ソシャゲで人気投票1位にならないと帰れない!   作:夢泉

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考察好きな方はお納めを。
そうでない方は読み飛ばしても良いかもです。


テラの昔話①『トワとハメツの交換魔法・上』

「なぁ、「カオス」の成り立ちについても知っておきたいんだけど。何かの役に立つかもしれないし」

「そうだね~。親友には知っておいてもらおうかな」

 

 これは「ティエラ・アス」の設定がまだ完成していない時のことだ。

 俺はファンタジーなウィンドウと睨めっこしながら質問をしていた。

 世界に関する情報は些細な事でも集めておく。それが票を集める設定に直結するかもしれないからだ。

 

「コホン。これは愚かなニンゲンの話。馬鹿馬鹿しくて間抜けな笑い話」

 

 後に「テラ」と名付けられる存在は快諾し、咳ばらいを一つ。

 その後、ゆっくりと話し始めた。

 

「むかーしむかし、ある世界があったとさ」

 

 

◇◇◇

 

 

 昔、ある世界があった。魔法と呼ばれる技術が存在する世界だ。その魔法の原理は単純だったが、実に便利で驚異的な技術だった。

 何かを対価として世界に捧げることで、それと同価値の何かを生み出す。一言で表すならば、「交換魔法」と表現すべき魔法だ。

 しかも、この「価値」というのは「ヒトにとっての価値」とイコールでは無い。「世界基準での価値」だったことが最大の強みだった。何故ならば、一定量の鉄くずを捧げることで金塊が生み出せるのだから。人々はこの価値の差を利用することで文明を発展させていった。

 文明は発展し続け、栄華を極めた。その頃、ある国の選挙で当選した大統領が述べた言葉は「誇ろう!人類は全てを支配した!」であり、この言葉は世界中の人々を沸き上がらせる。戦争も飢餓も遥か昔に起きてから久しく無かった。皆が満たされていたからだ。

 それでも、まだ1つだけ。到達していない領域があった。

 それこそが「不老不死」。当時、多くの研究者が大真面目にそれを研究していた。

 だが、世界中の何を犠牲に捧げても不老不死には至らない。研究者たちは頭を抱えながら実験を重ね続ける。

 ある時のこと、1人の若き天才が提唱した。

 世界そのものを捧げてしまってはどうだろうか?と。

 天才は初めに唯一の肉親にこの案を話した。しかし、返ってきた答えは。

「ボクの姉さんは頭が良いけど馬鹿だよね。今生きている世界を失くして生きていけるわけないだろ?」

 世間に発表しても、肉親と同じような批判が多く集まるばかり。何故ならば、世界を捧げるとは物質も法則も何もかもを消滅させることを意味している。世界そのものが無くなってしまえば、生きていけないと考える人々がいるのは当然だった。

 しかし、天才は言った。計算上は可能だ、と。

 また、こうも言った。真に不老不死であるならば、世界がなくとも生きていけるだろう、と。

 最後に、こう締め括った。既存の常識を捨てなければ、人類の悲願は永遠に果たせない、と。

 天才が主張し続けるうち、徐々に議論が繰り返されるようになる。専門家も一般人も巻き込んで連日議論が行われた。

 そして、ある時を境に流れが変わった。先程の大統領の言葉が再び人々の間に広まっていったのだ。

 即ち、我々は全てを支配したのだ、と。

 結果、万能感に酔った人類は世界を捧げる実験にGOサインを出してしまう。反対意見も根強かったが、大衆の意思に飲み込まれた。政治家、財界人、研究者…多くの才ある者が実験を肯定していたからだ。

 誰もが永遠の命を欲していた。反対していた人々だって、本当に不老不死になれるのならなりたかったに違いない。それは、実際に実現可能との論文を見ると反対者が減っていったことからも明らかだった。

 そうして、遂に実験は行われる。

 

 結論から言えば、その実験は成功した。

 もっとも、重大な追記事項がある。

 人類は滅んだ。

 












以下は、ソシャゲで1位は関係ありません。



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