王の選択≠正解
アーシアさん救出作戦から数日たった。
僕は大けがをしていたが、アーシアの神器のおかげですっかり元気元気になってるよ。
アーシアの神器:『
僕は日直の仕事があり少し遅れてオカルト研究部へ行く。今日はどんな依頼が来るのかな~♪
僕はオカルト研究部の部室の前まで来てドアを開けようとするが
「あれ? ドアがあかない。あけてよ~!」
僕はドアノブを何回か回したりガチャガチャしながら押したり引いたりしてみるとようやくドアが開いた。
「やっと開いた、おくれました……何、これ?」
部屋の中には見知らぬホストみたいな人とその周りにたくさんの女性、それと対峙するかのように部長さんたちとすごい形相で涙を流す一誠……あれ? もしかして一誠が流してるのは涙じゃなくて血? よく見るとメイドさんもいる、どうなってるの? あっ一誠がホストみたいな人に殴りかかったけど周りの女性の一人にあっけなく反撃された。
しばらくドアの前で固まってるといつものメンバー以外が魔法陣で帰っていく。
あれ? もう帰るの? 魔法陣で帰るということは悪魔かな? てかここに僕ここにいるのに触れられもしなかったけど……僕もしかして気づかれてない?
「あっ、誇銅。いつからそこにいたの?」
やっぱり気づかれてなかった! そんなに存在感ない!?
その後落ち込んだ僕を慰めてくれた人はいなかった。
「ちょうどよかった、誇銅。修行しに行くわよ!」
「え!?」
急に部長からの修行宣言。いったいどういうことか説明してほしいよ!
***
今僕たちは学校をズル休みしています。あの後一誠から聞いたら、あのホストみたいな人はライザー・フェニックスという焼き鳥で部長の婚約者らしい。焼き鳥? 一誠がそう言ってたから詳しいことわ知らないよ。
ライザーさんは婚約を早めたいらしいけどリアスさんはそれを拒否。結果十日後にレーティングゲームというもので決着をつけることになって今に至るわけか。
「一誠~置いてくぞ~」
「待ってくれよ誇銅。てゆうかお前はなんで背丈ちっちゃくて俺と同じくらいの荷物しょってるのに俺より楽そうなんだ!」
「僕だって重いよ。多分僕は
「くそ――――――――!」
僕と一誠は大量の荷物を背負って山道を登る。個人的なことだけど山は嫌いだ。理由はないけどなんか嫌いだ、いやな気持がする。
「一誠~早くおいで~」
「うおおおおぉぉぉぉぉ!!」
修行場についた。うーん山の空気は澄んでるな~。でも嫌いだ。
修行場に着きどんな修業をするのかなと思っていたら、まず部長さんがライザーさんたちのことを教えてくれた。話を聞いていると勝つのはかなり難しいようだ。話によるとライザーさんの眷属はかなりビジュアル重視のようだが、ライザーさんは別格。ライザーさんはフェニックスの能力で不死な上にかなり強いらしい。レーティングゲームの成績もかなり良いという話だ。こっちはレーティングゲーム経験がないうえなりたて悪魔が三人もいる。でも部長の幸せのためにも負けるわけにはいかない。
僕と一誠は木場さんと搭城さんに組み手をしてもらい、朱乃さんにはアーシアさんと一緒に魔力の使い方についての練習。部長には基礎トレーニング悪魔式の訓練を付けてもらった。
一誠の神器:
一誠の神器の効果を聞いた時は神器ってすごいと思ったけどその中でも一誠の神器は神滅具とよばれるさらにすごい神器なんだって。へ~なんか一誠の性格でそんなすごい力があると少年漫画の主人公みたいだね。
僕は同じ
「誇銅先輩の戦い方は途中から無防備すぎます。自分の間合いに入った瞬間攻撃に集中しすぎです」
「アハハハハ、いけると思うとそっちばっかり意識が行っちゃうんだよね~。ほら、僕の神器って使ってもついでくらいにしかならないからね。
これが一誠みたいにすごい神器とは言わなくてももう少し強い効果のある神器だったらよかったんだけどね」
修行中僕は自分の神器の能力が度と程度のものなのか木場さんの神器:『
実験内容は、右手と左手で一本ずつ魔剣を触って、次は両手で触ってみる。そして一日でどれだけ変化の違いがあるか検証してみるというものだった。
結果、右手だろが左手だろうが両手だろうが木場さんの魔剣はほとんど変化はなかった。ただ少し能力の出が悪くなって剣がほんの少し欠けていたことだけだった。
この結果から僕の神器は破壊能力があることがあることが分かったが実践では使えそうもない。 せいぜいフリード戦のように狂わすのが精一杯である。
その時部長の顔が少しがっかりしているようにも見えた。神器がだめでも戦闘ではがんばるぞ!
「確かに誇銅先輩の神器は使い道がよくわかりません。しかしそれとこれとは話は別です」
「あはは、手厳しいや。まあ神器なんてなくったってがんばるよ」
そして修行初日が終わった。夕食時、部長は僕と一誠に質問した。
「今日の修行はどうだった?」
「俺が一番弱かったです」
「アハハ、仕方ないよ一誠。僕達はまだ悪魔なりたてなんだし、一誠は
「……ありがとう。誇銅」
「そうよイッセー。あなたには『
「そうですね、部長。俺、がんばります!」
「いつもの一誠にもどったね」
僕と一誠では駒の特性が即効性で出ていることくらいの差。今はこれのおかげで僕の方が少し強いくらい。でも一誠ならそのうち自立した強さを身に着けられることを何となく確信できる。
でも僕は駒の特性に頼らないとダメ。自立した強さを身に着けるヴィジョンは見えない。けど僕だって部長のために強くなる。負けないからね、一誠。
修行は順調に進んでいった。一日が経つごとに自分が変わっているのが実感できる。でも、一日が過ぎるたびになにかが間違ってる気がしてくる。
ご飯を食べ、風呂に入っていざ寝ようとすると僕はすぐに睡魔に襲われた。
気がつくと僕は本が大量に山積みなっている古い本やのようなところにいた。
「おや? また来たのか。本来入ってこれないハズじゃがのう」
「また?」
白いひげを伸ばした老人が僕に「また」と言った。
「おや? 覚えておらんのか? 確か十年前じゃから……ああ、なるほどな」
「前の忠告? それに一人で納得されても困ります」
「いやもう手遅れじゃよ」
「手遅れってどういうこと!?」
すごい重要そうなことっぽいよ。
「ワシは意味もない忠告はせん。ここは迷い込み者に一度だけ一つの助言を渡すことじゃ。ほれ、もう行きなさい。そろそろ君も起きる時間じゃよ。なに、目を覚ませば現在のことは夢と思って忘れる」
「まってくだ」
「さらばじゃ」
今日の目覚めはなんだかすっきりしない。何か夢を見ていたような……まっいっか。