BADENDの先に掴むもの   作:超高校級の警備員

43 / 92
 今回は話のおまけみたいなものなので短めです。
 今回の話で毎日投稿は終了です。次回からは一章できるごとに一話づつ毎日投稿します。


時間の罰

 シルバー・フェニックスがいなくなり誇銅を冥界に縛る理由がなくなって数日後、この問題を引き起こした装置の修理と改造が完了した。

 その装置のテストをするためにリアス眷属はアザゼルに研究室へ呼ばれていた。

 

「いやー意外と時間はかからなかったけどとりあえずテストしてみる価値があるところまでできたぜ」

「今回も俺を実験機械の中に放り込む気ですか!?」

「そんなこと絶対させないわよ!」

 

 一度実験動物にされた一誠は装置を前にして警戒を強める。

 

「それだったらお前ら全員は呼ばねえよ。

 今回の改造では中に入った人物の未来の自分、または子供を呼び出すことができるはずだ」

 

 アザゼルがあらかじめ装置の説明をすることにより一誠は警戒を少し緩める。

 それによって一誠を守るようにしていたリアス眷属も警戒を解く。

 

「その栄えある第一号をお前たちの誰かにやってもらいたいと思ってな」

「なんで私たちなんですか」

 

 小猫は不満そうに言う。

 他の眷属たちもその通りと言った目でアザゼルを見る。

 当事者であるアザゼルはそんなことを気にせずといった感じで後ろを向く。

 

「……もし一誠が実験に付き合ってくれたら未来の相手がわかるんだけどな~」

「一誠、入りなさい」

「え!? 部長!」

 

 アザゼルが独り言をつぶやくとリアスを筆頭とした女子たちが一誠に実験の第一号になることを進める。

 その顔は期待と不安が8:2と言った感じ。

 そしてその様子を横目でチラッと見たアザゼルは『計画通り』と言わんばかりの表情を一瞬誰にも見られないように見せる。

 

「アザゼルさん、この装置のことを少し教えてもらえませんか? そうしてくれないと僕たちも一誠君も不安ですし」

「ん、そうだな。まずこの装置はとある骨の力を引き出すことに大半の技術が使われている。

 それはこの装置の動力源でもあり時間を渡る力の源でもある」

『骨?』

 

 とある骨という単語に引っかかるリアスたち。

 アザゼルも真剣な表情で話を続ける。

 

「その骨と言うのはおそらく人間の鎖骨だと思われる骨だ」

「人間の鎖骨がどうしてそんな力があるのですの?」

「その骨は2年程前に拾ったんだがな、その時はただ不思議な感じがする骨だなと思ってずっとデスクの引き出しに入れっぱなしだったんだ。

 それが最近思い出して興味本位で調べてみたらなんとその骨には力を集める力があることが分かったんだ。

 それでその力の実験を兼ねてこの装置の動力源にしてみたところああなった」

 

 アザゼルは懐かしい思い出を語るかのように話す。

 それを聞いたみんなはあきれ八割、不思議二割といった表情を見せる。

 

「そして今度は骨の力を引き出すことを中心に改造してみた。

 前のようにはならないはずだ」

「不安すぎますよ!」

 

 一誠はアザゼルにもう講義する。

 やはり実験される本人はあんな目にあったのだから不安がいっぱいである。

 そんな一誠を前に押し出すのは、リアス眷属の女性たち。一誠はその後押しに負けて実験に付き合うことを了承する。そして自分の足で装置へと歩いて行く。

 だがその時、

 

『グギュグバァッ!!!』

 

 大きな龍のような声が研究室に響き渡る。

 

「な、なんだ!?」

「これは一体!」

 

 その場の全員は突如鳴り響いた声に臨戦態勢をとる。

 

 

「あ、あれを見てください!」

 

 ギャスパーが指さす方向には空間が歪んでいた。そして歪んだ空間は大きな穴をあけてそこから真っ黒な空間が見える。

 そしてその中から全体的に深い藍色の様な色調で、顔や背中、胸部に鎧の様な装甲がある四足歩行の龍が現れた。

 また、胸部の中心には、ダイヤモンドの様な核がある。

 

「な、なんだこいつは……」

『グバァ!』

 

 その龍はリアスたちには見向きもせず一誠がいる方向に歩き出す。

 

「お、おれ!?」

「イッセーさんが!」

「私のイッセーから離れなさい!」

 

 リアスは一誠がピンチとみると龍に向かって滅びの魔力を放つ。だが、

 

「グギュグバァ!」

「効いてないですって!」

 

 龍には傷一つなくその場に立っていた。

 龍はリアスの攻撃でリアス達の方を向く、そして今度はリアスたちに向かって歩き出す。

 

「部長、下がってください」

「デュランダル!」

 

 木場とゼノヴィアが龍に向かって剣を構えて立ち向かう。

 すると龍は自分の周りに丸い人間くらいの大きさの石を自分の周りに出現させるとそれを木場に向かって放つ。

 

「こんなもの当たらないよ!」

「私を忘れるな!」

 

 二人のは龍の鎧のない部分に剣を突き立てる。だが、剣は刺さることなくはじかれる。

 

「なに!?」

「なんて硬さだ…」

 

 二人の攻撃を受けた龍はゼノヴィアの顔を見た。

 

「うぐっ!」

 

 そして龍はゼノヴィアに向けて大きな爪を振り下ろそうとする。

 普段ならゼノヴィアにとって十分避けれるスピードの攻撃、だがゼノヴィアはそこを動かない。

 

「避けろ! ゼノヴィア」

「…はっ!」

『グギャウッ!』

 

 一誠の声でゼノヴィアは間一髪龍の攻撃を避けることに成功した。

 

「大丈夫か、ゼノヴィア」

「すまん、奴に睨みつけられた時なぜか恐怖で体が動かなくなってしまった。だがもう大丈夫だ!」

「無理はしちゃだめよ」

 

 リアスたちは一か所に集まった。

 そこで急いでこの龍を倒す方法を話し合う。

 

「あの龍はとんでもなく守りが固いわ、だからみんなでイッセーの赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の時間を稼ぐの。

 イッセーは力が十分に溜まったら龍の一番近くにいる誰かに譲渡して。だけどもし誰もいなかったらあなたがやるのよ。

 みんなもいいわね」

『はいっ!』

 

 リアスたちはリアスの命令通り龍の気を引く戦い方をした。

 幸い龍は守りが固くとも攻撃はいまいちでそれほど苦戦はしなかった。だが、研究所はボロボロになっていく。

 そして一誠の力が溜まるとその力を朱乃へ譲渡した。

 

「朱乃さん!」

「わかりましたわ。雷光よ!」

 

 朱乃は雷光を龍に浴びせる。

 普通の龍ならこれで倒せなくとも大ダメージは与えられたであろう。だがこの龍は…

 

『グギュグバァッ!!!』

「大して効いてない!?」

 

 大して効いた様子もなく朱乃に向かってブレスを放つ。

 

「きゃぁぁぁ!」

「朱乃さん!」

「朱乃!」

 

 リアス眷属が攻撃された朱乃を心配する。

 だけど本人は割と平気そうに立ち上がる。

 

「大丈夫ですわ。見た目ほどダメージはありませんわ。ちょっとしびれちゃいましたけど」

「安心しました」

「すぐに回復します」

 

 アーシアの回復もあり朱乃はすぐに回復する。

 それに引き替え龍は少し疲労を見せた。

 

「みんな、作戦変更よ、龍は疲れてきてるわみんな攻めるわよ!」

 

 リアスの指示を聞いた眷属たちは今度はさっきまでの消極的な攻めではなく、もっと積極的な攻めに変わった。

 すると龍の足を攻撃していたゼノヴィアと木場の攻撃が効いたのか龍が前足二本を崩した。

 

「みなさん、背中にわずかな傷が出来てます!」

 

 朱乃のわずかな発見を活路にして眷属たちが背中の傷に攻撃を叩き込む。

 

『グギャァァ!』

 

 悲鳴を上げた龍は再び立ち上がりまるで最後のあがきのように爪を振り上げる。

 

「キャァ!」

 

 そしてその爪が運悪くリアスの翼を傷つけた。

 

「リアス!」

「部長!」

 

 その攻撃は朱乃と時と違いそれ相応のダメージをリアスに与えた。

 そして龍はリアスに顔を近づけてブレスを吐こうとする。が、

 

『グァァ!?』

「ナイスタイミングよギャスパー」

 

 龍はギャスパーの世界停止の邪眼(フォービドウン・バロール・ビュー)によって一瞬時間が止められた。一瞬であったが龍はそれに驚き動作が遅れた。

 その隙に上空にいた一誠が赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)で再び溜まった力を持って龍に向かって構える。

 

「頼んだわよイッセー」

「任せてください! 喰らえ! ドラゴンショット!」

「グガァァァァァァァァァァ!」

 

 ドラゴンショットを集中攻撃を受けた場所にくらった龍は苦しそうな叫び声をあげた。

 そして長時間の戦闘の末、龍は四本の足を崩して倒れた。

 

「大丈夫ですか、部長!?」

「大丈夫よ、よくやったわイッセー」

「すごいよイッセー君」

「みんなのおかげさ」

 

 一誠を中心にワイワイと集まる眷属たち。

 だがそれで気づかなかった、龍が首だけを立たせてブレスの体勢をしていることに。

 それに気づいたのはアザゼル。

 

「あぶねぇ!」

『『え?』』

『グギャー!』

 

 そのブレスは止められることなく吐き出された、装置に向かって。

 そして装置を破壊した龍はそのまま役目が終わったかのように倒れた。

 

「……装置を壊した……?」

「もしかしてあの龍の目的は最初から装置?」

「確かに、一誠君はあの時装置の近くにいたね」

 

 リアスたちは少しの罪悪感に襲われる。

 それを壊すようにゼノヴィアが口を開く。

 

「だが、奴は結果的に私たちに襲いかかってきた。最悪こっちがやられていた」

「そうよね、仕方ないわ」

「でも、なんでこいつは装置を狙ったんでしょう?」

 

 一誠は龍に近づいて龍の頭を触る。

 すると触れた瞬間龍は赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の宝玉の中に吸い込まれた。

 宝玉は数回光を放つとそれすら収まる。

 

「え? 何が起きたの?」

「俺にもわかりませんよ、ドライグ、どうなったんだ?」

(この龍が籠手に入ってどうなったかわからんが、こやつの名はディアルガ。それだけはなぜかわかった)

「だそうです……」

 

 龍が暴れた後には謎とすべてが壊れ吹き飛んだ装置とボロボロになった研究室だけが残った。




偽サトシ?「ディアルガ、ゲットだぜ!」
赤いピカチュウ?「ピッピカチュー!(自棄)」


 ディアルガ LV10

 ディアルガが図鑑に登録されました。

 ニックネームをつけますか?

 はい  ←
 いいえ 


 ニックネーム:ギルティ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告