時差ボケを解消する手段はシンプルだ。
きちんとした時間に起きて、きちんとした時間に寝るように習慣づければいい。
そんなわけで俺達トレーナーは、ドバイに来て初日、まずはウマ娘達の12時間フライトと慣れぬ寝床で凝り固まった体をほぐすため、1日を柔軟とストレッチ、体幹トレーニングの練習に充てた。
当たり前の事を当たり前にやる。何よりも大切なことだ。
たとえ眠気があろうとも、ストレッチで体を動かしている最中には眠気も飛んでいく。
サブトレ資格を持つ子達とも協力し、ペアを組んでそれぞれで念入りに、本当に念入りに柔軟させる。今日一日の午前は柔軟だけで終わり、午後は体幹トレーニングに関するヨガ運動を、T-S論文の内容の通り実施させることにした。
体が本調子ではなく、眠気もある状況で併走トレーニングや賢さトレーニングをやるのは危険だからな。併走は転ぶ可能性が高まるし、賢さトレーニングは寝てしまう。
「……しかし、立華さん。君んところのウマ娘たち、柔軟性すげぇなやっぱ」
「まぁね。デビュー前から力を入れてたところだし。でも、ウララだってよく解れてるじゃないか。いい筋肉になってるよ」
「T-S論文の賜物だよ。1月からこっち、気持ちは負けててもトレーニングには手は抜いてねぇからな」
午前中現在、ほわぁー!と気合を入れて開脚前屈をするウララと、その背後から介助するキタを眺めつつ、俺は初咲さんと軽く話を交わす。
ウマ娘が走る上で、柔軟性は極めて重要度の高い要素だ。柔らかければ柔らかいほど、基本的に走りにいい影響が出る。
柔らかさが先行しすぎて体幹の筋肉が仕上がってない状態……特殊な指導が加わっていない、ナチュラルなトウカイテイオーのような場合だと動け過ぎて怪我に繋がる恐れもあるがあれはまた別として。
脚部の柔軟性が上がれば当然脚を前に出す時の負担が減って回転が良くなるし、上体の柔軟性は転じてバランス感覚の上昇につながる。いいこと尽くしなのだ。
そんなわけで一日を柔軟で終えてみて、俺の目でも革命世代のウマ娘達の柔軟性もはっきりと把握できたところで、軽く順位付けしてみたのが以下のとおりである。
柔軟性ランキング(立華調べ)
tier1 サンデーサイレンス
tier2 サイレンススズカ
tier3 ヴィクトールピスト サクラノササヤキ スマートファルコン アイネスフウジン キタサンブラック
tier4 ハルウララ ナイスネイチャ マイルイルネル エイシンフラッシュ メジロライアン
大体こんな感じだ。
勿論、tier4だから体が固いという話ではない。走る上で十分な柔軟性を持っているのは間違いないのだが、大逃げの際に上体を全く動かさない状態で脚だけを全力で回せるようなサイレンススズカや、とうとうテイオーのトレセン学園での柔軟最高記録を抜いたSSが桁違いなだけだ。
そしてこう見てみると、差しの作戦を主体とするウマ娘のほうが柔軟性が低めで、逃げを中心とするウマ娘達が柔軟性が優れているという結果が出た。
差しウマ娘達は基本的に、最後の加速にパワーを使う。その分、大腿筋周りの筋肉を搭載することになるため、開脚などの柔軟性は僅かに劣るといったところか。
さて、そんな風に初日を過ごし、食事や風呂などで寝落ちかけたウマ娘はお互いに起こしあう事で何とか意識をキープさせて、最後に安眠ストレッチをさせた上で初日は布団に沈んでもらった。
これで熟睡できないウマ娘はいない。
翌朝、バッチリと目が覚めて、冴え切った表情を見せるウマ娘達が朝食バイキングの会場に集まってきたため、クソボケVS時差ボケ*1の戦いは無事俺の勝利となった。
誰がクソボケだ。*2
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さて、そんなわけで規則正しい生活を取り戻したウマ娘達に、新たなる試練が待ち受けていた。
それはなにかと言えば、かつてアメリカにチームフェリスで遠征したときと同じ、アレである。
「遠征中の課題制度、反対ー!☆」
「反対ーーー!!!!!!」
「はんたーい!!」
「学生運動を起こそうとするんじゃありません。抵抗しても駄目です。1か月分を2週間で仕上げるつもりだからね。午前中は勉強の時間だよ」
「いくらURA推薦でのドバイ遠征と言えども、君達は学生ですからね。学生の本分も忘れてはいけません」
「頑張りましょうね。早く終わらせればそれだけ、走れる時間も遊べる時間も増えますからね」
「ウララは俺がちゃんと教えるから頑張ろうな。日本に戻って課題やってなかった、なんて言ったらキングが泣くぞ」
ファルコンとササヤキとウララが抗議運動を実施しようとするのを諫めて、会議室に集まったウマ娘達が各々のテキストを開いて課題をこなしていくのを、トレーナーが補助しつつ午前中を過ごしていた。
彼女たちには当然、学園から1か月分の授業の課題が出されており、それを遠征中にこなさなければならないのだ。
なお、指導を務めるのは俺と南坂先輩と小内先輩と初咲さんだ。
このうち、教員資格を持っているのが小内先輩と、意外にも初咲さんだ。二人は教壇に立って教えることもできて、実際に正教員が欠勤した際は学園で教鞭を執ることもある。
俺と南坂先輩は資格はないけど教えるのに問題はない。全学年の知識をカバーしている。
では沖野先輩とSSはどうなのかと言う話だが、沖野先輩は「悪いけど教えられるほど学がねぇわ」と謙遜されて、SSは決して不可能ではないが彼女はアメリカ生まれで日本の教材になじみがないこともある。指導できるほどの知識はない、と本人が言っていた。
そのため、沖野先輩とSSには、この時間は日用品の買い出しであるとか、練習施設の借り受けの手続きとか、メイダンレース場の下見とか、そういった細々とした仕事のほうを担当してもらっていた。
「こんなもの……って表現はアレかもですが、早く終わらせるに越したことはないですよね」
「ヴィクトールさんのおっしゃる通りです。てきぱきと解き終えてレースに集中できるようにしましょう」
「なんかアメリカを思い出すの。タイキファーム楽しかったなぁ……」
「そうね、アイネス先輩。あの時も一緒でしたね…雪見大福がまた食べたい……」
さて、そんなウマ娘達の内、ヴィイ、フラッシュ、アイネス、スズカは成績優秀組だ。
彼女たちの指導で困ることはないだろう。実際アメリカでもヴィイを除く3人には殆ど解説不要だったしな。ヴィイも、まぁ普段の様子からも察せる通り、勉強面でも成績がいい。フラッシュと一緒で優等生組に位置する。
「うーん。小内トレーナー、ごめんなさい、ここ教えてもらっていいですか?」
「はい、ライアンさん……そうですね、ここの問題は、古文の推量の助動詞がヒントになっています。本文中からもう一度探してみましょうか」
「……ネイチャさん。すみません、ここの解き方わかります?どうしても答えの単位がズレちゃって…」
「はいよー。流石に1つ下の学年の問題ならね。……あー、ほら、ここの式の順番が逆じゃない?だから正しい数字が出てこないんだよ」
「むー、むー。ここが、こうなって、むー…!小学校でやってた頃よりも授業のスピード早いですよね、中等部って…!」
「トレセンは普通の学校と違って授業時間が午前中だけ、と少ないからな。その分確かにスピードは速くなるんだ。キタ、分からないことがあったらいつでも聞いていいからね」
続いては成績特に問題ない組。
わかるところは自力で解けて、分からないところも理由を聞けば自分で解法までたどり着ける、平均点以上を取れるメンバー。
メジロライアン、マイルイルネル、ナイスネイチャ、キタサンブラックがここに当たる。
この子たちは進行のペースも悪くない。判らないところがどこか、と言うのを自分で分かっているので、そこさえ解消されればあとは解き続けることが出来るからだ。
なお、学年の話をすると、キタが中等部一年でウオダスと同期、ササイルコンビとヴィイが中等部二年で黄金世代やウララと同期、ネイチャが中等部三年でテイオーやマックイーンと同期だ。
高等部はスズカとタイキが高等部一年、俺の愛バの3人とライアンが高等部二年、カサマツメンバーや生徒会メンバー、BNWあたりが高等部三年以上だ。
何?キタが入学したのが最近なのにウオダスと同じ学年なのはなぜかって?在籍年数どうなってんだって?知るかよ。考えるな感じろ。
さて、ここまでは特に問題なく課題をこなせる組だが、残る三人が問題だ。
先程抗議運動を実施しようとしていた、成績不振組の課題を何とかこなしてやらねばならない。
「ひんひん…☆英語を頑張ってたぶん、他の教科がわからなくなってるぅ……☆」
「はい。頑張ろうなファルコン。君は頑張れば出来るウマ娘だと俺は信じてるよ」
まず一人が俺の愛バであるスマートファルコンだ。
アメリカでも言ったが、この世界線では俺の指導により平均点くらいは頑張って取れるようになっている。いや、なっていた。
なっていたのだが、ここ最近、SSがチームに加入したことや海外遠征の影響もあって、英語に力を入れていたらしい。それ自体はとても素晴らしい事だと思う。
だが、英語に集中しすぎた結果、他の教科の成績が下がるという本末転倒の様子を見せていた。
なので俺はおおよそファルコンに付きっ切りで教えることになっていた。
どうしてアメリカで解けるようになっていた問題が解けなくなっているのですか?どうして……。
そして、二人目。
「あーーーーー!!!!連体修飾語と連用修飾語って何なのかわからないいいい!!!」
「落ち着いてくださいササヤキさん。大声は駄目ですよ、みんな勉強してますからね。連体修飾語は体言を修飾していて、連用修飾語は用言を修飾するものですよ」
「体言と用言と修飾ってのがよくわかりません!!!!*3」
「体言は「学校」とか「レース」といった、主語になる事が出来る単語で、用言は「食べる」「走る」といった、動作を伴うものなんです。ササヤキさんの名前で覚えてしまいましょう。「桜」は体言で、「囁き」は用言です」
「………成程!!!*4」
「そして、修飾とはその言葉を詳しく説明するものです。ですから、サクラノササヤキさんの、「桜の」とは、「ささやく」という動作を修飾するわけですから、連用修飾語になるわけですね」
「………成程!!!!!!*5」
悲しいことに猪突猛進型の思考をしているサクラノササヤキが、成績が危うい側として存在していた。
同室であるマイルイルネルにもよく教えてもらっている様だが、バクシンオーに近い思考の切り替えを得意とする彼女は、中々勉強についていくのが厳しいようだ。あまり深く物事を考えるのが得意ではないのだろう。ツインターボにも近い、明らかに直感派である。
南坂先輩のとても分かり易い解説でどうやら山は越えたようだ。シンプルな思考で結びつけられればああいう子は結構進むんだよな。連体修飾語、って言葉で詰まってしまうが、きれいな花、とかそういう例を示して根本を理解させてやればいい。流石だぜ南坂パイセン。
そして、三人目。
ここまで説明してきたので察せるだろう。
先ほどまで抗議運動に参加していた、俺が過去の世界線で最もかかわりの深かったウマ娘。
ハルウララだ。
うん、まぁ、みんなご存じの通り、ウララは勉強が苦手だ。
あらゆる世界線でキングや他の皆に助けてもらって頑張っている。
勿論、俺が共に歩んだ永劫の記憶の中でも、まぁ彼女の勉強についても俺が尽力した。追試で赤点で合宿に行けないなんて言うことは無いように、合宿前は特に猛特訓に励んだもんだ。
俺は実は中等部二年の範囲を教えるのが一番得意だ。
さて、しかしそんな彼女であるが、この世界線ではどうなっていたかと言うと。
「……さ、連立方程式の復習だぞウララ。前に教えたな?xにんじんとyにんじん、これをどうするんだっけ?」
「えーと、まずは分かりやすく、xにんじんだけにしちゃうんだよね!xにんじん、イコール、で表す!」
「そうだ!イコールにいこー、で教えたな!移項を使って、xにんじん以外を全部右側に寄せるんだ」
「ふんふん。このとき、プラスマイナスは逆になるー……掛け算は割り算になるー……」
「そうそう。そして、xにんじんだけにできたら、どうするんだっけ?」
「今度はもう一つの式にxにんじんを入れる!!うおー………!!」
初咲さんのとても分かり易い指導の下で、なんと、見事に中等部二年生の中でも屈指の難関問題である連立方程式を解けるようになっていた。
すっげぇ。俺もめちゃくちゃ頑張って幾度もループを乗り越えていたからこそウララに何とか教えられたのに、初咲さんはそれを人生経験一周目でやっているのだ。
見れば、指導の仕方に、ウララが分かり易いように、と試行錯誤した結果が見える。教員免許を持っているから、という理由だけではあそこまではならない。初咲さんが何とかするために編み出したのだろう。
教え子の勉強まで親身丁寧に見てやれる。やはり初咲さんは才能あふれるトレーナーだ。間違いなく、トレセン学園でも優秀な部類に入る、ウマ娘のためを想って動ける男だ。
ループに入る前の文字通り新人トレーナーだったころの俺と比べたら雲泥の差だ。
そんな初咲さんがつきっきりでウララの勉強を見てくれているため、心配はいらなさそうだ。
もし厳しそうであれば俺が、とも思っていたが、余計なお世話になりそうだな。
俺はそこに安心を覚えて、俺がやるべきことに戻ることにした。
「……ファルコン、そこの漢字間違ってるよ。ケアレスミスで点を落とすと勿体ないぞ」
「んげっ☆」
俺はこの世界線での愛バをしっかりと見てやろう。2週間で課題は終わらせてやるからな、ファルコン。
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「……いい時間かな。みんな、キリのいい所で手を止めようか。15分の休憩にします」
「ふえー☆!疲れたんもぉー!!」
「ふふ、でも結構ファルコンちゃんもいい所まで進んでるの」
「トレーナーさんがつきっきりですもんね。あまり独占しすぎては駄目ですよ?キタちゃんは大丈夫でしたか?」
「ぶへぇー…!なんとか!こう、授業の形式じゃない、課題だけ解くって言うのも疲れますね…!!」
俺は時間を見計らって、一度休憩を取る。効率的な勉強は効率的な休憩が必須だからだ。
他の子達も、体を伸ばしたり水分を取ったりと、思い思いに一息いれているようだ。
そして、無論のことながら、俺は今回も甘味を準備していた。
アメリカでも間違いなく効果を発揮したデザートの提供。ウマ娘の調子を整えたければ甘味を与えろ。古事記にもそう書いてある。
だが、今回準備したものは、前回と少し趣が違った。
と言うのも、今日この遠征に参加するメンバーの内、意外な特技を有している人がいたからだ。
俺はトレーナー間の打合せの中で甘味の準備について話題を出したときに、その意外な事実を初めて知り、手作りの甘味を与えることの効果で説き伏せて、遠征一週間前から準備してもらっていたのだ。
「さて、じゃあおやつを準備してますのでみんなで食べようか。……
「あいよ。ちょっと待ってな、自然解凍がいい時間になったろうし今持って来るよ」
俺は同僚たる初咲さんに頼んで、厨房の冷凍室の一角を借りて保存しておいたそれを持ってきてもらう。
部屋に運んできてくれたのは、
しかも手作り。出来も、店に並べるのと大差ない、ガチなものだ。俺もその出来栄えには唸らされた。
こじんまりとしたサイズで、昼食にも影響の出ない、日本の味を思い出せるベストな甘味。
「わ、すごい可愛い!いいですね、こういうの…!」
「ドバイに来て和菓子を見るなんて思ってなかったよ……うん、すごいお洒落!ウマッターにあげちゃお」
「んー?パッケージがしてない…これ、お店のものとかじゃないっぽい?サイズも若干違いますし」
ヴィイ、ライアンがその見た目の可愛さを絶賛し、ネイチャが量産品らしからぬ出来栄えに首をひねっていると、その答えをとあるウマ娘が笑顔で述べた。
「あー!!これ、
「へへ。みんなの分、少なくとも2週間分は作っといたからな!勿論毎日違うもの出てくるぜ。自信はあんまりねぇけど、どうぞご賞味あれ」
そう、その和菓子は何と、初咲トレーナーが作った物だ。
彼の過去について、以前にも聞いた事があるが……実家が呉服屋を経営しており、ウマ娘関連ではないが、いわゆる歴史ある名家の出身だ。
そこの三男として生まれた初咲さんは、若い頃に和菓子作りにハマっていた時期があり……トレーナーを目指すことを決意した後も、趣味で和菓子作りを続けていた、と言う話だった。
試しに作ってもらったら間違いなく絶品。何だコイツと俺も思わず突っ込んだ。
他にもウララの勝負服の修繕なんかは自分でできるくらい裁縫技術にも長けている。
なるほどやはり初咲さんも立派に中央トレーナーを名乗る権利を有しているらしい。
中央のトレーナーは変な特技の一つや二つ持っていてこそだ。そうですよね南坂先輩。*6
「うっま!!!!!」
「ササちゃん五月蠅い!でも、うん、優しい味ですね。美味しいです、初咲トレーナー」
「見た目も凝ってるのー。和菓子って結構長保ちするんですか?」
「和菓子ってでんぷん質が多いからな、冷蔵じゃ駄目だけど冷凍だとかなり持つんだよ。日本から冷凍クール便で送ってるから問題ないぜ、アイネス。解凍しても冷蔵庫で2~3日は保つぞ」
早速和菓子を頂き、笑顔を零すウマ娘達。
いいものだ。既製品でも楽しんでもらえるだろうが、そこにトレーナーの手作り、心の籠った上質な一品と言うアクセントを加えると、さらに喜んでもらえるものになる。
こうした日常の一つ一つにも、ウマ娘達が喜んでもらえて、かつ、周りの大人たちからも支援を受けているという気持ちを持ってもらうことが、更なる好走に繋がるのだと俺は信じている。
ナイスだったぜ初咲さん。
「初咲トレーナー、この和菓子……後で、レシピなど教えてもらうことはできますか?とても美味で、精巧な作りでした。素晴らしい技術です。私の将来のためにも参考にしたくて」
「おお?そういやフラッシュは将来はパティシエール目指してるんだっけ?いいぜ、別に門外不出の技術とかってんでもねぇし。参考になれば幸いだよ。いいよな、立華さん?」
「……ああ、一杯教えてやってくれよ初咲さん」
しかし、俺の愛バであるフラッシュがそのお菓子作りの腕に感銘を受けて、作り方を教えてもらいたがっていた。
俺は勿論許可を出したが、なんだかモヤっとするな。俺のフラッシュが笑顔で初咲さんとお菓子作りについて熱弁している姿を見るのは。いや別にいいんだけど。
……や、別にいいんだけどさ。いいけど。