久しぶりなので簡単なあらすじ。
森を滅ぼして地下資源を入手すべく、機械都市ミカニアが大森林に侵攻。
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一行は危機を伝えに大森林へGO。
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◇キズナ(ソシャゲ主人公)・リエス(お嬢様ハーフエルフ)・パハル(隠れ巨乳妹エルフ)は先行して大森林へ。
◇ティエラ(絶対帰宅するウーマン)・パドロン(グルメ王)・ナナシ(忍者)・ピスカ(メス猫)・テトマ(拠点AI)・ミニア(妖精型AIガイド)・サーカス(悪い奴)は機械兵の大軍を押しとどめるべく戦闘。
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機械の敵に役立たずとなったティエラさん。人型機動兵器に手を出す。
←今ココ。
半ば思い付きだったのだけど、かなり格好良いロボットが完成した……してしまった。このままだと初SSRティエラちゃんはパイロットVerになってしまうのではなかろうか。
悪くないけれど、その場合はヒーラー要素が皆無になりそうで怖い。殴るだけが取り柄の脳筋キャラは掃いて捨てる程いるし、正直あいつらに勝てるとも思えないので、出来るならパイロットティエラちゃんの実装は控えて欲しいのだけど……。
「なんて心配は杞憂でしたねー」
『提案。ティエラ、操縦は当機が行う。ティエラは操縦席で待機を推奨』
「あ、うん。そうですね、はい」
えぇ。えぇ。そうですよ。
いざ操縦してみたら何もない所で転ぶし、攻撃は空ぶるしでダメダメでしたよ。
オレが一番T²を上手く使えるんだとか思ってた自分が恥ずかしいですよ。
まぁ、自動車免許も持っていないオレが巨大ロボットをぶっつけ本番で操縦できる訳がなかったのだ。
操縦開始2分で
「大量生産に圧し負ける職人さんの気持ちってこんな感じなんですかねー」
『否定。ティエラは職人ではない』
「まさかですが、それはオレの操縦が下手糞だと言いたいのでしょうか?」
『疑問。まさかという言葉を用いる意図が不明。ティエラの操縦は間違いなく下手である』
ぶっ壊すぞ。
◆◆◆
「みんな大丈夫かな……」
「キズナさん。心配なのは
「そっか、そうだね。リエスさんの言う通りだ」
僕たちは今から大森林に向かい、エルフたちに機械都市が攻撃してくることを伝えなければならない。
非戦闘員は森の外へ避難させるべきだし、今は掟を守っている時ではないと説得もしたいのだ。
けれど、一度は取りつく島も無く追い返された身。今度は武力行使で追い返そうとして来るかもしれない。
リエスさんの言う通り、難易度の高い危険な任務だ。集中しなければならない。
「まぁ、安心するっス! みんなは絶対に大丈夫っスよ! ウチの感がそう言ってるっス!」
「ありがとう、パハルさん。そうだね、今はみんなを信じて……うわっ!? なんだ!?」
突如、無数のツタが僕の腕と足に絡みついてきた。
見た目に反して凄まじい強度とパワー。どれだけ暴れても振りほどけない。
「リエス! 周囲の木に炎の魔術っス!」
「……っ、了解です! 焔輪よ、広がり焼き尽くしなさい!」
「離れたっ! ありがとうパハルさん、リエスさん!」
普段の天真爛漫な様子とは打って変わり、切羽詰まった声で叫ぶパハルさん。
その言葉に応じたリエスさんが炎の輪を広げて周囲の木々を一斉に攻撃すれば、直後に絡まって来ていたツタは消え去った。
「これは樹兵っス! 森への侵入者を撃退する植物兵器っスよ!」
「植物兵器!? じゃあ、エルフたちが攻撃してきてるってこと!?」
「間違いないっス。ホント、長老たちは頭カチカチ過ぎるっスよ。脳トレしないとボケちゃうっス」
気付けば、周囲の木々は根を脚のようにして近づいてきている。枝やツタはタコの触手のように自在に動き、こちらの隙を伺っている様だった。
しかも。
「どうやら完全に囲まれているようですね……」
そう。周囲の全ての植物が樹兵に変化しているらしく、見事に包囲されてしまっているのだ。
「キズナさん! この数と正面から戦っても勝ち目はありません!」
「なら、一点突破で行く! パハルさんは乱れ撃ちで敵全体の動きを封じて! 隙を突いて僕が魔術で包囲に穴をあける! リエスさんは攻撃準備が整うまで時間を稼いで欲しい!」
「了解しましたわ!」
「承知っス!」
僕の最大火力を一カ所に放てば、一瞬の隙を作り出せるはずだ。
先ずは、この窮地を切り抜ける……!
◆◆◆
「駄目だ、キリがない!」
「えぇ、包囲から脱しても直ぐに囲まれますね……」
「まぁ、大森林の植物全てが戦力っスからね。正直、ムズイだろうなとは思ってたっスけど」
何度脱出しても直ぐに包囲されてしまい、一向に前へ進めない。
しかも、連戦に続く連戦で魔力が空っぽだ。このままだとマズイ。
「こんな所で足止めされている場合じゃ無いのに……! 何か、何か打開策を……!」
こうしている間にも、ルネたちは圧倒的劣勢の状態で戦っている。それを考えると気ばかり焦って上手く考えがまとまらない。
どうする!? どうすればいい!?
「全く見てられない! こっちだよ! お兄さんたち!」
「え?」
瞬間。声変わり前の少年の声が森に響いたかと思えば、黒くて大きな何かが視界を覆う。そして、腰にワイヤーのようなものが括りつけられて……
「ちょっと手荒だから、下噛まないように気を付けててね!」
「うわああああああああ!!」
……凄まじい勢いで引きずられ、包囲を脱する事に成功したのだった。
◆◆◆
「……いてて。大丈夫? リエスさん、パハルさん」
「え、えぇ。私は問題ありません」
「ウチはちょっと目が回ってるっス……バタンキューっス」
そう言うパハルさんも、声は元気そうだ。
良かった。どうやら3人とも無事らしい。
「一体何が……」
『3名の無事を確認。任務完了』
状況を確認しようとすれば、頭上より機械的な音が届く。
音の出所に居たのは、濃いダークグリーンのボディと紅のモノアイ。
これまでに戦ったソレと色こそ違うが、その姿は正しく……
「っ、機兵!?」
「もう大森林まで到達したのですか……!」
直ぐにリエスさんとパハルさんが臨戦態勢になる。僕も一呼吸遅れて構えて……
「うん。ご苦労様、ハッチ。……あ、お兄さんたち心配しないで。ハッチは敵じゃないよ」
シュタッと。幼いエルフの少年が華麗に機兵の背から降り立ち、僕たちと機兵の間に割って入った。
「初めまして。僕はヒメロス。ヒメロス・ワゥネロ。危ない所だったね、お兄さんたち」