BADENDの先に掴むもの   作:超高校級の警備員

70 / 92
 前回までのあらすじ。
 三大勢力の陰謀により壊滅状態となった誇銅ファミリー。
 その一方で原作組みは平和な日常を過ごすのであった。
 そんな彼らの前に死んだはずのフランドール・スカーレットが復讐のためにあの世から舞い戻った。
 破面となったフランドールの力はすさまじくあっという間に原作組を危機的状況へ。
 しかし、危機的状況から奇跡の復活を果たした一誠により逆転。
 フランドールは最後の最後に強力な一撃で一誠を瀕死状態まで追い込んだが、自らの弱点を知らず自滅。
 リアス眷属は辛くも勝利を収めたが兵藤一誠の命は尽きようとしていた。

 “英雄の時間は砕け散った。後に残るは英雄のいない暗黒時代”

 本日卒業式!! めんどくさくも当たり前だった日常が終わるってなんだかさみしいな。


学級閉鎖にレスレクシオン
フランドールの贈り物


 フランドールとの激闘を終えたリアスたちは戦闘後のダメージで危険な状態となったがしばらくして駆けつけたソーナ眷属たちによって無事に帰ることができた。

 だが、フランドールとの激戦の傷はダメージを受けすぎたアーシアと疲労状態の椿ではまったく事足りず、フランドールの全力を受けた上に『開闢の混沌龍帝(ビギニング・カオス・プロモーション)』の反動を受けている一誠は未だに危険な状態をさまよっている。

 それにより現在一誠はシトリー領にあるサイラオーグの母が入院していた病院に入院している。

 

 病院に運び込まれた一誠はすぐさま最上級の治療を受けることとなった。

 それほどまでに一誠の状態はひどい有様である。

 冥界の最先端の治療によりフランドールから受けた外傷はほぼ完治したがいまだに一誠は原因不明の呪いのようなものに苦しめられている。

 さらに、明らかにフランドールがつけた傷とは別の傷はいまだに深く残っている。

 その傷はまるで巨大なドラゴンの爪痕のような傷痕、フェニックスの涙で回復を試みるが一度傷口がふさがると再び全く同じ場所に同じ深さの傷痕が出てきてしまう。

 体の内と外からの二種類の苦しみに一誠は侵されていた。

 

「イッセー、ほんと無茶しすぎよ……私たちが無事でもあなたがいなくなったら意味ないじゃないの……」

「リアス……きっとイッセーくんならきっと大丈夫。

 そしてまたいつもに日常に戻れますわ………きっと」

「くっ、僕にもっと力があれば……すべてをイッセーくんに背負わせるようなことはなかったのに!」

「神様どうかイッセーさんを助けてください」

 

 病院内の一室、治療を受けて動き回れるほど回復したリアス眷属は皆思い思いに一誠の無事を願った。

 医者はリアスたちの傷はもう大丈夫だと告げたが一誠に関してはまだ何も告げられていない。

 そのことがリアスたちをより不安にさせる。

 

「リアス、今大丈夫かしら?

 ……今のうちに聞いておきたいことがあるのだけど」

 

 そんな居心地の悪い雰囲気が漂う病室の扉を躊躇なく開けたソーナ。

 覚悟はしていたが予想以上の悲壮感ただよう空気に一人で来たことを少しばかり後悔した。

 だけど自分がやるべきことのためにソーナは意を決してリアスに話しかけた。

 

「……何かしらソーナ」

「フランドール・スカーレットが言っていたことを覚えている限り教えてほしいのです。

 貴方たちの心境が穏やかではないことは理解してるけど大事なことなの」

 

 リアスは今はそんなことどうでもいいじゃないとソーナに若干怒りが湧いたがソーナの真剣な表情を見てそれを抑え込み質問に答える。

 フランドールの言っていたこと、自分たちの種族は破面(アランカル)ということ破面の条件、フランドールの目的に誇銅は生き返ってないことなど覚えている限りソーナに伝えた。

 

 それを聞いたソーナは何かを納得した。

 その様子を察した木場や朱乃はソーナにそのことを質問する。

 特に木場は自分に力がなかったことを悔いてるので何か重要なことに関しては敏感になっている。

 もしもそれが今後の戦いに関係することと思えば余計にだ。

 ソーナは言うか言わないか少し考えたのちに口を開く。

 

「破面としての蘇りは今のとこ置いといて、冥界に安置されているハズのフランドール・スカーレットがなぜいたのかが疑問に思って姉を問い詰めてみました。

 すると数週間前から既にフランドール・スカーレットの遺体は盗み出されていたのです」

 

 そのとこでフランドールがなぜあの場にいることができたかだけ合点がいった。

 既に盗み出されていたならばフランドールの言葉にも矛盾点はなくなる。が、同時にそれならばフランドールの『運命を操る程度の能力』はそこまで強力な運命操作を可能とする能力なのだったとゾッとする。

 だからこそその運命に打ち勝った一誠はすごいと自分よりずっと高みにいる一誠を尊敬する気持ちが高まる木場。

 

「フランドール・スカーレットの遺体だけではなく、恋さん、ルピさん、アルセウスさん、誇銅さんの遺体も盗み出されています」

 

 魔王たちは無駄な混乱を避けるためにこの情報をあえて隠していた。

 確かに完璧な死者蘇生などは北欧でも記されてなくネクロマンサーの技術では誇銅たちの厄介な力は使えない。だが不安を防ぐと同時に冥界の不祥事を隠す意味合いがあったかは定かではない。

 

「犯人はだれかわかっているのですか?」

「犯人はプロシュートさんと目撃者も多数確認されています。

 その際に冥界の秘密を探っていたところを目撃されて致命傷を負わせたが逃げられたと」

 

 犯人は誇銅関係の人。

 そしてフランドールが言っていた破面の技術を創り出した盾子も誇銅の関係者。

 戦いはまだ終わりではない。一誠もあの状態なのだから今度は自分が強くなってみんなを、一誠を守らなくてはと使命感を感じる木場。

 

「それと一誠君の現状ですが」

「ど、どうなの!?」

 

 一誠の現状と聞くと真っ先に反応したのがリアス。

 それに続いてアーシア、朱乃と次々にソーナ・シトリーの方へ意識を向ける。

 ソーナはメガネをクイッと上げると担当医のように説明を始めた。

 

「一誠君を蝕む原因は恐らく気脈にあると思われます」

 

 医者には原因不明と言われてどんどん不安になっていたリアスたちにほんの少しだけ安心感が生まれた。

 だけどまだ安心はできない。原因がわかっても肝心の治療についてはまだ何も聞かされていないから。

 リアスたちはソーナの口から次の希望が発せられるのを期待した。

 

「冥界の医療技術でも気脈の異常を発見することは可能ですが、冥界の最先端医療技術でも苦手分野ではあります。

 さらに一誠君を蝕む力は強力かつ気脈全体に広がってるので小猫さんのように妖術を扱う者でも大きすぎる力に特定は難しいでしょう。

 幸いうちの椿は氣を伝達する回復術を習得しフランちゃんの力の気配も知っていたので早期発見に至りました」

「それよりも肝心の治療は!? イッセーの治療はどうなってるの!?」

「気脈に侵入した毒素を取り除くのは三大勢力の力を結集すれば難しいことではないでしょうし、一誠君を助けるためと言えば上も納得してくれると思います」

 

 気脈に侵入した毒素を取り除くのは難しいことではない。それを聞いてリアスたちはほっと胸をなでおろした。

 治療法は確立され、さらには三大勢力が力を合わせて一誠を治療してくれる。

 これで一誠は助かると、そう確信した。

 リアス眷属は和平という現状に心から感謝する。

 だがソーナは無慈悲にも淡々と次の言葉に繋いだ。

 

「ですが、現在一誠君を蝕む力はあまりにも特異で強力なものですから治療したところで回復せずにイタズラに気脈内の力を乱して一誠君を傷つけるだけかと。

 これはある意味対象者を死なせずに神器を抜き取ると同等のことですから。

 まあこれは医者の言葉ではなく私と椿の意見ですが」

 

 希望に包まれていたリアス眷属たちの心境は一気に絶望へと変貌を遂げる。

 神器保持者は神器が抜かれれば生きてはいられない。それは絶対のルール。

 それほどまでに一誠の治療は困難を極めると言われたのだ。

 一誠の現状を知ったリアスたちは最初のころよりも落ち込んでしまう。

 

 だが、リアス・グレモリー眷属にそこまで思い入れがないレイヴェルはソーナ・シトリーの言った全く別の部分が気になって仕方ない。

 

「ところでソーナさん、貴方はなぜそこまで詳しいのですか?

 冥界の最先端医療でも発見も治療も困難なはずでは?」

 

 冥界の最先端技術でも発見すら難しいと言ったのにソーナは一日もかからずに原因を特定してしまった。プロの医者よりもずっと早くに。

 さらに対象を生かしたまま神器を抜き取るに等しいとはっきり言い切ったことにさらなる疑問を生み出す。

 

「それは私たちが陰陽五行思想をベースにした忍術を習得していたからです。

 眷属全員がそれぞれ別々の属性を得意としすべての基本属性を網羅している私たちにとって忍術は最高の相性でした。

 五行思想の力は気脈に深く起因するのでこのくらいは簡単です」

 

 ソーナにしては珍しく少し自慢げにレイヴェルの問いに疑問に答えた。

 堅実な実力を持っているソーナ眷属だがその実はリアス眷属に実力は僅か劣り、知名度は大きく劣っている。

 さらに言えばリアス眷属の神器や種族などの目立った特徴はあるが、ソーナ眷属は全員が元人間と言うことでさらに目立たない。

 そのことをわずかだがコソコソ陰口を言われているのを知っているソーナはリアスたちとの明確な違いを証明できたことがうれしいのだ。

 

 だがここでリアスは新しい可能性を頭に思い浮かべる。

 ソーナの会得したという陰陽五行思想の力ならイッセーを治せるかもしれないと。

 このまま家に引きこもりそうな勢いだったリアスは顔を上げてソーナに詰め寄る。

 

「ソーナ! 貴方に忍術を教えた人に会わせて。

 その人なら何かイッセーを救う手だてがあるかもしれないわ!

 それと他にもわかることがあったら教えて頂戴」

「師匠の事に関しては一切口外しないというのが忍術を教えてもらう条件ですからこれ以上は何を聞かれても答えることはできません。

 それに忍術に関しても詳しくは教えることは禁じられています。ごめんなさい」

 

 必死に懇願するリアスに対して容赦なくそれを拒否。

 リアスはその後も何度も何度も必死に親友であるソーナにお願いを重ねるがソーナは黙って首を横に振るばかり。

 忍の棟梁と交わした契約をソーナは悪魔として厳守しているだけである。

 かわいそうと思いながらもここは心を鬼にして悪魔としての信頼を貫いた。

 

 何度お願いしても頑に希望を語ってくれないソーナにリアスは落胆する。

 確かにリアスとソーナの立場が逆ならばリアスは親友を助けるために情報を与えただろう。

 だがそんなことをしたのがばれたら悪魔という種はさらに堕落し破滅へと向かうだろう。

 だからソーナは今の冥界を嘆きつつもいつかは自分が立て直してやるという意気込みで契約者との信頼を選んだ。

 だがソーナもさすがに目の前で涙を流す親友を見て非情にはなれきれない。

 

「……忍術は確かに気脈を操ることに関しては右に出る技はありません。

 しかし、忍術と言うのは人が人の身でありながら妖怪の技を行使する術なのです。もちろん人の身では限界がありますし、妖怪が使う妖術には基本及びません。

 妖怪、特に日本妖怪はこれらの術に長けています。

 あまり知られていませんがこれらの事実は調べることは可能です」

 

 自身が言える限界までリアスに情報を与えた。

 これ以上は本当に拷問されても口を割るつもりはない。

 最近少し不信感を覚えた親友ではあるがまだまだ見捨てるつもりはない。できればこのまま眷属たちと平穏に暮らしてほしいと思ってはいるが、おそらく破面(アランカル)たちはそれを許さないだろう。

 何があったか詳しくは知らないが彼らの恨みは相当大きい。だから自分の身は自分で守ってもらうことになるだろう。と、ソーナは思った。

 

「それでは失礼します」

「ありがとうソーナ」

 

 部屋を出ていくソーナに涙声で一言お礼を言うリアス。

 他のリアス眷属も言葉は発していないが深々と頭を下げている。

 リアスたちは自分たちの唯一面識のある妖怪がいる京都へ向かった。

 

 

 

 

    ◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 京都についたリアスたちは早速現地の妖怪に事情を話して妖怪の領土に連れて行ってほしいとお願いした。

 現地の妖怪たちは最初は断ったがリアスたちの必死の懇願に負けて八坂に駒王学園の悪魔が来ていることと面会を希望していることだけを伝える。

 

 そして数時間待った末にリアスたちは九尾の御大将、八坂の屋敷に招かれた。

 リアスは八坂に一誠の現状と症状を話して一誠の治療を頼み込んだ。

 この時木場やアーシアと言った修学旅行に来ていたメンバーは英雄派の一件でさらわれた九尾の御大将を救ったよしみできっと一誠の治療に協力してくれるだろうと無意識ながら確信していた。

 だが八坂の返答は、

 

「悪いが断らせてもらう」

 

 はっきりとした拒絶の言葉であった。

 

「妾たち京都妖怪は三大勢力とは同盟を結ばんことに決めたのじゃ。

 だから妾たちがやすやすと三大勢力の者たちと関わるのはまずいのじゃ。

 本当はこうしてお主たちを招き入れるのもよくはないのじゃが、知らぬ仲ではないということでお目こぼしをいただいておる。

 それにそもそも京都妖怪にそこまで強大な気脈の治療ができる者はおらん。

 唯一力量的に可能性があるのはボニータじゃが、ボニータは妖術がド下手じゃからのう」

 

 八坂はやんわりと、だが迷惑そうに言う。

 リアスたちも八坂が迷惑と思っていることは察したがここで引き下がっては一誠を助ける手がかりがついえてしまう。

 だから何かしらの助力を得るまで頑として引こうとしない強い眼差しで八坂を見る。

 

 リアスたちのこの対応には八坂も頭を悩ませた。

 一応表面上恩人である悪魔たちの思いを無碍(むげ)にするのは表面上よろしくない。だからと言って何か協力するのは立場的にまずいし治療がお手上げというのも本当である。

 この二つの問題を解決できる方法をなるべく表情に出さずに考えた。

 

「う~ん、では治療できるほどの力と技術を持った妖怪の居場所を教えよう。

 じゃが、妾たちが協力するのは最期じゃ。これ以上はもう何もできん」

 

 八坂は話の落としどころとして治療できそうな妖怪の“居場所だけ”を教えることにした。

 リアスたちは自分たちの思いが九尾の御大将の心を動かすことができたと確信しさらなる希望を胸に秘める。

 

「そしてもう一つ、これからお主たちに教える妖怪は妖怪の最高峰、七災怪(しちさいかい)と呼ばれる方の一人じゃ。くれぐれも無礼のないように頼むぞ」

 

 リアスたち粗相のなようにと念押しすると八坂はしぶしぶリアスたちが求める条件を満たす妖怪の居場所を教えた。

 リアスたちは一度声を揃えて八坂に礼を言うと嬉々とした表情で屋敷を出て行った。

 リアスたちが妖怪の領土から完全に出て行ったのを確認するとどこかに電話を掛ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『は~い、久しぶりだね~八坂ちゃん」

「はい! ご無沙汰しております!」

 

 電話から聞こえてくるのは若い少女の声。

 八坂はまるでサラリーマンが上司に電話するように電話越しにペコペコしながら電話する。

 お気楽な性格ではあるが周りの者から尊敬されるくらいの威厳は常に出している八坂には全く見られない姿である。

 今の八坂は大妖怪九尾ではなく、その辺の下級妖狐程度の威厳まで落ち込んでいる。

 

『そんなかしこまらなくてもいいのに~。

 普段の八坂ちゃんの方が楽しくて好きだよ。

 ところで京都の様子はどう? 日本でも結構重要なところだけど陰陽師との衝突を避けるためにあんまり強い妖怪を多くは配置できなくてごめんね。

 まあ私たちがこんなに自由にできるってことは平和な証拠だよね、よかったよかった』

「まあ、はい、京都は今日も平和に維持されています」

 

 八坂は言いよどみながらも電話の相手に現状の報告をする。

 胃がきりきりと痛み額からは嫌な汗が垂れてくる。

 これからこんなことを報告しなければならないと思うとどんなお叱りを受けるかと思うと口が重い。

 だけどしなくてはいけない。八坂は震えながらも覚悟を決めて話を続ける。

 

「それがその……申し訳ありません!

 三大勢力の悪魔に風影様の仮宿の場所を教えてしまいました!

 実は数か月前に京都が三大勢力のいざこざに巻き込まれましてその時に表面上その悪魔に助けられたということになってまして、そしてここに来た理由が理由で無碍に突っぱねるのも義に反すると思いまして」

『謝らなくていいよ八坂ちゃん。

 八坂ちゃんの仕事は京都と京都妖怪たちを守ること。

 悪魔との交渉なんて京都の事情が関わってない限り八坂ちゃんがする必要ないよ。むしろ越権行為だよ~。

 それにその悪魔もだいぶ厄介な立場の悪魔なんでしょ? 今のご時世日本で私に頼らなくちゃならないくらいの悪魔なんて両手で数えれるくらいしかいないしさ。

 だからここからは私の仕事。普段働いてないんだからこんな時は張り切って頑張っちゃうぞ~♪』

「寛大な処置感謝いたします!

 風影様のおかげでまだまだ娘の成長を見守っていられます」

『アハハ大袈裟だな~。それで用件はそれで終わり?」

 

 八坂はさっきまでの重いものが嘘のように吹き飛んだことと、緊張の糸が切れたことによりその場にへたり込む。

 部屋の中はたいして熱くもないのに八坂の首回りと背中はびしょびしょになっており今は寒く感じる。

 だがそれも巨大な安心感の前にすべてかき消されていた。

 

「はい! 以上でございます」

『それじゃまたお祭りの日に会おうね~。バイバ~イ♪』

 

 

 

 

 

      ◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 リアスたちはあの後すぐさま八坂に聞いた七災怪のいるという山へ来ていた。

 近くに人気はなく静かなところである。

 だが、何か出てきそうという理由であればいかにも上級妖怪が潜んでそうな雰囲気はある。

 

「お主らが八坂の言っておった悪魔じゃな?」

 

 山の入り口で迷っていると山道から巫女服を着た小さな少女が下りてきた。

 かわいらしい笑みを浮かべる少女の急な出現に思わず警戒する。

 それはこの場に似つかわしくない不自然な少女が急に現れたからではなく、少女から薄らとにじみ出る強者の気配がフランドールを連想させたからである。

 一日前にあれほどの強者との出会いがリアスたちの小動物のような危険察知能力の一時的に向上していたためリアスたちは目の前の少女の強さを感知することができた。

 

「初めまして、私の名前はリアス・グレモリー。

あなたが七災怪(しちさいかい)の一人かしら?」

「妾が七災怪(しちさいかい)が一人? おだてても何も出さんぞ。

 まあこの辺では風影に次いで強いがの」

 

 少女はリアスたちに自分について来るように促すと一足先に山道を登り始めた。

 リアスたちも少女と少し距離をあけながら後についていく。

 

「ところで、風影と言うのはどういう意味でしょうか?

 私たちが会いに来た七災怪(しちさいかい)と呼ばれる方と来ているのですが?」

 

 しばらくして朱乃は少女の言ったことに関する質問をした。

 

「ん? ああ、風影と言うのは七災怪(しちさいかい)の愛称のようなものじゃ。七災怪(しちさいかい)は七人おるから複数集まっておると配下の者が呼びづらいんじゃ。

 だから七災怪(しちさいかい)は属性に合わせてそれぞれ火影・水影・土影・風影・雷影・陰影(かげかげ)・陽影と呼ばれておる」

 

 少女も立ち止まることもなければ振り向くこともせずに質問に答える。

 山道の疲れなど一切感じさせない悠々とした口調で話し続けた。

 

七災怪(しちさいかい)にもいろいろあるがな。

 基本的に七災怪(しちさいかい)は自分の生まれ故郷などに大小ながら自分の縄張りをもっている。配下もいたりいなかったりじゃ。

 風影様や火影様のように命令がない限り一人で自由気ままに生活しておるものもいる」

 

 少女は見た目も話し方も立ち振る舞いも見た目相応な少女に見える。だが、だからこそとんでもなく不自然に見えた。

 

「じゃあ、あなたは一体何者なの? 風影とどういった関係なのかしら。」

「ん? 妾か? 妾はな」

 

 リアスの言葉で初めて足を止めて振り返る少女。

 すると少女の頭には狐の耳が生え背後からは九本の狐のしっぽが顔を出す。

 少女はリアスたちより上段の位置から軽く胸を張って答えた。

 

「妾の名はたまも。見ての通り九尾の妖狐じゃ。

 ちなみにお主たちが会った現京都の御大将は妾の孫じゃ。

 今は七災怪の風影様のお手伝いをするために直接使えておる」

 

 たまもと名乗る九尾の少女はそれらしいポーズをつけながら自己紹介する。少女の姿でありながらどことなくおとなな雰囲気もするたまもにあふれる大物感が追加される。

 だからこそたまもからはよりフランドール・スカーレットを連想される要因となる。

 だがフランドールのような敵意は微塵も感じない。

 だからそんな九尾を従わせるまだ見ぬ風影に対する緊張感が高まった。

 

「祖母ってことは……それにしては若すぎないか?」

 

 その中でゼノヴィアはただただ思ったことを口にする。

 たまもは再び歩き出しながらゼノヴィアの言葉を返した。

 

「カッカッカッ! 見た目の実年齢が比例せんのは悪魔も同じじゃろうて!

 女と言うのは人も悪魔もあやかしも若くありたいものじゃ」

 

 

 

   ◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 そんな話をしているうちにリアスたちとたまもは小さな神社に到着した。

 小さな(やしろ)に地蔵が一体、古びた鳥居がぽつんと立っているだけの場所。

 たまもは社の前まで歩くとそこで立ち止まってリアスたちの方へ振り返った。

 

「ここじゃここ。お主らのお目当ての風影が住んでいるのは」

 

 しかし、リアスたちはいくら周りを見回しても、仙術で周りの力を感知しようとしてもここにいるメンバー以外を確認することはできない。

 さらに住んでいるとたまもは言ったが、そこはとても誰かが生活してるような雰囲気はない。

 

「こんなところでも妾のモフモフな尻尾があれば寝床は極楽じゃ!

 じゃが、こんなところに風影様を長く居させるのは少々心苦しいところはあるがのう」

「ところで風影はどこにいるのかしら?」

「さあ? どこにいるんじゃろうか?」

『はあッ!?』

 

 たまものまさかの返しにリアスたちは驚愕した。

 そんなリアスたちを差し置いてたまもは社の淵に座って本を読みながらお茶を飲む。

 

「ちょっと! わからないってどういう事よ!

 あなたがここにいるって連れてきたんじゃないの!!?」

「あやつが能力を使えば妾には見つけることはできんからな~。

 七災怪の一人、風影の異名は伊達ではないからのう」

 

 一誠を治療できる妖怪、風影の住かまで来ることはできたが肝心の風影にはいまだに会えていない。

 ここまで来たというのに隠れている風影を見つけないといけないのはかなりの手間である。大切な一誠を救うために一刻を争う状況だというのに。 

 

「おや? もう帰るのか?」

「そんなわけないじゃ……!!?」

 

 たまもがわけのわからないことを言い出したからリアスははっきりとした口調で反論した。

 だが、自分の目の前にはたまもの姿はなく眷属たちの背中だけが見える。

 後ろを振り返って初めて一人で将棋を始めていたたまもの姿を見ることができた。

 

「これは一体どういうことだ!?」

「なんで僕たちは帰ろうとしてたんだ!?」

「というより、自分たちが動いたことすらわかりませんでしたわ……!」

 

 各々が自分たちの身に起こった不可解な出来事に混乱している。

 リアスたちはの目線はこの出来事の理由を知っているであろうたまもに集中した。 

 

「妾が言えることは風影はすぐ近くに居るだろうということと、顔の落書きは気にせんでよいのかだけじゃ。ぷぷっ!」

「落書き?」

 

 リアスは自分の顔を鏡で確認するとそこにはマジックで落書きをされていた。

 他の眷属たちも鏡や互いに見合わせたりして顔を確認するとリアス同様に少なからず落書きがされている。

 幸い落書きは水性マジックで少なかったため手持ちのハンカチで簡単に落とすことができた。

 

「まあ、遊びはこのくらいにしとこうかな」

 

 ここに来た初めて聞く声がリアスたちの耳に届く。

 声のした方向を見ると風と大きく書かれている笠をかぶった少女がたまもと一緒に将棋を指していた。

 たまもと同じくらいの背丈に同じような気配。だが、その少女から発せられる気配はほんの少しだけ異質に感じる。

 その場面を見るにひとりで将棋をさしていたと思っていたたまもはこの少女の相手をしていたようだ。

 

「いつの間に!?」

「……ずっと探ってたけど何も感知できなかったのに!?」

「僕も油断はしてなかったのに気が付かなかった」

「何言ってるの? 私はあなた達がここに来た時からずっとここにいたよ?」

 

 少女は無邪気な笑顔を向けてさも当然のようにさらっと言って見せた。

 リアスたちはとりあえずこのことは置いておいてたまもの方を見て説明を求める。

 

「これはいったいどう結う事かしら?

 二人で将棋をしていたということは貴方は彼女の存在に気づいてたってことよね?」

「妾とて存在は認識しておらんかったわ。

 妾の横にいつの間にか将棋盤が置かれておったからこいしの仕業と思ってなんとなく相手をしとっただけじゃ。まあ長年の勘ってやつじゃな」

「じゃあ、軽く自己紹介からでも始めようかな?」

 

 そう言って少女は笠を脱ぐとその中にまた別の帽子をかぶっていた。

 既に笠地蔵にでも出てきそうな笠に現代風な服装にアンバランスを感じてるのにこの上笠の下に帽子をかぶってるという意味不明の組み合わせにリアスたちが心の中でツッコむ。

 

「そうだね、ちょっとおかしいかもしれないね。

 だけどこの笠は七災怪の証明でもあるから」

「!? なんでわかったの!?」

「初めまして、私の名前はこいし。七災怪のうちの風影をやってるよ~。で、何の用?」

 

 七災怪・風影の少女こいしはリアスの質問を無視して話を進める。

 

「貴方が風影だったのね。いろいろ聞きたいこともあるけど今はいいわ。

 それより何の用って京都の御大将から聞いてないのかしら?」

「うん、来ることしか聞いてない。

 と言うより聞き忘れちゃった、テヘ♪」

 

 こいしは自分の頭を鴉羽色の帽子の上からコツンと叩いて舌をペロッと出して可愛くごまかす。

 たまもと負けず劣らずの子供の雰囲気を見せるこいし。だが感じる畏怖の感覚は完全にたまもの方が上である。

 リアスたちは風影の実力を疑った。だがそこを疑ってる暇はもうない。

 風影の力を信じて頼るしか方法はない。

 リアスが京都でした一誠の説明と全く同じ説明を繰り返した。

 するとこいしは腕を組んでうんうんとうなずく。

 

「なるほどね~。確かに私ならたぶん助けられると思うよ」

「ホント、それじゃ一誠の状態を見てちょうだい」

「う~ん…やだ」

「え……も、もちろんただなんて言うつもりはないわ。

 それ相応の報酬とお礼はちゃんとするつもりです。だから一誠の治療を…」

「う~ん……やっぱりやだ!」

「どうして!?」

 

 こいしは純粋な瞳でリアスのお願いを拒否し続けた。

 リアスがなぜ協力してくれないかを聞くと、

 

「だって~三大勢力に協力することはアマテラス様に禁止されてるし~。

 まあ私の能力なら天照様の目を掻い潜って悪魔一人くらいの治療はできるかもしれないけど」

 

 そう言って再びたまもと一緒に将棋を指し始めた。

 

「お願いッ! 一誠は私たちにとっても、冥界にとっても大事な人なの!

 アマテラス様には私たちの方から後で言っておくから。私たちに力を貸して」

「や~だ~。それにそういう事ならまずは上に話を通してから来てよ。

 あなたたちからすればここも悪魔の領土なんでしょ?」

 

 リアスたちは深く頭を下げてお願いする。

 だがこいしは一向に首を縦に振らず拒絶の言葉を口にする。さらにはちょっとした皮肉までつけた。

 こいしの対応にリアスは頭を下げた体制のまま手をぷるぷると震えさせた。

 

「少しくらい手を貸してくれたっていいじゃないの!!

 一誠だって京都で囚われの御大将を助けるために命を懸けたのよ!!

 そんな他人を思いやれる一誠を貴方はそんな簡単に見捨てるの!?

 人の命よりも上司の命令がそんなに大事なのッ!!?」

 

 こいしのあまりにも適当な拒絶についに感情を爆発させてしまうリアス。

 リアスは一誠はここで助けてもらえるに相応しい人物だとも思ってる。しかし自分でも恩着せがましいことを言ってしまった自覚はある。だが、それでもリアスは一誠を助けてもらいたい一心でこんなことを言ってしまった。

 すべての集約は愛しの一誠を失いたくないという理由だが。

 

 その言葉についてこいしの反応はない。

 この空間に静かな時間が流れる。聞こえるのは風の音と将棋を指す音だけ。

 ほんの数秒、だが体感的に数分の時間が流れ大きなパチンという将棋の駒の音と共にその静寂は壊れた。

 

「この日ノ本の国で天照様に逆らえば私たちは生きていられない。

 私だって仲間を守る責任がある。

 大いなる力には大いなる責任が伴うんだよ。

 私に命を預けてくれた仲間たちをどうして裏切れるの? 

 そりゃ私だって目の前で苦しんでいる人がいれば救ってあげたいよ。だけど仲間を危険にさらしてまで赤の他人を救う程私は善人じゃないの」

 

 ここに来てこいしの初めての真面目な対応。

 先ほどまでは少女のあどけなさのみしかなかったが、今のこいしはたまもをはるかに上回る威圧を発している。

 だがその威圧もすぐさま止んだ。

 

「だったら見せてよ、あなたの情愛が本物ってところを。

 その彼がどんなに素敵な人なのか、私に見せてよ」

 

 こいしの提案にリアス一同頭に?マークが浮かぶ。

 それもそうだろう。こいしが条件として提示してきたのが証明でも証拠でもなく見せるという摩訶不思議な提案なのだから。

 

「み、見せるって……?」

「私は(サトリ)妖怪。人の心を読む妖怪。

 普通の覚妖怪は表面上の考えてることを読むくらいしかできないけど、私はあなたたちが見てきたものを無意識の客観的視点から覗くこともできちゃうの。

 普段はうっかり人の心を読まないように第三の目は閉じてるんだけどね」

 

 こいしは管のようなもので繋がってるみどりの目玉を手に持った。

 すると飾りと思っていた眼球がまばたきをした。これがこいしが言っていた覚の第三の目である。

 第三の目がギョロリと動きリアスをじっと見つめる。

 

「その人がそんなに大事って言うならさ、自分のすべてを見られてもいいって言うならさ、私に見せてよ。それで納得したら天照様に掛け合ってあげてもいいよ」

「い、いいわ満足するまで私の思いを読んだらいいわ。

 そうすれば一誠がどれほど素晴らしい人かわかるはずだから」

「ふふ、個人情報はきちんと守るから安心してね♪」

 

 こいしは自身の能力をフルに使ってリアスの記憶を覗いた。

 吸血鬼少女との戦い、超人たちとの激戦? サイラオーグとの試合、いきなり全裸で京都に召喚されたこと。

 

(ふむふむ、そこまで価値があるかはどうか微妙だけど悪い人ではなさそうかな?

 まあもっと覗いてみよう。特に吸血鬼が言っていたことが気になるし)

 

 こいしはさらに深い記憶を読んでいく。

 誇銅と言う人間の未来の子供事件、覇龍の暴走。ソーナと誇銅とのレーティングゲームに拒絶を示した三国志の英雄。

 こいしはどんどん深くリアスの心を読み進めていく。

 

(ん? なんだかおかしなことになってきて……ヒッ!!)

 

 ある記憶を見てこいしの表情はどんどん青くなっていった。

 そしてあるとこまで読むと記憶を読むのをやめて将棋盤をひっくり返すほどの恐怖で取り乱す。

 

「ど、どうしたの!?」

「わ、私のそばに近寄るな!! そしてもう二度と私の前に顔を出すな!!!」

 

 こいしは『無意識を操る程度の能力』を全力で使ってリアスたちを無意識で山から下りるように操った。

 そしてこの場所を無意識の結界で覆って再び入れないようにする。

 たまもは急におびえだしたこいしを落ち着かせるためにもふもふな九本の尻尾で優しく包み込んで抱きしめる。

 

「ど、どうしたというんじゃ!?」

「……あいつ同じだ」

「あいつ……?」

「……私のお姉ちゃんを……元々体の弱かったお姉ちゃんを……覚妖怪の力目当てでたぶらかして……最後は使えないと言って殺した……私が殺したあいつと……同じことをしてた!」

 

 この言葉でたまもはこいしの恐怖する理由を理解した。

 元々たまもとこいしはほぼ同年齢(こいしの方が5歳下)であり旧知の仲である。こいしの過去はたまもも知っているどころか目撃している。

 

 次にたまもは優しくも自分の尻尾がちぎられない限りこいしが脱出できないように尻尾を編む。

 そしてゆっくりと、しかし強くこいしに語りかけた。

 

「こいし! こちらからは決して手を出してはいかんぞ! いくら憎い者の面影があろうとも決して殺めてはならんぞ!」

 

 こいしには憎い仇の面影があるリアスをその場で殺さずに追い出すだけにしただけの自制心はあったが、後から追いかけて殺さないとも限らない。

 そうなれば後々日本が立場的に不利に立たされてしまう。

 

「わかってる……仲間を守るためだもんね。

 わかってるよ、あいつがお姉ちゃんを殺した奴と関係ないことくらい。

 今の私は無意識に行動してた昔の私と違う。ちゃんとコントロールできるよ。

 ちょっと休んだら治るから」

「それならよいが」

「でも……収まるまで傍にいてほしい。

 ちょっとだけ私のお姉ちゃんになってほしいな」

 

 こいしはたまもの尻尾と胸の中で眠り始めた。

 かわいらしい寝顔とすやすやと寝息をたて、今は亡き姉の姿を思い出しながら。

 たまもはまるで母親のような優しい笑みでこいしの頭をなでる。

 

「さてさて、妾の尻尾もほどいてよさそうじゃな。

 あれ? 解けん。むぐぐ、(ブチ)にゃぎゃぁ!!」




 アランカル大百科

?「どーも初めましてみなさん。今回から始まりましたこのコーナー。
 このコーナーでは皆さんによりこの作品を理解していただくために破面(アランカル)についての紹介をします。
 司会を務めるのはこの僕、(ムーン)といいます。以後お見知りおきお。
 因みにタロットでは18番目の大アルカナで正位置は嘘・ぎまんなど、逆位置は危険を見抜く・小さくて済む危険な出来事などやで」

月「まず最初に破面(アランカル)とは作中でも紹介されたようにざっくりとした説明は悪霊化した魂の最終形態。
 本来は悪霊から虚という獣になりそこから厳しい生存競争と長い年月をかけて進化するものやけど、江ノ島盾子はなんらかの方法でこの過程をすっ飛ばすことに成功したんや。その辺はまた詳しく描かれるかもしれんから今は言わんとくわ。
 じゃあ次は今作の破面の基本性能を紹介するで」


 鋼皮(イエロ):強固な硬度と通常より高い魔法体制を持つ破面の皮膚。そこに霊圧を纏うことでさらに強固な鎧としても機能する。弱点は…………。

 探査回路(ペスキス):相手の霊力の強さや所在を測る能力。効果範囲や精密性は個体差が激しかったりする。訓練により精度を高めることも可能。

 響転(ソニード):破面の持つ高速移動能力。感知系能力に触れることなく移動ができるので短距離と空間移動とも見れる。

 虚砲(セロ):自身の霊圧を集中させた閃光攻撃。通常虚でもその威力は中級悪魔が本気で張った結界にヒビを入れる。

 虚弾(バラ):霊圧を固めて放つ技。虚砲よりも威力は大幅に劣るが速度が速く連射も可能。


月「ざっとこんなもんかな?
  因みに原作の破面はこれらを基本性能として使用できるが、今作の破面は得意不得意が激しく一部使用できない者もいるから。
 じゃあ今回はこんなもんかな?
 あっ、そうそう忘れとった。今作は作者はんの卒業式に合わせて完成予定だったのですが、とうとう間に合わなかったのですが(残り1.5話足りない)、作者はんの我儘でどうしても卒業記念に投稿したいと言うことでこの一話だけ先行投稿しました。
 なので続きはもう少しお待ちください。
 変な期待をさせてしまい申し訳ありません。だってさ」
作者「ほんと執筆速度が遅くなって申し訳ありません。
 この章の最終話までは一応できてるんですが、下から二番目がちゃんと出来上あがっていません」
月「なんですの、自分出てくるなら僕がお詫びいう必要なかったんとちゃいますの?」
作者「…………とりあえずきちんと出来上がってる部分まで投稿しようかと考えましたが、先行公開ってことで出来上がり次第投稿再開とさせていただきます」
月「うまい言い訳出てけえへんからって無視せんといてえな。じゃあみなさんまた次回」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告