穏やかな休日。
久々の休みを過ごす男女が一組。
「トレーナーさん、はい、あーん♡」
「あむ……うん、今回のちゃんこも真にボーノ!」
「えへへぇ、良かったぁ♡ いっぱいいっぱい、トレーナーさんのことを想って煮込んだからね♡」
ヒシアケボノと担当トレーナーは彼の暮らすマンションの一室でお家デートならぬちゃんこ鍋デートをしている。
食べ歩きデートや美味しい食材集めデートも良くするが、今回は久々のお休み。
なのでヒシアケボノはとことん愛するトレーナーを癒やしてあげたいのだ。
◇
「はーい、トレーナーさーん♡ ギューッ♡」
「ブラーボー……」
食事が終われば、今度はヒシアケボノによるサンドイッチタイム。
後頭部は中等部とは思えないムチムチの太ももの感触。そして顔面にはこれまた中等部とは思えないふわムチなヒシアケボノ山脈の感触。
これだけでトレーナーとしては癒やされて、骨抜きになり、腰砕けになる。
「いっぱいいっぱい頑張ったねー♡ だからいっぱいいっぱい癒やしてあげるからねー♡」
「ああ……ボノたそにダメにされるぅ」
ムギュ……ムギュ……と愛バからの癒やしの暴力を受け、仕事の疲れが吹き飛んでいくトレーナー。
「ふぅ……ボノたそ、もうサンドイッチはいいよ。ありがとう」
「もういいの?」
「うん。それより、添い寝してくれないか?」
「っ……はーい♡」
トレーナーのおねだりに彼女はすぐに横になって寄り添う。
普段は身長差があるため同じ目線にはなれないが、添い寝ならば同じ目線になれるので、ヒシアケボノは添い寝するのが好きなのだ。
「ボノたそは今日も綺麗な瞳をしてるね……」
「トレーナーさんがいっぱい愛情を注いでくれてるからだよー♡」
「なら俺も綺麗な瞳をしてるな。ボノたそから愛されてるから」
「もっちろん♡ 綺麗だよー♡」
互いの頬へ手を添え、見つめ合う。たったこれだけなのに、永遠にこうしていられるように二人は思えた。
「ヒシアケボノ、好きだよ」
「ひぁ♡ こういう時ばっかりちゃんと名前呼ぶのはズルいよぅ♡」
「こういう時こそだろ。ヒシアケボノ好き」
「も、もう……あたしも好きだからね、トレーナーさんのこと……♡」
いつもは元気で笑顔の絶えないヒシアケボノだが、やはりこうなると恥ずかしさの方が勝り、はにかんでしまう。
しかしトレーナーにとってはそんな年相応の反応が狂おしい程に愛くるしい。
「ヒシアケボノ、好きだー!」
「うぅっ……あたしも好きぃ……♡」
「好きだ好きだ好きだー!」
「もうダメー!♡」
耐え切れなくなったヒシアケボノは真っ赤な顔でトレーナーの顔を自分の胸にしまい込む。
それでもトレーナーからの愛の言葉にヒシアケボノはふにゃふにゃにされるのだった。
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