BADENDの先に掴むもの   作:超高校級の警備員

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英雄の救世主

 さて、修学旅行三日目。今日はバスに乗って清水寺や金閣寺、銀閣寺などを観光する予定だ。

 昨日のことは話半分に聞いてたけど京都で問題が起きて僕たちもそれに巻き込まれたことはわかる。

 まあ僕らはあくまで協力者っていう立場だし大規模な勢力でもないしそんな無茶はさせないだろう。

 最初の魔王様たちの話でも僕たちを協力者とするのは僕らを巻き込まないようにするためと言っていたし、僕たちに極力迷惑はかけないように善処するとも言っていた。

 リアスさんたちもそれは知ってるだろうし魔王様の命令には逆らわないよね?

 でも今までは全面的に信用して中核に巻き込まれてしまっていたからこれからは自分で考えて行動しなくちゃね。

 おっと、目的地に到着した。

 僕たちはバスを降りて最初の目的地である清水寺まで歩こうとし始めた時

 

「おう、やっと来たか」

 

 突然昨日のお姉さんが僕たちに話しかけてきた。ただし角がなく服装は昨日のスーツから巫女装束に変わっている。

 見た目が外人風のお姉さんなので巫女装束があまり似合ってない。

 

「あの人違いでは」

「ああ、オレの名はボニータ。悪魔関係の観光者に京妖怪からのサプライズだ!

 現地の妖怪が京都を案内するぜ☆」

 

 そんな話聞いてないよ。

 ほらルピ君たちも警戒を通り越して戸惑っちゃってるよ。

 そこで何かを疑問に思った月がボニータさんに質問をする。

 

「それっておかしくないですか?」

「なにが?」

「あなたは一昨日ちょっとした問題が起こってると言っていました。そんな時にサプライズをする余裕があるとは思えません。

 それに悪魔と京都妖怪の間にそこまでの信用があるならそもそも駒王学園の生徒である私たちが疑われることもないでしょう」

 

 おお流石月、確かにそう考えるとタイミングがおかしい。

 だがボニータさんは少しも動揺するそぶりを見せない。

 

「ああそれはな、うちの姫様がお前たちの仲間を勘違いで襲っちまったんだよ。

 だからこれはそのお詫びのついでだ」

「……そのままやってくれてもよかったんですが(ボソ)」

「ん? なんか言ったか?」

「いえ、なんでもないです」

 

 とりあえず僕たちはボニータさんの案内を受けることに。

 ボニータさんからこれと言って悪意のようなものは感じないし、月も恋もルピ君もそれくらいならいいんじゃないかと意見も一致した。

 そして何より断っても勝手についてくる勢いだったから断りきれそうになかったからね。

 

「よーし! 大船に乗ったつもりでオレに任せなー!」

 

 そして僕たちは再び観光の続きに戻る。

 以外にもボニータさんの案内はうまいものだった。

 名所ではそこでの逸話などをわかりやすく説明してくれておもしろい。

 第一印象的に自分のペースでガンガン進んでいくと思っていたが、僕たちのペースにちゃんと合わせてくれて一か所一か所をじっくりと見れる。

 そしてボニータさんの親しみやすい性格で移動中も景色をネタに話題が尽きることはなかった。

 なんだかとっても楽しい修学旅行三日目になってる。

 

「ここの抹茶とみたらしは他とは一味ちがうぜ」

 

 そして今はボニータさんが教えてくれた茶屋で休憩中。

 わかりにくところにポツンとあるせいか僕たち以外お客さんはいない。

 

「おいしい!!」

「すっきりとした甘さですね、おいしいです」

「……おいしい」

「うん、お姉さんがおすすめするだけはあるね」

 

 僕も含めてみんな大絶賛。

 こんな隠れた名店を教えてくれてありがとうございます。

 

「だろ? ここは景色もいいし夏はちょうどいい陰になってすずしい。人通りから離れてるのが難点だがそのおかげでゆっくりとできるしよ」

「ん……んっ」

「どうしたんですか?」

「いや、ちょっとね」

 

 なんでだろ、ボニータさんに次の場所はちょっと遠いから先にトイレに行っておいた方がいいって言われてちょっと前に行ったところなのに。

 

「ちょっとトイレ借りてくる」

「ちょいまち。この店は便所ないぜ。向こうにあるんだ、ついてきな」

「はい。ごめん、ちょっと待ってて」

 

 僕はボニータさんにトイレのある場所まで案内してもらう。

 そして数分歩いたところでやっとトイレを見つけることができた。間に合った。

 

「おっと、ちょいと待ちな」

 

 いきなりボニータさんに右手首を掴まれて止められる。

 あっ、今の衝撃でちょっと漏れそうになっちゃったよ。

 

「な……なんですか……?」

「ふふふふ……」

 

 するとボニータさんは僕を抱き上げてトイレの裏側へ連れて行く。

 何するんですか!? も、漏れちゃう。

 

「早く便所行きたいかい?」

「は…はい」

「だったら、お姉さんのお願い聞いてくれる?」

 

 ヤバイ。二重の意味でヤバイよ。

 

「お姉さん君みたいな子がだ~いすきなんだ」

「は、はい……」

「だから~、お姉さんの悪戯を受けてみんなに黙っててほしいの」

「い、いたずら?」

「そっ、いたずら」

 

 ボニータさんは僕のあそこをやさしくつかみだす。

 うっ! うぐぐぐっ……。

 

「はっ……うにゅぐぐ……」

「大丈夫、お姉さん君みたいな子といっぱいしたことあるから。豊富な経験で気持ちよくさせてやるぜー?」

 

 やさしく右手でまさぐりながら僕の耳元でささやく。

 はぅっっ! お、おトイレ!

 

「どうする~? 早くしないと漏らしちゃうぜ~」

「はっ! はぐぅぅぅぅ」

「もしうんって言ってくれたら便所にもいけるし、後で性的に気持ちよくなれるぜ~? 何も迷うことないじゃねえか」

 

 もっ……もうダメ……漏らしちゃうよ~……。

 

「はっ、はうぅぅぅぅ」

「見つけましたよ!」

 

 僕が我慢の限界を超えそうになった時新しい声がした。

 一応声の方を見ると狐耳をした女性が一人、仁王立ちで立っている。

 それよりトイレ~。

 

「探しましたよボニータ様。修学旅行の学生に手を出すことは禁止されたのに勝手に抜け出して~。

 それに今は八坂様が誘拐されてるんですよ、いざって言う時のためにボニータ様にはいてもらわないと。

 なのに……八坂様が心配ではないのですか!?」

「いや大丈夫だって八坂のやつなら。オレの勘がそう言ってる。

 本当に危ないならオレもちゃんと真面目に探すぜ。大丈夫大丈夫、オレこういう勘で外したことないから」

「それでもすぐにお戻りください!!」

「え~もうすぐでこの子落ちそうなんだよ。だから…」

「じゃあなおさらダメです! 八坂様が戻ったら言いつけますよ」

 

 そして強引にボニータさんを連れて行く。

 やった! やっとトイレに行ける! 

 

「うえ~せっかくもう少しで……。抹茶に特製の利尿薬も仕込んだのに。

 それにもし了承されなくても漏らした後に優しく接して流れでレイプできたのに~」

 

 なんか言ってるけど無視。早くトイレ~。

 

 

 

 

     ***

 

 

 

 一方その頃一誠たちは、

 

「はじめまして、アザゼル総督、そして赤龍帝」

 

 突然正体不明の霧、神滅具の『絶霧(ディメンション・ロスト)』に囚われて別空間に強制転移させられていた。

 その犯人は禍の団、『英雄派』である。

 その英雄派のリーダーである曹操は一誠たちの前に姿を現して余裕たっぷりに自分の神器、『黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)』を見せつける。

 そして自分たちが九重の母、八坂を誘拐したと発言する。

 

「母上をどうするつもりじゃ!」

「お母上には我々の実験にお付き合いしていただくのですよ」

 

 その言葉を聞いて九重は涙を浮かべ激怒する。

 それと同時に一誠たちも曹操に怒りを向ける。

 そしていよいよ戦闘が始まりそうな雰囲気に包まれると、

 

「レオナルド、悪魔用のアンチモンスターを頼む…………レオナルド?」

 

 曹操は自分の仲間である幼い男の子、レオナルドを呼ぶが反応がない。

 後ろを振り返るとレオナルドどころが彼を後で連れてくる役のメンバーすらいない。唯一いるのは念のため連れてきた部下数名だけ。

 そしてしばらくすると来たのがボロボロになった優男が一人。

 

「ジーク、どうしたんだ!?」

 

 彼は英雄派幹部のジーク。

 元は彼がレオナルドを連れてくる手はずだったが彼一人が来た、それもボロボロで。

 曹操はまずレオナルドより手練れであるはずのジークがボロボロになってることに驚く。

 

「すまない……角女の妖怪に襲われて……レオナルドが攫われた」

「……え? いやおかしいって、だって俺10分前くらい前まで一緒にいたし……えぇ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イエ~イ♪ かわいい男の子拾ったぜ♪」

 

 英雄派を襲いレオナルドを奪ったボニータはご機嫌な様子で走っていく。

 ボニータは八坂配下の妖狐に誇銅のところから連れ戻されている途中、こっそりと抜け出してまた誇銅たちのところへ行こうとしていた。

 その時ふとジークに連れられてるレオナルドを発見して、どうせ誇銅のところへ行ってももうすぐに見つかってしまうであろうと思い彼をターゲットに変えてストーキングすることに。

 そしてたまたま彼らがテロ組織で今回の事件の犯人とわかりジークに向かって

 

「ハリケーン・ミサイル」

「ぐぼらっ!!」

 

 ジークは回転しながら宙を舞い地面に突き刺さる。

 その時レオナルドはボニータの一瞬の殺気に至近距離で当てられて気絶してしまう。

 

「あ~帰ったらどうやって食べようかな~///」

 

 ニヤニヤしながら自分の家に連れ帰ってどうやってレオナルドを(性的に)食べようか妄想を膨らます。

 しかし妄想しながら走っている途中ボニータは背後から自分を狙う殺気に気づく。

 さらにその気配はだんだん自分に迫りついには木々で隔てられている左右の右側へと変わっていく。

 

「バレバレだっ!!」

 

 レオナルドを気遣いながら走ってはいるがそれでも人外の中でも早い速度で走るボニータに並ぶスピードで一つの影が右から襲い掛かる。

 だがボニータには相手の殺気がくっきりと感じられている。不意打ちにカウンターを入れるなど簡単なこと。

 だが右手で殴ったはずの敵は札へと姿を変えてしまった。

 

「こっちアルっ! レッグ・ラリアートッ!」

 

 ボニータが右側のおとりに目奪われた隙に左側から本体がボニータの顎めがけて鋭く強烈な回し蹴りをくらわせる。

 

「ぐぁっ!」

「ふんっ」

 

 不意な強力な蹴りにボニータは仰向けに倒れる。そしてその影はボニータがレオナルドを掴む手を一瞬緩めた隙にレオナルドを奪う。

 

「危ねえな、オレじゃなかったら首飛んでたぞ。たぶん」

「お前が妖怪の英雄だからこそ私も本気でやったアル……モル」

 

 ボニータを襲った影は目元を特徴的なマスクで隠した小柄な少女。

 ツインテールに後ろ髪を弁髪にしている。

 ボニータはすぐさま立ち上がりその少女を見る。

 

「誘拐とは感心しねえな。早くその子をオレに返しな」

「誘拐犯はお前ア……モル」

「それを言われちゃ言い返しにくい。まっどっちにしろ奪い返せばいいことだ」

 

 ボニータはフードの少女からレオナルドを奪い返すために襲いかかる。

 少女はヒラリヒラリとその攻撃を躱す。

 

「へーその子抱いてよくそれだけ動ける」

「ハンデを背負ってるのは私だけじゃない。お前だってこの子を意識して全力で攻撃できてない……よし!」

 

 少女は一言よしとこぼすがボニータにはそんなことどうでもよかった。

 何度も何度も少女を掴もうとする。しかし少女は華麗な動きで躱し続ける。

 少女はレオナルドを連れて逃げる。それでもレオナルドを抱いてるため先ほどの素早さを出せずにすぐにボニータに追いつかれる。しかしそれでもボニータの攻撃を躱し、時には弾く。

 

「こっちを見ずに走りながらオレの攻撃をさばき続けるとはかなりの手練れだな」

「お前の力はすさまじいモル。掴まれればおしまいだモル。だが本気でないお前の攻撃ならこの子を抱えながらでも捌くのは難しくないアル。あーしくじったアルっ!」

 

 実際ボニータはレオナルドを傷つけないようにド迫力な技は使えない。それでも掴みさえすればその圧倒的パワーでどうにでもなる。

 対する少女は一度でも捕まればおしまいだがすべてを捌く技量がある。

 この勝負、技量ではボニータが不利だが走りながら後ろに集中力を研ぎ澄まさなくてはいけない少女もまた不利。

 勝負の行方はまだ五分五分と言った感じである。

 

「やるじゃねえか。知ってると思うがオレの名は妖怪No1バッファロー・ボニータだ。

 お前も名乗れ!」

「……私を捕まえることができれば名乗ろうモル」

「上等だっ!」

 

 ボニータと少女の追いかけっこはジリジリとした攻防戦を維持しつつ続く。

 そしてついに目的地についたが、

 

「ぬぬぬ……結界のせいで中に入れないアル」

「もう終わりか?」

 

 そこで少女はレオナルドを少し離れた場所に置いて

 

「仕方ない、ここでお前を倒してやるモル」

 

 少女は闘気をみなぎらせ構えをとる。

 

「へっ、追いかけっこはお終いってか。一発でくたばるなよ。ハリケーン・ミキサー」

 

 ボニータも同じく闘気をみなぎらせて角を前に突き出して突進し、猛烈な体当たりを仕掛ける。

 

「今アルっ、モンゴル・ボンバー!」

 

 少女はボニータの突進をジャンプで躱すとボニータの背中にドロップキックする。

 少女はこの技を通じてボニータにパワーを送る。

 それによって強化されたボニータのハリケーン・ミキサーが次元の壁を貫いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クッ、流石に多勢に無勢だ」

 

 当初曹操は様子見ということでレオナルドの神器でアンチ悪魔モンスターで数を補い頃合いを見て引き上げるつもりだった。

 しかしレオナルドがいなくなってしまいその策は崩れ、いざって時のために呼んだ数人の部下はボロボロのジークを守らせてるため動かせない。

 それによって一誠たちVS曹操一人という図式になってしまっている。曹操には死角から攻撃されないよう仲間からのわずかな援護射撃のみである。

 だが曹操も口ではこう言ってもすべての攻撃を禁手せずに捌いている。

 

「このっ!」

「九重のお母さんを返しやがれ!!」

「嵐のような魔力弾とすさまじい剣捌きを潜り抜けた俺には捌けないこともないが反撃ができん」

 

 バギィン!!

 

 突如一誠たちの後ろから大きな破壊音が鳴り空間に大きな穴が空く。

 

「こんどはなんだ!?」

 

 全員が一斉にそこを見る。

 そこにはバッファロー・ボニータが突進を止めた体勢で立っていた。

 

「嘘だろ、神滅具の作り出した空間を素で突破するなんて……」

 

 アザゼルがボニータのパワーに驚いてると一つの影が曹操たちの方へ飛んでいく。

 

「曹操、お前の仲間モルね?」

「レオナルド!」

 

 少女はレオナルドを曹操に渡す。

 すると一誠が少女に向かって叫ぶ。

 

「お前は誰だ!?」

 

 すると少女は一誠たちの方を見る。

 それに対抗するように一誠は少女をにらみつける。

 

「私の名はモンゴル(ニャン)、モル。友の救援に駆け付けたモル」

「へっ、やっと名乗りやがったか」

「改めて名乗ろうモル。私の名はモンゴル(ニャン)ア…んんっ、モンゴル(ニャン)モル」

 

 モンゴル娘と名乗る少女は少し言葉を詰まらせて名乗る。

 その時レオナルドがやっと目を覚ます。

 

「おお起きたか。寝起きで悪いが悪魔用のアンチモンスターを頼む」

「は、はい」

 

 レオナルドは影の中から二本足で立つ黒い肌のモンスターを大量に生み出した。

 

「『魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)』か」

「ご名答。今まで集めたデータを元にアンチモンスターを生み出せる」

 

 一誠たちは急に現れたアンチモンスターに苦戦する。その隙に曹操たちは撤退の準備を急ぐ。

 

「我々は今夜この京都という特異な力場と九尾の御大将を使い、二条城で一つ大きな実験をする! 我々弱い人間からの挑戦状だ! 受け取ってくれ」

 

 そう言って霧が曹操たちを包む。

 そして視界が全部霧に包まれていく。

 

「お前ら、空間が元に戻るぞ! 攻撃を解除しておけ!」

 

 アザゼルが一誠たちに助言する。

 一誠たちはすぐさま武装を解く。

 

 

 

       ***

 

 

 その場の曹操たちとモンゴル(ニャン)は英雄派の京都での隠れ家に移動していた。

 最初モンゴル(ニャン)について信用するか否かでもめたが曹操の一声でとりあえず敵ではないとされる。

 そしてモンゴル(ニャン)は曹操ほ部屋で二人っきりになる。

 

「ふう、やっとぬげるアル」

「やっぱりお前だったのか」

 

 モンゴル(ニャン)がマスクを脱ぐとその顔は曹操が京都でスカウトしようとした(えん)青娥である。

 

「しかし、雰囲気は一緒でも、なんて言うか……君はもっとスレンダーな体系だったはずだから……」

「ただの詰め物アルよ。声と腕の筋肉は錬丹術による一時的なものアルね。

 それに、そっちこそ最後にあんな悪役臭いセリフを残せたアルね。(ニヤニヤ)」

「あれ覚えるのに一晩かかったんだぞ!」

 

 すっかり二人とも心を開いて談笑をしている。

 曹操の先ほどの悪役のような表情からすっきりとした表情になっている。

 

「ありがとう、青娥。裏切り者になるかもしれないのに助けてくれて。あそこで助けてくれなければ俺たちの目的が達成できなかっただろう」

「そのための変装アル。それよりちゃんと九尾の御大将は無事返すアルよ、京が乱れてしまうアル」

「それなら心配ない。実験の用意は本当にあるがするつもりはない。九尾の御大将も丁重にもてなしてる。

 今回のことで奴らは俺たち英雄派を本気で倒そうとしてくるだろう。

 それでこそ俺たちの力が試せるってもんだ」

 

 曹操は嬉しそうに言う。だが青娥は不安そうに聞く。

 

「勝ち目は薄いアル。それに奴らを倒したところで得るものなんてないアル。その先の目的は何アルか?」

「……人間の平和だ。

 まず手始めに神器が二度と人間に、いや、何にも宿らなくする。今の時代神器はもう不要だ。神器のせいで人間が狙われる。

 次は人間の平和。俺たちがトップになることで他種族からの盾となる。それでやっと人間を他種族から守れる。

 それが俺たち……いや、俺の夢だ」

「……京都のバッファローは手ごわいアルよ」

「それが問題なんだよ。あいつがあんな規格外だともショタコンだったことも完全に予想外だ。事前に調べてはいたけど調べきれなかったらしい。

 どうしたらいいと思う?」

 

 曹操はまるで学校の休み時間に友達に相談するような軽い感じで青娥に聞く。

 だけど青娥は特に答えようとはしない。

 

「知らんアル」

「そんなー」

「ただ私はあのバッファローを止める自信があるアル。

 そしてお前たちが京都にいる間は力を貸してやってもいいアル。

 今日の夜、私も二条城へ行くアル」

「青娥……顔も、名前も、声も、体格も変えて助けに来てくれたこと感謝する。」

 

 青娥は立ち上がって部屋の出口へ歩いて行く。

 部屋の中に真剣な空気と覚悟が漂う。

 

「青娥」

「何アル」

 

 部屋の出口付近でマスクをつけようとしてるところで曹操が呼び止める。

 

「変装するならちゃんと口癖もなおせよww それと語尾のモルはないわ~ww」

「う、うっさいアル!///」




 感想は最大の楽しみであり、最大の恐怖である。by……
 そして、それに匹敵するほど評価も怖い。
 皆様、どうか手加減を。
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