菊花賞を終えた翌々日。
俺たちはチームハウス内、それぞれ飲み物を飲みながらチームでミーティングを実施していた。
つい先ほど、記者たちに囲まれたインタビュー会を終えたところである。
そこで、次走の発表などもすべて済ませてきた。今は勝負服からジャージに着替えてもらい、ソファでくつろいでもらっているところだ。
「…フラッシュの脚は2週間の安静でよくなるから、それまでは生活でも無茶しないようにな。ジャパンカップは見送って…有マ記念に備えよう。今の君なら、勝てる」
「はい。生活についてはスケジューリングも済んでおりますので問題ありません。有マ記念ではヴィクトールさんとの再戦ですね」
「ああ。彼女も海外遠征を経て、間違いなく強くなってきているだろう。グランプリだから他にもシニア級のウマ娘達が続々集まってくる。油断は一切できないな」
菊花賞の後に病院でフラッシュの脚を診察してもらったところ、やはり炎症を伴う筋肉痛を発症してしまっていた。
通常の練習でなる…ジュニア期に行っていた地固めによる練習で発生した筋肉痛とはその種類が違う。炎症が強くなり、しっかりと安静にして治さないと癖になる可能性がある。
2週間は走る練習は一切させずに、プールを用いて炎症を抑えるようにプランを組んでいた。
次走に予定していたジャパンカップについては、見送ることにした。
これは前からも相談していた通りである。俺は基本的に、ウマ娘の脚にはできる限り負担をかけたくないのだ。
今回の様な軽いケガならまだマシだ。骨折や、走れなくなるような怪我をしてしまうのが一番怖い。そうならないために出来る限り脚の負担を減らしたい、と言うのが本心である。
その上で、絶対に走りたいレースがあれば、それに出走できるように脚を調整するのがトレーナーの仕事なのだ。
フラッシュの脚は11月末近くから、有マ記念に向けて仕上げていくことになるだろう。
「さて…続いてだが、アイネスはフラッシュと代わるようにしてジャパンカップに出ることになった。2400mだからな、中距離レースでも長丁場だ。脚を仕上げていくぞ」
「はいなの!マジェプリちゃんには負けてやらない!…勝ちたいの、なんとしても」
続いてアイネスだが、菊花賞の後に希望があった通り、次走はジャパンカップに決定した。
フラッシュが出走をキャンセルしたその悔しさを持って…という理由もあるし、2400mの東京レース場というシチュエーションをアイネスが希望したのも大きい。
今のアイネスは、まず自分が走る理由…走りたい、という気持ちを取り戻す必要がある。そして彼女に生まれたその衝動、ジャパンカップで走りたいというその気持ちを、俺は大切にすることにした。
次に、勝ちたいという想いを持たせてやりたい。
もう少し表現すれば、アイネス自身が持つ勝ちたいという想いを、しっかり走りに乗せられるようにしてあげたい。勝ちたいのに走りにためらいが生まれているのが今の彼女の不調の大きな要因だ。
その、走りに躊躇いが生まれなくなるほど強い想い…それをアイネス自身が持ってほしいし、俺も彼女にとって重荷にならない範囲で、想いを伝えるつもりである。
一応自分なりに、ジャパンカップに挑む彼女がより好走できるように、既に色々手を打っていたりする。
まずは彼女のメンタルを、レースに挑むまでしっかりとケアし整える事。また当日にできることも一つ考えていた。
今、うちのチームで一番のスランプを抱えているのは彼女だ。出来る限り寄り添ってやりたい。
その旨はフラッシュとファルコンにも話を通している。二人の練習に影響が出ない範囲で、アイネスが復調するまで集中的に見たいと伝え、了承を取っている。
SSにも色んな部分で手助けをしてもらうようお願いしている。
フラッシュの次走がだいぶ先で、ファルコンについては油断はできないが本人のモチベーション的にも大きな心配が不要な状況であることから、まずアイネスの不調を解消するためにチームとしても頑張っていきたい。
俺たちはチームだ。
チームの誰かが困っていれば、みんなで助けあっていきたい。
「アイネス、いつでも、どんなことでもいい。困ったり悩んだりしたことがあればいつでも相談してくれよな。俺に言いにくければSSだっていいし、二人にだっていい。君をまず、ベストの調子でジャパンカップに送り出す。そして…勝つぞ」
「ありがとなの、みんな…うん、あたしも勝ちたい。あたしの走りを取り戻すんだ…!」
「アイネスさん、いつでも相談してくださいね。私もジャパンカップでアイネスさんが勝って、そうして有マ記念で共にまた競い合えることを望んでいます」
「調子が悪い時の辛さは分かるつもりだから…いつでも力になるからね☆!」
「デリカシーが必要な話をしたけりゃアタシに相談しなァ。タチバナはレースや指導じゃあいい事言うけど女性の機微にゃあ鈍感だからな」
「否定はできないけどひどくない?」
SSに酷評された内容に憮然とした顔で突っ込むと、チームハウス内に笑い声が生まれた。
ううん。しかし否定はできない。過去の世界線でもこの世界線でも、色んな人に「そういうとこだぞ」って言われてるしな。
1000年近く生きていても女性のそういう繊細な部分は謎だらけだ。世界の神秘である。
「こほん。…さて、あとはファルコンが来週にJBCだな。マイル戦に挑むことになるが…出走メンバーを見ると強敵と思われるのはまずはカサマツ3人組、かな」
「うん☆!ウララちゃんやマーチ先輩と一緒できなかったのは残念だけど…まずは先輩たち3人だね!遠慮も容赦もするつもりはないよ…!」
「そうか…その意気だ。世界の隼を日本にも刻み付けてやろう」
続いて、直近でレースに出走するファルコンの出走予定を確認する。
11月の初週にあるJBC、そこでレディスクラシックに出走することになる。現時点で同じレースに出走するウマ娘の中には、ノルンエース、ルディレモーノ、ミニーザレディのカサマツ3人組の名前があった。
それぞれマイル戦を得意とするウマ娘である。ウララは以前初咲さんが言っていた通りJBCスプリント、短距離のGⅠに出走し、フジマサマーチはJBCクラシック、中距離のGⅠに挑んでいた。
フジマサマーチはクラシック期の地方に在籍していた時に、ジャパンダートダービーの2000mでも一着を取っている。北原先輩と彼女の執念が仕上げた中距離への適正は他の一流ウマ娘と比較しても一切遜色がない。
そしてウララもマーチも領域に目覚めている。勝利の可能性は高い。
彼女たちとGⅠで決着をつけるのは、12月のチャンピオンズカップになりそうだ。
無論、そこに至る前のこのJBCで勝利を零さない様に、俺もあと2週間、ファルコンの脚をしっかりと仕上げていこう。
「よし。みんながそれぞれのレースで勝ちきれるように…これからも頑張っていくぞ!」
はい!と元気よく3人が返事をして、チームでさらに戦意を高めていった。
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さてそれじゃ今日の練習だ、と準備を始めようとしたところで、俺のタブレットに通知が飛んできた。
LANEによるもので、たづなさんからだ。何だろう?
「ん……お。うお。マジか」
「?どうされました、トレーナーさん?」
俺はその通知を読んで、思わず声を出してしまった。
フラッシュが気にして声をかけてくれるが、俺は少々悩んでから、その内容を皆に伝える。
「いや、さ…なんか、今。マジェスティックプリンスがトレセンに来てるらしい。一人で」
「え…!?一人でですか!?」
「プリンスちゃんが!?」
「すげぇ度胸なの…殴り込みなの」
「あー…いや、アイツならそういうのやるわ。まっすぐにバカだからなァ…」
たづなさんからの連絡は、アポなしでいきなりマジェスティックプリンスが学園にやってきてフェリスに挨拶したいと言っているという、そんな連絡だった。
流石である。アメリカでもそんな感じはしていたが、彼女は基本的にまっすぐやりたいことをやるウマ娘のようだ。
個人的にはそういうウマ娘は嫌いではない。いきなり来たのはびっくりしたが、まぁ、別に何かうちのチームが不都合を受けているわけではない。たづなさんの胃だけが心配だな。後でまた愚痴呑みに付き合おう。
「俺たちに会いたいらしいよ。大丈夫ならチームハウスまで連れていくけどどうするか、ってさ」
「……どうしましょうか?私は特に問題はないですが…」
「うー☆ファル子は前の約束反故にしちゃってるからなぁ…!いや謝る機会が出来たと思えば…?」
「あたしは全然オッケーなの。むしろこっちから宣戦布告なの!」
「アタシも構わねェぜ。アイツとの付き合い悪くなかったしな…」
会いたいという話だったのでどうするかみんなに相談したが、ファルコンを除いてとりあえずOK。
ファルコンにも改めて聞けば、あの熱戦を走った戦友でもあるし、OKとのことで、俺はたづなさんにLANEを返した。
少し待つと、たづなさんが連れてきたのだろう、チームハウスをノックする音が響く。
「どうぞ。みんな揃ってますよ」
「失礼します。マジェスティックプリンスさんをお連れしました」
『ハーーーーーッハッハッハ!!久しぶりだねファルコン!!我がライバルにして友よっ!!ジャパンカップでは楽しみにしているよ!』
「プリンスちゃん久しぶりー!元気そうだね!ごめんね何言ってるか全然わかんないけど☆!!」
『…私、通訳した方がいいかしら?』
『適宜頼むよ。…やあマジェスティックプリンス、ようこそトレセンへ。まずはお茶でもどうだい』
『おや、これはご丁寧に。ケットシー、貴方へもリベンジするために遥々日本へやってきたよ!サンデーサブトレーナーもお久しぶりです!御健勝のようで!』
『ええ、久しぶりね。……とりあえず落ち着いてソファに座りなさい、プリンス』
嵐のような元気さでチームハウスにやってきたマジェスティックプリンスに俺は苦笑を零し、来客としてソファに座らせた。
フラッシュにコーヒーを淹れてもらうようにお願いして、俺たちはそれぞれ着座する。たづなさんは後でまた理事長室に連れてきてくださいと話して帰っていった。
『マジェスティックプリンスさん、砂糖とミルクはどうされますか?』
『両方ともお願いするよ!苦いのが駄目でね!』
『貴方、相変らず子供舌ね…』
『…さて、マジェスティックプリンス。今日はトレセン学園にようこそ。こうして来たのは、ファルコンへの宣戦布告かい?』
『そうだとも、ケットシー!ああ、私の最大のライバルにして目標であるスマートファルコンに、日本で借りを返すためにね!今日の調子を見ても、しっかりと備えていることは分かる!素晴らしいレースになりそうだっ!!』
『そっかぁ~…』
どうやらマジェスティックプリンスはスマートファルコンがまだジャパンカップに出ると思っているらしい。
そりゃそうだよな。スマートファルコンの今後のレースについて記者に発表したのはついさっきの事だ。以前からJBCに出ることは伝えていたが、その後チャンピオンズカップから東京大賞典のダート路線に出ることはまだ世間は知らない。
すまない。俺は申し訳ないという気持ちを込めて表情を作り、その事実を伝えることにした。
『ごめんな、マジェスティックプリンス。うちのファルコンだけど、ジャパンカップには出ないんだよ』
『ハッハッハ、そうだろうとも、またあの世紀の激戦を……ってええーーーーーーっ!?出ないのかい!?ファルコン、どうしてしまったというんだ!?』
「ふぇ!?さ、サンデーさん!?通訳お願いしまぁす!!」
「おォ任せろ…」『…プリンス。スマートファルコンは日本のダートの地位を上げるという大いなる目標があって、今はそれに集中しているのよ。だから今年はジャパンカップは諦めたの。貴方とはいつか必ずどこかの砂の上で決着をつけたいと思ってる……って言ってるわ』
『うんうん』
俺はSSの素晴らしい意訳に頷いて同意を示した。
嘘は言ってないはずだ。ファルコンは日本のGⅠをすべて制覇するのが夢で、その中でダートへの注目度を上げたいという想いもあるし、実際それで世間が、URAが現在ダートの待遇改善に動き出している。
広義的に見れば嘘ではない。OK。頼むからこれで納得してくれマジェプリ君。
『おお…!ファルコン、君はレースの勝利と言う目の前のそれよりも、より大きな夢を持って走っているというのか!!なんと高潔な精神…!!』
「う、うんうん☆イエスイエス☆」
『そうだな。君と走れないことは心から寂しがっているよ…またいつか、競い合える日が来るのを楽しみにしてるって言ってる』
『そうね。来年、またどこかの日本のダートにいらっしゃい。そこで決着をつけようって言ってるわ』
「なんだか私が言ってないことまで意訳されてないかなぁ!?」
『そうか…ならば、またいつか同じゲートに入れるその日を楽しみにしていよう!!だがそうなると、ジャパンカップは私の独走になってしまうのが寂しいがね!ハッハッハ!!』
『…どうかな?日本には、隼の他にも強いウマ娘がいるんだぜ?』
一先ずファルコンのジャパンカップ未出走の件についてはマジェスティックプリンスを何とか納得させることに成功した。
しかしその後に自意識高めの彼女が続けた言葉には、俺も言葉を返しておいた。
『シニア級にも優駿たちが集っているし…うちのチームからは、アイネスフウジンが出る。彼女も逃げを得意とするウマ娘だ。俺が仕上げる彼女が、君に挑むよ』
『…ほう?では、ケットシーへのリベンジの機会は残されているということだね。…そちらの方かな?』
『ん。…アイネスフウジンはあたし。当日は、絶対に負けない。負けたく、ない。よろしくね、マジェスティックプリンス』
『ふむ。ああ、こちらこそよろしくお願いするよ!チームフェリスのウマ娘だ。ケットシーの、そしてサンデーサブトレーナーの教えを受けるウマ娘に対して、私はもう二度と油断はしない!全霊をもって叩き潰してあげようとも!!』
アイネスが俺の言葉に続いて、拙い英語で宣戦布告をし、それを正面から受け止めてマジェスティックプリンスがハーッハッハ!と高笑いをして返した。
その態度は相変らずと言った高飛車な雰囲気だが、しかしベルモントステークスの時に見えていた若さと言うか、甘さが消えている様だ。あの敗北を経て、彼女もまた成長したといったところか。
彼女の脚も、明らかにベルモントステークスの時よりも仕上がっている。領域無しでも好走を見せることがうかがえるその脚。
強敵だ。掛け値なしに。
『ああ、あとは当日にとっておこうか。…しかし、君がこんなに早く来日するとは意外だったな。脚を芝に合わせる時間が必要だったのかな?』
『おやおや、ケットシーの戦術には乗らないよ?私も迂闊に自分の戦略を口にするほど愚かではないさ!サブトレーナーにも話さないように言われているしね!』
『ん…?プリンス、もしかして、貴方…サブトレーナーと一緒に来日してる…?』
『そうですよ、サンデーサブトレーナー。チームトレーナーはアメリカに残っていて、私の来日には今の新しいサブトレーナーがついてきてくれています。……あれ?本人から聞いていませんでしたか?』
『…聞いてないわよ…!!アイツ、クソっ、ちゃんと教え子の手綱は掴んでおきなさいよ…!』
そうして話は色々と膨らみ、マジェスティックプリンスの来日についてになった。
流石にここで彼女の走りについての情報は引き出せなかったが、しかし一つ情報を得た。彼女はチームトレーナーと共に来日したのではなく、付き添いはサブトレーナーのようだ。
しかしその話になったところでSSの眼が曇った。どうした急に。
『SS?何か、心当たりが────────』
『────────すみません!!ここにうちのバカが来ていると聞いてっ!!!』
しかしそれを聞き出す前に、その原因、彼女のチームの今のサブトレーナーがたづなさんに連れられてやってきた。
ああ、彼女は以前見たことがある。ファン感謝祭で出会った顔だ。あの時日本に来ていたのは、宿泊先などの下見も兼ねていたのだろう。
イージーゴア。
アメリカGⅠ9冠のウマ娘で、今はアメリカでトレーナー業をしている彼女が、マジェスティックプリンスを迎えにやってきた。
『……ゴア!トレーナーなら自分の教え子ちゃんと見ておきなさいよ!』
『ごめんねサンデー!この子ホントに勝手に一人で動くから…こら!プリンス!!せめてどこかに行く前に私に一言伝えてから行きなさい!!探したのよ!?』
『ハーーーっハッハッハ!申し訳ありませんゴアサブトレーナー!しかし、ファルコンに会いに行けると思うと脚が勝手に動いてしまっ───ン゛ミ゛ッ゛!!??』
全くもって反省の色が見えないマジェスティックプリンスの頭に、イージーゴアの鉄拳が突き刺さった。
イージーゴアの身長は190cm超え。アメリカンなビッグサイズのウマ娘である。
その巨力、いかなるウマ娘も拒めない。
すごい音でしたね。レースに影響がないといいのですが。
『はぁっ……ごめんなさいね、ケットシー。ウチのウマ娘が迷惑をかけたわ』
『いや、気にしてないよ。ファルコンという戦友に会いに来てくれたんだ、可愛らしいもんさ。こちらから宣戦布告もできたしね』
『そう言ってもらえると助かるわ。今日は騒がしくしてごめんなさいね、みんな。お邪魔しました』
ひょいっと気絶したマジェスティックプリンスを肩に抱えて、イージーゴアが頭を下げる。
気にしないでよい、と伝えて、苦笑と共に彼女らを見送ろうとしたところで、SSが口を開く。
『…ゴア。あんた、この近くにホテル取ってるの?』
『ん、ええ。東京レース場からも近いからね。練習場は芝のある公共の所をしばらくレンタルして、そこで芝の走りを仕上げるつもりよ』
『そう。………夜に暇だったら一回くらいは食事に付き合ってあげる。連絡ちょうだい』
『……!!そうね、サンデーから誘われるなんて嬉しいわ!連絡するからね!!』
急にてぇてぇが来るやん。
SSとしても、イージーゴアは特別なウマ娘なのだろう。
現役時代も、トレーナーになった今も、SSにとってイージーゴアは最大のライバルであるとともに戦友でもある。
そうした深い仲になれる友を持てることは尊いものだ。
永遠の時を揺蕩う側の俺が、絶対に手に入れられない物。
これからも二人には末永く仲良くあってほしいものだ。
そうして騒がしかった小台風が去り、チームハウス内に静寂が戻った。
「…………うん。すごかったな、色々」
「元気でしたね、マジェスティックプリンスさん。相変らず、強敵になりそうです」
「うー☆ファル子、トレーナーさんたちが何て言ったのかのほうが気になるぅ…!」
「…直に会えてよかったの。勝ちたいって気持ちがさらに増したから…よーし、ファル子ちゃんに続いてあたしもやってやるの!!」
「その意気だぜアイネス。元教え子ではあるが…ゴアも来てるんじゃアタシも容赦しねェ。絶対に勝つぞ」
しかし、彼女の誤解と言うかファルコンの出走についても納得させられたし、アイネスもさらに戦意を増すことが出来て、こちらにも得るものがあった。
負けない。
ジャパンカップで勝つのは、チームフェリスの風神だ。
そうなれるように、さらに練習に気合を込めていこうと改めて俺も己に誓うのだった。
なおJBCですが、半ナレ死です。すまんやで。
ダート組の本番はチャンピオンズカップになります。