽制を…!……笑うだけで、振り返るだけで最高の効果が生まれている……………どうした?私でもそこまでやらないぞ?私より視野が広くないかあれ?」

 

「会長。素が漏れてます」

 

「アンタすら唸らせるほどか…覚醒したな、ネイチャは。レースは進んで、コーナーを抜けていく…フラッシュはやはり速いな。位置を上げていった」

 

『何!?何が起きてんのぉ!?』

『会長は全部分かってるっぽい』

『でも確かにターボの脚一瞬止まったか?』

『それ見てセイちゃんが結構動揺しとる、なんで?』

『マックイーンとウンスの距離は縮まったけどこれ悪いんか?』

『ヴィイちゃんが凄い顔しとる?』

『ヴィイちゃんは領域で牽制に強くなるらしいからその前に…って事か?』

『スペちゃんが目を見開いてる』

『隣のグラスも目を見開いてる』

『振り返った?』

『ちょっと今のネイちゃんの表情えっちじゃない?』

『フラッシュも目を見開いてる』

『後ろのゴルシも目を見開いてる』

『何が起きてんの……』

『これ全部ネイチャ一人でやったんだと思いますよ(適当)』

『会長すら惑わすネイチャ…ある!』

『コーナーを抜けていきますね』

『ここでは波乱はないか?』

 

「最初のコーナーを抜けた…む、ここでヴィクトールピストが領域に入ったな」

 

「これ以降、アイツは他のウマ娘からの牽制を受けつけない…この有マにおいては絶大な効果を発揮することだろう。相当なアドバンテージになるな」

 

「ああ、最終直線まで脚を残せるはずだ。有マ記念は最終直線が310mと短いが、だからこそそこを全力で駆け抜ける脚を溜める必要がある。この向こう正面でどれだけ脚を溜められるか…」

 

「…先頭のツインターボは坂道を上手く登りましたね。アイネスフウジンやメジロパーマーが得意とする、スタミナを消費しない走りです。逆噴射しないかは話が別ですが」

 

「セイウンスカイやマックイーンはスタミナに不安はないだろうな…長距離ウマ娘の筆頭たる二人だ。その後ろ、グラスワンダーが位置取りをかなり上げているな…あれは先行に近い位置取りになる…掛ったか?」

 

「……ああ。これが正解の一手なのかは際どい所だ。スタミナを消費する暴挙になり得る……いや!なり得ない!まさか、同じチームの私達ですら知らない、初めて見せる領域だと!?奥の手を隠していたか…!?」

 

「ッ…!あの光、スタミナを回復させるもののようで……何だと!?」

 

「隣のスペシャルウィークも領域を展開したぞ!?同じく回復系か…!なんだ!?これまでのレースであの二人、一度もあんな領域を見せたことは…!」

 

「…第二領域、か!目覚めたのか、このレースの中で!!まったく凄まじいな!これが黄金世代か!!」

 

『何の何が何ィ!?』

『ヴィイちゃんの走りが乱れなくなったのは分かったけどその後が何ィ!?』

『グラスがやってんねぇ!?』

『スペちゃんもそれに続いた…って感じなのか!?』

『Q.隣の同世代のライバルが新領域に目覚めた時の対処法を答えよ』

『A.自分も新領域に目覚める』

『バケモン共がよぉ…!』

『だってよ…黄金世代なんだぜ…?』

『これはセイちゃんも来ますねぇ…』

 

「レースは中盤を越えて…ここでゴールドシップが来た!あのたわけめ、発動をギリギリまで遅らせたな…最後まで加速し続けるためだ!考えている…!」

 

「最後尾から上がってくるゴールドシップに抜かされたら終わりだ。勝ちは見えない。恐ろしいヤツだよ…あのロングスパートはどのウマ娘にも真似できん」

 

「ああ、彼女独特のものだ。そして最終コーナーに向かっていく…む、ここでウオッカが例の呼吸でスタミナを回復させて……いや、待て!?ツインターボもやっていないか!?」

 

「嘘だろう…!?あれは見た目以上に難しい技術だぞ!?いつ覚えた!?」

 

「ッ…夏合宿だ!確か、チームフェリスの合同練習でウオッカとツインターボが共に練習していたはず。そこできっかけをつかんだか!ツインターボは落ちない!間違いなく私とやった時よりも伸びる!最終コーナーを大きな差をつけて────────嘘だろう!?」

 

「ツインターボも第二領域に入った、だと…!?速度が落ちん!スタミナは際どいはずだが…そういう効果か!?」

 

『ゴルシが来たと思ったらツインターボが覚醒したァ!?』

『ツインターボの先頭はここで終わらない!終わらない!』

『セイちゃんとマックがすっげぇ顔してる』

『そりゃ驚くでしょうよ…』

『今日の逆噴射装置は故障!故障でーす!!』

『これは行ったでツインターボ!!』

『いやでも後ろもめちゃくちゃアガってきてる!!』

『全員速すぎんか!?』

『盛り上がってきたァ!!!』

 

「ツインターボとの距離を詰められない!セイウンスカイは領域の条件は先頭で──────またか!黄金世代!!どうなっている!!!」

 

「セイウンスカイが第二領域に目覚め…いやっ、その後ろ、マックイーンも二重に領域を重ねて発動している!?」

 

「何だ!?どれも初見だぞ!?この土壇場で全員が第二領域に目覚めるとでもいうのか……!?巫山戯ている!!後続も続々と領域に入りながら上がってきたぞ!!」

 

「魂の鼓動が聞こえる様だ…ツインターボがまず最終直線に入った!他のウマ娘も続いていく!ヴィクトールピストがいい位置だ!!エイシンフラッシュが続いて……」

 

「……ッッ!!そこでそれを繰り出すか、ネイチャ!!」

 

「完璧だ!!私でもあそこまで鮮やかには潰せまい!!フラッシュに対してネイチャが全霊の圧を突き刺し、領域への突入を止めた!!そして加速して……お前まで第二領域に目覚めるのかッ!?フラッシュが落ちていく!」

 

『何がどうなっているのかさっぱりわからんぞ!!』

『はた目には全員がぐわーっとアガっていってるようにしか見えん』

『ウマ娘のワイ、戦慄中』

『いや見える人にはえげつない光景が展開されてるんよ』

『このレース伝説になるわ』

『ネイチャが明らかにフラッシュを睨みつけたのが見えた』

『睨みつけるだけで脚って止まるのか…』

『フラッシュが加速できてねぇ!?』

『うわゴルシに抜かれた!』

『フラッシュー!諦めんなー!!』

『いやこれきっちぃ!集団の最後方になっちまった!』

 

「残り300mを切った!全員が加速していくがエイシンフラッシュが厳しい……か!?」

 

「先頭はまだツインターボだ…が、じりじり距離が詰まる!これは際どい!」

 

「ああ、だがフラッシュは立華さんのチームのウマ娘だ、これで終わるはずが─────やはり来たかッ!!」

 

「っ、第二領域……!!フラッシュも目覚めた!!一気に位置を上げていく。やはりあやつの末脚はケタが違う!!」

 

「───────な───────?」

 

「───────に───────?」

 

『フラッシュが来たああああああああ!!!』

『いけーっ!!三冠ウマ娘ーーー!!!』

『ここでその末脚ィ!?』

『距離がヤバイ!距離がヤバイ!!』

『いやターボ粘ってるって!!行ける!!』

『セイちゃん行けー!!あと一歩だー!!!』

『マックイーン意地を見せてくれー!!』

『ネイチャーーーー!!!勝てェーーーーー!!!』

『グラス!!行けるで!!不退転キメていけぇ!!!』

『ウオッカ迫る!!ウオッカ迫る!!』

『ヴィイちゃーーーーーーん!!GⅠ取ってくれぇぇぇ!!!』

『スペちゃーーーーーーーん!!!!』

『ライアン!!ライアン!!』

『ゴルシー!!!好きだーーー!!お前が一番だーーーー!!!』

『もう誰もが譲らねぇ!!』

 

 

「残り100m…ッ、ここでヴィクトールピストまで第二領域に目覚めたッ!?領域のバーゲンセールじゃないんだぞ!?伸びる…伸びる!伸びた!!これは行ったか!?エイシンフラッシュもバ群を越えて来た!!が、これはヴィクトールピストだ!」

 

「────────」

 

「────────」

 

『いけええええええええええ!!!』

『ヴィイちゃん来たあああああああああ!?!?』

『ターボ苦しい!ターボ苦しい!!』

『ちょっと待ってネイチャがフラッシュに続いてる!?』

『フラッシューーーーーーーーーーーー!!!』

『うわああああああああああああ』

『おおおおおおおおおお!!!』

『ゴーーーーーーーール!!!!』

『決まったァーーーーーーーーーーーー!!!』

『すんげえええええええええ!!!』

『オオオオオオオオオ!!!』

『うわー行った!!最後ヴィクトールピストが伸びた!!!』

『ギリギリ!!!』

『ヴィックが勝ったか!?』

『勝ったろこれ!!』

『うわーフラッシュ惜しいいいいい!!』

『他のウマ娘もめちゃくちゃ惜しかった!!』

『これ先頭から後ろまで3バ身と開いてないんじゃねぇか?』

『とんでもねぇ激戦だよ…』

『ま さ に 有 マ』

『会長とブライアンも放心状態だゾ』

 

「ヴィクトールピストが勝った!!去年の再現!ヴィクトールピストが一着だ!!……はぁっ、凄まじいレースだった…!思わず興奮してしまった……ん、ブライアン?会長?…会長?大丈夫ですか?」

 

「………ん、あ、あ……すまん、余りのレースに、少し放心状態になってしまった…な。……ん……む、ヴィクトールピストが一着か。そうか……いや、凄まじいレースだったな……しかし、はて……?」

 

「………?ああ、レースが終わったのか……何だ、何か……大切なことが頭から抜けちまったような、そんな気さえする…衝撃的なレースだったな……ああ、ヴィクトールピストが一着か。流石、だな」

 

『めっちゃ惚けた顔しとるやん』

『会長大丈夫?ブライアンも』

『まぁ画面の向こうの俺らもめちゃくちゃ放心したので気持ちは分かる』

『領域ラッシュも見届けてただろうしな』

完全に事後の顔してますね二人とも

『お大事に!』

『しかし余りにも衝撃的だった』

『あ』

『レコード出た!』

『ここ最近見慣れた表示』

『いや一秒以上短縮してんぞこれ!?』

『ヤッバ』

『控えめに言ってヤバすぎる…』

『一説によると一秒で5バ身ほどウマ娘は距離を詰めるとのことです』

『つまり何か?最後のトップ争いしたウマ娘は全員レコードか?』

『左様』

『左様って…』

『革命だよこんなの』

『さっき実況の人も言ってたね、革命世代』

『しっくりくるな革命世代』

『革命世代か…』

『アリやな…革命世代』

 

「…レコードか。ここ最近、本当にウマ娘全体のレベルアップが凄まじいな…生徒会としては喜ぶべきところなのだろうが」

 

「だ、な。しかし革命世代か…その名を冠するに相応しいのかもな、アイツらは」

 

「ああ。レース界に革命を起こしている…悪くない呼び名だ。……レースが終わって、ほとんどのウマ娘が放心している様だ。全てを振り絞ったのだろう。ヴィクトールピストは……ああ、今人差し指を天につき上げたな。大歓声だ。彼女にとっては珠玉の一勝だろう、今年初めてのGⅠ勝利だからな…うむ、おめでとう」

 

『ヴィイちゃんやったぜ!!』

『とうとう手が届いたGⅠ勝利!』

『前はホープフルで内容が…だったしな』

『今回は誰にも文句は言わせないんよ』

『実力で勝ち取ったなこれマジ』

『おめでとう…マジでおめでとう…』

『この世代でGⅠ勝利したウマ娘がマジで革命しか起こしてないんよ』

『観客のコールがぐっちゃぐちゃで芝』

『ヴィイちゃん、ヴィック、ピストといろいろ呼び方あるからな』

『どれも可愛い』

 

「ん…いい勝負だった。それぞれのトレーナーがウマ娘達を労りに行ったな…おっと、エイシンフラッシュは相変らず熱量が高いな」

 

「立華トレーナーを抱きしめたな。二着だ、悔しいだろうな。随分と泣いているのが顔を見なくてもわかる」

 

「トレーナー達も全員涙を流している様だ…ああ、あれほどのレースだ。感極まるのもわかる。これが引退レースと考えているウマ娘も多いだろうからな…ヴィクトールピストと沖野トレーナーがインタビュー席に行ったな」

 

『そりゃ泣くでしょ…』

『俺達も泣いてるんですがそれは』

『何が悲しいってこんな最高のレースを見せてくれたウマ娘達がもう走らないかもしれないってのが』

『ドリームリーグを信じろ』

『ドリームリーグの開催増やしません?もしもしURA?』

『むしろ先頭集団は全員レコードなんだからこっからじゃねぇか…!』

『ホントいつまでもみんなの走り見たいよ』

『インタビューまる』

 

 

『「有マ記念、見事な勝利。今のお気持ちは?」→「嬉しい。ライバル誰もが強敵でしたが、そんな中で勝ち取れた勝利を誇らしく思う。ようやく私も世代のウマ娘だと胸を張れるようになりました」』

『既にいくらでも胸を張っていいんだよなぁ…』

『ホープフル1着皐月2着ダービー4着ニエル賞1着凱旋門3着 有マ記念1着←new!』

『モンスター…』

『今日はフラッシュにも勝ったしな』

『どのレースもあと一歩って感じだったし』

『なんならレコードまで取ったからな有マで』

『今後が楽しみなウマ娘ですよ』

 

「随分と謙遜をするな…まぁ、それがやつの美徳か」

 

「アイツは優等生タイプだからな…同期や先輩に対する敬意が深い。だからこそ、GⅠの冠を抱いてようやく、という気持ちがあったんだろう」

 

「実力は間違いなくトップレベル。世代の中でも今後益々…といったところか」

 

『「今日のレースの勝因は?」→「牽制に掛からないことが私の強み。今日はライバルの多くが牽制巧者なので、私の強みが遺憾なく発揮できたレースだと思う。相手が強ければ強いほど私に有利になる。全員からマークされるようなことになっても負けません」』

『言うねぇ!!』

『でも実際今日一番のびのびと走ってた感じはある』

『オマケに加速付きの第二領域まで目覚めたからな今日』

『隙がない…』

『革命世代のウマ娘隙無くなりがち』

『ファルコンがまずヤバいだろ?』

『アイネスも領域取り戻したらヤバイ』

『フラッシュも今日は惜しかったがどんなレースでも必ず上位に絡んでるのマジヤバイ』

『ライアンはもうちょっと末脚が伸びればやばいしそもそも実力がヤバイ』

『ササイル(震え声)』

『ウララちゃん(震え声)』

『いやその3人も十二分にヤバいんよ』

 

「…確かに、あの領域は彼女特有、唯一無二のものだ。エース級の絶対数が増える今後のシニア級でさらに輝いていくことだろうな」

 

「ああ。…私はまだ相性がいい方だろう、牽制に頼る走りじゃないからな…」

 

「私が最も相性が悪いウマ娘と言えるだろうな。1対1で走れば厳しすぎる戦いを強いられるだろう。レースになればまた話は別物だが…ああ、早くドリームリーグに来てくれないか…と願うのは不謹慎だな。今後の好走を期待しよう」

 

『「トレーナーさんから一言」→沖野「今日のレースはすさまじいの一言に尽きる。自分のトレーナー人生の中でもこれほどのレースはなかなかない。うちのチームの子達も全員が全力の走りをしていたので、心から褒めたい。そしてその中でも一着を取ったヴィイはすごい。素敵な夢を見せてくれてありがとう」』

『ロマンチスト沖野出たな…』

『沖トレも大概ロマンチストよね』

『よく見るとイケメンなのが性質悪い』

『猫トレに感化されたか最近は無精ひげ剃ってビジュアル気にし始めてて芝』

『ただまぁフェリスほどクソボケかましてないからね』

『正妻がいるからね』

『最速の機能美さん…』

『だいたい沖トレの横にいるスズカちゃん』

『今日はみんなよく褒めてやれよ…』

『引退させねぇでやってくれ……』

 

 

『「最後に一言」→ヴィ「フラッシュ先輩、今日は私の勝ちですね!次こそは全力でぶつかってきてください!!そして、応援してくれた皆様、ありがとうございました!」→沖野「うちのチームに色々聞きたいこともあると思いますが後日ウマッターで発表します。今日は応援してくれたファンの皆様へ感謝!」』

『ヴィイちゃん真面目可愛い!』

『次こそ?』

『今回フラッシュ全力じゃなかった…?』

『謙遜か?』

『いやほらネイチャに第一の領域潰されてたからそれやろ』

『あーなるへそ』

『あれで第一領域にも入れてたら最後ぶち抜いてきたかもだしな』

『レースは水物だからね』

『だからこそ絶対はないんだよなぁ…』

『スピカはやはりか…』

『悲しい気持ちになっちゃう』

『発表を待とうぜ』

 

「うむ…チームスピカの面々だけでなく、やはりウマ娘はいつか全盛期を終えて引退するものだ。それも一つの道として、温かく見守ってくれていることに私達も感謝している」

 

「ああ。ドリームリーグで走る事は続けるとはいえ……そこには色々な想いがある。受け入れてやってくれ」

 

「そうして、新しい世代がまた夢を駆けていくからこそ、トゥインクルシリーズは瞬くように煌いていくのだな。また新たな伝説を楽しみにしようじゃないか。……さて、では今日の生放送も終わりかな」

 

「はい。予定されていた行程はこれで終わりですね」

 

「!!────シッ!」

 

「成程、行程が終わったか…───むが!きゅうになにふるぶらいはん!!てをはなへ!」

 

「いやアンタ、今ジョークを零そうとしただろう。最後まで言わせんぞ」

 

「ん?……!ああ……そういうことか……」

 

『芝』

『これは芝』

『皇帝の行程が終わったんやなって…』

『皇帝の行程が終わったことを肯定するエアグルーヴ』

『皇帝のジョークを零す行程を校定するブライアン…』

『職位の高低とか関係なく止めるの芝』

『校庭行って決着着けてくるんやなって』

『エアグルーヴのやる気が下がった⤵』

 

「……ぷは!……いいじゃないかブライアン!せっかくの生放送なんだから言わせてくれても!」

 

「ダメだ。アンタは既に親しみやすい会長という立場を獲得できてるんだからこれ以上下げるな。エアグルーヴまでやる気が下がったら私の仕事が増えるだろうが」

 

「…………これでいいのか生徒会は……?」

 

「むぅー……わかったわかった、そんな目で見るな!では生放送も終了だな。えー、ゴールドシップの方から渡されたメモによれば、この後のホープフル、そして東京大賞典はこれまで通り、ゴールドシップのチャンネルでうまちゅーぶがあるそうだ。そちらを楽しみにしていてほしい」

 

「ダートのGⅠも大きいものは放送することでURAとも協議したようだ。これからはダートレース界隈も盛り上がっていくだろうな」

 

「ああ。これからもウマ娘達が楽しくレースを走れるように、我々生徒会も尽力していこう。では…ここまでの放送は、私、エアグルーヴと」

 

「ナリタブライアンと」

 

「シンボリルドルフでお送りしました。またな、画面の向こうの諸君」

 

「さらばだ」

 

「また会おう」

 

『乙~』

『おつおつ!』

『お疲れサンダー!』

『02』

『乙!』

『生徒会メンバーの生放送も面白かったな』

『思いのほかルドルフが砕けてて芝生えた』

『現役時代と随分変わったな』

『バラエティー番組でもやっていけそう』

『タマ…出番なんだ』

『なんや』

『しかし有マ記念も激熱のあちーちだったな…』

『これだけの優駿を抑えて革命世代が一着ってマジで時代作ってる感じある』

『革命世代は響いたな…』

『ニュースとかでも実況流れるだろうし革命世代で決まりかな』

『それでも…それでも俺はオニャンコポン世代を諦めない!』

『諦めないことを諦めろ』

『芝』

『ホープフルも東京大賞典も残ってるけど有マ終わると今年が終わったな…って気持ちになってくる』

『もう年末なんですよ』

『今年後10日もないってマ?』

『ホントマジで今年はレースヤバかったな…』

『フラッシュの皐月ダービーもヤバかったし春マイル連破のウオッカもやべーし』

『ベルモントステークスの奇跡の後の宝塚の奇跡は脳破壊されたんよ』

『凱旋門悔しすぎたな…ハナ差まで迫ったあれはマジで』

『ベルモントで世界レコード。そんで三冠生まれたと思ったらJCで全距離含めて歴代最速の1ハロンとかどうなってんだチームフェリス』

『来年もどうなっていくんでしょうね』

『革命世代がまた革命を起こしていくのか、はたまた新たなる世代の息吹が生まれるのか』

『今のシニアだってウオッカダスカに次いでドーベルやヘリオス、まだまだ優駿たちが残ってるからな』

『カサマツ組を忘れてはいけない、ダートなら彼女たちですよ』

『何が起きてもおかしくないからな』

『また何かとんでもない事やってくれるって信じてるよ』

 

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