警察病院エントランス
「ふぅ・・・・・・落ち着かないな・・・」
周りの視線が刺さる。
「済まないね、牧瀬2佐も高本3佐も。」
内閣調査室室長である渡辺徹室長が言い
「いえ、彼を救助したのも我々ですからね。関係者ですよ」
答える。警察病院エントランスにて内閣調査室室長とその調査員と自衛官である我々と合流しもう1人を待った。そこに
「久方ぶりかな、優也君。君と七瀬君の結婚式以来かな」
声をかけられ振り返ると
「やはり・・・でしたか」
俺は林川教授と握手し
「牧瀬2佐、知り合いなのかね?」
渡辺室長が言う中
「私と彼はいわば親戚ですよ。彼の奥さんの七瀬君の家系とつながりがありますからね」
にこやかに言う中、俺も翼も自衛官の顔になり渡辺内閣調査室室長も
「林川教授ご足労頂いてありがとうございます。お聞き及びと存じますが」
言い
「ハイ、野川君が何でも[モンスター]を目撃したとか」
林川教授は言い
「ええ、一応こちらとしても可能性のある資料を準備させて頂きました」
渡辺室長は告げ
「此処で立ち話もなんです、彼の病室に向かいましょうか」
「「「ハイ」」」
林川教授や翼に俺と頷き病室に向かうのだった。彼の病室まで来るとこれまた物々しい警備と言うのが分かり
「{2佐、これではまるで刑務所と変わりありませんよ}」
翼が言い
「{ああ、酷いな。流石に政府もやり過ぎだ。彼は、野川君は被害者だと言うのに}」
エレベーターや階段果ては彼の病室前と物々しい警備が配置されていた。病室前まで辿りつき
「内閣調査室の渡辺だこちらは林川教授と海自の牧瀬優也2佐と高本翼3佐だ。」
渡辺室長が言い
「ご苦労様です」
病室に入る。すると病室のベットの上で雑誌を読んでいた彼野川宏君は
「先生!!」
反応し
「野川君!」
林川教授も駆け寄る。そして俺達もベットサイドまで行き
「こちら君を助けてくれた海上自衛隊の牧瀬優也2佐と高本翼3佐だ。」
林川教授は紹介し、俺も翼も軽く会釈をする。そして本題へと入る。
「それで野川君、モンスターを見たと!」
林川教授は尋ね
「ハイ!見ました」
野川君は言い
「先生、僕は此処に居らっしゃる牧瀬さんや高本さんらに救助されて以降ずっと同じことを警察や海上保安庁にも言ってきました、僕の言ってる事はそんなに信じてもらえない事なんですか!!」
野川君は言い
「信じられなくて当たり前・・・・・だと私は思うがね・・・」
林川教授はバッサリと告げ
「仲間も全員死亡し、僕だってこんなズタボロに・・・・・・・」
野川君が言う中
「これを・・・・・」
林川教授は野川君に写真の束を渡す。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
野川君はゆっくりと一枚一枚写真を確認していき、そして一枚の写真に行き当たる
「「「!」」」
俺や翼そして林川教授が反応する・・・・・・・・
別室
「彼が、野川君が見たモンスターと言うのは[ゴジラ]です」
林川教授は言い
「ゴジラ・・・・ですか・・・・・」
渡辺内閣調査室も言い
「私は野川君をよく知っていますが、信頼できる人間です」
言い林川教授に渡辺内閣調査室室長そして俺達も椅子に座り
「やはり、ゴジラだったが」
俺も言い
「事実とは思いたくなかったですね。ですが第6八幡丸の乗組員の遺体はなぜあのように?」
渡辺室長が尋ね
「巨大なフナ虫により体内の血液と水分の全てを吸い取られたからです。たかが数センチのフナ虫がどうして巨大化したかと言えばゴジラに寄生していたからです。ゴジラが発する放射線を絶え間なく浴び続ける事により巨大化したのでしょう」
林川教授は言い
「なぜゴジラは突然現れたとお考えですか?」
渡辺室長は尋ね
「3ヵ月前の大黒島の火山噴火が考えられますね、激しい地殻変動によって眠っていたゴジラは目覚め地表まで押し出されてきたと思います。」
言い
「分かりました。報告を総理まで上げますのでこれにて失礼します。」
渡辺室長は部下と共に去り
「牧瀬君はどう思うかね?」
問われるも
「林川教授のようにそこまでのプロではありませんから。自分は自衛官ですので」
言いつつも
「ですが1つだけ言うのであればこれが[嵐の前の静けさ]にならなければいいと思っております。防衛大学時代に此処に居る高本や同期と共にゴジラの研究をしたことはありますからね。」
俺は言い
「それに研究する事で対策を立てられればとも当時は思いましたが無駄骨に終わってしまいそうですしね」
翼も言った。そんあ俺達に
「だがまだゴジラの生存が確実と分かった訳ではないからね」
林川教授は言い
「ええ」
頷く俺達を尻目に
「だが日本中に[原発]と言う名のゴジラにとっての餌がある。海中にはロシアや中国そしてアメリカの原子力潜水艦がいる。格好の餌場という訳だ」
林川教授は地図を見て言い
「怖い事言わない下さいよ教授」
翼は言うも
「いや、その通りだ、日本海近海には原潜がうようよ居る。ゴジラが襲わないという保証はどこにもない。」
俺も頷き
「まぁ優也君もこれから大変になるだろけれども頑張ってくれ」
「ハイ」
頷くと同時に時計を確認し
「翼、そろそろ時間だな」
言い
「ハイ」
翼も頷き俺達も林川教授に敬礼し別室を後にするのだった。そこから事態が動き出すとも知らずに・・・・・・・
次回~プロジェクト「DELTA X」~を予定しています。
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