次の日、僕は魔王様たちにレーティングゲームの話を受けるということを話した。それで僕たちの対戦相手はなんと部長たちになった。
なんでも僕が元リアスさんの眷属だったから部長たちが適任だということらしい。う~ん……納得はしがたいけど理解はできる。
僕はただ了承し対戦は明日の昼ごろとなった。急すぎるでしょ! でも部長たちの都合もあり明日が一番都合がいいということ。
まあいいけど……。その後僕は家族と一緒に昨日泣かしたバイキングの店に向かう。
今のとこ出禁になるまで昼はこの店にしようと思っているよ。なぜならこの店が一番安かったからね。
それにバイキングなので味に飽きることも少ないからね。そのうち恋にだけ時間制限がつけられちゃうかもね。
明日はリアスさんたちとレーティングゲームがあるけど特に準備することもないからゆっくりしてよ。
そしてレーティングゲーム当日。
グレイフィアさんからチェスの駒を渡されたけど。
え? 何これ? 悪魔の駒ではないみたいだけど。
「こちらの駒は、『
使い方は普通の駒と同じですが、役割と力を与えるだけで種族はそのままというものです。
ただし、効力は一度のレーティング・ゲーム中だけであり終了後には自動消滅いたします」
丁寧な説明ありがとうございます。
なるほどね、じゃあ誰がどの駒にするかだね。
「じゃああたし
「私も
盾姉と月が
まあ妥当だね。
「……
「私も
恋とフランが
「では我は
あ、アルセウスさんが
アルセウスさんは
まあアルセウスさんは全の能力が高いから
「そうなると、僕は
「消去法で俺も
テト姉と兄貴のスタンドはかなりパワー型だから
…………あれ?
「ちょっと待ってよ!
僕の分の駒がないじゃん!」
「何を言っておる。おぬしには
「無理だよ! 僕は
プロシュート兄貴!
僕リアスさんのとこでは
「断る!
俺たちはお前に救われた。だからお前は
そしてあいつらに今のお前を見せつけてやれ」
「……わかりました。リアスさんたちに僕の覚悟をお見せします!」
お世話になったリアスさんたちと戦うのは心苦しいものがあるけど、今の家族と生きていくためにはその踏ん切りはつけないとね。
「じゃあ決まりでいいよね。それで誇銅の覚悟は完了したよね?」
「うん!」
大丈夫だよ盾姉。
確かに部長たちと戦うことは躊躇したけど、僕の家族はもう違うんだから。
それに本気で殺し合いをするわけじゃないからね。胸を借りるつもりでドーンといっちゃおう!
「では我らは誇銅眷属ということで頼む」
「わかりました」
アルセウスさんがグレイフィアさんに報告して準備は完了。覚悟完了。
***
一誠side
誇銅とのレーティングゲーム。
誇銅の家族は一体どんな力をもっているんだろうか?
でも、部長やみんなのために俺は全力で戦うぜ、誇銅。
「それでは皆様揃いましたところで、準備はよろしいですね?」
グレイフィアさんのアナウンスが響く。
『ゲームのルールについて説明いたします。今回のゲームに用意いたしましたのは前回と同じく、駒王学園といたしました。それぞれ転移先が本陣となっております。
リアス様の本陣が旧校舎2階のオカルト研究部部室、誇銅様の本陣が新校舎最上階の生徒会室となっております。
兵士ポーンの方々はプロモーションする際には敵本陣周辺までお越しください。
開始のお時間です。なお、制限時間は5時間となっておりますのでご注意ください。
それではゲームスタート』
いよいよ始まっちまったか。
誇銅には最初のころはいろいろ負けていたけど今なら勝てそうだ。
問題は誇銅の家族たちだな。知ってる奴はみんな強そうだったからな。
「作戦はアーシアとギャスパー以外のみんなで固まって誇銅を攻撃するわ」
「え、でもそれじゃほかの誇銅の仲間が」
「ええ、イッセー。でも誇銅の家族たちは殆ど一般人よ。誇銅はおそらく前の作戦の対策をとってるわ。
だからその裏をかくのよ。
それに誇銅はもう
確かに誇銅にはもう悪魔の時のような力はない。たぶん簡単に倒せる。
俺たちは誇銅の本拠地まで走る。
しかし、俺たちの進路に朝倉さんとフランちゃんが立ちふさがる。
ちっ、こっちの道はアウトだったか。
「お前達……倒す」
「いっぱいフランと遊んでね」
禁忌「カゴメカゴメ」
ライン状に現れ並んだ丸弾を網目模様に配置した後、大玉をぶつけてラインを崩しフィールド全体に拡散された。
弾の動きが予測できないけど、避けることができないわけじゃない。うかつに触れれば爆発して回避が困難になる。そんな中朝倉さんは手に戟を出現させてこっちに向かってきた。
「くっ、弾を避けながらはきつい」
木場ですらこんなことを言うのに 朝倉さんは弾幕をいとも簡単にすり抜けて木場に攻撃する。 木場なんとか聖魔剣でガードするが簡単に斬られてしまった。なに!
さらに朝倉さんはあたりそうな弾幕も斬り、朱乃さんの放った雷も斬った。え!?
「どういうことだい!? 僕の聖魔剣だではなく、朱乃さんの雷まで斬ってしまうなんて!」
「恋に斬れないものはない……それが恋の神器……『
朝倉さんの武器の形状は刃にも全体に真っ赤な刺青が伸びている。
朝倉さんは弾幕の嵐を意に介せず進むことができるが、俺たちは朝倉さんの斬撃と弾幕をよけながら二人を相手にしなくてはいけない。
大人数が逆に不利になっちまった。
「追加いっくよ~」
何!? まだ増えるのか!
朝倉さんは増えた弾幕も難無く避け攻撃を続けられるのにこっちは弾がかすりだしてくる。
「みんなは先に行ってください。ここは私がくいとめます」
「でも……」
「この状況では大人数では不利です。ですから早くに誇銅くんを倒してください。私が隙を作ります」
朱乃さんは二人の視界を防ぐように雷を放ち俺たちから注意をそらさせてくれた。
朱乃さん、ありがとうございます。
でもゼノヴィアだけは……
「チッ私だけつかまってしまったか」
「でも他のみんなが抜けられただけよかったですわ」
「……」
俺たちはそのまま誇銅のもとへ向かうが校舎の近くでまた鉢合わせてしまった。
それも3人
「やっときた。本当に来るかちょっと心配だったよ」
「フフフ、希望であるあたしの予測が外れることなんてあんまりない!」
「じゃあ外れることもあるんだな」
「もち、プロシュート。あたしも人間だからね」
確か重音さん、江ノ島さん、プロシュートさんだったな。
3対3だけど相手は一般人みたいだし、こっちには小猫ちゃんも木場もいる。
俺だってそんじゃそこらの一般人に負けるような弱さじゃない。
まだまだ勝ち目はある。
「それじゃそろそろ」
なんだ!?重音さんのこの背中から小さな蝙蝠の羽が生えた!
それに小悪魔みたいな尻尾も生えてる。
「いくよ!」
「!?」
重音さんは小猫ちゃんの方へまっすぐ向かって行く。
小猫ちゃんも初撃をかわしカウンターを入れるが全く効いている様子がない。
そのまま手を掴まれて校舎へ投げられた!
ガシャーン!
小猫ちゃんはそのまま壁をぶち抜き校舎の中へ
小柄とはいえ人一人をあそこまで投げ飛ばすなんてなんてパワーだ……。
でもチャンスだ、これで小猫ちゃんは誇銅のとこへ行ける。
しかし、小猫はその場で立ち上がるも動かない。
「小猫ちゃん! 早く誇銅のもとへ行くんだ!」
「だめです。動けません」
動けない!? でも立っているところをみるとそこまでダメージは負ってない。
「あはは、校舎の中には悪魔封じの魔法陣を大量に描いておいたから」
じゃあ小猫ちゃんはそれにつかまって!
早く助けないと。
「オイ、そこの剣士」
「なんだい!?」
プロシュートさんが木場に話しかける。
だがプロシュートさんは木場の手の届く範囲まで近づいていた。
そして木場に触れると
「直は素早いんだぜ」
「なっ!?」
すると木場は一瞬のうちに立てないくらいまで“老化”した。
いったい何が起きたんだ!?
「ほらほら、あんたも神器で倍加しなくていいの?」
盾子さんが俺に言う。
そうだ、ここで俺が3人を倒さないと!
「『
「そうあせらないでよ」
俺は
「相棒!」
「どうした、ドライグ?……!」
ドライグの声に反応して左手を見ると
なんだこれは!?
俺が
「やっと気づいたんだ?
私の砂流枯渇に。能力は簡単、ただあんたの力を砂と一緒に外に流してるだけ。
あんた隙だらけ過ぎて宝玉に砂を入れるの希望的に簡単だったんですけど~」
それじゃ、いくら倍加したって俺の力はなくなるだけ!?
だったら力が残ってるうちにこの人を倒せばいいだけ!
「ドレスブレ…」
「おっと、そんな卑猥な技はダ~メ」
すると技を当てる前に何かに後ろから掴まれて技を止められた。
な、なんだ!?
「そ~んな卑猥な技を使う子はおしおきだぞ!」
俺はそのまま上空へ投げられた。
その時俺の体を掴んだものの状態がわかった。
砂だ、大きな人型の形をした砂だ。
その人型の砂も俺を放り投げた後に続いて俺より高く飛び俺のにまたがる。そしてその姿を俺を囲い込むように姿を変え、砂から石へと変わった。
そのまま地面へと落下する。
「地獄の凱旋門」
「グハッッ!」
ヤバイ! 今ので骨が折れたっぽい。
「一誠」
「!? 誇銅!」
誇銅が俺に触れた瞬間、痛みが一瞬で消えた。
でも、これはチャンスだ! でも……
「なんで回復させたのか気になるんだね?」
それが気になる。
あのままだったら確実に俺を倒せたはずなのに。
「それはね一誠と戦うためだよ。もちろん一対一だよ。
これは僕の覚悟でもあるんだ。だから一誠、君は僕が正々堂々と倒さないといけないんだ!
さあ、一誠が僕を倒すのが早いか月が部長を倒すのがはやいか」
しまった! 部長が危ない!
すぐに部長のもとへ戻ろうとするが俺の前に江ノ島さんと重音さんが立ちふさがる。
さらに追い打ちをかけるようにアナウンスがなる。
『リアス・グレモリー様の女王1名、騎士1名、リタイア』
「そんな……朱乃さんとゼノヴィアが!」
「いまから助けに行っても遅いと思うよ。今一誠の最善の策は僕を倒すことだよ」
……確かにそうだな。誇銅がわざわざ一対一と言ったんだ。
このまま王を取らせてもらうぜ!
幸い砂の巨体も宝玉からの砂ももう止まってる。
俺ははそのまま誇銅と一対一の戦いを繰り広げる。
誇銅はポケットから小さな鉄の欠片を取り出す。するとその欠片は槍へと変わる。
誇銅はそのまま俺に挑みかかるが槍はあっさり躱すことができて俺は誇銅に攻撃を当てる。
俺もずっと修業してきたんだ。これが努力の差だ!
だが、一撃を入れたことで一瞬安心してしまった俺は誇銅からカウンターの蹴りを入れられてしまう。
「グフ、お前の戦い方は本当に無茶だよな」
「まあね」
「だったらこれはどうだ?しっかり避けろよ」
一誠は
『ドラゴンショット!』
俺は大きめの魔力を誇銅に放つ。
しかし誇銅はよけようとはしない。おい! 人間のお前がまともに受けたら
「何やってんだよ! 避けろ誇銅!」
早く避けろよ誇銅! 人間のお前じゃ死んじまうぞ!
「ふん!」
「なに!」
なんと誇銅は俺のドラゴンショットを両手で受け止めた。
そしてそのまま
「ぐ~~~やっぱだめだった―――――――」
「誇銅――――――!」
誇銅はそのままドラゴンショットの餌食になってしまった。
誇銅……なんで受け止めようとしたんだ……。
「誇銅……」
誇銅の体は腰から上が消し飛んでいる。
「まだだ―――!!」
「!!」
上半身を失った誇銅を見て俺は膝を崩した。が、誇銅は失った上半身がいつの間にか元通りになっていた。
それを見て固まってしまう。
「あはは、びっくりした?したよね」
「誇銅……」
「すごいでしょ?これが僕の神器の禁手化:『
能力は単純で強力な再生。僕以外を再生させることもできるんだよ」
***
リアス・グレモリーは焦っていた。こっちのメンバーが一方的に減ったからである。この少なくなったメンバーであの神を突破しなければいけないのだから。そんなリアス・グレモリーの前に月とアルセウスが現れた。
「守りはこれだけか……ずいぶん我々を警戒しておらんのだな」
「久しぶりですねリアス・グレモリーさん」
「あなた達はずいぶん守備的ね。たった二人で来るなんて」
「二人で十分だ」
「参ります。神器:『
月の掌をリアス・グレモリーの前に軽く突き出すとそこに翡翠のカブトムシが出現させる。
「先手必勝よ」
リアス・グレモリーはアルセウスと月に向かって消滅の魔力を放つ。
『ひかりのかべ』
消滅の魔力は突如出現した壁に防がれてしまう。
その後アルセウスはギャスパーの前へ一瞬で移動する。
「おぬしの力は我以外には少々厄介だ」
『ちょうはつ』
アルセウスは挑発をするように人差し指をクイッっと動かす。
そして月の隣へ戻る。
「ギャスパー!」
「はい!」
ギャスパーは
「部長! 神器が発動できません!」
「なんですって!」
「言ったであろう。おぬしの力は少々厄介だと。しばらく封じさせてもらった」
そんなことをしていると月の掌に乗っていたカブトムシがリアスの体にくっついていた。するとリアスは急に倒れ血を吐きだす。
「部長さん! すぐに治療します」
アーシアはリアス・グレモリーに
「無駄ですよ。私とあなたの神器の能力は同じ。私はリアスさんを過回復させているだけですから」
月がリアス・グレモリーに行っているのは回復。しかし、その回復量は異常なもなのでリアス・グレモリーの体を壊しているのだ。
月が喋っている間にもリアスの内部はどんどん破壊されていき吐血の量も多くなるにつれてリアス・グレモリーの苦しそうな表情も悪化する。
「早く投了しないと死にますよ」
「くっ」
月の顔は満面の笑みを浮かべる。
このレーティングゲームはリアス・グレモリー眷属の敗北で幕を閉じた。