「使い魔?」
オカルト研究部に行くといつものごとく話がすすんでるみたいなんだよ。
そろそろ僕がいない時に話を進めるのやめてほしい。その時僕以外みんなそろってるから仲間はずれみたいでいやだよ!
僕の願いもむなしく話が進む。そして現在、僕たちは使い魔の森へとやってきた。
「あ、あのここは……?」
「ここは使い魔に出来る生物が多く生息する場所なの。イッセーたちにはここで使い魔と契約してもらうわ」
「わ、分かりました!」
「わかった!」
「ゲットだぜぃ!」
「ひゃ!?」
突然聞こえてきた声にアーシアは悲鳴をあげて驚き、一誠はとっさに僕の後ろに隠れた。でも……なんで僕に!?
「俺はマダラタウンのザトゥージ! 使い魔マスターを目指している悪魔だぜ!
こいつらが使い魔と契約したいって奴らか、リアス・グレモリー?」
「ええそうよ。」
「へぇ。さえない顔の男子と金髪美少女さんとちびっこ銀髪少年かOK! 任せてくれ!
俺にかかればどんな使い魔も即日ゲットだぜ!」
僕はそのうるさい部分を聞き流す。
それとちびっこって言わないでください! 気にしてるんですから。
「ザトゥージは使い魔のプロフェッショナルよ。
今日はこの人の説明を参考にし、自分に合った使い魔を手に入れなさい。」
「「「はい!」」」
「さて、どんな使い魔がご所望かな? 強いの? 速いの? それとも毒持ちとか?」
「どんなのがオススメですか?」
一誠の質問にザトゥージさんはニヤリと笑うと、でかいカタログを取り出した。……あのサイズのカタログ………どっから取りだしたの!?
「俺のオススメはこれだね! 龍王の一角、
龍王唯一のメスでもある! 未だかつてこいつをゲットできた悪魔はいない!
そりゃそうさ!魔王並みに強いって話だからな!」
たぶん今の一誠には無理。
まあ確かに龍の神器を持ってる一誠にはお似合いかもしれないけどね。
「いいわね。伝説のドラゴン同士なら意気投合できるでしょうし、私の下僕なら挑戦するのもありよ。」
「いや、それは絶対に無理です! いくら部長の言うことだって絶対無理!」
その後一誠はウンディーネを使い魔にしたいと言ったが、想像と現実のギャップの違いにダメージを受けていたので必死に慰める。
今度僕らはつい最近この森に飛来した激レアという
ビクッ!
僕は何かの視線に気づき視線のほうに目を移し“それ”を確認すると僕はとっさに部長の後ろに隠れた。
「どうしたの誇銅?」
「あそこに……ハゲタカが!」
「ハゲタカ?」
「僕、鷹が苦手なんです。特にハゲタカはもう怖いんです」
その後部長がハゲタカを追っ払ってくれたけどその後しばらくハゲタカは戻ってくるので僕はその間ずっと誰かに引っ付く。
「
ザトゥージさんが指を指した先には蒼い輝き放つ鱗、大鷲ぐらいの大きさをしたドラゴンが生き物が巨木の枝で羽を休めていた。あれが
「キャッ!」
僕たちが
「な、なんですか!?」
ネバネバしたゲル状のものがアーシアさんを襲っていた。
なんか……エロいよ。
僕だって男なんだからこういう感想もでるよ!
「こ、これは!」
部長の驚愕した声! 見ると部長や他の女子メンバーにもスライムに襲われていたスライムは次から次へと空から飛来してくる。
もう見てられないよ。僕は後ろを向いて両手で目を覆う。
「ふ、服が溶けています!」
あ、絶対に目隠し取れなくなった。
「ふ、ふおおおおおお!?」
「あらあら、エッチですわ……」
「……見ないでください。」
「ごふっ!?」
今たぶん一誠がぶん殴られたんだろうな……。
「い、いやぁぁぁ」
悲鳴をあげるアーシアさん。まさか一誠、襲ってないよね? もしそんなことをしてたら僕は君を軽蔑するし通報もするよ。
「こいつには名称は特にないが、衣服を融かす特性を持つスライムだ。
それとただの触手だな。こいつらはよくコンビを組んで獲物を襲うんだ。
獲物って言ってもスライムは衣類、触手は女性の分泌物目当てで、目立った害はないんだが……。」
ザトゥージさんが多分鼻血を流しながら何が起きているかを説明してくれた……。
目を隠してるのに鼻血がわかるかって? 鼻声になってるからだよ。いきなりこんな鼻声になるってことは鼻血くらいだと思ったからだよ。間違ってたら失礼しました。
「珍しいスライムと触手でもないが、森の探索中には迷惑な生き物でね。こういうのは火の魔力で一気に蒸発させるのが一番……」
「部長俺、このスライムと触手を使い魔にします!服を融かす! 女性の分泌物を食べる! 俺の求めていた人材です」
「…………」
この時僕の感情は一誠が
「あのね、イッセー。使い魔は悪魔にとって重要なものよ? ちゃんと考えなさい。」
「わかりました。」
そう言って数秒の間を開けて。
「やはり、使い魔にします!」
一誠……考えてなよね? 間も短いしわざとらしいうなり声も聞こえたよ。
「イッセー、考え込む姿勢になってから三秒も経ってないわよ」
「嫌だい! 嫌だい! 俺はこのスライムと触手を使い魔にするんだい」
「俺の求めていた奴らなんです!こいつらを使って俺は羽ばたきたい! 上を目指していきたい!」
「「「「「…………」」」」」
あきれて何も言えない僕たち……。
一誠の泣き声が聞こえてくる。一誠……泣くって……。
「あらあら、もう名前までつけているのですね」
「……このスライムと触手をここまで渇望する悪魔は初めてだよ。驚くことばかりだ。世界は広いな、グレモリーさん。」
「ゴメンなさい。この子欲望に正直な子だから、時々暴走するの。」
「うぅ、スラ太郎ぉぉぉ。触手丸ぅぅぅ。俺の大切な相棒達は絶対に守ってみせる!!」
ハァー、全く一誠ときたら。最近少しはおとなしくなったかな?と思ったのに。
とりあえず僕にできることは何もない。今はじっとしとこ。
すると突然僕の体に電流が走る。え!? なになに!?
「イッセーくん! アーシアさん!?」
僕はとっさのことで目隠しを解いて周りを見渡す。
すると目に入ったのは衣服がところどころ溶かされてる女性陣とボロボロになってる男性陣。
「あ、あのイッセーさん大丈夫ですか?」
僕たちはボロボロなのに同じ雷を受けたアーシアさんが無傷。というより女性陣が全員無事だ。
僕たちがこんなになるような電流が流れたのに。なんで?
「
不思議に思っていた僕にザトゥージさんが説明してくれる。ただその体は雷を受けたのかボロボロだ。
と言うことは僕たちは外敵と思われたんだね。悲しいよ。
「どうやら、アーシアを襲うスライムと触手を消し去ったようね。この子、オスかしら。ドラゴンのオスって他生物のメスも好きだって聞くわ。」
部長が子ドラゴンの頭を撫でながら言う。
溶けた部分は見ないようにしてるよ。
「……スラ太郎と触手丸は良い奴だった。本当に良い奴だった……一番の仲間……。それをお前は黒焦げに……」
怒りでぷるぷる震える一誠。あの……僕たちは仲間じゃないの?
そんな状況でも呑気に欠伸をしている子ドラゴンに、遂に一誠はキレた。
「……俺は怒ったぞ。スプライト・ドラゴォォォォンッッ!」
一誠から激しい魔力が放たれる。一誠の魔力で周囲の木々がざわつき、地面も魔力の衝撃で弾けた。すごい魔力だ! でも発動条件が……
「凄いですわね。イッセーくんにまだ眠っていた力があったなんて……。」
「覚醒した理由はともかく、凄まじいオーラね! どうしてこういう力を他に使わないのかしら………?」
「……どスケベがキレただけ。」
うん、搭城さんの考えが一番正しいと思う。僕はとりあえずこれ以上一誠が醜態をさらさないように殴って気絶させる。こういう時戦車でよかったって思うよ。無駄に痛みを与えないで意識を刈り取れるからね。
その後僕はかわいいモモンガを使い魔にして、一誠はもう知らない。