脳内ハイテンション馬鹿キャラを被ってるTS娘が、やけくそになって親友代わりに業を背負おうとしたら、全世界に追われて一人にボロボロなったところでその親友に救われる話。   作:らげる

19 / 19
ニュース現場のリポーター風にしたいと思って書いてたら、何か変に綺麗な凜ちゃんが出来ました。


第十九話。現場からの報告です。

「それじゃ洋の復帰と改めて華音ちゃんの進級に~」

 

「「「「「「かんぱ~い!!」」」」」」

 

遠くない距離から、というか後ろのテーブルから少年少女が開始の合図をしてわいわいと食事を始めた。

 

「乾杯」

 

別に顔合わせて座ってないけど、雰囲気的にだけでもと、誰にも聞こえない程度で虚空に向かってこちらもガラスを交わす。

 

どうも、現場からの木霊凜です。

 

現在、マンションに猛ダッシュして変装用の服ーーー届いた服の中にある伊達メガネ+パーカー+グレイのベレー帽+ジーンズにTシャツという組み合わせでニドラ曰く「眼鏡文系少女の私服セット」らしいーーーに着替えて、何とか洋たちが待ち合わせ場所にしてるコンビニまで行き、全員が合流した後、彼らを尾行してこの近くにある焼肉屋まで来ました。

 

ぞろぞろと店に入る彼らの後で、間をおいて不自然にならないように何とか彼らの一番近くの席に付けたのはいいものの、やはりまだ自分の正体を切り出す覚悟が出来てないのでとりあえず今は様子見することにした私(俺)でした。

 

というわけで注文した肉はまだ来てないけど、今日は一人焼肉です。

 

「ほら、洋。どう?焼き加減は」

「もぐもぐ、うん。美味しいよ。ありがとう、要」

「よかった。じゃどんどん焼いていくから私に任せて」

「洋、洋、私にあ~んして」

「こら、華音。洋は今利き手使えないから食べるくらい自分でしなさい」

「むぅ~。じゃ代わりに六花が洋にあ~んしてあげればいい。そしたらおあいこ」

「何が『代わりに』のよ。あとおあいこって意味わかって言ってるの?そういうの自分でやるから成立するのよ」

「そう言ってる割には手がそわそわしてるぞ、六花。本当は自分も洋に『あーん』してじゃないのかい?別にあーんするさせるの、今日ぐらいいいんじゃないの?」

「ちょ、これは違うわよ!す、少し寒いだけだから!そうやってカリナ姉さんが甘やかすから華音が何時まで経っても成長しないのよ」

「むぅ。六花、お母さんみたいなこと言わないで」

「はは、確かに日に日に世話焼きが多くなってるね。そこがいいところだけど」

「もう~この二人!あ、あかりも何か言ってよ!」

「あはは...」

 

まあ、私のことはいいとして、後ろをご覧ください。5人の美少女が一人の少年を囲んでキャッキャウフフしてます。いつ見ても羨まけしからんシチュエーションですね。

 

そんな彼女たちですが、私がここで一人すづ紹介していきましょう。

 

まずは一人目、次々と肉を焼いては洋くんの皿に運ぶ少女、大堂要です。

見た目は流石の美少女ズ代表、テンプレの茶髪ポニーテール。顔は上の中で高嶺の花にならないぐらい親しみやすい感じの可愛いさ。体の凸凹もバランスのいい感じに巨乳というわけでもロリというわけでもない万人受けタイプの人です。

外見はありふれたギャルゲーの最初に出てきた世話焼きなヒロインですが、代わりに内面の属性をモリモリにすることでカバーしてます。

 

まずは皮肉屋で割と毒舌ですね。それに加え如何にも平凡なステータスをしそうなテンプレ幼馴染みヒロインの見た目なのにIQは140もある天才らしいです。毎学期の学年成績上位者の中で彼女の名前は10位から離れることはありませんでした。特にどれかに特化した才能を持ってるわけではないですけど、逆に言えば全ての方面からいい感じに神々から寵愛を受けてるような人です。

 

次に二人目はプラチナブロンドの少女、家弓華音(かゆみかのん)です。一言で表すならばダウナー系銀髪ロリ美少女ですね。

いつも眠たそうな顔してて、言動もわざとらしいだる気な感じです。代わりに見た目も実力も魔星学園ロリっ子ランキングトップ一位なので、容姿の高さからだらしない性格が返って最高の属性になってます。因みにランキングのソースは私です。

まあ、こちらもテンプレと言えばテンプレですが、見た目はそこまで他の作品と変わらないのに何故かいつもこういうキャラが一位になってるんですよね。全く不思議です。

 

でも納得な気もしますね。恐らく紳士の皆さんの心にはロリコンが眠ってるのでしょう。それにだらしない性格も父性母性に刺さりますし、まあ猫のような感じの子で私も嫌いではなく、寧ろ好きなんですよね。近付こうとしたら何故かいつも逃げられましたけどね。トホホです。

ちなみに身長は私より2センチ低いです。勝ちましたね。やったぜ。

 

三人目はつり目サイドテール菫色の少女、洋くんの同級生にして元私のクラスメイト、桔梗六花です。

こちらはまあ、テンプレのツンデレ属性ヒロインですね。序盤と中盤は結構ツンツンしてて主人公とも他のヒロインともなかなか馴染めなかったですけど、終盤ではいい感じにデレデレして周りの世話を焼き始めるタイプですね。こんな感じの子も私は好きですよ。最初は飼い主になれなくてなかなか心開いてくれなかったけど、最後にはいつもついていこうとする猫ちゃんみたいで、可愛いです。

 

しかし残念なことに、彼女は最後まで私にデレてくれませんでしたね。入学当初授業で失敗して「皆の足を引っ張るぐらいならいっそのこと辞めてしまえたら?」っていきなり絡まれて、それ以来進展はなかったんです。まあ最初は洋にも似たようなこと言ってましたけど、彼女はいわゆる『不器用な優しさから来るツンデレ』ってタイプでしょうね。言動は厳しいけれど、実際には相手を想うとのことから言ってるので、根はやさしい子ですね。じゃないと単に私が彼女に嫌われてるだけになるので、そうでありますようにと祈っておきましょう。

 

因みに【転写】で彼女の【反射】を貰った時は複雑な顔してましたので、間違いなく最後まで私に心開いてくれなかったんですね。攻略難易度鬼です。

 

四人目は高等部女子バスケ部のエース兼キャプテンこと、安養寺カリナです。

燃え上がるような赤い髪、熱血スポーツガールです。見た目は学園美女ランキングダントツ一位で、男からも女からも高い人気を誇ります。性格も誰に対しても当たり良く、聞き上手な人でもあるので、悩み相談とかを良くされてるらしいです。かく言う私も一度だけ彼女に悩み相談をしたことがあります。美少女ズの中で唯一私と真顔か嫌な顔せずに会話してくれる人です。なのでいつもは敬愛を込めて『姐さん』と呼んでます。その度本人はいやそうな顔してますが。

 

あと巨乳です。試合を見に行くたびに彼女がどんな顔してたかは何故かわかりませんでした。多分他の男性もそうです。

 

そして最後に、乾いた笑いをしながら何故か輪に入らず、一人だけずるずるとジュースを啜る最新にして六(・)番(・)目(・)のヒロイン、白椿あかりです。

私と同じく黒髪な彼女ですが、どちらかと言えば私みたいにはっきりと見えるつやつや感のある髪質ではなく、普通ロングヘアーの黒髪です。しかし、代わりにおおっぱいはケテルクラスです。とても危険なオブジェクトを胸部に付けてます。多分男が見たら興奮して即死するのでしょう。

 

なのでラッキースケベイベントで彼女の全裸を見てもなお生存してその布下に隠された伝説を伝えに来た洋くんには感謝と称賛の意を表して、「死ねやこのクズ野郎(主人公)」とメッセージを送って差し上げましょう。本当に一度くたばればと思いますね。まあ、本当にくたばって私が代わりに死にましたけど。

 

しかし、いつもゲーティア顔負けの人類悪な洋くんにさり気なく当てに行く彼女ですが、何故か今日は大人しく遠い目で目の前のやり取り(あ~んイベント)を眺めてるだけです。本当にどうしたんですかね?私がいない間に何が起こったのでしょうか?

まあ、でも落ち込んでないようで何よりです。彼女の魔力がもしあの時切れなかったら私を救ってたかもしれないので、その罪悪感で潰されてしまうのではないかと心配しました。杞憂でしたね。

 

「お待たせしました、焼肉定食Bセットです。それではごゆっくりどうぞ」

 

おっと、漸くこちらの食事も来ましたので、今回はこのあたりにしましょう。まだ騒いでますが、大体は「あ~ん」とか、ヒロインたちが主人公を取り合ってイチャイチャするイベントだけが続いてます。なので私も一旦自分の夕食に集中しても大丈夫そうですね。

 

それでは、最後にしばらく現場の映像を送ってから終わりにしたいと思います。

 

「ほら、まだまだあるよ。どんどん食べて」

「洋、あ~んして」

「ほら洋、今日は特別に食べさせてあげるから。あ~ん」

「あかりも洋くんにあ~んするかい?」

「あ、カリナ先輩、私はいいです」

「ふふ、そう遠慮しなくていいよ。今日ぐらい協定のことはなしで、皆で存分楽しもう。さあ」

「本当に大丈夫です。ですから、引っ張らないでくだ…ちょー」

「ほら洋くん、あ~ん」

「…私もこんなんだったのかな。あははは(白目)」

 

 

 

以上、現場からの様子でした。

 

 

 

「楽しそうじゃねぇか...」




凜視点から見るヒロインたちはこれで全て説明出来たと思います。
次回から洋くん視点から見る彼女たちとついに凜と再会します(するとはいってない)

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ニチアサ系で禁断の『主人公勢洗脳闇堕ち全滅エンド』を目指したい(作者:匿名希望)(オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル)

ニチアサ系変身ヒロインアニメの世界に、主人公の双子の姉としてTS転生した朝霧夕陽(あさぎりゆうひ)。原作主人公勢の活躍を特等席で見ることができる! と喜んでいたのだが――悪の組織に勧誘(洗脳)されて、理性のブレーキがぶっ壊されてしまう(なお、洗脳自体はすぐに自力で解除した模様)。▼「見守りたい」という純粋な想いは歪んでいった。▼これは禁忌とされるバッドエンド…


総合評価:2609/評価:8.3/連載:18話/更新日時:2026年09月24日(木) 07:05 小説情報

未実装・闇落ちキャラに救いはあるのか(作者:ねこ)(オリジナル:現代/冒険・バトル)

(救いは)ないです。▼前世でプレイしていたソシャゲに転生したものの、未実装・闇落ちキャラ「比良坂クオン」になってしまった。▼何とか闇落ちしても「もとはいい人だったから」と同情を買って助けてもらいたいと努力するが、そういう足掻きは人の心をかえってくちゃくちゃにしたり、疵を残したりするものですよ?▼


総合評価:2906/評価:8.26/連載:13話/更新日時:2026年09月01日(火) 13:09 小説情報

TS転生したし病弱系ヒロインになりてぇ!! なった!!!(作者:燕目)(オリジナル:ファンタジー/コメディ)

その男は病弱系ヒロインというものを愛していた。▼今際の際までそんな存在になりたいとさえ思っていた。▼そんな男がTS転生したら?なるしかないだろ病弱系ヒロイン(健康体)に……!▼※折角キリが良いところまで書けたので他の作品と同じくカクヨムにも投げてみました。▼ まあ、メインはハーメルンなため今後もこっちが先行しますし、あっちを見る意味は特にないです。


総合評価:5237/評価:8.66/短編:18話/更新日時:2026年09月27日(日) 21:57 小説情報

旅立つ幼馴染を見送ったTS薄細美少女の俺。十年後、スラム街の娼館にて再会を果たす(作者:しゃふ)(オリジナル:ファンタジー/恋愛)

十年前、幼馴染の男が村から旅立って行った。▼TSして女になった俺にとって、唯一の親友と言える存在だった。▼十年後、私が働いている娼館に、そいつが来た。▼しかも、毎週唯一の出勤日にフルコースで指名してくる。▼……ほんと、馬鹿な奴。


総合評価:11666/評価:9/連載:11話/更新日時:2026年09月30日(水) 19:04 小説情報

元TS聖女は生まれ直して分からせられるそうです(作者:黄金りんね)(オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル)

聖女は命を引き換えに世界を救った。▼しかし、女神も、仲間もそんな結末は認めなかった。▼自分の過ちと向き合え、と世界に放り出されたは良いものの。▼何一つ理解していない聖女は、その地位を失ってなお――。▼自分の価値を理解できなかった少女が、今生でゆっくり「分からされる」お話。▼「で、でも――私は力と地位がなければ、ただのゴミですよ?」▼「これは教育やろなぁ……」…


総合評価:6097/評価:8.8/連載:13話/更新日時:2026年09月26日(土) 21:24 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>