!!ぱかちゅーぶっ!!
!! GⅠ生実況 !!
!!ドバイまず1勝!!
…なうろーでぃんぐ…
…なうろーでぃんぐ…
「────でな、猫トレがたこ焼き焼くの得意やゆーから、どっちが時間内にいっぱいひっくり返せるか勝負やーって話の流れになったんや。校内の屋外スペース借りて簡単な大会開いてな?」
「ああ、以前申請が来てたあれか……タマモクロスがたこ焼きパーティを開くのはいつもの事で火器の取り扱いも慣れているだろうし、特にチェックせず通したが、あれには立華さんも参加していたのか。顔を出せばよかったな……惜しいことをした」
「アタシが審判したんだよなー。懐かしいぜぇ、あの激熱の戦い……」
『随分とトレセン学園楽しそうだな?』
『生徒の自由度高いからね』
『若いうちからイベント運営とか経験積んでおくの本当に大切』
『マジで大切』
『勉強だけ頑張ってました!』
『(エントリーシートに書くことがない時の顔)』
『やめろ』
『お祈りメールきちゃ~』
『やめて』
『タマがたこ焼き焼いてるのはイメージ浮かぶの超えて最早概念になってるけど猫トレもできるのか…』
『猫トレに出来ない事無い気がする』
『女性の機微(察し)』
『芝』
『クソボケだからな…』
『ルドルフがトレーナーをさん付けして呼ぶのって珍しいよね』
『あっ…(察し)』
『猫トレには察せないやつ』
『大会はどうなったん?どっちが勝った?』
「いやー、あれは熱い戦いやったわ!!一応勝負はウチのほうが数多くひっくり返したから勝ちやったんやけどな!でも心情的にはウチの負けや!!」
「ほう?…となると、立華さんが何かやったか?あの人はいつも何かやらかすからな」
「ちゃうねん、やらかしたのはウチや。猫トレは正しくタコを焼いとった……丁寧に、食べるウマ娘の事を想って一つずつひっくり返したんや。ウチもそうあるべきやったのに数で負けまいとひっくり返すことに夢中になって、その後の形がごく僅かに崩れ取った…!!その上で僅差の数の勝利やぞ!!勝負に勝って料理に負けたわ!!」
「ぶははははは!!!あん時の勝負決まった時のタマちゃんパイセンの顔思い出しちまったぜー!!たこ焼きの出来に呆然としてたなー……ってか猫トレの焼いたたこ焼きが美味すぎてビビったわ。ゴルシちゃんだって関西風の焼きそば作る上じゃ負けねーけどな!!」
『流石猫トレ』
『ウマ娘のためにしか生きられない悲しいモンスター…』
『猫トレならひっくり返す数よりも質を考慮するだろうなと言うのは解釈一致』
『食べてみたい……猫トレとタマが焼いたたこ焼き食べてみたいいいいいい!!!』
『めっちゃうまかった@学園生』
『外カリカリ中ふわふわでした@学園生』
『君たち。』
『今の時間を考えろッ!!11時近いんだぞッ!!』
『この時間に食事の話するのは犯罪に近い』
『夜食(悪魔のワード)』
『やめろ腹が減るうううう!!』
『今日の夜食アンケート!!』
『焼きおにぎり』
『ラーメン』
『ベースブレッド』
『菓子パン』
『ちゃんこ鍋だよ~@ボーノ』
『ボーノもよう見とる』
『ヒシアケボノおるやろがい!』
『え、ちゃんこ鍋作ってんの?』
『栗東寮では夜食準備してもらってるよ、食べすぎ注意@ミラクル奇術師』
『フジキセキもよう見とる』
『まぁ3月の冬の夜だし温かい物食べながら見るのもええ!』
『こっちの寮は芋煮だよ!アタシが作ってる@タイマン密林』
『ヒシアマゾンもよう見とる』
『姐さんの芋煮超食べてみたい…』
『絶対旨い(確信)』
『ええなぁ……ウマ娘達も楽しんでるなぁドバイレース』
『腹減ってきた』
「コメント欄が夜食の話まみれになってきた……アタシらもなんか食べっか?」
「太り気味になるのは避けたいところだが……しかし、何か温かい物はお腹に入れておいてもいいかもしれないな。我慢はよくない。今日は無礼講としよう」
「おっしゃ。んじゃ自販機でおしるこでも買って来るわ!ちょうどエエやろそんくらいなら」
「おー、頼んでいいか?わりーなタマちゃんパイセン!よろしくなぁ!!…………さて、タマちゃんパイセンが飲み物買ってきてくれてる間にアタシたちはそろそろ始まるゴールデンシャヒーンの解説と行こうぜぇ!」
「そうだな、もう間もなくゲート前に集まるころだろう。……さて、ゴールデンシャヒーンだが、このレースは1993年、ガルフニュースステークス、という名称で創設されたレースだ。このドバイワールドカップデーで開かれているレースの中では最も歴史が長いレースとなる。このレースは様々な理由により名前が次々に変遷しており、1994年にナドアルシバスプリント、1997年にはガルフニュースナドアルシバスプリント……と変更されてから、2000年に現在のドバイゴールデンシャヒーン、と確定した形だ」
「名前が長すぎるレースは読みづらいからなー、ちょうどよくなったぜ!ダートを走る短距離レースなんだけどよー、最初のころは1000mで走ってたのを1995年から1200mに変更になってるぜ!世界でも1200mがダート短距離じゃ一番数があるしな!」
「2001年にGⅢレースに認定となり、2002年にGⅠレースに昇格。過去の記録を見ると……アメリカのウマ娘の勝率がかなり高いな。やはり、アメリカはダートのメッカなだけはある。今年もアメリカからは5人も参戦している」
『タマちゃん後輩の為に買い出ししてくるの偉い』
『タマ……私の分はおしるこ10本で頼む』
『オグリはここにはおらんやろがい!』
『自販機のおしるこって時々無性に飲みたくなるよね』
『お、解説か』
『解説助かる』
『ほえードバイの中でも長い歴史』
『ダート短距離って日本だとJBCスプリントしかないもんね』
『その辺は流石にアメリカダートレースに譲るか』
『あっちはダート主流だしね』
『だが我らチームJAPANから出るのはスプリント覇者よ』
『ウララちゃんだー!!』
『頑張ってくれ……!!』
「コメント欄の言う通り、我らがチームJAPANからここに挑むのはハルウララだぜっ!!チーム所属じゃない、トレーナーと専属契約を結んでトゥインクルシリーズを走ってる、ダート専門のウマ娘だなー」
「初咲トレーナーが彼女のパートナーだな。二人三脚でこれまで歩んできており……彼女の記録としては、まずメイクデビューで14着。未勝利戦1戦目で9着、2戦目で4着と少しずつ実力をつけ、未勝利戦3戦目にして初の一着。……誤解を恐れずに言うが、これはウマ娘の中でも十分に優れた成績と言える。革命世代やGⅠレースばかりを見ていると上澄みの猛者たちの成績が基準になりかけるが、その裏に何倍もの敗者がいることもまた事実なのだ」
「ウララの奴はほんっと、よく頑張ってんだよ!!デビュー前もまぁ、歯に衣着せねーで言うと脚は速い方じゃなかった!走るのは楽しそうだったけどよ……だけど、あいつは少しずつ強くなってったんだよなぁ……」
「おー、戻ったわー……ん、ウララの説明やっとんのか?」
「ああ、この生放送の最初の方でもやったが……やはり、彼女の描いた軌跡と言うものは何度でも語りたくなってしまうからね。おしるこ有難う、タマモクロス」
「サンキューベリマッチー!!とっと、あちち……おう、そんでもってウララの話に戻るぜ!革命世代の中じゃあ一番の叩き上げ、って感じじゃねーかな、あいつは!!」
「ウララなぁ……こう、最初のころレースで苦労してたの見るとウチのレースを思い出すわぁ。ウチも未勝利戦2戦目でようやく勝ちやったし、その後もしばらく勝てなくてなぁ……いや自分の適性を知らずにダート走ってたからしょうがないんやけど。ただ、共感したくなるウマ娘ってのは間違いないな。ホント、応援したくなるわ」
「彼女は未勝利戦での勝利の次、ヒヤシンスステークスでファルコンと走り、大敗を喫してからが転換点だな。あそこから彼女は変わった。学園内でも本当によく努力し、練習している姿が見えたものだよ。それを支えた初咲トレーナーも、経験がまだ浅い身ながらも、素晴らしい成果を成している」
「猫トレって特異点が同期にいるから目立たねーけどよ、初咲トレーナーもものっすげぇトレーナーだからな?選抜レースでドベに近かったハルウララをスカウトして、未勝利戦3戦目で勝たせて、その後クラシック期で覚醒させて、苦手とする中距離のジャパンダートダービーで一着、JBCスプリントでも一着、その後はスマートファルコンにやられてっけどレコードも2回記録してんだからな?………冷静に考えてあいつやべーな?」
『ウララちゃんは本当に応援したくなる子だぁ……』
『あの笑顔がいいんよな』
『天真爛漫』
『がんばれ、と言いたくなる(CM感)』
『最初のころは本当に苦労してたんやなぁって』
『きっかけはチームフェリスか……』
『ファルコン因子を受けて変わったのだろうか』
『わからん……けどその後OP戦2着1着→GⅢで2着JDD1着だからな』
『革命が及んだのだ』
『間違いなく革命世代を名乗るに相応しい』
『このレース勝ってくれ…!!』
『距離はバッチリだろうけど相手も強いからな…』
『初咲お前がウララを勝たせるんだぞ……』
『初咲しっかりやれよ…』
『初咲お前とウララが並ぶインタビュー楽しみにしてるぞ…』
『初咲ちゃんと抱きしめてやれ…』
『初咲擦りで芝』
『わりとここのコメ欄初咲トレ大好きだな』
『猫トレと違ってなんか身近!みたいな雰囲気あるからな』
『やってることはやべーんだけどな』
「おー、コメントのみんなもウララと初咲トレーナーを応援してやろーな!!……さてんじゃそんなウララが挑むライバルの紹介だ!!今回も独自調査で一番人気のウマ娘の紹介行くぜー」
「アメリカのウマ娘達もそれぞれ間違いなく強敵なのだが、それでも一番人気を勝ち取ったのはシンガポールのウマ娘だ。紹介しよう……17戦13勝、そのうち2着が4回、連対率100%。GⅠ勝利は3回。短距離を専門とするウマ娘……ミサイルマンだ」
「こいつは去年のゴールデンシャヒーンにも出とるで。その時も半バ身差の2着で実力は十分や!!今回は二回目やし緊張とかもないやろ。海外遠征の経験も豊富やから、コンディションを整えてきとるやろなー」
「領域も中々面白いタイプだぜー。残り300mで発動させるんだけどよ、100mごとに加速を重ねていくっていうか……何つーの?ドーンって加速して、ドドーン!って加速して、ドバーーーーン!!って加速する、みてぇな?」
「海外のウマ娘に共通する、全身のバネの強さを持っているからこそできる加速だな。加速の初速が速くて、そこから少し足を溜めてまた跳ねるように加速、を重ねるようなものだ。三段ロケット、と言えば分かり易いか」
『ミサイルマンchang!』
『名前がストレートだなぁ』
『戦歴チェック!』
『オッケーグーグル!』
『えっこの子芝もダートも走ってる…』
『変態か?』
『芝ダート両方走れるのを変態って言うのやめろ』
『勇者って言え』
『デジタァル…(鳴き声)』
『連対率100%はすげーな』
『三段ロケット加速はちょっと見てみたい』
『世界には色んな領域があるんやなぁ…』
『ブラックベルーガちゃんのほうがヤバかったけどこっちも十分にヤバイ』
『ウララ……頑張ってほしい…!』
『ウララちゃんならやれる!』
『俺たちはそう信じている!』
『これまでウララちゃんが挑んでた砂の隼よりマシ(事実)』
「ウララのやろーは6番人気に落ち着いてるぜー。GⅠ2勝があるけど、ここ数回のレースでは一着は取れてないからなー」
「過去の戦歴は距離や相手というのもあるしな。ハルウララは短距離からマイルを得意としているのは間違いない……今回のレース、希望は十分にあるだろう。世界のレースに挑むことは大きな壁で、気持ちで押されてしまうケースもあるが……ハルウララは別だ」
「なんてったって革命世代やからな!!今回の遠征でもいつも以上にダート関係の併走が出来てたみたいやで!ウチがアメリカのオベ……オベイユアマスターから仕入れた情報によると、日本のダート組の練習は結構な頻度でアメリカのマジェプリやイージーゴアが付きあっとったらしいわ!贅沢なメンツや……お互いに力も増しとるやろな」
『ハルウララを無礼るなよ』
『俺たちのウララちゃんは負けねぇんだ!!』
『全力で応援してやるからな…』
『だから勝ってくれよなウララ……』
『タマから衝撃の情報リークが入ったんだが?』
『タマ…それはオベいさんに騙されてるんだ』
『なんや』
『オベいさんは策士だからな…』
『でも今日オニャに写ってた時は久しぶりにやるぎこちない笑顔で照れてるの可愛かったゾ』
『あの顔する子がかつては策士だったのちょっと芝』
『ってかダート組の併走のメンバーヤバすぎん?』
『(推定)ファルコン・ウララ・SS・マジェプリ・イージーゴア』
『レジェンドレースか?』
『見たい……SSとゴアの併走見たいいいいいいい!!!』
『10万まで出しますから映像見せてくださいお願いします』
『そんな環境で走ってたのかウララ…』
『ダートウマ娘にとって垂涎ものの環境ですよこれは』
『パワーレベリングが過ぎるのでは?俺は訝しんだ』
『コワイ!』
「おー、そんなところで練習してりゃウララもさらに強くなって、きっとやってくれるだろーぜ!!……さて、映像を見るとゲート前にウマ娘が集まってきたなー。もうすっかり現地も夜だぜ」
「夜になり、最初のレースになるな……となれば、ここからは見ものだな。ドバイワールドカップデーの名物が上がるはずだ」
「………お!来たで!!花火や!!うっわー……ド派手やなぁ!!これ、見てる方はめちゃくちゃアガるし楽しいけど、レース前のウマ娘に取っちゃ中々集中力切らされてしんどいやろな」
『うわマジで花火上がった』
『すげー!』
『めっちゃ綺麗』
『ちゃんと花火大会してて芝』
『ドバイの名物やね』
『ウマ娘がびっくりしない?大丈夫?』
『まぁびっくりするのは全員だからな…』
『ある意味平等』
『お、ミサイルマン出てきた』
「ミサイルマンが出てきたが……あいつは流石に二回目なだけあって花火の音にも慣れてやがるぜ!!全然意に介してねぇ!」
「平常心、と言ったところか。脚の張りもいいな……仕上げてきている。うん、間違いなく強敵だ……」
「ウララはどーした?まだ出てこんか………お、来よったで!!あははは!!走って飛び出してきよった!!元気やなぁ!!」
「気負いとかそういうのは全然なさそうだな!流石だぜ…あの気楽さっつーか、元気の良さがウララの一番の武器だな!」
「ああ、表情もいいな……とてもいい。レースを走る、その楽しさに満ち溢れている。私たちウマ娘が、時々見失いそうになるものを……あの子はいつでも持っていてくれるんだ。本当に、頑張ってほしいな」
『うおー!!ウララちゃーん!!』
『今日も可愛い!』
『頑張れー!!勝ってくれー!!!』
『ウララちゃんなら行けるぞー!!』
『ウララ……君がチームJAPANの二勝目を飾ってくれ…!!』
『なんだろな、アイネスとかファルコンとかを応援する時より気合籠めて応援しちゃう』
『不安というよりはどうしても応援したくなるというか』
『今日もそのウマ娘が走る。がんばれ、と声が出る(CM感)』
『重ねちゃうんだよな…』
『がんばる日本代表!!』
『世界を超えろ!』
「ん、ゲート入りの前に……あ、またミサイルマンにちょっかい出されてるぜー。なんだ?チームJAPANはやっぱ注目されてんのか?」
「……確か、前に読んだ海外の記事で、ブラックベルーガとミサイルマンは既知の友人だったというものを見たことがある。彼女たちは国も近いしな……チームJAPANにブラックベルーガが敗北したことで、より警戒度を高めたのかもしれないな」
「おうおう、メンチ切って返してやれやウララァ!!気合で負けんなぁ!!」
「タマちゃんパイセンまーた物騒なこと言って…ってか言葉通じてないんじゃね?ウララは英語できないだろ」
「……や、いや……タマモクロスの言うことも、あながちだぞ?……言葉が通じないと見るや、ミサイルマンが目で語り掛けて……ハルウララも、それに応えたようだ。……っ…、なんたる雄弁な返事だ」
「………おお。やるやんかウララ!その意気やぞ!!」
『ミサイルマンによる圧ゥ!』
『睨まれてるウララちゃん!!』
『お』
『ウララちゃんもにらみ返すゥ!!』
『こーれやってますわ』
『視殺戦は互角……ってコト!?』
『よく考えろウララのライバルの一人に目で殺しに来るウマ娘がいただろ』
『マーチパイセン!?ヤバいですよ!!』
『チームカサマツ目で語りがち』
『素晴らしい先輩(素晴らしい先輩)』
『まぁ…あの圧を既に知ってるからねウララは』
『予習済みという熱い信頼』
『そんな先輩の想いも抱えて走るウララは無敵だ』
『きりっと表情切り替わったね』
『ほんとすこ……』
『勝ってくれ………!!!』
「ミサイルマンもハルウララの顔を見て満足したようだな……これは向こうのテンションも上がってしまったかな」
「だからこそやろ!この世代は相手がバッチバチなほうがむしろ好走するやろ。そういうヤツらやで革命世代は。よーし!!ブッ刺したれやハルウララ!!」
「信じてるぜー……っと、ゲート入りだな。よしコメ欄!!思いっきりアタシを擦れ!!!ゲン担ぎだぁ!!」
『お前が言うな』
『開き直るんじゃねぇ!』
『すべてはお前が始めた物語だろ』
『ウララちゃんだって素直にゲート入りするというのに』
『ミサイルマン気性難っぽいけどちゃんと入るのに』
『他のウマ娘だって花火の音にも動じず入ってるんですよ!?』
『それに比べてゴルシはさぁ…』
『なぜゲートに入らないのか』
『なぜゲートで遊んでしまったのか』
『ゴルシはゲートで遊ぶからな……』
「っしゃーい!!今日はいっくらでも擦りやがれー!!」
「メンタル強いなゴルシ……さて、ウマ娘達がゲートイン完了したようやで」
「チームJAPAN2戦目、ドバイゴールデンシャヒーン……………スタートだ!!まずまず揃ったスタートになったか!」
「おー、やらかしたウマ娘はいねぇな!!……っと、まず一人ぐんぐん伸びていくゥ!!こりゃ大逃げ……いや、爆逃げか!?短距離でもそのペースは無理だろ!?」
「………多分、ラビットや。明らかにゴールまでの道程を考えとらん走りやな。全体のペースを乱すためのそれや。オーストラリアのウマ娘か…」
「ラビット……まぁ、チームでの連携、と表現するか。それは日本では禁止されているが、海外では一般的によくある戦法の一つとなるし、咎められる謂れはない。しかし悪手だな……やるならばマイル以上の距離でないと効果は薄れるだろう。そのまま駆け抜けて一着を取りに行くつもりもあるのだろうが……彼女の脚や走り、体幹を見るに、練習不足だ。残り400mで逆噴射になるだろう。垂れウマにだけウララは気を付けなければな」
『はじまた』
『また』
『いけーっ!ウララーっ!!』
『いやまだ行っちゃダメやろ』
『差し脚質だからな』
『逃げウララなんて見たことない』
『ウララちゃんの位置はよい!』
『ベストポジション』
『爆逃げが一人いるけどありゃラビットか』
『ラビット初めて見たかもしれん』
『なんか……見慣れた走りだな……』
『まぁ何だか知らんが日本は大逃げ爆逃げでクソ強いウマ娘多いからな』
『スズカ…ターボ…ヘリオス…ファルコン…うぬら4人か…!』
『アイネスパーマーあたりも怪しい』
『とはいえルドルフが冷静に駄目だししてるからあれは何とかなるやろ』
『ウララちゃんこっからよ…!!』
「大逃げ以外は位置取りはまずは落ち着いたって感じだな!!最初のコーナーに突っ込んでいくぜ!」
「つっても1200mやからこのコーナーを曲がり終えたら後は最終直線だけや!!コーナーの攻め方が重要になるで!!」
「まずミサイルマンがいったな、良い走りだ……減速を極力せずに、ッなんだと!?」
「おん!?ウララのヤローやりやがったなぁ!?やってくれやがるぜぇ!!」
「ウララの曲がり方、ありゃサンデートレーナーのコーナリングやぞ!!フェリスが得意としとるやつ…!!覚えたんや、この短期間で!!パワーレベリング無駄じゃなかったなぁ!!ぐんぐん位置を上げてってるで!!」
『うおーウララ速ええええ!!』
『すっげー小刻みに曲がってる!?』
『速い速い速い!!』
『すげ……減速殆どしてねぇ……』
『SSはコーナーで加速するけどな』
『あれは領域も込みだから……』
『いや速いなこれ!?』
『すげーぞウララちゃん!!』
『あの走り方って体が小さいほうが効果的なんかな?』
『SSの身長はそこまでじゃないしもしかするとウララちゃん使いこなしてるかもしれん……』
『回れ回れーーー!!行けーーーーっ!!』
「これは……いいぞ!!周りからの牽制もそこまで飛んでねぇ!!ウララのやつこれはあるぞ!!好位置をとった!!」
「ああ……だが、僅かな懸念もある。残り400m、ここからそれぞれ領域に突入していくだろうが、ハルウララの領域は先頭との距離が広ければ広いほど効果を発揮するタイプだ。効果が薄まる恐れが……」
「コラぁルドルフ!!そんなことは分かったうえでウララだって加速しとんのや!!ウチらに出来んのは応援することだけやろ!!頑張れウララ!!日本の二連勝を見せてくれやぁ!!」
「っ、そうだ…そうだったな!頑張れ、負けるなハルウララ…!!頑張れ!!」
「残り300m!!ここでミサイルマンが領域に突入した!!一段目の加速!!ここで先頭はミサイルマンに変わったぜ!!」
「ウララもキッチリ最終コーナーの出口で領域に入ったわ!!行っ……ったなァ!?最高の加速やぞ!?あの距離でここまで行けるんか!?進化しとんなぁ!!!行けーーーーっ!!」
『うおおお残り300!!』
『ミサイルマンちゃん速いな!?』
『あと2回加速を残してるってマ?』
『だがウララがいった!!』
『ウララがいったー!!ウララがいったーーー!!』
『この加速……行けるか!?』
『頑張れー!!そのまま抜けーー!!』
『ウララ!!ウララ!!』
『ウララちゃんなら出来るぞ!!』
『走れえええええええええええええええ!!!!』
『いい加速…!!』
『これ加速止まらねぇな!?』
『これは間に合う!!行ける!!!』
『差し切れーーーー!!』
『差し切り!!差し切り!!』
「……伸びがこれまでのハルウララとは違う!!ぐんぐんと伸びる…凄まじいな!?まるで先日のフェブラリーステークスの、フジマサマーチを見ているような…!!」
「ホントによく伸びるな!?よっしそのままだーーーーー!!いっけええええーーーー!!!!ウララ、走れぇぇええええええええええ!!!!止まるんじゃねぇーーーっ!!!」
「残り200m!!ここでミサイルマンが二段目の加速ッ……けどウララが食いつくで!!!負けとらん!!もっと伸びろーーー!!行ってまえーーーーー!!!」
「だがミサイルマンも伸びる……!!残り100m、最後の加速が際どいか……!?」
『うわあああああああ行けえええええええええ!!!!』
『もうちょい!!もうちょい!!!』
『あとちょっとなんだーーーー!!!』
『止まるなウララーーー!!そのまま行けーーー!!』
『走れええええええええええええええ!!!』
『頭を下げてそのまま走り抜けろおおおおおお!!!ウララーーーーーー!!!』
『勝てーーーー!!負けるなウララーーーーー!!!』
『走れええええええええ!!!!』
『行けええええええええええええ!!!!!』
『勝ってくれーーーーー!!!行けるうううううううううう!!!』
『あとちょっとなんだーーーー!!!』
『うわあああああああああ!!!勝てえええええええええええ!!!』
『いけえええええええええええええ!!!』
『負けるなああああああああああああああああ!!!!』
『頼む勝ってくれええええええええええええ!!!』
『わあああああああああ!!!』
「負けるなーっ!!大穴ウマ娘になって見せろ、ウララーーーッ!!!エデンをアタシに見せてくれーっ!!!」
「行け、頑張れハルウララ!!君が、トレセン学園で…っ、誰よりも、君が勝てっ!!残り100mッ、これは……ッ!?!?」
「─────鬼を宿したかウララァ!!!まるであん時のオグリみたいな顔しよって!!よし!!そのままブチころがしたれえええええええええええ!!!行けやああああああああああああ!!!」
『際どい!!かなり際どい!!』
『残り50!!』
『いけえええええええええええええええええ!!!』
『いっけええええええええええええええええええ!!!!!』
『頑張れ!!頑張れウララ!!』
『ハルウララ頑張れーーーーーーーーーーーー!!!』
『行けーーーーーーーーーーー!!!』
『行ったあああああああああああああ!!!』
『ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーール!!!』
『行った!!行ったか!?』
『勝っただろ!!!勝っててくれ!!!!』
『うわああああああ際どいいいいいいいいいい』
『いや勢いはウララだろ!!』
『いってくれてる……はず!』
「っゴーーーーーール!!!ほぼほぼ並んでのゴールだったぜぇ!!いやー際どいっ!!最後ウララがすっげぇ伸びたしそのまま行ったか!?」
「……ふ、ぅー……いやはや、凄まじいレースだった。まさにこれぞ革命世代だな……あと3戦、心臓が持つかなこれは」
「全力で応援したったわぁ……あー、写真判定かー。いや、でも勢いはマジで勝ってたからな。あると信じたいで……」
「……お、あ、いや……あるなこれ、たぶん!ほら、走り終わった後のミサイルマンが意気消沈してるぜ!走った二人には分かるものがあるかもな!」
「…成程、確かに。ん、しかし楽観はできないぞ。スペシャルウィークの有マ記念のような例もある」
「黒歴史掘り起こしてやんなや。……お、ミサイルマンがウララを労わりにいったか?なにやらジェスチャーで意志疎通しとるで。お互いええ顔やな……いいレースだったわ。拍手拍手」
『いやー激戦だった』
『革命世代激戦になりがち』
『88888888888』
『接戦でもあったな…』
『8888888888888888888』
『革命世代のレース写真判定になりがち』
『独走を許さないからなみんな』
『でも今回はウララだろ!』
『だってよ…ハルウララなんだぜ?』
『今日のウララはファルコンにも勝っただろう』
『最高の走りだったわマジで…』
『最後の鬼気迫る表情超カッコよかった』
『ウララちゃんの新たな一面が見えたな…』
『鬼因子インストール!』
『素晴らしい先輩因子きたな……』
『ダート組のレース表情が殺伐になりがち』
『それがええんやろがい!』
『本気の現れだからな……』
「ん、二人の話は終わったかな………っと!!大歓声だぁ!!!どっちだ!?どっちが勝った!?」
「掲示板に……来たっ!!ハルウララだ!!!ハルウララが勝ったッ!!!」
「いィよっしゃあァーーーーー!!!チームJAPAN二連勝やぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!っしゃい!!しゃーい!!!見たかコラァ!!!」
『っしゃああああああああああああああああああ!!!』
『やったああああああああああああ!!!』
『ウララ頑張った!!』
『勝ったあああああああああ!!!』
『おめでとおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』
『偉い!!ウララ偉ーい!!』
『もう号泣よこんなん』
『ウララちゃんえらい…!!』
『タマ渾身のガッツポーズ』
『リアクション芸人か?ってくらい見事なガッツポーズで芝』
『テンション爆上がりだよこんなん』
『ほんっと偉い!!ウララすごい!!』
『よくやった!!』
『お、ウイニングランだ』
『うおー!!Vサイン!!』
『V!V!V!』
『ビクトリー!!』
『チームJAPAN二勝目……ってコト!?』
『間違いない』
『よ゛がっ゛だよ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!』
「決めてくれるぜウララのやつ!!至高のVサインだぜ……これでチームJAPANの二連勝だ!!うわーめでてぇな!!ほんっとーによくやったぜウララ!!」
「思わず、涙ぐんでしまうな……本当に、ハルウララは心を揺さぶるレースをしてくれる…!ティッシュを貰うぞ……」
「へへ……あーもう楽しくてしゃーないわ!!ほんっと、よくやってくれるわ革命世代!!……お、初咲トレーナーと合流して、インタビューに向かったか?楽しみやなそっちも!」
『ルドルフの目にも涙』
『ベルモントステークスで見た』
『もう見た』
『鼻は擤まないだろうな…』
『会長ですから』
『おせいそ…』
『ティッシュで拭うだけで終わって芝』
『お、インタビュー席に映像切り替わった』
『初咲号泣で芝』
『ご家族はおらんようやね』
『まぁ呼ぶの大変やしな それはそれで』
『二人きりのインタビューよ』
『記者「接戦を見事に制しました。今のお気持ちは?」→ウララ「あいきゃんのっとすぴーくいんぐりっしゅ!!」→初咲「(号泣)ちょ、ちょっとすみませ……(ハンカチで拭)自分は、もう、感無量で、言葉にならない。ウララは…(翻訳)」→ウララ「はい!すっごく嬉しいです!初咲トレーナーのおかげだよ!!」→初咲「(号泣)」』
『芝』
『芝』
『芝1200m左回り』
『ウララは芝走れんやろがい!!』
『これは芝だわ』
『大の大人が号泣しとる…』
『いやでも気持ちわかるよ…』
『初咲…もらい泣きしたぞ…』
『初咲…お前のそういう熱いところ好きだぞ…』
『初咲…ちゃんと英語翻訳してやって偉いぞ…』
『初咲…早くウララを抱きしめろ…』
「あっはっは!まったく初咲トレーナーはよーく泣くやつだぜ!!」
「ああ、でもいい涙だな……ウマ娘の事を心から想っているからこそ、溢れる涙だろう。熱いな、あの人は」
「猫トレとは別ベクトルでいいトレーナーやなぁ……微笑ましいわ。ウララも嬉しそうに笑っとるわ」
『記者「際どいレースだったと思う。勝因はどこに?」→ウララ「ひとりじゃ勝てなかった。けど、絶対に超えたい同期のライバルと、私を信じて送り出してくれた先輩と、一緒に練習してくれた仲間と、応援してくれたいっぱいの人たちがいて、みんなの想いがあって、勝てたと思う。みんなで掴み取った勝利」→初咲「(泣)ウララは誰よりも、人の気持ちを大切にする優しい子。みんなの想いに応えてくれる素晴らしいウマ娘です」』
『ちょっとコメントが俺の事泣かせに来てるんだけどぉ!!』
『あったけぇ……』
『みんなの応援が力になるってなんかウララちゃんらしい』
『つまり……俺たちの応援も力になってた…ってコト!?』
『そうだよ(確信)』
『いやでも一丸となって応援したからなんかそんな気してきた』
『ウララの笑顔でもう涙が止まらないんよ』
『こういうレースもいいよね……』
「いいよなぁ……あのウララからなんつーか、こういう難しい言葉が出てくるってことは、たぶん心底から想ってくれてるんだぜ、本当に」
「私達ウマ娘は、レースを走っていればわかるからな……本当に想いというものは力になるのだ。応援される声で、力が湧いてくる」
「やなぁ。家族に、ファンに、ライバルに……そういう想いが紡がれて、重なって、勝てたレースってのはどのウマ娘も経験するところやろな。勿論、それで負けて悔しい想いをすることもあるっちゃあるんやが。最後の一歩は、想いの差や」
『記者「最後に一言」→ウララ「えーと、ありがとうございました!!次は日本から3人走るから、またみんな応援してね!!」→初咲「若輩ながらもなんとか勝利のバトンを次に託せました。俺達チームJAPANはこっからが本番なので、日本の皆さま、また応援よろしくお願いします!ウッ(泣)」→ウララ「もー泣き虫なんだからー(初咲の頭をよしよし)」』
『許せんよなぁ…!!』
『初咲の野郎許せねぇよなぁ…!!』
『ウララちゃんに頭撫でられてよぉ!』
『そこを代われ初咲』
『いや代わるな何としてもウララの隣を死守しろ初咲』
『お前がウララちゃんのベストパートナーだ初咲』
『胸を張れ初咲』
『やり遂げて偉いぞ初咲』
『ウララちゃんのファンでもあるけどお前のファンでもあるぞ初咲』
『いつかダートでファルコンに勝て初咲』
『お疲れ様初咲』
「なんつーか、この二人は支えあってるよなー。勿論他のトレーナーだってそうなんだけどよ、同期の猫トレと比べてもなんか、別ベクトルの尊さ?っつーの。あるよな」
「ふふ……立華さんもウマ娘とは中々面白い信頼関係を築いているがね。初咲トレーナーの場合は、信頼に加えて、共に成長するというか……何だろうな、見ていてワクワクするような何か、かな」
「若い頃を想い出す……ってうちらがいうのも変なんやけどな。こう、トレーナーとウマ娘にとって大切なものを二人で積み上げてってる感じするなー。ええ関係やでホンマ。……インタビューも終わりやな」
「うおーし!!この辺でちと休憩入れて次のレースに備えるぜ!!次はドバイターフ!!芝1800m!!チームJAPANから出走するのは3人!!我らがスピカからヴィクトールピストと、チームカノープスからサクラノササヤキとマイルイルネルだぜっ!!!」
「次のレースはかつてない苦戦を強いられることだろう……しっかりと、みんなで応援していこう」
「ほな10分休憩入れたらまた再開や!!出すもん出してすっきりしとかんとな!!画面の向こうのアンタらもきっちりトイレ休憩すましとくんやで!!」
『熱いトイレ休憩助かる』
『恥じらい…とかないんですかねぇ』
『タマ…君はもう汚れ芸人なんだ』
『なんや』
『まぁ俺らも休憩入ろう』
『まだ2/5だからな』
『いやーでもチームJAPANマジで最高だ』
『既に2勝よ』
『これは全勝あるか…!?』
『あってほしいけど次とその次と次の次が超強敵揃いだからな』
『全部やろがい!』
『次がマジでやべぇんだ』
『俺たちは応援することしかできない……』
『それが少しでも力になると信じて』
『信じよう、祈る様に』