岡山発特急「やくも」の殺意   作:新庄雄太郎

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そして、第2の事件は手配中の痴漢だった。


第3章 第二の殺人

「尾山は、広島へ行って何をしていたんだね。」

 

と、高杉は言う。

 

「新しい、冷凍食品の商談だそうです。」

 

「ほう、何を企画するんだ。」

 

「園山秘書の話では、冷凍で作るカキフライを企画してたそうです。」

 

「それで、広島の方は。」

 

「ええ、今広島県警に確認してもらったところ、尾山は一昨日に広島へ行き、ホテルで一泊していた事は確認されています。」

 

広島県警では、尾山社長がホテルで1泊していた事を確認した。

 

「と言う事は、広島へ行ってその後に岡山から特急「やくも」に乗ったんだな。」

 

「はい、岡山駅で駅弁買いに来たのを店員が確認されています。」

 

「ほう。」

 

「と言う事は、尾山は出張の後に出雲へ行ったんだと考えてもいいな。」

 

「ええ。」

 

「それで、尾山はいつ広島へ行ったのか。」

 

「ええ、確か14時ごろに東京駅で新幹線に乗ったと、園山から聞いています。」

 

「ほう。」

 

尾山社長の足取り

 

東京発9時07分 東海道・山陽新幹線「ひかり7号」に乗車

 

広島着13時38分 下車

 

牡蠣養殖の沖田水産で商談、広島市内のホテルで1泊。

 

広島発10時04分 東海道・山陽新幹線「ひかり6号」に乗車

 

岡山着10時48分 下車

 

「岡山から、特急「やくも」に乗って出雲に行く途中で毒殺された。」

 

「と言う事は、犯人は偽の車内販売員に変装して毒入りのマスカットジュースを渡した。」

 

「そうなの、高山。」

 

「ええ、グリーン車ではこんなサービスはしていないと職員が言うんです。」

 

「なるほど。」

 

「岡山で分かってるのは、そこまでです。」

 

「ほう、そうか。」

 

と、高杉は言った。

 

そして、尾山社長が殺害の後に又も青酸カリの毒殺事件が起きた。被害者は寺田 努さん28歳。

 

「又毒殺か。」

 

「ええ、今度は東京の新宿のラブホテルだそうです。」

 

「あっ、この人。」

 

と、高山は驚く。

 

「どうした、高山。」

 

「この人、中央線の痴漢だ。」

 

「えっ、それ本当か。」

 

「ええ。」

 

「俺たちが追ってる痴漢だ。」

 

「でも、どうして毒殺されたんだ。」

 

2つの事件はどこかでつながっているため、南は所轄の新宿中央警察署へ向かった。

 

「えっ、犯人は女性ですか。」

 

「ええ、年齢は25-27ぐらいだ。」

 

「それで、被害者は恋人又はガールフレンドは?。」

 

「いや、寺田はいないよ、最近までは務所にいたからね。」

 

「えっ、刑務所、何をしたんですか。」

 

「傷害致死だよ、2年前にゲーセンで対戦した時にお金を要求し、けんか相手の男子高校生にキックと頭突きでおい、3日後に脳出血で死亡しました。」

 

「それで。」

 

「彼は、懲役2年3ヵ月の実刑を受けました。」

 

「ほう、傷害致死に指定は軽い刑ですね。」

 

「ええ、彼は初版だったため情状酌量があったそうです。」

 

「ほう。」

 

そして、新宿中央署へ戻ってきた南は、高杉班長に報告した。

 

「何、寺田が前科があった。」

 

「ええ、寺田は傷害致死で懲役2年6か月の実刑を受けています。」

 

「そうか。」

 

「後、犯人は女性の可能性があります。」

 

「ほう。」

 

「でも、どうやってマスカットジュースを上げたかだ。」

 

「そこですよね。」

 

「ええ。」

 

「よし、高山、小海、特急「やくも3号」に乗るぞ。」

 

「ええ。」

 

「乗りましょう、犯人はどんなトリックを使ったかだ。」




犯行は可能なのか、南と高山達は特急「やくも」に乗って見ることにした。
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