良く晴れた日の昼。
メジロマックイーンは普段から仲良くしている友達らと別れ、足早にトレーナー室がある東棟へとやってきた。
彼女は今から自分が愛して止まず、一心同体と誓った担当のトレーナーの元へ行き、彼と甘いランチタイムを過ごす予定なのだ。
「トレーナーさん、貴方のメジロマックイーンが参りましたわ!」
ズババンと扉を開けるメジロマックイーン。
対してトレーナー室の主はそこにいなかった。
「あら、トレーナーさんは何処へ?」
キョトンと小首を傾げるメジロマックイーンだったが、すぐに愛しのトレーナーの足音を耳がキャッチする。
振り向けば廊下の角を丁度トレーナーが曲がってきたところだった。
「トレーナーさん!」
感極まってトレーナーの元へ走り出すメジロマックイーン。
そんな彼女をトレーナーは優しく受け入れ、たった数メートルの距離だというのに、彼女をエスコートしてトレーナー室へ向かうのだった。
◇
ランチタイムを終え、メジロマックイーンは超が付く程の絶好調。
何故ならトレーナーが用意した低カロリースイーツの新作がとても美味しかったのと、彼がそれを自分のためだけに手掛けてくれたからだ。
彼のスイーツの腕前はもうメジロ家の料理人並みで、一部は当家の料理人へレシピを渡している程。
「トレーナーさん、私は幸せですわ♡」
「喜んでもらえて何よりだ」
「うふふっ、トレーナーさんは私を幸せにする名人ですわね♡」
「幸せにすると誓ったからね」
「もう、そんなことを真面目に……ズルいですわ♡」
食後のティータイム。長ソファーに肩寄せ合って座る中、トレーナーの真摯な言葉にメジロマックイーンは思わず頬を赤くする。
「ほっぺに美味しそうなリンゴが実ったね」
「うぅ、意地悪しないでくださいませ……」
「意地悪だなんて酷い言い方だなぁ。こんなに好きなのに」
「っ……私に意地悪して楽しいですか、トレーナーさん?」
顔を真っ赤にしてムッと睨みつけるメジロマックイーンに、トレーナーはどこ吹く風。
「楽しいよ。こんなに可愛い君を見られるんだから。好きだよ、マックイーン」
「…………」
「好きだよ、マックイーン」
「そ、そう何度も言われずとも、しっかり聞こえていますわ……」
「でも、マックイーンからは言ってくれないから」
「そ、そんなことありませんわ! そもそもトレーナーさんが言い過ぎなのです!」
「マックイーンが言ってくれない分、俺が言わないとって思ってね」
「〜〜ッ! いいですわ! 私もメジロ家のウマ娘! 売られたケンカは買いますわ!」
「お〜、いくらで買ってくれるのかな?」
「そんなの決まってますわ!」
メジロマックイーンはそう言うと、トレーナーの左腕に両手を絡める。
「私の一生で、です♡ ですので、トレーナーさんの一生分も私の物ですわ♡」
「好きだよ、マックイーン」
「私もですわ♡ お慕いしております、トレーナーさん♡」
「で、それだけ?」
「へ?」
「もっと言ってくれないの?」
「〜〜〜っ」
「好きだよ、マックイーン」
「トレーナーさんには敵いませんわ……♡」
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