BADENDの先に掴むもの   作:超高校級の警備員

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 最近、お気に入り数とUA数が着々と増えてるのがすごいうれしい。


偉大に死んだ奴隷と絶望の申し子

「ウフフフ、これで私はまた一段と美しくなったわ」

 

 とある夜の森の中、一人の女性の笑い声が静かに響く。

 その顔はきれいに整っており、白い肌には染み一つない。だが、今その女性の口は血で汚れており、その足元には15歳くらいの少女の死体。

 

「お前がカティアだな?」

「!?」

 

 女性の少し離れたところから男の声が聞こえる。女性は声のする方を見るが誰もいない。

 

「お前がはぐれ悪魔のカティアかって聞いてんだよ」

「……そうよ、これを見られたからには生かしておけないわ」

 

 カティアは再び声の方を見るが誰もいない。

 

「隠れるのがお上手みたいだけどすぐに見つけて殺してあげるわ。

 でもあなたは幸運よ、こんなに美しい私に殺されるのだから」

 

 カティアは自信満々に言う。

 カティアは元人間のはぐれ悪魔。美に憑りつかれた末に少女の生き血を使いより美しくなろうとしてはぐれ悪魔となった。

 

「美しい? お前のどこが美しいんだよ。

 客観的に自分を見れねーのか? しわが目立ってんだよ、鏡見ろババア」

「何言ってるのよ!私にしわなんてキャ――――――――!!」

 

 カティアは男の言葉を否定しつつも鏡を取り出して自分を見る。すると鏡に映った自分を見て叫ぶ。

 その姿は先ほどの若々しく美しい物ではなく、年老いた醜い姿へと変わっているのである。さらにその老いはどんどん進んでいく。

 

「そ、そんな……あなたの仕業ですわね! 絶対にぶっ殺す!!」

 

 カティアは自分の美を汚されたことにブちぎれてそう叫ぶ。が、返事はない。

 男の声は結構近くから聞こえていた。カティアは男を探そうと歩くが

 

 グシャリ!

 

「ギャ――――――――!」

 

 突然カティアの左足が“握りつぶされる”

 カティアは周りを見渡すが誰もいない。そしてさらに残りの右足もつぶされる。

 カティアは自分の足を握りつぶされる瞬間を見たが、そこには何もない。

 ただ奇妙な手形が自分の足に浮かぶだけ。そして次は右手が潰されていく。

 カティアはその場にいるであろう何かに向かって残りの左手を思いっきり振り下ろすが、その手はむなしく空を切るだけである。しかし右手は潰される。

 

「おねがい、もうやめて……」

 

 カティアは自分の命惜しさに泣きながら見えない何かに命乞いをする。しかし、無情に左手も潰される。

 カティアは両手両足を潰され何もできない状態になる。

 その時初めて森の中から金髪の目つきの鋭い男が現れる。

 その目は地に伏したカティアを見下ろす。

 

「お前はそう言って命乞いをする少女を何人殺してきた?

 それにこれだけ殺してきたんだから殺される覚悟は当然あるんだろう。

 まああろうがなかろうが今となっちゃどうでもいいがな」

 

 男はナイフをカティアの胸へ突き刺す。

 するとカティアの体が一瞬電気を帯びたように黄色く光りそのまま動かなくなる。

 

「それと『ブッ殺す』と言う言葉はむやみやたらと言うもんじゃねえ。

 『ブッ殺す』と心の中で思ったな……まあ言ってもしゃあねえか」

 

 男は一息つくとスマホを取り出し電話をかける。

 

「依頼は無事完了た。カティアの遺体はどうする? ……わかった」

 

 男は電話を切ると今度はカティアの首と手首を切り落としその場を去る。

 そしてその首を電話の主のもとへ届けた。

 

「これが証拠だ」

「……ありがとう。これで娘の仇がうてた。

 報酬は約束通り振り込んでおくよ」

「あいよ」

 

 男はそのままその家を出る。

 そして今度は別の場所へ行きカティアの手首を渡し金をもらいまた出て行く。

 

「やっぱりはぐれ悪魔退治はうまいな。被害者の依頼主と懸賞金の二重取りだ」

「終わったみたいだな」

 

 男の隣に突然白髪の男が現れる。

 

「アルセウス、ちょうど連絡しようと思ってたところだ」

「そうか、ならばもう帰れるのだな?」

「おう」

 

 アルセウスが金髪の男の肩に触れると、次の瞬間二人はどこかの家のリビングにいた。

 

「おかえり~。()仕事ご苦労様!」

 

 ピンクの髪をツインテールにした少女が元気よく男に声をかける。

 

「ただいま。てか()仕事って……まあ否定できねえけどよ。ところで誇銅たちは?」

「今の時間はまだ学校」

「ああそうか、日本はまだそんな時間か」

「なに? 時差ボケ?」

 

 少女は笑いながら、男も軽く笑いながら話す。

 

「でも、ありがと。私の借金返済してくれて。

 大金を簡単に貸してくれるって言ってもトイチの利息は高すぎるわ!」

「しゃあねえ。お前の金儲けがうまくいくまでは俺がこの家を養っとくよ。だが成功した後は仕事辞めるから。堅気の仕事につく」

「え~別にいいよ。あたしが養ってあげるよ」

「年下の女に養ってもらうほど落ちぶれたくねえ!」

 

 二人の会話は賑やかになっていく。

 その時アルセウスは二人の会話を遠目で優しい目で見る。

 

「アハハ。まあこの家のことなら超高校級の絶望改め、超高校級の希望、江ノ島盾子ちゃんに任せなさい♪」

 

 男はため息を吐きながらも少し笑みを見せる。

 そのまま男は自室へと向かう。

 

「俺は少し寝させてもらうぜ」

「おやすみ~プロシュート」

 

 

 

 

 

 

 ジョジョの奇妙な冒険から  プロシュート

 ダンガンロンパから 江ノ島盾子




 これで誇銅が連れてきた家族紹介が全員終わりました。
 さあ、皆様の予想は当たっていたでしょうか?
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