なおそれに伴い試合ルールも一部追加しました。
超人同盟の襲撃により冥界は外部から完全にシャットアウトされ同盟グループに助けを呼ぶことができない。
さらに魔王の一角も倒されたことにより敵が強敵であることも明らかにされた。
これは実質敵がごく少数であるが冥界すべてが人質とされたも同然の事態。
もしかしたらまだ敵がどこかに潜んでる心配すら残っている。
なのに悪い意味で中途半端に平和ボケした悪魔と実戦に勝ちすぎて感覚が麻痺してる悪魔だらけのため緊張感がまるでない。
ほとんどの悪魔が実質イベント感覚で参加しようとしている。
それはさっき言ったこと以外にも丁寧なルール説明と敵の少なさ、その代りに味方の多さ。これらの理由で実績を作る以外にも手ごろな力ためしの相手ととらえている悪魔がほとんどである。
「ここまで大がかりな結界を作るなんてね。
もしかしたら超人同盟の一対一の戦いは信じていいかもしれませんわね」
そしてまたリアス眷属もそんな考えの悪魔の一人である。
先ほどのテレビの放送を聞いて朱乃はすぐさま王であるリアスに連絡をとった。
それによりリアスたちはそこから一番近い闘技場へ行くことに。朱乃たちもそれぞれ闘技場にいって敵を倒すことに。
幸いここは冥界であるため味方はそこらじゅうにいる上にその実力者は同じ場所を目指してるために下手に敵に襲われる心配も少ない。
リアス達は完全にいつものレーティングゲームと同じ感覚である。
「前回のレーティングゲームではまったくいいところを見せられなかったからな、汚名挽回をするとしよう」
「ゼノヴィア、汚名は返上するものだよ。
それを言うなら名誉挽回だね」
「な、なんだと……」
木場に間違いを指摘されるゼノヴィア。
その様子を見てくすくすと笑う朱乃と小猫。
アーシアはそうだったんですかと言う。
「ふふ、ではそろそろ行きましょうか」
「はい、絶対に負けません」
「みなさん、無事帰ってきてくださいね」
木場、ゼノヴィア、朱乃、小猫はそれぞれ別々の闘技場へと向かう。
どうせ試合は一対一の勝負で行われるのだから固まっていてもしょうがないとのこと。
一応いざって時に戻ってこれるように転移用の魔法陣は持って行って。
***
木場が会場に行く途中、空の1000の数字が999となり数字の下に名前が現れた。
「既に一人やられたか」
木場は少しスピードを上げる。
そして闘技場に着くとそこにはシルクハットのマークが描かれていた。
それを不思議に思いながらも木場は中へと入っていく。
「なるほど、中はこうなっているのか。
見た感じ仕掛けなどはないようだ……?」
木場があたりを見回すと闘技場の中心あたりに一人の女性がトランプをきっている。
「あの、もしかして君が超人同盟の……?」
木場は女性の気配を探るが特に変わったものは感じずにその気配はただの人間と同じものである。
女性は木場の質問に答えずにトランプを空中にばらまく。
空中に舞ったトランプを羽織っているマントで覆う。そしてすぐさまマントを引くと中から大量の鳩が飛び出しトランプは消えている。
「おお~(パチパチ)」
女性は手に持ってるマントをクルクルと手にまくと1、2、3としてからくるっと回すとマントはシルクハットへと変わっている。
そのシルクハットを一度かぶってから、シルクハットをとってお辞儀をする。
「超人同盟所属、
……カーン!!
木場がぼーぜんと立っているとマジシャーンはシルクハットを客席の場所へ投げ捨てるとどこからともなくゴングの音が鳴り響く。
ゴングの音と同時にマジシャーンは木場の方へ走り出す。
木場もゴングの音にスイッチが入り構える。
木場は両手に聖魔剣を作り出して斬りかかるも、マジシャーンはその剣の隙間を縫って木場の顔面に蹴りを入れる。
「だったら、これでどうだい……!?」
「この程度なら平気」
「……痛っ……!?」
すると今度はスピードでかく乱しようとした木場だが、マジシャーンにあっさり追いつかれてしまう。
それどころがいつの間にか何かをされたようで知らぬ間に足から血を流している。
その隙を突かれて木場は手痛い一撃をまたもくらってしまう。
それによろけた木場の隙を狙ってマジシャーンは木場目掛けてトランプを投げつける。
「むぐっ!!」
トランプは木場の口と鼻にしっかりと張り付いて酸素の吸入口を完璧に塞いでしまう。
悪魔である木場からすれば肺活量も人間をずっと上回ってるために今のところ問題ない。だが、急に呼吸管を塞がれてしまったことにより焦りが生じる。
それは同時に激しい運動で酸素を消費するわけにもいかなくなった。
足も負傷させられて、呼吸器官も封じられて木場の手札が急速に削られていく。
スピードを完全に上回られたため聖魔剣でトランプを斬るのも危険な行為である。
こんな危機的状況でも実践を経験したことのある木場の脳はまだ正常に働いている。
「!!?」
そして今度は接近してきたマジシャーンに首根っこを掴まれて持ち上げられる。
見た目はそこまで力のあるように見えないマジシャーンのどこにこんな戦車級のパワーがあるのか不思議である。
先ほどから人間以外の感覚をマジシャーンから感じないと言うのに。
だが木場はこれをチャンスととらえた。掴まれているということは相手のスピードを殺したのと同じ。
聖魔剣を新たに創り出し手先のスピードで反撃に出ようとするが、先に動いたのはマジシャーン。
すぐさま木場から手を離して隠してあった大きめのナイフを両手に持ち木場の両手を突き刺す。
木場の両手は剣を持てなくなってしまった。
そして次にマジシャーンは木場を上空に投げ捨てると、木場は空中で宙ぶらりんのまま落ちてこない。
木場はまさしくただの的状態になってしまっている。ここで何もしなくとも既に窒息の危険性まで出てきている。
木場はわずかに残った判断力で最後の打開策を講じる。
『
両手の使えなくなって息も苦しい中で自分以外を使って戦える武器。
ドラゴンをモチーフにした甲冑の騎士たちがマジシャーンを襲う。
「私は悪魔でも天使でも妖怪でも仙人でもない。
私は超人、同じ扱いじゃ困る」
マジシャーンは『
木場には本当にすべての手を破壊されてしまった。
マジシャーンが空中に飛び上がると木場は重力に従って地面に落ちる。それによって口に張り付いていたトランプがはがれ呼吸ができるようになったが、木場には既に戦う力も手札もない。
そしてマジシャーンが投げたナイフが木場の四肢に刺さり床と固定する。
さらに上空から木場の首目掛けてマジシャーンの最後の一撃が降りかかろうとしている。
(……ごめん、みんな)
「僕の、負けだ……」
木場は自分の死を悟り自身の敗北を口にする。
自分一人が先に死んでしまい事への謝罪、他の仲間が勝てるように願いながら目をつぶる。
カーン! カーン! カーン!!
試合の終了を知らせるゴングが鳴り響く。
ここで相手を追撃するのはルール違反。だが、それはゴングが鳴る前に使用されていた技には適用されない。
木場の首筋にきらりと光るナイフがどんどん近づいてくる。
「負けを認めた相手から命までは取らない」
ナイフは木場の首を突く寸前で止められる。
木場は結界の力により外に放り出され、空中には新たに木場優斗の名前が刻まれる。
木場VS
***
別の闘技場ではゼノヴィアが超人同盟のメンバーとの戦闘が始められていた。
「ケッ……さんざん大口叩いてその程度かよッ!」
「くっ、特別な感覚は何も感じないのになぜこんなにも重い……!?」
フードを深くかぶった素手の女性に守勢に回らされているゼノヴィア。
女性の顔は見えないがフードには『SUKARU』と書かれている。
女性の急所をえぐりに来る攻撃と反応するのがやっとのスピードによっていくら攻撃こそ最大の防御と言わんばかりの攻撃をしてきたゼノヴィアでもガードに回らざる負えなくなっている。
「ケッ……いくら聖剣エクスカリバーとデュランダルと言えどこのザ・
それとも単に使い手が悪いだけか!?」
「何だとッ!!?」
ゼノヴィアは
「凶器の使い方がなっちゃいねえな」
が、その攻撃は
『
そしてそこで服の下に仕込んであったハリネズミのような針を突出させてゼノヴィアを串刺しにする。
「おっ?」
「ぐっッ!!」
だが、寸でのとこで緊急回避をしたことにより串刺しにされることはなかったが、逃げる時に肉を数か所を自ら抉るきっかけになってしまった。
ゼノヴィアの体からドクドクと血が流れ落ちる。
「はぁ……はぁ……はぁ……むッ……!」
「ケッ……下手くそなりに頑張るじゃねえか」
満身創痍で周りには頼れる仲間もいない。
普段ならここで仲間の援護を期待することもできるが、今回は敵の奇襲を考慮しなくてもいいと同時に仲間の援護も期待できない。
ゼノヴィアは自分一人での未熟さと今までどれだけ仲間に助けられてきたかをうつろう意識の中で噛みしめる。
「だったら……この一撃に私のすべてを賭けよう……。
私の意思に答えてくれ! 『エクス・デュランダル』!!」
『エクス・デュランダル』から今までとは比べ物にならないほどの力を放出される。
ゼノヴィアはしっかりと『エクス・デュランダル』を構え最後の力を振り絞る。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッ!!!」
その全パワーを使って
その攻撃はしっかりと
「なっ……!!」
が、ゼノヴィアの最後の一撃も
「どうやらお前が未熟なのと聖剣では力不足、どっちも正解みたいだな。
まっ、お前が聖剣の力をちゃんと使いこなせてるかは知らねえがッ!」
ゼノヴィアは文字通り全力を使った攻撃をしたためもうここから反撃する力など残っていない。
ゼノヴィアも折られまいと必死に抵抗する。
だが、元々ゼノヴィアのパワーを上回る
カーン! カーン! カーン!!
試合終了のゴングが鳴り響く。
だが、ゼノヴィアの首の骨はまだ折れてはいない。
「ケッ……折れる前に落ちやがった」
ゼノヴィアは
それによって幸運にも首の骨がおられるよりも先に絞めおとされたのだ。
ゼノヴィアは結界の力により外に放り出され、空中には新たにゼノヴィアの名前が刻まれる。
ゼノヴィアVSザ・
***
そしてまた別の闘技場では朱乃も他の超人同盟のメンバーとの戦闘が行われていた。
「雷光よッ!」
「無駄だッ!」
朱乃の相手は鉄仮面を被った大男。
朱乃は最初こそ劣勢に立たされてたものの相手が空中攻撃ができないことがわかると空中からの雷光攻撃オンリーに切り替えた。
「俺たち超人は魔力などに対して強い耐性を持つ。
いくら撃ったってこの俺、アイアンマスクは倒せない!」
「うふふ、それは耐性が強いだけで効かないわけではないでしょ?
微量でありますがダメージ後が見えますわ」
朱乃の攻撃は効かず、鉄仮面の大男アイアンマスクの攻撃は届かず。
お互い有効打を持たずにだらだらとした戦いを繰り広げている。
だが、微量と言えどダメージを蓄積させているアイアンマスクに対して朱乃は空中という安全圏から攻撃ができるため少し有利。
「雷光よッ!」
「フンヌッ!」
アイアンマスクは朱乃の雷光を両手でガードする。
それにより微量のダメージをさらに減らされるが朱乃はにやりと笑う。
「本命はこっちですわ」
「ぐっ」
両手がふさがっている隙に朱乃はがら空きになった足腰への雷光攻撃をする。
アイアンマスクにしてみれば微量のダメージだが朱乃のしつこいくらいの一点集中攻撃、前の試合の疲労も残っていることから確実に手痛いダメージを受けている。
朱乃が来る前にアイアンマスクは一試合終わってすぐに挑戦を受けたのだ。
「ハガアッ!」
「まだまだ甘いですわね」
朱乃が場外負けになるギリギリの時間でフィールドに戻るタイミングに奇襲をかけようとするも流石に朱乃もそれは予想できたことなので雷光を当てることによってアイアンマスクの動きを封じる。
巨体のアイアンマスクと言えども朱乃のもっとも得意とする雷光を受けてまったく怯まないと言うのは無理。一瞬踏ん張ってからでないと押し返せない。
そうしてひるんだすきに降りてまた飛び上がるを繰り返す。
「ハアアアアッ!」
「バレバレですわよ」
アイアンマスクは空中にいる朱乃をスピードで翻弄してから背後から跳躍して奇襲をかけると言う作戦にでるも朱乃のいる場所まで飛ぼうとすれば攻撃を当てる前に反応されてしまう。
さらにその状態から雷光を受ければ踏ん張ることができずに地面に戻されてしまう。
それによりアイアンマスクはついに片膝をつく。
「今ですわ! これが私の最大火力の雷光ですわ!」
朱乃はアイアンマスクが明らかなダメージを見せた瞬間に最大火力の雷光を準備する。
そしていざ雷光を放とうとした瞬間、アイアンマスクは顔を上げて朱乃を見た。
「今だッ!」
朱乃の雷光発射と同時タイミングでアイアンマスクは朱乃に向かって跳躍する。
雷光はアイアンマスクに直撃した。
だが、今回はただ雷光を受けたのではない。
そのアイアンマスクが次にとった行動に朱乃は驚きを隠せない。
「なんですの!?」
「ウオオオオオオオッ!」
なんとアイアンマスクは朱乃の雷光をつたって自分のところまで登って来ていた。
雷光をまるで崖を登るかのように指を突き立てて自分のところにのぼってこようとしている。
朱乃は雷光を中断しようとしたがもう遅かった。
「やっと捕まえた」
「なっ……」
「フンガッ!」
「キャア!!」
アイアンマスクは朱乃の首を掴んで地面にたたきつける。
そして地面に降りたアイアンマスクはボロボロになった朱乃を再び捕まえた。
「フン!」
「グギィィ!」
握力だけで朱乃の両腕を握りつぶす。
これは万が一の雷光を防ぐためと、朱乃の他の手段を封じるためである。
朱乃はアイアンマスクに雷光しか見せていないがアイアンマスクは他の見たこともない逆転の一手を恐れたのである。
「ハアーァァァ」
「ア゛ア゛ア゛ァァァ!!」
さらに両腕で相手の胴回りを抱き込むベアハッグを決めて朱乃を締め上げる。
朱乃の筋力とアイアンマスクの対格差があまりにも大きかったため朱乃は背骨を折られただけではなくさらにそこから内臓を圧迫された。
朱乃は口から大量の血を吐く。アイアンマスクの鉄仮面に噴出された血は冷酷な処刑人を想像させる。
「……」
アイアンマスクは朱乃の様子を見て朱乃をやさしく場外に運んでゆっくりと降ろす。
そしてそのまま30秒が経って朱乃は場外負けとなった。
姫島 朱乃VSアイアンマスク(WIN)
***
木場やゼノヴィアが戦ってる頃、一誠たちはまだ闘技場に到着すらしていなかった。
一誠たちがもたもたしてる間に空中の数字はどんどん減り続けると同時に敗者の名前も刻まれていく。
「あの、これってだいぶヤバくないっすか?」
「まずいわね。
強敵ってことはわかってたけどここまでなんて。
あの中にはレーティングゲームでも名の知れた有名人も結構いるわね」
「あっ、あれを見てください」
ギャスパーは空中の名簿に木場とゼノヴィアの名前を見つける。
一誠とリアスは仲間を傷つけられたことに悔しさを感じた。
さらに、そこへ小猫と朱乃の名前も追加されたことによりその気持ちはより一層深まる。
だが、衝撃はそれだけではない。
よくよく見るとその他にも、クイーシャ・アバドン、リーバン・クロセル、ラードラ・ブネなどの見知った名前も書かれてる。
「いそがなくちゃねイッセー、ギャスパー!
優斗とゼノヴィア、朱乃と小猫の仇は必ずうつわよ!」
「はいっ!」
「はい!」
しばらくしてリアスたちはまたまた衝撃的な現場に遭遇する。
それはリアスたちは一層急いで闘技場へ向かっている途中、偶然発見したと。
「クロノス・チェンジ」
「順逆自在の術」
「ストロング・ケン玉ライト」
「タートルバックブロー」
道の真ん中に二つのリングが設置されており、そこでサイラオーグ眷属のバッボとペンタゴナが何者かと戦っていたのだ。
ペンタゴナは相手にカルフォニアクラッシュの体勢に捕まえられ地面にたたきつけられそうになった時、自身の代名詞とも呼べるクロノス・チェンジで反したのだが、お互いの姿が一瞬消えたと思うと体制は再び元に戻されていた。
バッボは自身の首を右手に装着して拳の強度を上げての右ストレートを放ったが、相手が自身の服のパレオを外して右手にまきつけると右手が大きな亀の甲羅に変化。
その状態から繰り出される裏拳打ちとの衝突でバッボだけが場外まで吹き飛ばされる。
「うぅ~…」
「ガガ~…」
「バッボさん!」
ギャスパーは倒れているバッボに誰よりも早く心配して近づく。
それに少し遅れてリアスと一誠もバッボの傍に行く。
「ギャスパーか。
それと……リアス・グレモリーと赤龍帝か」
「早くリングに戻ってきなさい……あら?」
リングの上からバッボに早く戻って来るように催促する女性が一誠とリアスの顔を見て何かを思い出そうとする表情を見せる。
「どこかで見たような……?」
「赤龍帝とその主だ」
バッボと戦っていた女性が悩んでいるとペンタゴナと戦っている女性がその答えを告げる。
「ああそうだった。映像を見た時にあまりにも戦闘中にも関わらずいやらしい表情をしてたから嫌悪感から忘れてたわ」
「気持ちはわかる」
敵の容赦ない言葉が一誠にグサグサ突き刺さる。
だが空気的にそんなとこをツッコめるはずもなく事実なのでそもそも言い訳もできない。
「バッボさんあの人たちは何ですか?
もしかして、超人同盟の……」
「その通りよ」
ギャスパーがバッボに聞いているのを敵が遮る。
「私の名はスニゲーナ。
お察しのとおり超人同盟のメンバーよ。
よろしく」
まずはバッボと戦っていた水着のような服装をしている女性が自己紹介する。
「闇に走り、影に潜み、焦熱地獄に敵を絶つ。
ザ・くノ一」
次にペンタゴナと絶賛戦い中の忍装束を着た女性がコーナーポストの上にたって静かに言う。
「そろそろ戻ってこないとカウント負けにしちゃうわよ?
それともギブアップ?」
「カラカラカラ。い、言われなくてもすぐ戻ってやるぜ…」
バッボは傷だらけの体をゆっくりと起こして立とうとする。
ギャスパーは少しふらつくバッボを心配しつつも決して止めようとはしない。
昔のギャスパーならここで止めていただろうが、バッボ&シャルルとの戦いと二人に一時は師事を頼もうとしたことによってギャスパーはバッボという人柄をキチンと理解している。
真剣勝負に対して負けられない誇りがあることを。
勝てない相手から逃げる正しい選択や意地だけて突っ走る間違った無謀とはまた違った物差しがあることを。
そこは決して他人が立ち入ってはいけない聖域であるとこを、ギャスパーは理解していた。
バッボがなぜここまで意地を賭けるのか理由はまったくわからないが、バッボがある意味自分達とのレーティングゲーム以上の意地を賭けようとしてることは理解できる。
「そう、じゃあ戻っていらっしゃい。
また噛みついてあげるわ」
スニゲーナは右手の甲羅をパレオに一旦戻すと次はワニの頭部に変化させた。
それを見た一誠はサイラオーグの言葉を思い出す。
そしてバッボの状態を見て親切心からとライバルの仇を討ちたいという思いから自信がリングに上がる。
「
「な、何しやがる。俺のリングだ、降りろ赤龍帝」
バッボはすぐさま立ち上がってリングの前までダメージを感じさせながらも走る。
それを一誠は自分のことを心配してくれテルを受けとり顔の部分の装甲を一時外して笑顔でこう返す。
「大丈夫ですバッボさん。バッボさんとサイラオーグさんの仇は俺が必ずうって見せます。
それに、ここで負けるようなら俺はきっと他の超人同盟のメンバーには勝てない」
一誠はいつもの仲間のピンチに駆けつけたようなさわやかさと熱さを醸し出した感じで言う。
普段ならここで助けた対象が女性なら好意を持たれ、男性なら熱い友情のようなものを相手は感じる。
ある意味今のリアス・グレモリー眷属はそうやって完成されたようなもの。
「……何わけのわからねえこと言ってやがる」
「え?」
だが、バッボはリングに上がって一誠の頭をガシッとつかむ。
そして……
「俺たちの戦いを邪魔するなと言ってんだよ!!」
一誠を地面に思いっきり叩きつけた。
隙間のない『
「何をするの!!? 一誠はあなたを助けようとしたのよ!」
「黙れ! 俺の戦いを邪魔するんじゃねえ!」
「なっ……!」
バッボの予想外の返しにリアスは言葉がつまる。
バッボの目には戦い以外のことは映っていない。その狂気的な戦闘意欲にリアスは圧倒されたのだ。
「ふふ、超人としての本能が戦いを汚されることを拒んだのね。
私たちは自分たちの正体を知らずともDNAにはその本能がしっかりと染みついてる。
例え悪魔に堕ちてしまってもその本質は変わらないのね」
「それはいったいどういうこと…」
「忍法クモ糸縛り」
「ぐぅぅぅぅぅぅッ~~~~!!」
そんなことをしている間にペンタゴナVSザ・くノ一の試合が進んでいる。
ペンタゴナはコーナーロープで身動きが一切取れなくされてる上にロープで強く締め付けられている。
ロープで両手も封じられてるのでクロノス・チェンジも使えない。
これは流石にまずいと感じた一誠は『
「空気手裏剣」
「邪魔するなって言ったのが聞こえないのか――――――――!!」
「ナ、ナイス、バッボ……」
ザ・くノ一の素早い返しで一誠の初期動作が遅れ、その間にバッボは一誠に向かって鉄球を打ち付ける。
元の騎士トリアイナより2倍速く、5倍鋭く、10倍薄い装甲の『
ペンタゴナは苦しそうにしながらもバッボの行為にお礼を言い、一誠はそのまま意識を失った。