pixivに上げたやつです!

今年の2/22はスーパー猫の日だったらしいですね(知らなかった人←

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猫になる薬

 俺はダイワスカーレットとアグネスタキオンを兼用して担当をしている。これについては以前からもちょくちょく説明しているからこの事を知っている人は多いと思う。

 それでいて、科学者気質のウマ娘であるタキオンは問題をちょくちょく起こしやすい……と言うか、ちょくちょくじゃねぇ、かなり高頻度で起こしている問題児で、今日も今日とて問題を起こしていた。

 さて、その問題の本題に入る前に、まず事実確認と、何があったのを聞かないとな。

 

「それで、お前、何があったんだ」

 

 座っている自分に抱きついているスカーレットにそう問いをかける。

 今の彼女はいつも耳がある辺りに猫耳が生え、尻尾がいつも見る尻尾ではなく猫の尻尾が生えている、言ってしまえばウマ娘ならぬネコ娘になっていた。

 

「ん?えータキオンさんに疲労回復で勧められた飲み物飲んだらこうになったにゃったのよ」

 

 そっか、そっか、疲労回復用に多分、タキオンの特製の飲み物でも飲ませられたんだなって、あーもう、めちゃくちゃだよ。

 

「それにしてもにゃ」

 

 スカーレットは喉に頬をすり寄せて、スンスンと耳元の匂いを嗅いでくる。

 

「んふふ、やっぱり、トレーナーはいい匂いがするにゃ」

 

「そうか、それはよかったなって、お前さー」

 

「どうしたにゃ、トレーナー」

 

 スリスリと喉に頬を擦るのをやめてこちらを見上げる形でスカーレットは不思議そうに首を傾げてくる。

 

「……いや、なんでもない」

 

 それこそ、猫がよく見せるような愛らしく愛おしいような仕草に、"タキオンが提供する飲み物は危ないって身に染みてないのか"と、口にして言う気も失ってしまう。

 

「はははあ、まぁ、まだ、猫耳と猫の尻尾になっただけだったって言うのが救いなのかなぁ……」

 

 いつもみたいに噛みついてこない分、可愛いは可愛いけど、問題はそう言う事じゃない。この状態的に多分、スカーレットは無意識で行ってるはず絶対に、これ後々皺寄せがくるよな。

 

「やぁ、モルモット君にスカーレット君」

 

 地味に冷や汗をかき始めたと同時にトレーナー室の扉が開き問題の元凶となったタキオンが入室してくる。

 

「あーもう、言ってる側から元凶来やがったよ」

 

「なんだい、まるで、私が何かしたって口振りじゃないか」

 

 何処と無く不服そうに口を尖らせたタキオンが歩いて机の目の前までくる。

 

「いや、まるでって、その通りなんだよ、お前さ、スカーレットに何今度は飲ませた」

 

「え、スーパー猫の日だったから猫になる薬を疲労回復用の薬に混ぜて飲ませただけだが?」

 

 キョトンとした様子でタキオンが首を傾げてくる。

 はぃぃぃ?スーパー猫の日だとぉって、待て待て待て、今日、23日だぞ、22日は昨日なんだが??

 

「おい、お前、それ昨日(2022/02/22)の話だろ!」

 

「いいじゃないか、一日ずれても」

 

「いや、良くねーよ、バーカ、一日ずれて研究結果出されたら嫌だろ!」

 

 反射的に机を叩きながらも出た言葉にタキオンは再び口を尖らせる。

 

「む、確かに期限を過ぎてからの提出は言語道断だ」

 

「だろ、それと同じなんだよ、一日でも旬が過ぎた話題を出すのは寒いんだよ」

 

 タキオンの事を見ながらも大きく溜息をつく。

 

「つか、本当、割り食ってんの、スカーレットなんだよ、で、スカーレットが薬関係で被害に遭った時絶対にやばい事が起こるって知ってるだろ!」

 

「何もないって言ったら嘘になるが、そこまで怯える必要ないと思うのだが?」

 

「お前はな、でも、俺は割りを食う羽目になるだ」

 

 今までだってそうだった。タキオンが薬を飲ませれば、スカーレットが恥ずかしい目にあってその皺寄せを俺が組んだよ!素直になった状態から元に戻って殴られたり、赤ちゃんの状態から元に戻って殴られたり、人参の着ぐるみ状態になって殴られたり、ウオッカと追いかけ回されたりって、あれ、殴られてばかりじゃねぇ?

 

「と、とにかくだ、とっとと治してくーー」

 

ーーポンッ

 

 そんな可愛らしい音共にスカーレットの体から煙が上がる。

 

「ーーえ?」

 

 恐る恐るスカーレットの方を見ると、彼女の姿が普段の姿に戻っていた。

 

「う、嘘だろ……」

 

「え、あ、あれ、なんで、トレーナーがって私、今まで、何を……」

 

 困惑した様子で体を離したスカーレットは周囲を見渡し、こちらを見た後タキオンの方を見て動きを止め瞬きをする。

 

「わ、私、私、わた、し……」

 

「ス、スカーレット?」

 

「……あっ、ああああああっ!」

 

 一瞬の間を開けて全てを思い出したのか一気に頬を赤く染めた彼女は体を震わせながらも顔を伏せる。

 

「え、えっと、大丈夫か、スカレ……」

 

「こ……」

 

「え、こ?」

 

 顔を上げ涙目になっている彼女は拳を大きく振りかぶる。

 

「こっち見るな、この変態!」

 

「はぁ!?なんうぶぉ!?」

 

 羞恥心から来るであろう理不尽な一発顎下から入るのだった。


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