ソシャゲで人気投票1位にならないと帰れない!   作:夢泉

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3章突入です。
『【15000Pt到達記念】WFキャラ設定大放出SP②』をプロローグの前に投稿してあります。お読みいただけますと幸いです。


3章 【夏イベ】最初のお祭り騒ぎ
1話 「俺」と「私」と『 』と


「一応、意見をまとめようか?」

(オレ)はキズナ君を助けたいと考えています。それが彼の望み、選択です。きっと彼の事を大切に想っていた誰かも同じことをしたでしょうから」

 (オレ)は陽川絆を正常な輪廻に戻す。それが (オレ)の役割。星の意思」

「で、(オレ)は絶対に元の世界に帰るし、妹も救うと。見事なまでにバラバラだな」

「しかしそれも(おまえ)の計画通り、なのだろう?」

「まぁ、最終手段を考えれば、計画通りと言えるな。分かっているとは思うけど、その時は力を貸してもらうぞ」

(人間)の最終計画は (オレ)の目的にも合致する。 (オレ)は異論無しだ」

(オレ)も同じくです。最終的に選ぶのはキズナ君ですしね」

「けどな、あれは1度しか挑戦できない。やれば人気は集まるだろうけど、失敗したら(オレ)は消滅するだけだ。無駄死にだな」

「絶対に1位を取れると確信できたタイミングで切るべき切り札というわけですね」

「その通りだな、(ティエラ)。一番良いのは、切り札を切ることなく1位を達成することなんだが」

「投票は1周年の時、でしたよね」

「それまでに公開されるのは8月に2章『大森林編』。12月に3章『大航海編』。年を明けて3月に4章『帝国動乱編』だったか」

「正直、3章と4章の内容を踏まえると、(オレ)が1位となれる可能性は低い」

 (オレ)としても同意だな。人は直近の記憶に左右されやすい。大衆の意思ともなれば尚更な」

「だからこそ。今年の夏の水着は諦める、ですよね」

「ここで水着が実装されても、3章や4章の内容で忘れ去られる。そして、1度実装されてしまえば2度目の水着は基本的にない。メインキャラだからニュー水着の可能性はあるけど」

「しかし、新しい水着を実装するとしても、数年後のことだろう」

「ああ。だから、来年の水着を狙う。1年目のメインキャラ水着枠はルネにやってもらう。2年目のメインキャラ枠を狙うべきだ」

「正体を黒衣で隠している以上、露出の多い水着を実装することは無い、か。見事だな。星からの賛辞を贈ろう」

「少しだけ残念です。水着着たかったですね」

「あれ?(ティエラ)ってそうなの?ああいうの着たいの?」

「意外だな、(精霊)。あのような布面積が小さく破廉恥なモノを着たがるとは」

「流石にビキニとかヒモみたいのは抵抗ありますけど!これでも(オレ)って女の子人格なんですからね」

「猪を生で丸齧りするような奴が女の子人格?出直してこい」

「うぅ…。それはもう言わないでって言ったじゃないですか…」

「と、冗談は置いておいて。安心しろよ、(ティエラ)。今年は改造機能を利用して黒衣を黒い浴衣にするつもりだ」

「えっ!そうなんですか!やった!」

「新規立ち絵狙いでな。一度でも出しておけば実装要求は送られるようになる」

「狡猾だな、(人間)

「帰るためなら何だってするさ、 (地球サマ)

「フッ、その姿勢は嫌いではない。……それで満を持して2年目の夏で水着、か」

「では、その前には正体を?」

「あぁ。4章で吸血鬼は暴れるし、6月の5章は騎士共が好き勝手する。なら、その辺りでばらすのが最適だろ」

「それで8月に水着実装。9月には冒険王の王国か。12月には精霊教で、3月に砂漠編…見事な流れだな」

「基本的に全ての展開に深く関われるからな。これで2周年の投票では1位にいけるはずだ」

「だが、それでも届かぬなら?」

「その時は最終兵器だ。6月の悪辣王でポイント稼がせてもらって、お前たちの出番さ」

「3周年目直前の4月22日か」

地球の日&誕生日に合わせて大暴れしてやろうぜ。主役の個別イベントだ」

「だが、それを為せば(おまえ)は…」

()()()。けど、その後はお前たちに託す。お前たちが1位を取ってくれれば妹は助かるんだからな……ま、その場合でも帰還を諦めたりなんて絶対にしないわけだが」

「全くもう…重いモノを預けてくれますね」

「だが、任せるがいい(人間)。星の威信にかけて必ず宙音は救う。彼女は (オレ)にとっても妹だからな」

(オレ)だって宙音の姉なんですからね!全力で助けるに決まってますよ!」

「「精霊」と「星」に妹認定されるとは。宙音すげえな」

「その「星」と「精霊」と対等に話す「人」が何を言うか」

「ははは、そうかもな。とりあえず、今は本編だ。2章・3章中、正直活躍はイマイチになるだろう。だからこそ、回ってくる出番は逃さず掴む必要がある」

「影が薄いって言われかねませんもんね」

「まぁ、秋のハロウィンでも冬のクリスマスでもパーティ料理の出番はある。本編で目立てない分はイベントで目立つさ」

「正月にはおせち料理や着物、初詣などで日本文化をアピールできますしね」

「正直、イベント関連で他キャラに負ける気はしない。バレンタインとかもあるしな」

「誠によく考えたものだ…おい、そろそろ時間ではないか?」

「あ、そろそろ朝食の準備を始めないといけない時間だな。サンキュ、 (地球サマ)

「人数も増えましたしね、頑張ってください。(あなた)が食べた物は私たちも味わえるので」

「おい、(人間)。今朝は魚が食いたい。白米と味噌汁で和食にせよ」

「悪いな、 (地球サマ)。今日は昨日の残りのシチューとパンで洋食にするつもりなんだ。明日は和食にするよ」

「ちっ、仕方があるまい。昨夜のシチューも美味であったしな。許そう」

「毎回毎回、偉そうですね…何様なんですか?」

「母なる星様だが?」

「そうでした…」

「んじゃ、今日も行ってくるわ」

「許す。精々足掻くがいいさ、(人間)

「素直じゃないですね。こう言うんですよ。…行ってらっしゃい、「(ダーリン)」♡

「うげ、気持ちわるっ。自分にそれ言われるとか鳥肌だわ」

「こんな可愛い女の子に何てこと言うんですか!」

(人間)に同意だ。 (オレ)も鳥肌立ったぞ」

「ヒドイっ!?」




★お知らせ
『傭兵のダズ』2話が(前回と同様の理由により)Twitterで公開中です。
ティエラが大食い大会を開く話です。1話を見ていなくても理解可能です。
1話目が文字小さくて読みにくかったので、大きい文字にしました。よろしければ、お読みください。
リンク:https://twitter.com/YeJQmptKFQydEHv
また、カクヨム版では未だ1話のみですが『傭兵のダズ』を文章として読むことが出来ます。(カクヨムには文字制限が無いので)
リンク:https://kakuyomu.jp/works/16816927862983935961

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