【完結】閃光と隼と風神の駆ける夢   作:そとみち

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179 活動記録⑥ 宝塚記念・帝王賞

 

 

 

 

 キタのメイクデビューについての記録を終えて、次は宝塚記念だ。

 このレースに出走するチームフェリスのメンバーは、エイシンフラッシュとアイネスフウジン。

 その他、革命世代からはヴィクトールピスト、メジロライアン。

 上の世代からはウオッカが2年連続の安田記念からのローテで参戦。

 

(やっぱり、凄まじい面子……だったわね。去年の有マ記念にも負けてない、グランプリレースらしいそれになったわ)

 

 世間でもこのレースの人気投票はそれはもう盛り上がった。

 革命世代はファルコンもハルウララも投票で人気上位に入ったし、勿論ササイルコンビも上位。ダイワスカーレットやベイパートレイル、デアリングタクトなんかも出走を希望する声があった。

 宝塚記念が走りやすい距離である2200mであることも理由の一つなのだろう。中距離はやはり優駿たちが走りやすい距離だ。

 

(……しかし、日本のグランプリレースはどうして距離が半端なのかしらね。2200mと2500m……あまりない距離よね、二つとも。歴史は知ってるけれど、その距離になった理由までは分からない……今度タチバナに聞いてみようかしら)

 

 私は日本で行われるグランプリレースの距離が、通常よくある2000mや2400mといった距離ではなく、端数を含んだレースであることに若干首をかしげる。

 別にそれが悪いというわけではないのだが、しかし日本でもこの距離のGⅠというのはこの二つだけである。

 意図的に距離をずらしているのだろうか?グランプリレースというその性質上、走り慣れない距離で実力を読ませないようにしている、などの理由があるのかもしれない。

 そこは後でタチバナにでも聞いてみよう。

 

 しかし、話題に挙げた、この距離。

 2000mレースよりも200m長く、2400mレースよりも200m短いこの距離が、今年の宝塚記念の結果を決めた。

 

(ウマ娘の領域。アイネスやファルコンみたいにどんな距離でも効果を発揮するものもあれば……最適な効果が出る距離がある領域も存在する。やっぱり、レースって簡単じゃないわね)

 

 私はレースを振り返るために、ネット上から宝塚記念の動画を見つけて、その再生ボタンを押した。

 

 

 

────────────────

────────────────

 

 

 

「………っはあああああああああああ!!!」

 

 

 ────────【Schwarze Schwert】×【Guten Appetit Mit Kirschblüten】

 

 

 エイシンフラッシュが、己の持つ武器、2つの領域の同時発動に成功する。

 残り600m地点で放たれたそれは、劇的な加速を伴い、さらにゴールまで加速し続ける、という相反する二つの属性を混ぜ合わせた至高のフェイバリット。

 この同時発動が成された今、例え先頭を走るアイネスフウジンが例の領域を発動したとしても、今度こそ風の壁を破り、追い比べに迫らせることなく、ぶち抜ける。

 先行の位置から加速するヴィクトールピストも、己の後ろから末脚で差し切ろうとするウオッカも寄せ付けないはずだ。

 

 

 ここが、()()()()()()ならば。

 

 

「……くっ………!!」

 

 宝塚記念が開催されるのは阪神レース場。

 このコースは最終直線は約400m。

 その前200mには、角度のキツいコーナーが残っており、しかし長く使う脚で十全な加速を果たすためにはエイシンフラッシュは残り600mの地点で領域を繰り出すしかない。

 直線に向けばその加速を十分に使えるし、レーンの魔術師とも表現されるクロスステップも刻めるのだが、しかし現在はコーナーの最中である。

 猛烈な加速を伴う二重領域発動(ダブルトリガー)の副作用で、遠心力が生まれ、コーナーを走るラインが外側に膨らむ。

 それは確かなロスを伴って、エイシンフラッシュの末脚に影を差した。

 

 

 そして、他の優駿たちも思い思いに領域に突入していく。

 

 

「大阪杯の二の舞にはならねぇっ!!ぶち抜いてやるぜ革命世代っ!!!おらあああっ!!」

 

 ────────【カッティング×DRIVE!】

 

 ────────【Into High Gear!】

 

 

「このコースなら、フラッシュ先輩の末脚は伸びない!いけるっ…!!」

 

 ────────【届いた祈り、叶った夢】

 

 

 その中でも特に注目の高い二人、ウオッカとヴィクトールピストがそれぞれ領域に突入した。

 先日目覚めた第二領域を既に使いこなすウオッカ。

 第一領域【勝利の山(サント・ヴィクトワール)】による牽制の無効化によりここまで溜め切ったスタミナを解放し駆け抜けるヴィクトールピスト。

 この二人が、最終直線に向かい更なる加速を伴う。

 

 この加速ならば抜ける。

 先頭を走るアイネスフウジンが暴風をまき散らし、加速したとしてもその前に差し切れる。

 否、追い比べを嫌い外に持ち出したフラッシュもいる。

 互角────────そう、この瞬間において、優駿たちは互角の条件となった。

 

 直線に向かい末脚の真価を発揮するエイシンフラッシュも。

 それに並ぶように加速を始めるウオッカも。

 その前の位置取りで先頭に迫るヴィクトールピストも。

 そんな優駿たちを、残り300m地点から暴風に巻き込まんとするアイネスフウジンも。

 全員が、グランプリレースに相応しい、頂点の走りに達していた。

 

 そして。

 その輝きをすべて粉砕する筋肉が、解き放たれる。

 

 

(──────この、距離では)

 

 

 焦げ付きそうな熱い吐息を漏らす、そのウマ娘は。

 

 

(──────この、宝塚記念では)

 

 

 己の筋肉の縛めを解き、爆発的なバンプアップを見せた、そのウマ娘は。

 

 

「──────()()()ッ!!!負けられないんだァァァッッ!!!!」

 

 

 メジロライアン。

 

 彼女が雄たけびを上げ、最終直線400mにて。

 

 

 

 ────────【金剛大斧(ディアマンテ・アックス)

 

 

 

 最大の効果を発揮する領域に、突入した。

 

 

 

『宝塚記念残り400mッ!!ここで一気に後続がアガってくる!!アイネスフウジン逃げ切れるか!!エイシンフラッシュが大外から…いやッ!!ここで来たぞ!!メジロライアンが来た!!最内から凄まじい勢いで加速するっ!!ヴィクトールピストが伸びる!アイネスフウジンが粘る!!ウオッカが……いやその後ろからライアンが速いッ!!ライアンが速いッッ!!力任せに加速して行くッ!!!』

 

 

(────────ッッ!!!)

 

 

 全員が、その筋肉の圧に驚愕する。

 これまでにも感じたその重圧、それをさらに上回る熱気。

 火傷しそうなほどの熱が、メジロライアンから放たれる。

 

「……負けないのっ!!はああああああああっ!!」

 

 ────────【零式・風神乱気流(ゴッドブレス=タービュランス)

 

 

 アイネスフウジンが残り300mでゼロの領域に突入する。

 メジロライアンの圧に加えて、暴風の王がスピードを根こそぎ奪う。

 その上で、残り200m地点から更なる加速を放つ、その脚も残している。

 そこからは根性で粘る────────と、思っていた矢先。

 

 

「ガアアアアアアアアアアッ!!!」

 

「─────ッッ!?」

 

 

 メジロライアンが爆発的な末脚で、アイネスフウジンを差し穿ちにかかる。

 

 暴風の壁すらこじ開ける、筋肉の圧。

 ヴィクトールピストの領域を除いて、ああ、世界初にして唯一……アイネスフウジンの暴風を正面から耐えきった存在が、ここに誕生した。

 

 メジロライアンは限界を超える加速の果てに、走マ灯のように己の想いを辿る。

 

 

(負けられない………負けられないんだッッ!!)

 

 

 ……去年、己が革命世代の一人に数えられる切欠になった、クラシック期での宝塚記念制覇。

 それは世間の目には劇的な史上初の奇跡と捉えられたが、しかしメジロライアンの中では、まだ腑に落ちていないことがあった。

 

 アタシが勝った宝塚には、革命世代の同期は誰も出走していない。

 同期がいたら、アタシは、勝てたのか?

 

 同期の誰もが「そんなことはない」と口を揃えて否定するであろう、メジロライアンだけが味わっていた葛藤。己の実力への不信感。

 確かに史上初、宝塚記念をクラシック期に制した。

 だが、その時に革命世代は誰もいなかった。

 私はまだ────────()()()()()()()()()()()()()()()

 

 悔しい。

 勝ちたい。

 幾度も敗北したエイシンフラッシュに、同室の親友たるアイネスフウジンに、チームフェリスに勝ちたい。

 ヴィクトールピストに、サクラノササヤキに、マイルイルネルに勝ちたい。

 己も革命世代なのだと胸を張って誇りたい。

 宝塚記念でのGⅠ勝利が、同期がいなかったからだ、と己の中に禍根を残したくない。

 

 そんな彼女の想いに、(ウマソウル)が震え、応える。

 

 この距離では。

 このレースでは。

 

 ────────絶対に、負けられない。

 

 

『これは凄まじい末脚ッ!!残り200!!!アイネスフウジンが抗うが……鎧袖一触ッ!!メジロライアンが抜け出したッ!!エイシンフラッシュ届くか!?いやっライアンが速い!!暴力的な加速を見せるメジロライアンッ!!これは決まるのか!?決まった!!これは決まった!!!圧倒的!!』

 

 

『今、メジロライアンが一着でゴーーーーールッ!!!強いッ!!宝塚記念の連覇を達成しましたメジロライアンッ!!昨年の偉業が奇跡ではなかったことを!!実力であったことを雄弁に表した!!!この距離は、2200mでは負けられないッ!!凄まじいラスト400mの超加速ッ!!グランプリウマ娘の貫録を見せつけたメジロライアンの勝利ですッ!!』

 

 

────────────────

────────────────

 

 

 私はレース映像を停止し、改めて宝塚記念の結果を振り返る。

 

(メジロライアン……あの子の領域は、2200m、最終直線400mの阪神レース場に見事にハマってた。その結果の勝利……いや、それだけじゃないわね)

 

 ライアンの領域は、300mから600mまで、加速する距離をある程度コントロールできるタイプだ。

 しかし、400m前後を振り絞って加速するのが一番効果を発揮する。

 ゼロの領域に至らなくとも、それ並の加速をたたき出す、彼女だけの力任せの超加速。

 それがレースにかみ合った、というのは間違いないだろう。

 なにせ、この宝塚記念はレコードタイムを1秒縮めたレコードだ。世界レコードまでコンマ2秒という大記録。

 ラスト2ハロン、400mのタイムが尋常ではない。アイネスにもフラッシュにもこの数字は出せないだろう。

 2200mという距離の特異性が、彼女の走りに合致していた。

 

(あと200m短い2000mだったなら、ヴィクトールピストが加速の前に出るか、アイネスが逃げ切れた。逆に、あと200m長ければライアンの加速は続かず、フラッシュが差し切った。……そんな感じ、かしらね。勿論、レースにifはないけれど……)

 

 レースの距離が違えば、それぞれの領域の発動タイミングは変わり、レースの展開も全く違ったものになる。

 しかし、そんな感想を逆に持ってしまうほどに……2200mという距離は、ライアンの距離だった。

 強かった。掛け値なしに。

 

(……ああ、いえ。ライアンはこのレース、どうしても勝たなきゃいけない理由があったものね。とても、とても大きなものが。このレースの結果は、想いの差ね……)

 

 そうして勝敗にかかる理由についても記録している中で、私はとても大切なその理由を思い出す、くすりと笑みを零した。

 そう、笑顔を零してしまうくらいに眩しく輝く、彼女がどうしても勝たなきゃいけなかった理由があった。

 同期に勝ちたいという強い想い。

 宝塚記念での勝利を、偶然という言葉では終わらせない、勝者の誇り。

 それよりも、とても大きなその理由。

 

 私は先ほど停止したレースの映像をふたたび再生する。

 ゴール後のウイニングラン、その途中でメジロライアンが外ラチに向かい、観客席……そこに立つ大きな巨体、小内トレーナーと、その隣に立つ女性に向かって歩いていくシーンだ。

 

 その女性は、メジロライアンの元トレーナー。

 5月上旬に無事にご出産を終えられて、体調も整い、赤ちゃんを連れて愛バのレースを観戦に来ていたのだ。

 ウマ娘として生まれたその子が、大歓声に驚いてわんわん泣いているのが映像にばっちり写っている。

 

 己の恩師に、その赤ちゃんに捧ぐレースの勝利。

 メジロライアンはこの日、負けられるはずがなかったのだ。

 

(ふふっ……仕方ないわね。何よりも尊い存在が、応援していたのだから。完敗ね)

 

 画面の向こう、大泣きしてしまった赤ちゃんを何度か宥めようとするライアンの姿に苦笑を零し、私は活動記録を書き終える。

 仕方ない。レースに絶対はないが、絶対に負けられないレースというものは存在するのだから。

 この日は、メジロライアンの日だった。

 

(……いいわね、赤ちゃんって。………私も、いつかは……そう、なるのかしら?)

 

 ふと、活動記録には関係のない方向へ思考が進む。

 私もウマ娘にして女だ。修道誓願は()()続いているし、トレーナーを目指した頃にはまったくそんなことは考えたことはなかったが……もう、私も大人である。

 いつか、ライアンのトレーナーのように、私も自分の子を抱くような、そんな将来が……あるのだろうか?

 

 

 _──あるに決まってんでしょ!?早くあのクソボケに想いを伝えなさいよ!!あの男は女の方から押さないと駄目だって!!

 _──ライバルは強敵よ!!ここは拙速を尊しとしなさい!!三年が終わってループを過ぎたら速攻誘うのよ!!SSにアイツも気がないわけじゃないんだから!!

 _──日本のウマ娘は温泉にトレーナーを誘って既成事実を作る文化が存在するらしいよ。SS、それでいこう。トレーナー同士の温泉慰安旅行、行けるって!

 _──女が子を成す。ヒトもウマ娘もそこは変わらねぇ。何よりも尊い文化の営みだ。そうして歴史は作られてきた。神すらそれを推奨してる。早くSSの赤んぼの顔が見たいぜ

 _──俺と同じ名を持つお前は、子を成すのが使命だ。俺は俺が生きるために子を成したが、お前はお前の愛の為に子を成せ。これは運命だ。

 

 

(………うるっさ)

 

 私に憑いてる友達と神父様と、あと何だか魂の声まで聞こえてきた気もするが、私はそれを意識してシャットアウトした。

 最近は私への心配事もあまり多くはなくなったようで、いつも静かに見守ってくれているのだが、しかし何故か恋愛事情になるとみんなヒートアップしてくる。

 ありがた迷惑というやつだ。

 私は私のペースで進めるんだから、もう少し落ち着いてほしいものだ。

 

 

────────────────

────────────────

 

 

(さて……あとは6月末の帝王賞についても、書いておかないとね)

 

 私は白湯を飲み口を潤してから、改めて6月の最後のレースについて記述することにした。

 スマートファルコンが出走した、帝王賞。ダート2000m。

 彼女の復帰戦となるGⅠレース。

 

(……ただ、まぁ。このレースについては、内容はシンプルね……レースによって起きた社会現象の方を先に記載するべきかしらね)

 

 レースの映像のリンクを活動記録に添付するが、このレースはおおよそ想像通りだったと、と言っていいだろう。

 タチバナと私が細心の注意を払い、リハビリを行い、体を仕上げ直したスマートファルコンは、6月の頭には全快し、以前のような力強い走りを取り戻していた。

 

 神話の世界レコードを刻んだ革命世代のダートの優駿。世界最強のウマ娘。

 そんな彼女が久方ぶりに走るダート2000mというレースに、大井レース場は観客が満員を超えて、モノレールと運河を挟んだ向こうの大井陸上競技場、大井スタジアムなどのスポーツ施設まで視聴スペースが作られるほどだった。

 この日の周辺の商店街、お店は驚くほどの観光、営業記録を上げたらしい。

 ダートへの関心が高まっていることの証左でもあった。

 

(夜に開かれるレースだというのに、大盛り上がりだったわね……ま、当然だけれど)

 

 さて、そんなレースの内容だが、先に記してしまうと、当然のスマートファルコンの一着。

 流石にあの伝説の世界レコードには及ばなくとも、2000mダートを2分切りする速度で駆け抜けレースレコードは達成した。

 ライバルとなるダートウマ娘としては、チームカサマツからノルンエースが挑みに来ていた他、アグネスデジタルもダートに脚を併せて出走していたが……この二人は、スマートファルコンに及ぶことはできなかった。

 中盤で領域を発動したのちに、息を入れたところで、ノルンエースもアグネスデジタルも相当距離を詰めたのだが……息を入れさせる間も与えなかったマジェスティックプリンスの時とは違う。

 最後まで駆け抜けられる脚を残した上で、覚醒したゼロの領域に突入し、スマートファルコンがぶっちぎってゴールした。

 

(……砂の上の最強。まさしく砂塵の王、ね。2000m以上じゃ無敵……一番脂がのっている時期だしね)

 

 この子を止められるものは、世界を見渡してもそう多くはないだろう。

 強いてあげるならば、可能性があるのは二人。

 

 三度目のリベンジを誓い、アメリカで今年も連勝を重ねているマジェスティックプリンス。

 

 そして────────勝利への執念を、想いを重ねる、ハルウララ。

 

(……日本のライバル、世界のライバル、と言った感じかしら。まぁ、この時期ではまだウララの実力は積み重ねている最中、と言ったところだけれど)

 

 帝王賞への記述を終えたところで、私は改めて、日本のファルコンのライバルであるハルウララの事について追記する。

 ハルウララは、ドバイを終えて脚の疲労も抜いた後……地方の交流重賞を中心に、短距離からマイルの距離のレースに出走していた。

 来年からGⅠに設定される5月のかしわ記念にも出走し、見事な実力勝ちの一着を決めている。

 また、4月開催の東京スプリントなど、短距離レースに集中して出走し、それら全てで見事な一着だ。

 愛され系のウマ娘である彼女が地方巡業することで、地方のダートもかなり活性化されるという副次効果も生まれていた。

 

(……レース勘。レースで勝利を掴むための、仕掛け処のタイミング、それを感じとる経験。それを積んでいるようだったわ。特に短距離レースではその勘が重要になる…。それにあの子の脚はかなり頑丈だから、連戦でむしろ研ぎ澄まされるようだった……スマートファルコンとの勝負を見据えて鍛えているのがはっきり見て取れるようだったわね)

 

 だが、ハルウララの……初咲トレーナーの瞳には、砂の隼が映っていた。

 すべてのレースは、砂の隼に勝つための経験に。

 いつか必ず、勝つんだと、そう叫び出しそうなほどの熱意が、彼女たちにあった。

 

(……この辺は、また()()()の活動記録で書くことにしましょうか)

 

 だが、その時はまだここではない。

 それを記すのは、夏を終えた先で、砂の隼と早咲の桜がぶつかり合う、その時に。

 

(……よし、これで6月分は書き終わった。次は7月と8月の夏合宿ね……ここもまぁ、色々あったわ)

 

 私は一度活動記録を上書き保存して、軽く休憩をとることにした。

 

 

 







(サウジカップデーの感想)
いやー面白かった!!リアルタイムで見れてよかった!事実は小説よりも…って感じです!日本馬すごい!
日本の開幕二連勝はテンション爆上がりしましたね!

バスラットレオン君まず先駆けたる逃げ切りお見事!ところで君GⅠレースで落馬してたよね?
続いてシルソニ君流石のステイヤー!君もGⅠレースで落馬してたよね?バックドロップまで決めてたよね?
(レーンちゃん)<あらーっあの子大丈夫かなーっ(例のシーン)をよく覚えてます。
この辺りで作中のぱかちゅーぶ視聴者みたいな気持ちになってました。

ユーイチ騎手のラストランはお見事でした…思わず泣いてしまった。アメリカダート馬はつよいなぁ。

そんでもってパンサラッサああああ!!!
すっげぇ。令和のツインターボになり令和のサイレンススズカになり、とうとう令和のスマートファルコンになって令和のアグネスデジタルになり、そして世界のパンサラッサになった。
唯一無二のおうまさんがまた一人出てきてしまった。すげーや。
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