「誇銅は運動は得意?」
「はい、特に動体視力には自信があります」
「ならあなたには戦車の駒がいいわね」
リアスさんはチェスの駒を一つ取り、僕の中に入れる。
「これであなたも私の下僕よ、がんばってね」
「はい、がんばります」
それから僕は悪魔としての仕事をするようになった。
いったい何をするのかと思えば最初の仕事はチラシ配りだ。
なるほど、これを配って願いをかなえてほしい人のところに一誠の時のように移動して願いをかなえるのか~。
一誠がチラシ配りをして最初の依頼が入った時、一誠は転移するだけの魔力がないということで自転車で行った。 悪魔が自転車でいどうって……プッ。
僕の最初の依頼は料理の味見をしてほしいとのミーナさんからの依頼でした♪
……いいの!? そんなことで悪魔に依頼しちゃって!? 楽な仕事だからこっちはいいけど……。
出てきた料理は普通のシチュー。
いただきます。 ……別に悪くない味だね。変な臭いもしないし、舌触りもわるくないし、なんだか肌がかゆくなってきたし、頭もいたくなってきたし、手がしびれてきたし……バタン。
この後の記憶はないけどミーナさんの話では泡吹いて二時間気絶していたらしい。
ひどい目にあった。対価も貰ったし逃げ……帰ろう。
ただいま。
「二度と教会に近づいたらダメよ」
あれ、部長さんがいつになく険しい表情でイッセーを怒ってる。
「ねえ、木場さん。部長はなんで怒ってるのですか?」
僕は、近くにいた木場さんに聞いてみる。
「どうやら兵藤君、道に迷ったシスターを教会近くまで案内したらしいんだ。それで、部長は怒ってるみたいなんだ。」
そりゃ悪魔が教会に行くのはいいことじゃないよね。
でもそれを親切で送るのはいいことだし一誠らしいよ。
「いい、イッセー、教会は私たち悪魔にとって敵地。踏み込めばそれだけで神側と悪魔側の間で問題になるわ。今回はあちらもシスターを送ってあげたあなたの厚意を素直に受け止めてくれたみたいだけど、天使たちはいつも監視しているわ。いつ光の槍が飛んでくるかわからなかったのよ?」
もうあれはごめんだよ……。
「教会の関係者には、関わってはダメよ。特に『悪魔祓い』は我々の仇敵。神の祝福を受けた彼らの力は私たちを滅ぼせるほどよ。なかには、神器持ちもいるの。もうそれは死と隣合わせと同義なの。イッセー」
部長の目は真剣そのものだ。僕も気をつけよ。
「人間としての悪魔への転生で免れるかもしれない。けれど、悪魔祓いを受けた悪魔は無に帰されるの。無。何もなく、何も感じず、何も出来ない。それがどれだけのことかあなたは、わかる?」
無か……僕が死んだ時は洋風の客間みたいなところだったな。
「ごめんなさい。熱くなりすぎたわ、とにかく、今後は気をつけてちょうだい」
「あらあら、お説教は済みました?」
朱乃さんがいつもの顔で一誠の背後にいた
「朱乃、どうしたの?」
「討伐の依頼が大公から届きました」
討伐の依頼?
町はずれの廃屋近くに今、僕と部長さん達は来ている。
討伐するのは毎晩ここで人を誘き寄せて人を食べる「はぐれ悪魔」らしい。
廃屋の中は、嫌な気で充満していた……が奥へと前に進むと、塔城ちゃんが
「……血の臭い」
塔城さんの一言で僕は一気に周りを警戒する。
「まずそうな臭いがするぞ?でもうまそうな臭いもするぞ?甘いのかな?苦いのかな?」
姿を現したのは、上半身裸の女の人で下半身は化け物の異形の形をしていた。
「あなたが、はぐれ悪魔バイザーね。あなたを消し飛ばしにきたわ!」
こざかしいぃぃぃぃ!小娘ごときがぁぁぁ! その紅の髪のように、おまえの身を鮮血で染め上げてやるわぁぁぁ!」
「雑魚程、しゃれの聞いたセリフを吐くものね。祐斗。」
部長の言葉を受けた木場が前に出る。
「祐斗の役割は“騎士”。特性はスピード。そして最大の武器は剣。」
《ズバァバァン!》
「ぎゃあああああ!?」
木場さん早ーい。
するとはぐれ悪魔が小猫さんに殴りかかった。
「次は小猫、あの娘の役割は“戦車”。特性は……」
「小虫めえぇぇぇ!」
はぐれ悪魔の攻撃を受け止める搭城さん
「“戦車”の特性はシンプル。ばかげた力と、屈強なまでの防御力。あの程度ではびくともしないわ。」
「最後に朱乃ね。」
「はい、部長。あらあらどうしようかしら?」
ニコニコ笑いながら姫島先輩ははぐれ悪魔に近づいていく。なんか怖いよ。
「朱乃は“女王”。“兵士”、“騎士”、“僧侶”、“戦車”、その全ての力を兼ね備えた無敵の副部長よ。」
「あらあら、まだ元気みたいですわね?それならこれはどうでしょう?」
そう言うと朱乃先輩の手からの雷が発生し、はぐれ悪魔目がけてうつ。
「あらあら、まだ元気そうですわね?まだまだいけますわね!」
そう言うと姫島先輩が再びはぐれ悪魔目がけて雷を放つ。帯電しているのまだうつ!
もう見てるのがかわいそう。
「ぐあああ!」
「朱乃は魔力を使った攻撃が得意なの。そして彼女は究極のSなの。」
……怖。
「うふふふふふ、どこまで私の雷に耐えられるかしらね? ねぇ化け物さん?まだ死んでは駄目よ!とどめは私の主なのですから! オホホホホッ!」
……いつまでいたぶるつもり?
「そこまでよ朱乃。とどめは私がさすわ。」
「……分かりましたわ」
「このまま終わってたまるかーーー」
バイザーがこっちに来た! でも見えるよ。
僕はバイザーの攻撃をかわし懐に入った瞬間、バイザーの腹めがけて拳を振るう。
「危ない!」
「ぐおおぉぉぉ」
「……では部長。とどめをどうぞ」
一瞬驚く部長だがすぐにいつもの状態に戻った。
僕だっておどろいてるんですよ? 自分の命の危険でとっさに殴っただけなんですから。
「えぇ、何か言い残すことは無いかしら?」
「こ…………ろ…………せ」
「そう……じゃあ消し飛びなさい!」
そう言うと部長の手から出た魔力によってはぐれ悪魔は消し飛ばされた。
その後僕は無事討伐が終わってホッとする。
一誠は自分の駒のことを聞いて落ち込んでいたけどすぐに元気になっていた。兵士は万能でいい駒だと僕は思うけどな~。
まず当面の目標はお気に入り100ですかね。
確か前は30話あたりを投稿した時にたどり着いた覚えがあります。今回は何処でたどり着けるでしょう。