まだそちらをお読みになっていない方は、是非ご一読ください。
それにしても、何故原作から一人増えたのか……
EP1「漂流学園2018」
荒れ果てた地に蔓延る異形の化物。
襲われる高校生を助けたのは、"ライダー"の文字を象ったピンク色の複眼が特徴的な戦士"達"。その姿どころか身に纏っていた人相すらも、その二人はほぼ瓜二つで。
女学生に手を差し伸べた、アロハシャツに短パン、黒いキャップが似合う青年はこう名乗る。
「俺は花園学園三年、常磐ソウゴ」
化物からカップルを守った、灰色のブレザーと眼鏡が知的な印象を与える青年はこう名乗る。
「覚えときィ。俺の名前は美沢高校三年、常磐ソウゴや」
離れた場所から双眼鏡で制服を着ている普通の青年のことを覗く少年、宇都宮澄春。
「光ヶ森高校三年、常磐ソウゴ」
ウールというあだ名を持つ彼は、うっとりと顔を緩めて独り言。
「いつからだろ、ソウゴ先輩を好きになったのは」
先程の、そして昔からの。ソウゴのことを思い浮かべる。
長いまつ毛。キラキラとした瞳。ゆるい笑顔。
そして何より、王様になりたいっていうおバカな夢。
「かっ、カワイッ──」
そんなウールの顔に水がバシャっとかけられる。強制的に黙らせられた。
「いつまでうっとりしてんのよ」
呆れたように水道に肘をついているのはウールの先輩でありソウゴの同級生、大森愛良。あだ名はオーラ。先程ウールにかかった水は彼女のかけた水道水のようだ。水を使ったウールへの攻撃は十八番である。
しどろもどろになるウールにはいっ、と手紙を押し付ける。ラブレターのようだ。
「ほらっ」
「なんか僕、緊張しちゃって」
「女は度胸! 行く時は行くの、ほら早く!」
オーラに胸ぐらを掴まれ、連行されていくウール。ウールの美貌も相まってどっちが女なのかわからない。
しばらく校舎を探し回り、ついに英語の単語テストについて話すソウゴとオーラのターゲットである明光院景都、通称ゲイツを発見する。
「ゲイツ!」
「ソウゴ先輩!」
これ、読んでください。勇気を出して差し出された手紙を、ソウゴとゲイツはそれぞれ受け取る。
「何だ、またラブレターか?」
ゲイツは呆れたような顔になる。オーラはゲイツにラブレターをずっと送っているのだ。最低でも三年前から。
「今がどんな状況か分かってるのか」
愛がこもったそれをビリビリに破り捨てるゲイツ。長年の経験でわかってはいたけど、オーラは不貞腐れないわけにはいかなかった。
「ええっ、ラブレター?」
一方のソウゴは受け取ってすぐに封を開ける。そして読んでくれる。嬉しそうにウールははにかんだ。
ゲイツの困惑した顔にもソウゴは笑顔で返す。
「いやラブレターなんか貰うの初めてだからさー」
「馬鹿かのぼせるな」
ゲイツは浮かれたソウゴを一蹴。ウールの性別にも言及しつつ、ソウゴを強引に引っ張っていく。
やいのやいのと騒ぎながら四人は教室に向かう。その途中で、全ての生徒と先生が食堂の窓から何かを覗いているのと出くわす。当たり前の日常だった。
ソウゴ達も窓際に近づいて外を見る。目に入ってきたのは、生徒が化物に襲われている光景。
馬鹿な奴らだ、と吐き捨てる唯一の教師を尻目に、ソウゴは唯一使えるウォッチを取り出す。
が、ゲイツに抑えられる。
「もう間に合わん」
事実だった。
断末魔をあげながら、生徒達は食い殺されていく。
ウールは惨劇を目の当たりにしたショックでうずくまり、頭を掻きむしる。
ゲイツはやるせなさそうに食堂を去っていく。
オーラはそんなゲイツに声をかけられなかった。
ソウゴは最後まで目を逸らさなかった。救えなかった者から。
「これで何人目かな──」
唯一の教師、月読織次。自称スウォルツは、先程苦しみもがき死んでいった生徒達の机に、淡々と赤いバツ印が描いてある紙を叩きつけていく。
「──無駄に命を落とした奴は」
だがァ、とスウォルツは生徒達の心配を断ち切るように叫ぶ。
「同情するには及ばんッ! 奴らは校則を破った!」
外に出てはならない。他ならぬスウォルツが作ったものだ。他の教師が死んだ今、生徒達を導くのはスウォルツにしかできなかった。
「でも、彼らの気持ちもわかります」
反論したのはソウゴ。一体何が起こっているのかわからないまま学園に閉じ込められて早一ヶ月。外は何故か、化物だらけの荒野。
状況は悪くなる一方。外に希望を見てしまうのも、仕方ない気がする。
「現実を見るからいかんのだァッ!」
そんな言葉から始まったスウォルツの意見は、学園生活を楽しみ、現実逃避をするというもの。化物は校舎内に入ってこない、それは今のところ絶対なのだから。
そこで新たな現実逃避として、恋愛部なるものが設立されることになる。無茶苦茶である。しかし一ヶ月間一人で生徒を見守り続けているのだから、スウォルツの狂気もむべなるかな。
その中で、ウールがソウゴ大好きっぷりを見せたり、オーラが恋愛マスターを自称したのはまた別の話。
ソウゴを始めとした他の生徒は一連の騒ぎをドン引きして見ていた。
○○○
夜。未だに化物は活動を続けている。
「せめてグランドが使えたらな……」
仮面ライダージオウの最強戦力、グランドジオウはいかなる理由なのか、その力が封じられている。
「無いものねだりしてる場合でもないだろ。今は救えるやつを救うしかない」
それはゲイツマジェスティ、更にはゲイツリバイブも同様だった。
「……そうだね」
「で、スウォルツ先生は何か言ってたか?」
「えーっと、いつも通りね──」
「──現実逃避に恋愛部か。やっぱり気に食わないな」
話を聞いたゲイツはそう感想を述べると、夕食のクラッカーをかじる。
「俺的にはアリだと思うな」
「なんだと?」
「だって他にどうしようもないし、どうせなら今を楽しんだ方がいいかなって。……恋愛部はともかく」
一ヶ月前と変わらず楽観的に見えるソウゴにゲイツは呆れる。その笑顔の下で無理をしているのはわかるが、それはそれとして釘を刺しておく。
「お前なぁ、それが王を目指す者の言う台詞か? 情けない」
そう言い終えて残りのクラッカーを丸ごと口に入れる。
そんなゲイツの言葉が聞こえているのかいないのか、ソウゴはクラッカーをしげしげと眺める。
「なんかさぁ、給食が出るのはありがたいんだけど、だんだん量が少なくなるんだよね……」
「お前人の話聞いてるのか」
少し口籠もりながらもソウゴは肯定の返事をする。
「じゃあ救世主になりたいゲイツは、どうすればいいと思うのさ」
続けられた意趣返しに数秒悩み、ゲイツは「規律だ」と答える。
「こういう時こそ、軽はずみな行動を防ぐために規律が必要なんだ」
そう説明し終えるとゲイツはスープをおかわりに行く。
「じゃーあ、俺は、皆のために楽しいことするよ!」
「なんだそれは。お祭りでもするのか?」
ゲイツの適当な指摘にソウゴは目を輝かす。
確か、文化祭で使うはずだったセットが残っているはず。
「いいねそれ!」
「ふざけるな……」
「別にふざけてないけどなぁ」
なお、ゲイツの「ふざけるな」はスープが残っていなかったことに対してだ。ソウゴはソウゴで大して気にしていないが。
「あー、こんな時にツクヨミがいてくれたらなんて言うかなー」
無事でいてくれたらいいけど、と呟いたら戻ってきたゲイツがすぐに反応する。
「無事に決まってるだろ。ツクヨミは学校を休んでたんだからな。確か、恵まれない子供達へのボランティアへ参加するとか。……まぁ、前の世界にいるだろ」
妙に細かい情報をさらりと話すゲイツに、ソウゴはふぅんとにやけ顔。
「何だその目は」
「いやぁ、なんか妙にツクヨミのこと詳しいなぁってね」
「別に、お前より記憶力がいいだけだ。他意は無い」
はいはい、とゲイツの言い訳を適当に流しつつ、ソウゴは自分のクラッカーをかじった。
和やかな時間が流れる一方、同時刻。
「食いもんだ! 食いもん寄越せ!」
三人の生徒が生徒会室に人質と共に立て篭もった。その場に呼ばれたスウォルツは良心に訴えかけるが、そんなことお構い無しに生徒達は牙を剥く。
竹刀と金属バット。前者は奪われ、後者は擦りもしないままそれらを持っていた二人は地に伏せる。
「ほんとに刺すぞ!!」
カッターナイフを人質に刺そうとする最後の一人にも、スウォルツは「止せ!」と呼びかける。
「こんな真似をすれば、ますます腹が減るだけだぞ」
「もういい……もう嫌だぁ!!」
最後の一人は人質と凶器を投げ出し、自分の身さえも投げ出した。まさかの行動にスウォルツは目を剥く。
生々しい衝突音に生徒達は叫ぶ。落ちた生徒は足が折れて逃げられないまま、捕食されてしまった。
食糧も残り少ない。生徒達も限界を迎えている。逃走や立て篭りが増えているのがその証拠。
「やるしかないな」
スウォルツは拳を強く握った。
○○○
翌日。光ヶ森高校──ではなく、花園学園。
「本当に行くんですか、生徒会長」
「ああ。いつまでも閉じこもってるのは性に合わん」
投げたウォッチが愛機、ライドストライカーと化し、荷物をくくりつけていく。
不安そうな生徒──臣下達に、常磐ソウゴは力強く呼びかける。
「安心しろ、必ず助けを呼んでくる」
ライドストライカーの調子を確かめていると、昇降口から物音がする。
「ソウゴ何やってんねん」
校舎から出てきた少女は、ソウゴ最愛の女性。
「ミサ」
「ウチに黙って、それは無いやろ」
これから言うことは予想できた。
「ウチも行く」
「止せ。危険すぎる」
「せやから行くんや。
死ぬ時は一緒やで、ソウゴ」
そう言ってチューを投げてくる。
ああ。やはり俺が惚れた女だ。
「勝手にしろ」
そう言いながらも、笑みを抑えることはできなかった。
○○○
同時刻。今度こそ光ヶ森高校。
恋愛部、設立。
部員はやることもないからという理由で集まった生徒ばかりである。
顧問であるスウォルツは歓迎の挨拶を述べた後、恋愛部の概要を話していく。
「こんなご時世だ。諸君には是非、大恋愛に励んでもらいたい。更に進んで、結婚、出産。大歓迎だ」
意外と引いている者は少なく、むしろ興味津々な者もいる。
「学園を挙げての大イベントになるだろう!」
「けっ、結婚……!?」
ウールは口を押さえて妄想だ。
「さて、記念すべき第一回目の講義だがズバリ──」
赤色チョークで書かれた『女心を鷲掴みにする方法』をハートが先端に刺さった指し棒でなぞり、復唱する。
「女心を掴むには、女の意見を求めてはならない。それに尽きる」
女子部員らの視線が悪くなる。妥当である。男子部員も心配になってくる。
「弾丸のような男の一念でただ、女のハートを貫くのだ!」
こんなのが顧問で大丈夫なのか……という部員達の心中。
そんな少年少女達を救うため、ここに恋愛マスターが降臨する。
ガラッと開けられた扉から出てくるのは、ピンクの服と眼鏡を着た色気ムンムンな女性。
男子も女子も、その女性に多少なりとも魅了される。そんなことにならなかったのはウールとスウォルツだけだ。
「マスター!」
ウールの声、そして部員達の心の声に応えるように、オーラは時代遅れなスウォルツに対峙する。
「失礼ですが、先生はまるで女心をわかっていませんわ」
カツ、カツ、カツとハイヒールが音を立てて教壇に近づいていく。
「女性というのはデリケートなもの。ちゃんと段階を踏んで、気持ちを大事にしなくっちゃ」
その通りである。
決着がついたと思ったウールは勢いよく手を挙げる。
「男心を掴むにはどうすればいいでしょうか!」
無論ソウゴ攻略のためである。
「それは……色気よ。オトコなんてたーんじゅん」
そう断言したオーラはウールに近づき、艶やかに彼の顔を撫でる。
「ピンクの色気で、もうメロメロ」
ウールは胸を押さえ、実際メロメロに。いつもなら絶対にしないことなのと、ソウゴ一筋じゃなければ危なかった。
「ンフフフ、馬鹿なッ」
その理論を邪悪な顔で嘲笑うのはスウォルツ。
「男はそんな単純ではない」
「そうかしら」
オーラがその嘲笑に返したのは、投げキッス。その魅力でスウォルツは黒板に身を委ねる。指を咥えていじらしくなる始末。
男なんて単純でした。
「すごい!!」
ウールは大拍手。しかし残りの部員はこれどうしようね、と顔を見合わせあっていた。
更に同時刻。とある空き教室。
「らっしゃいらっしゃーい! 楽しい楽しいお祭りだよーっ!」
ハッピを着て、一人声を張り上げるソウゴ。そんなお祭り会場にそっと入ってきたのは地味めの生徒、山田ゴロウ。
「来てくれてありがとう!」
押しの強いソウゴにゴロウは少し後ずさる。
射的、金魚すくい、輪投げ、その中でゴロウは金魚すくいをやってみることにした。銃はちょっと恐かった。
手渡されたポイをゆっくりと水に沈めていく。
「楽しいでしょ」
「別に……」
そもそもやり始めたばかりである。まずは一匹持ち上げるが、真ん中に空いた穴にするりと吸い込まれていく。
もっかいやりな、と渡されたポイを顔を見ないように受け取って再開する。
その時、聞こえるはずのない音が聞こえる。バイクの音だ。
ソウゴはベランダに出て、とりあえず助けようとハッピを着たままジオウに変身。飛び降りて、近場の化物に殴りかかる。
「ソウゴ!」
戦っている途中でゲイツも協力してくれる。それに初めて見るカラフルなライダーもいる。そのおかげで、早くケリをつけられそうだ。
建物に着いたソウゴとミサ。まずは安全を確保しようとドライバーとウォッチを取り出す。
〈ジ・オウ!〉〈オーズ!〉
「チューだミサ!」
「はいよっ!」
ソウゴはミサからのチューを受け取り、その右手でベルトを回す。
「変身!」
〈ライダー──〉〈アーマー・タァイム!〉
ドライバーから飛び出した機械仕掛けの動物達が化物を跳ね除けていく。
〈タカ!トラ!バッタ!〉
その音声の通り鷹と虎と飛蝗を模した機械達は縦に三体合体し、一つのアーマーとなる。決してハートではない。
〈"オーズ"ぅ〜!〉
アーマーはソウゴが変身したジオウに装着される。
誕生するは仮面ライダージオウ・オーズアーマー。
「俺とミサと映司さん。愛のコンボの力、お前らに見せてやるよ」
飛蝗の脚力で化物達を跳ね飛ばしつつ、右手のトラクローZで正確に始末していく。
他に初見の赤いライダーも参戦したことで数は更に減っている。何故か俺の名前を呼んでいたが、まぁそこはいい。この分だと早くケリをつけられそうだ。
「うん……?」
ゲイツは見間違いだと思った。もう一回見る。
「えっ!?」
ジオウが二人いる、というアナザー鎧武の件以来の事件。二人は互いに気づいていないのか、それぞれ必殺技の体制に入る。
〈フィニッシュ・タイム!〉
〈フィニッシュ・タイム!〉〈オォーズ!〉
普通のジオウはジカンギレードに自分のウォッチを装填し、オーズアーマーはドライバーを回し跳び上がる。
〈ジオォウ!〉〈ギリギリスラァーッシュ!〉
時計の針のようなエネルギー波が伸び、大量の化物達を切り裂いていく。
〈スキャニング!〉〈タイムブレーク!〉
三枚のハート型メダルをくぐり抜け、多くの化物達を貫いていく。
「よっしゃー!」
ミサの声にガッツポーズで応えるジオウオーズアーマー。
「え?」「え?」
と、そこでようやく当人達が気づいた。
とりあえず変身解除してみると、変身者も瓜二つ。
「嘘やろ……」
「俺……!?」
「な、何ぃ! ソウゴが二人ぃ!?」
そんなカオスな状況で人影がまた一人。
「もうやっとついたわァ……」
〈"ビルド"ォー!〉
「まっ、またジオウか!」
「まさか……」
そのジオウ・ビルドアーマーも変身解除。やはり彼もソウゴと瓜二つで。
「俺が一、二、三人……はぁ!?」
指差し確認した後、驚愕するビルドアーマーを纏っていたソウゴ。お前のせいでもあるんだよ。
「オイオイオイオイオイ、何がどうなってんだよ!」
「わっかんないよ」
一同が困惑する中、オーズアーマーを纏っていたソウゴだけは好戦的に笑う。
「面白ぇ」
「……とりあえず中で話聞くか」
「そうだね。着いてきてもらってもいいかな」
ソウゴは残り二人のソウゴとミサに声をかける。
「わかった」
「ウチはソウゴに着いてくだけや」
「まぁそのつもりで来たからなァ」
「じゃあ案内するから──」
ソウゴの言葉は中断された。一人の背後に忍びよっていた化物によって。
「危ない!」
「え」
狙われたのは、ビルドアーマーのソウゴ。戦闘直後で油断していたのもあり、簡単に押し倒されてしまう。
「嘘やろ……!?」
その牙が首に届きそうになるその瞬間、化物が吹っ飛ぶ。
「うん!?」
バッと立ち上がって化物から遠ざかるビルドアーマーのソウゴ。もう化物は死んでいる。
「ありがとな皆さん。お礼は後々──」
と言ってからライダーの変身者達の手元を見る。ゲイツとソウゴは何も持っておらず、オーズアーマーのソウゴはジカンギレードを持っているがそれは剣モードである。
「どういうこっちゃ」
「こういうことだよ」
「うわっ!?」
ビルドアーマーのソウゴの隣に急に怪物が現れる。いつも見る化物とはまた別の禍々しいもの。
しかしソウゴとゲイツは以前見たことがあった。
「アナザーディエンド!? どうして!?」
アナザーディエンド。明光院ゲイツから力を奪い救世主になろうとした男、白ウォズが変貌したもの。
その事件での印象が強いのか、ソウゴはウォッチを構える。
しかし、その手を押さえたのはゲイツその人だった。
「何やってんだ、加古川」
「え?」
他の三人が誰それ、となっている中で、アナザーディエンドは元の姿へと戻る。軽く手を上げるその青年は、以前とは違って夏用の制服を着ていた。
「久しぶりだな、常磐ソウゴ」
「えっと……久しぶり、飛流」
随分と気まずい再会になったもんだな、とゲイツは苦笑いした。
○○○
数時間前。あるいは、二週間と数時間前。
月読有日菜。光ヶ森高校の生徒会長であり、ソウゴやゲイツ、オーラやウールと幼馴染であり、スウォルツの妹だ。
そんな少女は今、光ヶ森高校を脅かしている化物達に囲まれていた。森の中で。
奇襲を避けながらドライバーを装着、ウォッチを装填。
「変身!」
〈ツ・ク・ヨ・ミ♪〉
有日菜はツクヨミに変身、我先にと群がってくる化物達を時に同士討ちさせながら倒していく。しかし、数は減らない。
「一体何がどうなってるの……!?」
海外から帰ってきたと思ったら兄はいないし。久々の学校だと思ったら、森の中で化物退治。
「兄さん、オーラ、宇都宮君……!」
大切な家族や友達の元に行くために、ツクヨミは戦う。
「常磐君、明光院君……!」
大丈夫だと思うけど、無事でいて。
B:オーズ→原作通り(ギリギリスラッシュで使っていた)
C:ビルド→平ジェネFOREVER冒頭のソウゴに似ているから
展開自体はほぼ原作の「7人のジオウ!」chapter1ママですね。ちょこちょこ直してはいますが。
この時間軸だとレギュラー組が幼馴染だったりするのが主な要因ですね。オーラも有日菜のことはピナ呼びだったりします。
あとはアーマータイムの活用ですね。原作での各ソウゴのキャラの違いも楽しかったのですが、ここでも個性を見せて欲しかった……(わがまま)
そして飛流も何故せっかく手に入れたライダーではなくてアナザーディエンドなのやら……