GODEATERsidestory 変異狩りと救世主の物語   作:紅 星鎖

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すごいオリジナル展開さですが、気にせず読んでください。
原作ファンには……殴られそうです。


オレと幼女とクッキーと

 

「ろろ~、くっきーちょーだーい!

確かさっきてんりちゃんから貰ってたよね~。

ぼく、くっきー大好き!」

 

「黙れ、幼女モドキ!

テメーはさっきもオレの部屋にあった秘蔵の琵琶ようかん一本丸ごと喰ってただろーが!!」

 

「けっこうなお味でした。」

 

「やかましーわ!!」

 

オレが天李の手作りクッキー(チョコチップ)を持って自室に戻ると、紅い着物の幼女が目をキラッキラさせて寄ってきた。

天李は時々、オレや《セイヴァー》の皆にこうして手作りの菓子や、料理を渡して来ることがある。

オレは美味いものなら是非とも食べたいので良く貰っているのだが、そのたび、天李は

 

「料理の腕が鈍らない様に作っているだけだよ!?

け、決して他意はないから!」

 

とか、釘を刺してくる。

なので、

 

「わかってるよ、料理店経営者として、客に変なもの出さないために練習してんだろ?」

 

と返すと、何故か周囲にいる皆は一斉に溜め息をつく。

…………え、何でだ?

オレ、何かおかしいこと言ったか?

すると、天李は寂しげに笑って、アリスはそんな天李の肩にポンと手をおき、どんまい、と励ます。

シグのおっさんはあからさまにがっかりだ、という感じでこちらをジト目で睨んでくるし、マリアスはどこか遠い目をしている。

???ふ~む、謎だ……。

ま、それはさておき、今はこの目の前にいる幼女モドキをどうにかしよう。

ま~だっかな~、ま~だっかな~、と待っているのが正直かなりうざい。

 

「そういや、紅陽?

お前、今回は何でこっちに来てんだ?

いつもは神機らしくおとなしくしてんのに。

まさかまた《イレギュラー》な奴が出たのか?」

 

と訊くと、幼女ーー紅陽はううん、と首を横に振ると、

 

「今回はただ単にてんりちゃんのてづくりくっきーが食べたかっただけだよ?

アラガミばっかり食べてても飽きてくるし。

それにほら、ぼく、せいちょーきだから。」

 

「テメーには成長期も何も存在しねぇだろ……。

精々、武器強化したら着てる和服の柄が変化するだけじゃねぇか。」

 

「むぅ……まぁそうだけどさ~。

ぼくだって何もないときは暇なんだよぅ~。

そもそも《イレギュラー》のアラガミなんて出てきてたら、ぼくより先に『彼』が伝えに来るじゃん。

だから、ぼくはこうして時々おかしを食べるために出てこないと出番がなくなっちゃうんだよ~…。」

 

軽くべそをかき始めた紅陽に仕方なく、オレはクッキーを皿に取り分けて渡してやる。

 

「ありがと~、ろろ!

流石ぼくの相棒!!」

 

「うるせー、黙って喰え!

ったく、何でオレの神機はこうもめんどくせー奴ばっかなんだ。」

 

今までの会話で解ると思うが、この幼女モドキはオレの神機である。

いや、正確には神機に宿った謎の知的生命体か……?

コイツは去年、まだオレが《セイヴァー》に所属せず、ソロで世界中の変異種を狩ってた時にある特殊なアラガミのコアを捕食したらいきなり出てきた。

コイツがオレの神機であることはまず間違いない。

だって、一人で世界中を回っている間の事をオレの心理描写付きで見事に言い当てたし。

それ以来、時折こうして天李の作る料理を食べるために実体化して、出てくるようになったのだ。

他愛ない話をしながら、オレと紅陽はクッキーをかじっていた。

すると

 

『《セイヴァー》に出動要請が出ています!

直ちに全員ロビーに集まって下さい!!』

 

との放送があった。

 

「じゃ、今回も一丁ハデに行くか!」

 

「りょーかい!

じゃあ、ぼくは整備室にいるね~。

また後で~。」

 

 

 

 

 

「今回の任務はガルムの変異種の偵察、できれば討伐です!

このガルムは通常のガルムと違い温度、密度の高い青い炎で攻撃を行います!

皆さんお気をつけて……。」

 

マリアスの説明を聞き、オレたちは出動した。

 

 

とある廃都

 

 

「ほぉー、ホントに青いんだな、あのガルム。」

 

シグはそう言いながら顎をさすっている。

今、オレたちは青炎を纏うガルムーーアヌビスを眺めていた。

アリスはいつでも奇襲をかけられる様にステルスフィールドをかけながら、アヌビスのクリティカルポイントを探している。

天李はアヌビスをじっと見ながらオレに尋ねる。

 

「ねぇ、ロロさっきのクッキー美味しかった?」

 

「何故こんなタイミングで訊いてくる?

後ででいいだろ?」

 

「今訊いておきたいの。

で、どうだった?」

 

「え?ま、まぁ普通に美味かったけど?

特にチョコが良かった。」

 

「そ、ならいいや。」

 

「?何ニヤついてんだ?」

 

「に、ににニヤついてなんかいないよ!?」

 

「たいちょー、ふくたいちょー、うるさい。

集中きれるから、いちゃつくのはあとにして……!」

 

「い、いちゃついてなんか………!

あ、はいごめんなさい黙ります。」

 

アリスに睨まれて、天李は速攻で謝っていた。

よわっ!

 

「たいちょー、あと五秒後にうつから。

カウントダウンよろ!」

 

「了解!

5、4、3、2、1、0!

いくよ、皆!

ミッションスタートだ!!」

 

 

 

 

 

アヌビスは蒼炎を纏って、こちらに向かって硬く鋭利な爪を振るう。

だが、天李の攻撃予測でオレたちは難なく躱し、お返しにと全員で銃弾を撃ち込む。

更に怯んだところを追撃しようとしたが、アヌビスはガントレットの先から蒼炎の竜巻を起こし、オレたちをまとめて吹き飛ばす。

熱っ!

普通のガルムの炎と比べ物にならない熱さがオレたちを焼く。

アリスは冷静に回復柱を出して素早く回復した。

ありがたい、オレも緑の光の柱が立っている場所に突っ込み、HPを回復させると、再びアヌビスに立ち向かった。

 




鈍感主人公はテンプレです!
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