英雄王転生奇譚   作:アルトリア・ブラック

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蕎麦作ってたら手を大火傷しました。痛いです(何で火傷したんだか…)



『未遠川血戦』

アイリと共にキャスターが現れるであろう地点・未遠川にヴィマーナで向かい、近くにアイリを下ろし、上空からキャスターに向けて攻撃をしていた。

 

戦闘機音が響いてくる

 

音のした方をみると

 

『Gaaaaa!!』

 

バーサーカーがこっちに向かって飛んで来た

 

(あーあ…戦闘機を宝具にしやがった)

 

「……またあの狂犬か…」

 

バーサーカーがこちらに向けて高度を上げて来る。

 

「地に伏すが相応の犬が、粋がるなよ、雑種が!!」

 

王の財宝を展開し、射出する。

 

バーサーカーが避けて俺の上空を通り過ぎる。

 

こっちを見て来たので横目で見る

 

宝具を回転させてバーサーカーの方に向かわせるが、それも避ける。

 

「Gaaaaa!!」

戦闘機に搭載されているミサイルを打ってくる。

 

「ふん」

右手でヴィマーナの高度を上げてミサイルを避ける

 

「Gaaaaa!!!」

バーサーカーもミサイルを回転させてくる。

 

キャスターから離れた上空に行き、バーサーカーの攻撃を避けたり、攻撃を仕掛けたりなど攻防戦になる。

 

「汚物に頭から突っ込め、狂犬」

 

急降下しながら向かうが、バーサーカーの戦闘機が消える

 

「…!」

 

知ってはいたが、想像以上なぐらい地面に近づいて消えたので慌てて、高度を上げる。

 

上げた瞬間に水飛沫がマスター達の方に襲うが、ランサーがなんかしたようで事なきを得た。

 

「…ん?」

 

視界に一瞬映ったのはボロボロな人間。

 

「…こっちに来たか、あの狂人め」

 

高度を上げ、バーサーカーの目的がアーサー王に向いたため、橋の上に降り立つ

 

「早急に殺した方が良いな」

 

そう思い、王の財宝を展開する。

 

アイリの背後に間桐雁夜がおり、少なくとも今この現場でアイリに八つ当たりしようとしているのだろう。

 

「…全く、犬でももう少し話を聞くというものを…」

 

間桐雁夜に恨みなんて物はない。

 

ある意味、人間らしいというか、自分の運命から逃げ、桜を犠牲にした挙句、桜を間桐に養子に出した時臣を恨んでいた。

 

「…逆恨みも華々しいな、ここまで来ると下手な三下劇になる」

 

愉悦神父を覚醒させるつもりもないのと、彼が生きていても特に良い物は得られないので殺すことにする。

 

アイリが背後から攻撃を仕掛けて来た雁夜に驚き、逃げようとしているのを見て王の財宝をアイリに当てないようにぶっ放す。

 

ランサーは避け、ライダーは降り注いだ宝具の雨を避ける。

 

串刺しになった雁夜を見てため息をつく

 

すぐにこちらを見て来るライダー達と念話越しで切嗣が「バーサーカーのマスターを殺したのか?」と問いかけて来る。

 

「邪魔だったゆえに消した。マスターがいないバーサーカーが滅びるのは時間の問題だろうよ」

 

最終決戦の場にセイバーが無傷でいられるのも困るので…

 

アイリの元に転移すると…

 

「アーチャー」

 

ライダーの後ろに隠れるウェイバー

 

串刺し雁夜を見ると、手にまだ令呪があるのを確認する。

 

「そいつがバーサーカーのマスターか?アーチャーよ」

 

ライダーからの問いかけに適当に答えて、黄金色の波紋の中に手を突っ込む

 

「…全く、マスターといいサーヴァントといい…狂人なのは似たり寄ったりか」

 

そう言いながら片手で波紋の中の宝具を探しているが、全然見つからない。

 

両手を突っ込み探していると、アイリが「どうしたの?アーチャー?」

 

「我のことは放っておけ、それよりもアレが拡大してるぞ」

 

キャスターが蠢きだすのを見てサーヴァント達は臨戦体制に入る。

 

そんな中、宝物庫を漁るギルガメッシュにウェイバーが「何してるんだこいつ…」と引いた顔をし、アイリが苦笑いしていた。

 

「あった」

 

宝物庫から出したのは、ルールブレイカーにそっくりな見た目をした武器だ。

 

ルールブレイカーは流石に宝物庫にはない。

 

裏切りの魔女である『メディア』の生涯を宝具にした物だから無くて当然なのだが、それに似た宝具は入っていた。

 

「アーチャー?それって?」

 

「魔術を初期化した宝具だな」

 

「…はい?」

 

「これを使えば…」

 

雁夜の令呪がある方の手にぶっ刺す。

 

(…回収回収…)

 

令呪をとっていると、それを見ていたのかアイリが「え?」と言って来る。

 

「…ちょっ、アーチャーもしかして…」

 

「勿体無いであろう?」

 

そう言うと、そのデタラメさに苦笑いするアイリ

 

「…なんでもありね…」

 

霊体化して橋の上に行く

 

セイバーが聖剣を構えたのを見て、いつものように腕を組む。

 

『追加令呪は遠坂の物になるが、構わないか?』

 

切嗣からの質問

 

「ああ、問題はない。むしろ好都合だ」

 

聖杯を破壊するのにも、セイバーの『約束された勝利の剣』つまりは《エクスカリバー》でなんとかしなければならない。

 

全員の目線がセイバーに向けられる。

 

「エクス…カリバー!!!」

 

セイバーの一太刀によって金色の光がキャスターを襲い怪物を消滅させる。

 

「どうだ?征服王、アレが騎士王の輝きだ」

と後ろにいたイスカンダルに言葉を投げかける。

 

「…あんな物を放つのが夢見る小娘だと知れば、なおのこと痛々しいわ、蝶よ花と愛でられることなく、あんなものを背負わされたのがな」

 

「それが返って美しいとは思わんのか?本人はそれすらも綺麗と思っている。それに苦悩し、足掻く姿も人間らしい」

 

「やはり貴様とは相容れんな、古代バビロニアの英雄王」

 

「ほお、今更になって分かったか」

 

「ここでの決闘は避けるぞ、貴様を倒すには万全の支度をせねばならんからな」

 

「良い、逃走を許すぞ」

イスカンダルが立ち上がり、去って行ったのを見ると

 

セイバーの方を見て嗤い、これから起こる事に笑いが止まらなくなる。

 

「せいぜい足掻けよ騎士王」

 

霊体化してその場から消えるアーチャーを黙って見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ー拠点ー

 

 

「………」

 

「おすわり」

 

「Gaaaaaaa…」

 

未遠川での戦いの後、バーサーカーを持ち帰ったアーチャーを見て頭を抑える切嗣と、そんな切嗣に『…規格外だから…ギルさんは…』とフォローしていた。

 

「なんだ言う事を聞くでないか」

 

「…ギルガメッシュ、一つ聞いて良い?」

 

「なんだ?」

 

「……なんでバーサーカーが配下になってるんだ…?」

 

切嗣の言葉に先ほどの宝具を見せる。

 

ルールブレイカーの劣化版だろうが、それらしい物を見せるとなにそれと言う切嗣

 

「令呪の契約も打ち消すことが可能な宝具だ」

 

「…いやそんな簡単に説明されても…」

 

腕を組み「何をそんなに驚く?」と問う

 

「我は人類最古の王だぞ、魔術師どもの作る物は大抵は持っておるわ、令呪いるか?」

 

「……そのコップいる?みたいな感覚で言われるの、答えるの正解なの…」

 

「…本当に規格外よね、アーチャー」

 

「それで今後の作戦はどうする?」

 

「Aaaaaaaaaaー!!!」

 

叫ぶバーサーカーに『煩いわ戯け』と怒るとシュンとなる

 

「…遠坂時臣との同盟関係はこれで解消になる。まず先に潰すのはランサーの方で構わないか?」

 

「構わん、好きにしろ」

 

 

 

 

 

 

それから数時間後…

 

セイバーとランサーが戦っているらしく、マスターであるケイネスを狙撃するらしい。

 

「ギルガメッシュは周囲を見ていてくれ」

 

切嗣からの指示。

 

霊体化して辺りを探す…事はせずに、見晴らしの良いところに来た。

 

「ふむ、もう始まったか」

 

愉悦覚醒してるとか言わないでね?

 

実際の現場をこうやって見るの好きなんだよ、アニメの中に入って、実際に自分がここにいるって。

 

前にも言ったが、俺は人が変わり行く行程を見るのが好きなのです。

 

ワインを出しても良かったのだが、なんかね、それはやめようかと思った。

 

時臣の気配は感じない。

 

恐らくは屋敷にでもいるのだろう。

 

セイバーとランサーの剣劇

 

ケイネス先生の『何故勝てない!勝算がないのならマスターを連れて逃げるべきであろう!そんな状況判断もできないのかあ奴は!!』とか聞こえそうである。

 

しばらく待っていると…

 

ランサーの槍がクルッと回転してランサー自身に突き刺さる。

 

「うっ、うぉぉおおおお…!何故だ、何故っ…」

 

自害命令来たか

 

(…なかなかにグロテスクだな)

 

「貴様らはッ…!そんなに、聖杯が欲しいか…!俺がたった一つ思った願いでさえ踏みにじってッ!そんなに聖杯が…!」

 

「聖杯に呪いあれ!聖杯に災いあれっ…!!いつか地獄の底に落ちながらッ!このディルムッドの怒りを思い知れー!!」

 

消滅して行ったディルムッド。

 

(なかなかホラーだったわ)

 

「…これで、お前にはギアスか…?」

 

「ああ、これで僕はお前を殺せない…」

 

切嗣が場所を移動すると

 

「"僕には"な」

 

銃撃音が響いてくる。

 

「がっ!」

 

ケイネス先生とソラウさんを撃つ。

 

「…殺し、殺してくれぇ…」

 

(流石に降りるか)

 

そう言って霊体化して消える。

 

霊体化して切嗣のそばに近寄る。

 

宝物庫から剣を出してケイネスの息の根を止める。

 

「まさに魔術師殺しだな、流石は我のマスターだ」

 

このシーンでかなりワクワクしてしまった俺はかなり悪だろうか?

 

「…帰るぞ、アーチャー」

 

そう言って背を向けて舞弥の元に行く

 

目の前にいるセイバーは無視。

 

時臣を始末してからセイバーをやるつもりなのだろうか?

 

「!待て!アーチャー!貴様は本当に王なのか!マスターといえど仲間に、このような外道な真似事をさせるなど…!」

 

セイバーの言葉。

 

(…そんなこと俺に言われてもな…)

 

「やり方など千差万別であろう。それを我がとやかく言う筋合いがどこにある。貴様はお綺麗な戦しかしてこなかったのか?正面衝突したら勝てるものも勝てないであろうが」

 

それっぽいこと言ってみる。

 

「だが、それは騎士として…!ランサーの思いを踏みにじる行為h…!」

 

ゲート・オブ・バビロンから剣を射出する。

 

「我は騎士ではない。同じ土俵で考えるな騎士王。貴様のやり方とキリツグのやり方が違う、それだけだろう」

 

切嗣が先に行ったのをみて、その場から霊体化して消える。

 

 


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