脳内ハイテンション馬鹿キャラを被ってるTS娘が、やけくそになって親友代わりに業を背負おうとしたら、全世界に追われて一人にボロボロなったところでその親友に救われる話。   作:らげる

17 / 19
第十七話。ゴキッ!!

「....い」

 

「....おい!」

 

「起きろ!!」

 

うわ!?!!

 

何事、って凜か...

 

「何だよ、露骨に残念そうな顔して。愛おしの嫁たちじゃなくてごめんだったな」

 

嫁?誰の事なんだ...

 

「けっ!鈍感振りやがって。ま、いいさ。ほら、これ」

 

ん?何々?

おお!!これは!

やっと君も【特別風紀委員会】に入れたんだね!

 

「すっげー大変だったんだからな」

 

うぅ..まさか君がここまで成長するなんて、お父さんは感心したよ。

 

「何がお父さんだ。ったく...。」

 

でも、何でこれを僕に見せたの?

 

「何でってお前...鈍感だけじゃなくて記憶喪失までなってしまったのか?」

 

ごめん、ごめん。冗談だよ。

まあ、僕の我儘に付き合ってくれてありがとう。

 

「最初からそうやって素直に感謝すればいいのに。お前に意地悪キャラなんかは似合わないんだよ。鈍感キャラやるなら最後まで貫き通せ」

 

はて、何のことだかわかりませんね。

 

「だから...まあ、いいや。で、今日この後はどうする?桜庭さんには俺は明日からでいいって言われたけど、お前は?」

 

そうだね...ちょっとまって今確認するから。

...うん、大丈夫そうだ。

 

「お、本当か?じゃ、どうする?どっか飯食いに行く?」

 

いいね、そうしよう。今日は入隊祝いってことで僕の奢りだ。

 

「当たりめーだろうよ、そんなの。今日はとびっきりの新しい店用意してきたから、覚悟しておけ」

 

はは、程ほどにね。僕は君のようにお金持ちじゃないから。

 

「まあ、足りなくなったら俺も出すさ。お前も今日は久々に仕事ないし、飯の後にゲーセンでもカラオケでもアニメショップでも行こうぜ」

 

そうだね。じゃもうそろそろ行こうーーーーちょっと待ってね。

 

ーーーあ、はい、もしもし。高峰です。あ、桜庭隊長、お疲れ様です。はい。はい。....え?あ、そうですか。はい。はい。すぐ向かいます。はい。いいえ、大丈夫です。はい。民間人の安全が大事なので。はい。わかりました。はい。それじゃ、失礼します。

 

「どうした?何かあったのか?」

 

あ~、その...今日は無理かも。G区で小学校に爆弾魔が現れたんだって。しかも校内にテロリスト集団もいるらしい。

 

「まじ?小学校?やばくない?俺も行った方がいい?」

 

命令来てないなら、君はいいよ。それにそのテロリストってまたいつもの奴らしいからね。

 

「【人類の夜明け】か?本当に迷惑な奴らだな」

 

全くだよ....。まあ、とにかく今日はもう無理だけど、後で埋め合わせするからね。

 

「いやいや、大丈夫だ。それより早くいった方がいい。この時間帯だし、まだ校内に子供いるかもな。というか絶対いるだろうな」

 

うん。ありがとう。本当にごめんね。

 

「ああ、んじゃ俺ももう帰るわ。気を付けな」

うん。また明日。

 

「おう」

 

 

 

「じゃな!!」

 

 

 

 

「うっ...」

 

また夢を見た。そのせいで頭が少し痛い。

悪夢を見ると、寝起きは悪くなるらしい。悪夢のはずないのにな。

 

さて、今何時だ?と、慣れた動作で枕元にある端末を手にする。

 

「やべぇ」

 

完全にやらかした。

いや、もう一週間やらかしたが、今日は本当に行くって決めてたのにまさか寝坊とは。

完全にだらし切ってるな、俺。

 

まあやってしまったものはしょうがない。とりあえず午後だけでも行くか。

 

と、ベッドから起きてシャワーでも浴びようかとその時ーーー

 

ピンポーン!

 

ん?誰だ、今の時間。

要たちは学校に行ってるはずだし、宅配便も郵便もないはず。訪問営業とかか?

 

まあ明けてみればわかるか...。

 

バンバンバン!!!

『おーい!!いるのはわかってんだぞ!!』

 

ヒェ!?借金取り!?にしても声が何かかわいいけど...。

 

『おーい!!開けろ!!開けないなら強引にいくぞ!!!』

 

こわっ!でも、多分部屋を間違ってるんじゃないか?とりあえずこちらに見覚えはないって伝えるか...。

 

『おーい!!10秒以内に開けなかったら扉壊すぞ!!10、9、8...76543ー』

「開けます!!今開けます!!」

やめろ!ドア壊したら修理費払うの俺だぞ!!

 

ガチャッ。

 

「今だ!一緒に抑えて!!」

「は、はい!!」

「え?要、あかり、どうしーーーうわぁ!!」

 

 

 

 

「痛い!痛い!!」

「洋さん、ごめんなさい!!」

「さあ、観念しなさい、洋。今日こそ部屋から出て学校に行くと言うまで離さないよ」

「い、痛い!!肩が外れる!!い、行く!!行くから!!とりあえず離してくれ!!」

「そう簡単には行かないよね。でも、今日は容赦しないwーーん?なんて?」

「だから!行くって!!」

「洋がそんな簡単に...ま、まさか、私たちを騙して離した瞬間に逃げる気なんだね!?そうは行かないよ」

「いや、だから本当に行くんだって!!今日は寝坊したけど、先まで学校行く準備してたんだって!!」

「本当に強情なやつ。だけどいつまで耐えられるのかな」

「ごめんなさい!洋さん、本当にごめんなさい!」

「いや、どうしたらいいんだよ!!君たち!!まずは俺の言うこと聞けって!!痛い!!あかり!!そこ!そこはダメ!!本当に外れるぅ!!!」

「ごめんなさい!ごめんなさい!!私は言われた通りやっただけです!!」

「まだ諦めないようね。いいよ、本当に行くって言うまで離さない!さあ、言え!!」

「だから行くって!!ていうかも逝く!!学校行く前に俺が逝くって!!死ぬ!!死んでしまう!!」

「死ぬまで話す気はないって?!!」

「いや、だからーーー」

 

ゴキッ。

 

「「「あっ」」」

 




いきました。腕が。

ハイテンTS豆知識:白椿あかりの握力は50kg




高評価・お気に入り登録して下さると作者は泣いて喜びます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。