BADENDの先に掴むもの   作:超高校級の警備員

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狂気に奪われた吸血鬼

 一誠side

 

今回ははぐれ悪魔退治だ。 

 なんか最近いろいろあって疲れたが仕事だそうは言ってられない。

 

「今回のターゲットは、A級はぐれ悪魔のベルラート。 

 もと吸血鬼よ。パワーは大したことないけど、魔法による精神攻撃を得意としてるわ。 

 だからみんな一か所に固まって攻撃を受けたら受けてない人が正気にもどすこと。

 もし、離れてしまったら急いで外に逃げること。広いとこならば相手も力を十分には発揮できないハズよ」

 

 今回のはぐれ悪魔はめんどくさそうだな。相手が吸血鬼ということでギャスパーも連れて行くそうだ。なんでも吸血鬼同士なら能力が効きにくいらしい。

 それならギャスパーの神器で動きを止めて囲めば楽勝だな。

 

「ギャスパー、頼りにしてるぜ」

「が、がんばります」

「さあ、みんないくわよ」

 

 俺たちはベルラートが目撃された廃墟まで行ったのはいいが、ベルラートの罠より全員離れ離れにされてしまう。 

 俺はこの事態の予測をあらかじめ聞いていたからなんとか焦らずにいられた。そして慎重に周りを警戒しながら出口へと足を進める。

 こんな方法で全員をバラバラにしたんだ簡単に出られるわけがない。そう思いながらも進むと途中でメンバーの一人と出会い、また出会う。そして結果的に全員ですんなり外へ出ることができた。

 不思議に思った部長は朱乃さんと一緒に何か攻撃を受けてないか全員を入念にチェックする。だがいくら確認しても以上は見られない。

 不思議に思いながらももう一度廃墟に入るが今度は離れ離れにさえされない。 

 それでも警戒しながらもベルラートの居るであろう廃墟の最深部まで行く。そしてベラルートのいるであろう部屋にたどり着く。扉越しでも危険な気配がする。中に誰かがいるのはほぼ間違いない。

 俺はいつでも戦えるように赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の倍加を始める。

 しかし、そこで見たものは。

 

 黄色の髪にナイトキャップを被り、赤い半袖とミニスカートで、一対の枝に七色の結晶がぶら下がったような翼が生えている10歳未満の幼女。 

 そして、頭部のないベルラートらしき死体だけだった。

 

「いったいどうなってんだ?」

 

 A級はぐれ悪魔の死体の前で喜ぶ幼女という異様な光景に先生も動揺を隠せないでいた。

 倒しに来たはぐれ悪魔はもう死んでて不思議な幼女がその死体の前にいるのだから。

 

「と、とりあえず危険はないみたいね」

 

 部長のその言葉で俺たちは警戒を解く。

 そこで部長は幼女に近づいて幼女の目線に合わせながら話す。

 

「あなた、ここは危ないわよ。早くお家に帰りなさい。 

 その死体はこっちで処理するから」

「イヤ! 私が倒したの、だから私の賞金首なの」

 

 A級はぐれ悪魔をこんな幼女が一人で!? 

 どういうことだ、いくらパワーのない悪魔だからといってこんな幼女に負けるはずがない。

 この子はいったい……

 

「ここはグレモリーの領土なのよ。だから」

「ちがうもん。早い者勝ちだもん」

「いいかげんにしなさい! 私達は依頼されて…」

「うるさ―――――い!」

 

 幼女の手からすさまじい魔力の赤い弾幕が飛び出す。 

 部長はとっさに避け弾幕は壁に当たり大きな音を立てて壊れた。

 え、本当に何者!?

 

「なんて威力だ」

「うるさいうるさいうるさい。 

 獲物を横取りする奴なんて消えちゃえ」

 

 先生が幼女の放った弾の威力に驚愕していると、何かが切れたように幼女が暴れだした。

 何だかすげぇ危険な気がしてくる。

 

 

  禁忌「クランベリートラップ」

 

 

 すると、幼女の回りに魔法陣が浮かびあがりさっきとは比べ物にならない数の弾幕が出現し、俺たちに襲いかかる。

 部長は消滅の魔力で、朱乃さんは雷で、木場は聖魔剣で弾幕を防ごうとするが大した効果はない。

ギャスパーも停止世界の邪眼(フォービドウン・バロール・ビュー)で止めようとするが、力の差がありすぎるのか全く止まらなかい。 

 俺と小猫ちゃんには防ぐ手段がないから逃げ回っている。 

 

「この弾は無差別じゃねぇ、俺達の居る所に飛んできている。 

 かるく移動するように避けろ」

 

 俺たちは先生に言われた通り避けてみると簡単に避けれる。

 ホントだ。さすが堕天使総督! お、やっと弾幕の嵐がやんだ。

 

「へーおじさんすごい、わたしの弾幕を見切るなんて。じゃあこれならどう」

 

 

 禁弾「スターボウブレイク」

 

 

 今度は嵐のような弾幕に加え幼女の回りに複数の魔法陣が表れてそこから槍のような弾が発射された。

 もう勘弁してくれ。

 槍の弾はこっちを狙ってくるみたいだが、それ以外は無差別に攻撃してくるみたいだ。

 

「くらえ!」

 

 俺はベラルート戦のために倍加させておいた赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)で倍加した魔力で幼女を攻撃するが、

 

 

 ギュ! ドガーン!

 

 

 その魔力の塊は幼女に届く前に空中で壊れてしまう。

 え!?

 

「アハハハハ、ざんねんでした~」

 

 ど、どうなってんだ!?

 

 

 

  

     ***

 

 

 一誠の放った魔力が空中で破壊された様子を見てアザゼルは何かを考え始める。

 

(なぜ、なにもないところで壊れた? そして、ベルラートの死体はなぜ頭部のみなくなったのか?

 あいつの弾幕にあったたのならわかるが、一誠の攻撃は何もないところで破壊された。 

 あの威力の弾幕で攻撃したならベルラードは頭部を失うだけでは済まないはず)

 

 アザゼルはリアスと朱乃と小猫にこっそり指示をだす。

 

「アハハハハ、もっと遊ぼうよ」

「いまだ! あいつは油断している」

 

 朱乃が相手に向かって雷を放つが、それはまたしても空中で破壊される。

 

「アハハハハ、無駄無駄」

「それはどうかしら」

「!!」

 

 リアスは朱乃の雷で消滅の魔力を隠していた。

 これはさすがにやったと思ったが

 

「ざんね~ん。どっか~ん」

 

 消滅の魔力もあっけなく少女から直接放たれた魔力によって破壊されてしまう。

 

「ざんねんでした~ これで万策つきたね」

「いや、まだだ。小猫!」

「はい」

「!!」

 

 いつの間にか相手の後ろに回り込んでいた小猫がアザゼルの声を合図に壁を壊す。

 そして、そこから太陽の光が差し込む。

 

「キャーーーーーー!!」

「やっぱりな、お前吸血鬼だろ。

 笑ってる時にキバが見えたぜ。 

 しかし、今回のターゲットが吸血鬼でよかったぜ。 

 いざっていうときの武器、太陽の用意できたんだからな」

 

 今回の討伐は相手が吸血鬼っだったので、太陽で倒すという腹案を立てていため日の出近くの時間に行動していた。

 

「イタイイタイイタイ」

「とりあえずとどめを」

「待て!」

 

 リアスが消滅の魔力でとどめを刺そうとした時、リアスと幼女の間に白髪の男が現れる。

 男は急いで幼女に駆け寄り幼女を太陽から守るように立つ。そして一度幼女を優しく抱きかかえると今度は完全に幼女と太陽を分けるために濃く黒い霧を発生させながら話す。

 

「その悪魔は貴様たちにやる。このことは後日、誇銅を通して話し合いの席を用意してもらう」

 

 男はそれだけ言い残して幼女とともに消える。

 リアスたちは男の口から誇銅の名が出たことに驚く。リアスたちいろいろ疑問もあったが今はベラルートの遺体を持って討伐報告をすることにした。

 

 

 

 

 

       ***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで一人で狩になんか行ったの、フラン。

 みんな急いで探したんだよ。

 それに、助かったからよかったものの、もう少しで死んじゃうところだったんだよ」

「……ごめんなさい」

 

 誇銅に怒られてシュンとなるフランドール・スカーレット。 

 太陽に焼かれ火傷だらけだったその体は月によって完治していた。

 

「で、なんで一人で狩に行ったの?」

「……フランも家計のたすけになりたかった。

 お兄ちゃん達がお金がないって言ってたから……だからフランも賞金でお手伝いしたかったの」

 

 フランはスカートをぎゅっとにぎり、瞳に涙をためて言う。

 

「そうか、ごめんねフラン心配かけて。

 でも、大丈夫だよ確かに今家は大家族でお金もかかって貯金もなくなりそうだけど、お姉ちゃんがもうすぐ解決してくれそうだから」

「ほんとう?」

「うん。

 だから狩りになんていっちゃだめだよ。

 もしフランに何かあったら僕は悲しいよ」

「うん、わかった!」

 

 フランの涙も止まり満面の笑みを浮かべる。

 そして、誇銅におもいっきり抱きつく。

 

「お兄ちゃん大好き~♪」

「うわ!」

 

 この時、おもいっきり抱きついてきたフランを受け止めるとき誇銅の背中からいやな音がする。

 誇銅はその痛みをしばらく我慢することになった。 

 その後5分ほどフランに抱きつかれて解放されると同時に月に介抱されることになる。

 

 

 

 

   

  東方projectから フランドール・スカーレット

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