BADENDの先に掴むもの   作:超高校級の警備員

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 最近評価人数は変わってないのに評価が下がることが二回も起きた。
 それだけ読んでくれてる証拠ではあるが、下降なので複雑。


空間の罪

「ゲオルグ! 急いで術式を解け!」

 

 曹操は焦りながら叫ぶ。

 それもそのハズ。安全装置を壊されて安定していた力の流れが完全に漏れてしまったのだから。

 ゲオルグも展開させた術式を展開速度を上回るスピードで解除する。

 

「ダメだ、やっぱり装置自体を壊さないと」

「聞いたか!!」

『オウッ!』

 

 その返事と共にジャンヌ、ヘラクレス、ジーク、曹操は装置に向かって駆ける。

 そして全員で装置を跡形もなく破壊する。

 一誠はその光景の理由を考えるよりも自分の体力を回復させることに集中する。

 それ以外のメンバーは曹操たちの攻撃で既に生きてはいるが戦える状態ではなくなっていた。

 

「収まったか?」

「……いや、やっぱりすぐには収まりそうにない。

 すぐに解決するには東西南北にある補助装置も破壊しなければ」

「ジークは南、ヘラクレスは東、ジャンヌは西、俺は北だ。

 ゲオルグはその他の準備を頼む」

『了解』

「行かせねえ!」

 

 少しは体力を回復して余裕ができた一誠は曹操たちの行動を考えてた。そしてその結果、自分は英雄派にとって重要な装置を壊し追い詰めることができたと考える。

 優位だった英雄派があそこまで動揺するなど他に理由がない。ここで足止めが出来れば勝ちだ。

 そう一誠は結論づけたのだ。

 

「ジーク、ジャンヌ」

 

 曹操は二人にただ声をかける。

 するとジャンヌは聖剣を二本創り出しジークに渡す。

 そしてジークは聖剣を禁手の龍人に渡す。龍人は渡された聖剣を食べてしまう。

 

「『嘔吐(オート)ブレス』」

 

 聖剣を食べ終えた龍人は聖なる波動のブレスを広く吐き出す。

 悪魔である一誠はブレスの壁を前に一時立ち止まる。

 

「こんなもん!」

 

 一誠は倍化した魔力を籠手に集めて吹き飛ばす。

 だが、曹操たちは既にそこにはいない。聖なる息吹(ブレス)を煙幕にして離脱したのである。

 曹操たちが戦線離脱したまさにその時、空間にひびが入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「曹操」

「なんだ」

「何かを呼んでしまったようだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガギャギャァッ!!」

 

 割れた空間から出てきたのは、中から翼のような鰭を生やし二本足で立つ龍。

 両肩に美しい真珠の意匠が見られる。

 一誠はその姿をじっと見る。

 

「なんだ、この龍は……?」

 

 龍から漂う不思議な力を感じとった一誠はその龍から目を離せないでいた。

 一方その龍はここがどこなのかわからないのか周りをきょろきょろ見回す。そして自分を見つめていた一誠の視線に気づき一誠をじっと見る。

 が、その視線はだんだん籠手の方へ移る。正確には宝玉の方へだ。

 

「ガギャァ!? ……ガギャギャァッ!!!」

 

 龍は突然、割れた空間から出てきた時とは違う咆哮を一誠に向ける。

 その咆哮に込められたものが明確な敵意であることだけはその場にいた者は感じ取ることはできた。

 

「な、なんだ!!?」

「(来るぞ、相棒!)」

 

 ドライグの声に自分が狙われてることをはっきりと認識した一誠はすぐさま臨戦態勢を再びとる。

 龍は大きな円状の水を吐き出す。よく見ると水の円の内側にも薄い水があるのがわかる。

 一見害はなさそうに見えたその攻撃だが、一誠は危険を感じて攻撃を避ける。

 円状の水は地面にぶつかると大きな水音をたてて地面に大きな攻撃跡を残した。

 

「あ、あぶねぇ」

「イッセー君、僕たちも協力するよ」

 

 一誠の危機をみて少しは回復した一誠メンバーが立ち上がる。

 だが龍はそれに目もくれず一誠を狙い続ける。

 一誠に向かってブレスを吐きかけたり、鋭い爪で斬りかかったりした。

 

「やめろー!」

「生徒に手出しさせません!」

 

 ゼノヴィアやロスヴァイセも龍に向かってエクス・デュランダルで斬りかかったり、魔法攻撃を放ったりする。だが龍には大したダメージになっていない。

 匙も負けずと黒い炎を吐きかける。だがそれも円状の水に相殺されてしまう。

 それでもアーシアの回復をもらいながら木場、ゼノヴィア、ロスヴァイス、匙は戦いつづけた。

 流石に鬱陶しくなってきた龍はついに一誠以外に攻撃を始める。

 

「ガギャギャァッ」

 

 龍の前あたりにそこそこ大きめの岩が創られる。それが高速で一誠たちに襲いかかる。

 ほとんどのメンバーは避けることができたが、アーシアだけは一撃だけ直撃してしまう。

 

「アーシア!」

 

 全員がアシーアを心配する。だがその隙を狙った龍の円状の水に全員が呑込まれてしまう。

 体力がまあまあ余っていた一誠以外はその場に再び倒れてしまう。

 そこで龍は再び一誠に狙いを定める。

 

(……何してんだ、俺。……なんでこんなに情けない様を見せてんだよ……。

 ……俺、赤龍帝なんだろう? おっぱいドラゴンだって、はやしたてられてさ……。

 悔しい。みんなを助けられなくて何が赤龍帝なんだ!)

 

 一誠が自分を責めだす。だけど龍はそんなのお構いなしで一誠への攻撃の手を緩めない。

 一誠はその攻撃を只々耐えているだけである。

 その時、『赤龍帝の籠手』に眠る歴代の所有者の残留思念が一誠を励ます。

 

『忘れたの? 以前、堕天使の総督が言っていたことを。あなたは可能性の塊だと」

『俺はおまえの可能性を信じている。女の乳で禁手になり、女の乳で暴走から戻ったおまえを俺は可能性の塊だと思っている』

 

 一誠の懐から光が漏れる。取り出してみると、宝玉が赤く光り輝いていた。

 

『その宝玉を天にかざして。叫びましょう!』

『そう、あなただけのおっぱいをッ!』

 

 宝玉から光が照らされ、何かを映し出していく。

 それは次第に人の形をなしていき、一人、また一人と増えていく。それはこの京都で一誠から解き放たれた可能性を一時的に宿した人の残留思念。いわゆる最近京都で痴漢をした人の残留思念でもある。

 そして総勢千人は超えそうな規模になった。

 

『おっぱい……』

『お、おっぱい』

『すごい、おっぱい』

『大変なおっぱい』

『ちっぱい……』

 

 残留思念が突然おっぱいを口走り始めた。

 

「ガ、ガギャ……」

 

 先ほどから突然の光景に攻撃の手を止めていただけであった龍も、どことなく引いてるように今は見える。

 そして一誠から一歩下がる。

 

『準備は整ったわ。呼びましょう。あなただけのおっぱいを!』

召還(サモン)ッ! おっぱいぃぃぃぃぃぃぃッ!』

 

 魔法陣が輝きだし、その中からなぜかリアス・グレモリーが現れる。

 

「な、何事!? ここはどこ?」

 

 ものすごく狼狽するリアス・グレモリー。

 

『つつきなさい』

「え……?」

『彼女のお乳をつつきなさい』

「つ、つつくんですか?」

『あなたの可能性を開く最後の決め手。それがリアス・グレモリーの乳首なの」

「な、なんなの!? 光が私を包み込んでいくわ!」

 

 リアス・グレモリーも驚きの連続で困惑している様子。それと同時に龍も攻撃しようかどうかだいぶ迷っている様子。

 

『リアス・グレモリーのおっぱいはあなたの可能性に触れ、次のステージに進んだのよ』

「……イッセー?」

 

 リアスが怪訝な表情で首をかしげる。一誠はそんなリアスに真正面から言った。

 

「部長、乳をつつかせてください」

 

 流石のリアス・グレモリーも一誠の告白に絶句した。だが、

 

「……よくわからないわ。よくわからないけれど……わかったわ!」

 

 一誠は籠手の指部分だけ鎧を解いて、両手の人差し指でリアス・グレモリーの乳首に向ける。

 

『うおおおおおおおおんっ! うわぁぁぁぁぁぁああんっ!』

 

 ドライグは大号泣する。

 二天龍と呼ばれた龍も乳でパワーアップシーンをされれば泣きたくもなるであろう。

 

「いきます!」

 

 一誠は鼻血を噴出させながら乳首をつついた。

 リアス・グレモリーからかすかな吐息が聞こえる。

 そしてリアス・グレモリーの乳がまばゆい閃光を放つ。

 

「こ、これは……! あ、ああああああああっ!」

 

 リアスはあまりの展開に声を上げる。

 そして乳から輝きを放ちながら天高く昇っていき、この空間全体を桃色に照らした。

 

「あ、あれ? 部長は?」

『元の場所に帰っていきました」

 

 突然、赤いオーラが一誠の全身から迸り、周囲を包み込んだ。

 

『グギュ……』

「ガギャ!?」

 

 かすかに聞こえた別の龍の声に、龍はあたりを見回す。

 だが、別の龍の姿などどこにもない。

 そんなことをしてる間に一誠の意識が戻る。

 

「いくぜぇぇぇぇぇぇええっ! ブーステッド・ギアァァァァァァアアアアッ!」

 

 一誠の体を包む赤い閃光は極大のオーラをあたり一帯に解き放ち始める。

 宝玉から数々の音声を鳴り響かせていき、壊れたかのように『D』を繰り返す。

 

「モードチェンジ!『龍牙の僧侶(ウエルシュ・ブラスター・ビショップ)』」

 

 『僧侶』にプロモーションした一誠の姿は今までのプロモーションとは違っていた。

 背中にバックパックと、両肩に大口径のキャノンが装着されている。

 一誠のパワーがキャノンの砲口に集まっていく。

 

「吹っ飛べェェェェェェェッ! ドラゴンブラスタァァァァァァアアアァァァァッ!」

 

 両肩のキャノンから極大の一発が発射されていく。

 龍もこれは流石にまずいと感じ、間一髪のところで回避する。

 躱された攻撃は龍の背後の町を吹っ飛ばすほどの力を見せた。

 

「モードチェンジ! 『龍星の騎士(ウェルシュ・ソニックブースト・ナイト)』ッ!」

 

 再び姿を変える。

 背中のブースの数が倍に増え、盛大に魔力の火を噴出させる。

 

「装甲パージッ!」

 

 一誠が叫ぶと赤龍帝の鎧の各所がパージされていく。胴体、腕、足、頭部から厚い装甲が外れていく。

 龍もさすがにこのスピードをとらえることはできず、闇雲に攻撃を始める。

 その攻撃に一誠の仲間たちも巻き込まれそうになる。

 

「モードチェンジ! 『時龍の戦車(ウェルシュ・シュバリエ・ルーク)

 

 今度は騎士とは逆に分厚く、胸のあたりにダイヤモンドのような宝玉がある。

 その鎧は龍の攻撃にビクともせず。

 だがその鎧を見た瞬間、龍は攻撃をピタッと止める。

 龍は目を見開いて一誠の姿を見る。そしてプルプルと震えだし、

 

「ガギャ…………ガギャギャァァァァァァァァァッッ!!!」

 

 急に怒りと殺意を含んだ咆哮を一誠に浴びせかける。

 龍は右腕の真珠に力を集める。

 

「……はぁはぁ……」

『相棒、あの攻撃は危険だ。恐らくこの鎧でも防ぎきれないかもしれない。

 それとこの力は消耗が激しすぎる。逃げてもあの様子じゃ逃がしてくれはしないだろうし、逃げられないだろう。

 最高の一撃で迎え撃つしかない』

 

 ドライグは冷静に一誠に状況分析をつたえる。

 一誠もそのことは理解できていたらしくすんなり受け入れる。

 そして胸のダイヤに力を集める。

 そしてお互いの力が溜まり、

 

「ガギャギャァァァァァァァァァッッ!!!」

「ブッ飛ばせェェェェェッ! ドラゴンフルバーストォォォォォォォォォッ!」

 

 二つの力がぶつかり合う。

 そして力比べの軍配はしばらくの激闘ののち一誠に上がる。

 

「ガギャギャァ……」

 

 龍は倒れる寸前まで一誠を怒りの目でにらみ続けた。

 そして倒れた。 一誠は龍に近づき、倒したかどうか確認するため龍に触れる。

 一誠が龍に触れた瞬間、龍は一誠の籠手の宝玉に吸い込まれ宝玉は数回光を放つとそれすら収まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 龍が籠手に取り込まれた時、誰も知らないうちに一つの残留思念が意識を現した。

 

「おっぱいドラゴン。――――――――納得できねえな」

 

 それは歴代の所有者の中で最も力を使った回数が少ない所有者。

 彼が神器を使用したのは、友を救うために初めて使った一度のみ。

 心の底から信じ、人々を救うことができる友を助けるために覇龍となり、微かに残った強い自我で関係ない人々が巻き込まれる前に自害した男。その名はウルフ。

 そんな彼の残留思念は誰にも知られず顔をだし、誰にも知られず籠手に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    ***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 激闘を終え、僕たちもきちんと悪魔関係者に救護に来てもらえた。

 八坂さんは少し前に青娥が解除のツボを押して意識を取り戻してる。

 目を覚ました瞬間ボニータさんにキスをしようと迫っていたよ。

 

 それからボニータさんたちと別れてホテルに戻る。戻った瞬間一誠たちの治療をさせられたけどね。

 どっちみちなんな大けがした人を放ってはおけなかったけどね。

 ホテルに戻ると月が僕と恋に抱き着いて「よかった……二人とも無事で」と泣いてくれた。これは本当にうれしかったよ。ルピ君はなぜかまだ機嫌が悪そうにしている。

 僕と月と恋とルピ君は用事が終わると各々の部屋に戻った。

 だいぶ時間が経ってるけど少しは寝ておこうと思いベットに入る。でもその前にどうしても片づけておきたいことがある。

 

「ルピ君、どうしてそんな不機嫌なの?」

 

 どうしても今のうちにルピ君の機嫌を元に戻しておきたいのだ。

 やっぱり修学旅行なのだからそんな不機嫌な状態で最終日を迎えたくないよ。

 僕はルピ君の機嫌を取り戻そうと身の危険を顧みずにルピ君のベットに入って背中に引っ付く。

 

「ふーんだ、誇銅君は僕より恋ちゃんを選んだんだもん!」

 

 恋を選んだ? 僕は記憶をさかのぼって思い出してみる。

 え~と、確かルピ君が不機嫌になったのはここからで……ああ、あれか。

 

「あれはアザゼル先生に既に指名されたから」

「僕はちゃんと抗議して誇銅君と一緒がいいって言ったのに。誇銅君はそれでも恋ちゃんを選んだんだ」

「ご、ごめん。あの時は別の事考えて聞いてなかったよ」

「ふーんだ! 僕の事なんてどうでもいいんだ!」

 

 困ったことにルピ君はさらに拗ねてしまった。

 ど、どうすればいいのかな~。

 僕の頭の中にはルピ君に機嫌を直してもらうことしかなかった。

 

「どうしたら機嫌を直してくれる?」

「……僕の唇にキスして、耳元で『愛してる』って言ってくれれば許しちゃうかも。……ん!?」

 

 僕はすぐさまルピ君をこっちに向かせて唇にキスをする。

 そして次にルピ君をギュッと抱きしめて、耳元に近づき、

 

「愛してるよ、僕のルピ君」

「ほ、本当にしてくれるなんて……あっ、ごめんごめん、本当はそこまで怒ってなくて、誇銅君をちょっと困らすための演技だったんだ。だから泣かないで!」

 

 えっ? 僕は自分の目元に指をやると、指には涙の滴がついていた。どうやら知らず知らずのうちに涙を流していたようだね。

 冷静になって見ると僕の心の中にドッと恐怖が流れ込んできた。最愛の家族に嫌われるという恐怖が。

 だけどそれと同時に嫌われていなかったという安心感も後から流れてくる。

 よ、よかったー、ルピ君に嫌われてなくてー。

 

「じゃあ、機嫌直してくれた?」

「うっうう、じゃあこのまま添い寝してくれたら全部許しちゃう」

「本当!?」

「もちろん」

 

 僕はルピ君の要求通りルピ君に正面から抱き着いた状態で寝る。

 あぁ、ルピ君に嫌われてなくて本当に良かった~。

 

 

 

 

     ***

 

 

 誇銅が寝静まった後、ルピはまだ眠らず誇銅の寝顔を堪能していた。

 

「ふふ、大好きな誇銅君。かわいいな~」

 

 悦楽の笑みを浮かべながら誇銅の頬を手の甲でなでる。

 それにより誇銅の顔からは小さな笑みが零れ落ちる。

 それによりルピはさらにやさしい笑顔へとなっていく。

 

「僕のことを泣いちゃうくらい大切に思ってくれてたんだ。うれしいな。

 ――――僕ね、ぶっちゃけ誇銅君以外はどうでもいいんだ。

 でも誇銅君は家族といるのが一番幸せみたいだから、僕も協力してあげる。

 愛してるよ“僕の誇銅君”」

 

 

 

 

    ***

 

 

 

 修学旅行最終日、あんまり寝てないせいでちょっと眠たいけどお土産めぐりを敢行。

 まあ別に妖怪の皆さんからもらったお土産もあるんだけどね。

 

「よう!」

「おはようアル」

「ボニータさん、青娥さん。おはようございます」

 

 僕は恋の後ろに隠れながら挨拶をする。

 未だにボニータさんを見るとちょっとね。

 

「そう怖がらないでくれよ~。あれは悪かったって」

「心配しなくても私もついてるアルね。手出しはさせんアルよ」

「誇銅さん、あれとは?」

「こっちの話だから、こっちの話だから」

 

 月は首をかしげてるけど、これに関する間違いはもう犯さないよ。

 ボニータさんは僕の恐怖など振り払うかのように僕を抱き上げる。

 

「なあ、これから八坂と一緒に騒ぎにいくんだけど、お前たちも一緒にどうだ?」

「無理にとは言わんアル。だけど、ご馳走や酒以外の飲み物もちゃんとあるアル」

「じゃあ決まりだな、行こうぜ」

「え、ちょっと待って!」

 

 僕はそのままボニータさんに抱き上げられたままつれて行かれる。

 た、助けて~。

 

「お土産も妖怪の方にいただきましたし、お邪魔しますか?」

「(コク)」

「僕は別にかまわないよ」

 

 結局、僕たちはボニータさんに誘われるまま案内された。

 案内された場所は景色のいい屋外。そこには八坂さん以外に人気はない。

 

「お! やっと来たか。おお、お主たちも来たのか。呑もう呑もう」

 

 既に若干出来上がってる様子の八坂さん。

 僕はこの時酔ったボニータさんに絡まれまくるのかとびくびくしていたけど、八坂さんがボニータさんに絡みまくっていたからだいぶ軽度だったよ。

 むしろ月や恋にまで絡む八坂さんが厄介だった。でも、僕にからもうとするボニータさんを使えば簡単に躱すことはできたよ。

 僕は皆さんと楽しい話をしたり、ちょっとした愚痴などを言い合ったりした。

 

「ショタコンバッファローにレズ九尾、京都終わったアルな。

 陰陽師の仲間にも(えん)家の人間のクセにとか言われ続けるアルし。

 本格的に出て行って子供の時の夢だったアイドルでも目指そうアルかな。誇銅は何かそう言う系統のツテとかアル?」

「あ、あはははは。僕はただの一般人ですよ?」

 

 テト姉がアイドルそのものだからあるッちゃあるけどね。それに、青娥さんも本気では言ってないようだし。

 料理もとってもおいしく、とっても楽しかったしみんな楽しめたてるのはいいけど、恋と月が普通にお酒飲んでるけど大丈夫?

 結果大丈夫でしたけどね。

 

「うぃー、もう帰っちゃうの~?」

「帰らないでくれよ、誇銅~。もうここに住めよ~」

 

 八坂さんとボニータさんは酔っぱらいながら僕の服を掴む。

 は、はなしてください。そろそろホテルに帰らないといけない時間ですから。

 その危機を救ってくれたのは青娥さんだった。

 

「ほらほら、私が抑えてる間に帰るアルね」

「あ、ありがとうございます」

「「青娥~」」

「あ、明日は八坂は悪魔たちの見送りに行かないといけないし、私とボニータも昨日のことを隠すために見送りに行けないと思うアル。

 だから今言っとくアルね。さようならアル。また来るといいアルよー!」

「おーう、さよなら~。次会う時を楽しみにしてるぜ~」

「妾も歓迎するぞ~」

 

 青娥さんもボニータさんも八坂さんも歩いて行く僕たちに手を振る。

 僕たちも手を振ってそれに答える。

 

「ありがとうございまーす! またいつか家族と来たいとおもいますー!」

 

 本当にまた来たいな、京都。

 次の日、僕たちは帰りの新幹線に乗って自宅に帰った。




 一誠手持ち
 ドライグ LV測定可能
 ディアルガ LV12 ひんし
 パルキア LV20 ひんし
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